水泳部合宿

RIKUTO

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午後練

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午後、ますます太陽は輝き、大きな入道雲が空には広がる。太陽を反射してキラキラ輝くプールの水。
プールサイドは熱気と笑い声で溢れていた。午後の練習が始まる前に、部員たちはそれぞれ準備を整え、競パン姿でプールサイドに集まり始めた。僕は、りょう君の隣で少し緊張しながらも、午前中の出来事を思い返していた。あの「皮むき特訓」やシャワーでのカオスな時間、そして水泳部式の自己紹介……。でも、どこかでこの異常な一体感に心地良さを感じ始めている自分もいた。「よーし、みんな! 午後の練習、気合い入れていくぞー!」 南君の声が響き、部員たちが一斉にプールサイドに整列する。りょう君が僕の股間をポンと競パンの上から叩き、「ゆうき君、午後はちょっと本気モード入るから、ついてきてね!」とニヤリと笑う。本気モード? この部活の「本気」がどんなものか、ちょっと想像がつかないけど、なんだかワクワクする。「25メートルのタイムトライアルだ! 初心者のゆうき君も、俺がついてるから安心してね!」 りょう君が僕を専用コースに案内してくれる。プールサイドに立つと、ゴーグルを装着し、競パンを軽く整えた。少し腰ばきをしてみようと、腰骨のあたりに競パンを下げてみた。午前中のクロールもどきから少しでも進歩したいけど、泳ぎの技術より周りの部員たちの熱く、イヤらしい視線の方が気になる。「ゆうき君、スタートの姿勢はこうだよ!」 凌人君が僕の隣で飛び込みのフォームを見せてくれる。腰を落とし、膝を軽く曲げ、腕を前に伸ばす。競パンがピチッと張り付いた彼の姿は、なんだか妙にカッコいい。右下からはみ出ているのは玉袋の一部であろうか?それもまた彼のかっこよさにスパイスをつけている。「ほら、ゆうき君もやってみて! 飛び込む瞬間は水と一体化するイメージで!」言われるがままにスタート台に上がり、凌人君の真似をしてフォームを取る。部員たちの視線がビシビシ突き刺さるけど、さっきの自己紹介で「何があっても恥ずかしがらず」をたたき込まれたおかげで、だいぶ慣れてはいる。「よし、ゆうき! 3、2、1、ゴー!」 南君の掛け声で、僕は勢いよくプールに飛び込んだ。ザブーン! 水の衝撃が全身を包む。クロールで泳ぎ始めると、りょう君が隣のコースで並走してくれる。「ゆうき君、腕のストロークはもっと大きく! 足はリズムよくバタバタ!」 りょう君のアドバイスを聞きながら、必死に水をかく。25
メートルを泳ぎ切った瞬間、プールサイドで待つ部員たちから拍手が湧き起こる。「ゆうき君、めっちゃいいじゃん! 初めてであの泳ぎは才能ありだよ!」 凌人君が水をかき分けて近づいてきて、ハイタッチを求めてくる。僕も笑顔で応えながら、内心ちょっと誇らしい気分になる。確かに、体育の授業で泳ぐより、競パンのフィット感とゴーグルのクリアな視界が、本物の水泳部員になった気分にさせてくれる。「次は50メートルだ! ゆうき君、ペース配分考えて泳いでみて!」 南君が遠くから檄を飛ばす。50メートルはちょっと自信がないけど、りょう君が「ゆうき君ならいけるよ! 俺も一緒に泳ぐから!」と励ましてくれる。部員たちもぞろぞろとスタート台に上がり、それぞれのコースで準備を始める。50メートルのタイムトライアルが始まった。僕はクロールで泳ぎながら、りょう君のアドバイスを思い出す。「腕を大きく、足はリズミカルに!」 でも、正直、30メートルを過ぎたあたりで息が上がってくる。隣の凌人君はスイスイ泳いでいて、さすが水泳部って感じだ。なんとか50メートルを泳ぎ切り、プールサイドに上がると、部員たちがまた拍手を送ってくれる。「ゆうき君、めっちゃ頑張ったじゃん! タイムは…まぁ、初めてにしては上出来!」 りょう君が笑いながら僕の背中をバンバン叩く。南君がストップウォッチを見ながら、「ゆうき、フォームはまだまだだけど、気持ちは水泳部向きだな!」とニヤッと笑う。フォームがダメでも、なんか褒められてる気がして悪い気分じゃない。でも、ふと周りを見ると、相変わらず泳いでない部員もチラホラいる。プールの中でじゃれ合ったり、サイドで何かコソコソ話してるグループも。南君が「ほら、お前ら! ちゃんと泳げよ! ゆうきが泳いでるんだぞ!」と怒鳴ると、渋々泳ぎ始める。練習より遊びの要素が強い部活のことだ。「ゆうき君、次はちょっとゲーム感覚でやってみる?」 りょう君がニヤニヤしながら提案してきた。「ゲーム? どんなの?」 僕が聞き返すと、りょう君はプールサイドに集まった部員たちに大声で呼びかける。「よーし、みんな! せっかくだから『水中鬼ごっこ』やろうぜ! ゆうき君も一緒に!」

「水中鬼ごっこ!?」 僕が聞き返すと、部員たちが一斉に「イエーイ!」と盛り上がる。南君がルールを説明し始めた。「ルールは簡単だ。プールの中で鬼が泳いで追いかけて、捕まったら鬼交代! ただし、捕まえるときは『タッチ』じゃなくて、『競パン剥ぎ』な! 剥がされたら鬼だ!」「え、競パン剥ぎ!?」 僕は思わず叫んでしまったけど、部員たちのキラキラした目を見ると、もうこのノリに逆らうのは無理だと悟った。りょう君が「ゆうき君、ほら、楽しそうな顔してるじゃん! 絶対ハマるよ!」と肩を組んでくる。確かに、嫌いじゃないかも。「最初の鬼は…南先輩で!」 りょう君が勝手に指名すると、南君が「よっしゃ、俺が全員はいでやるぜ!」と豪快に笑ってプールに飛び込んだ。部員たちも一斉に水に飛び込み、プールはたちまちカオス状態に。僕も慌てて飛び込んで、必死に泳ぎながら南君から逃げる。水の中で南君の動きはマジで速い。まるで魚みたいにスイスイ泳いで、すぐに一人目の犠牲者が。競パンが水中で剥ぎ取られた。性器が露わになり、水中で陰毛がゆらゆらとゆれている。悲鳴とも笑い声ともつかない声が響く。「次はお前だ、ゆうき!」 南君が僕をロックオンした瞬間、心臓がバクバクした。必死にクロールで逃げるけど、南君の泳ぎには到底敵わない。水中でガシッと足首を掴まれ、「よし、ゲット!」の声と同時に、僕の競パンがスルッと剥ぎ取られた。「うわっ!」 思わず叫んだけど、周りの部員たちは大爆笑。「ゆうき君、鬼だ! 鬼!」とはやし立てる。競パンを手に持った南君が「ほら、返してやるから次は剥ぎ返せよ!」と笑いながら投げてくる。急いで競パンを履き直し、僕も鬼として泳ぎ始めた。水中鬼ごっこは、泳ぎの練習というより、ただのドタバタ劇だった。でも、泳ぎながら笑い合って、部員たちの体がぶつかり合うたびに、妙な一体感が生まれる。他の部員を追いかけて水中ですれ違った瞬間、彼がニヤッと笑って「ゆうき君、捕まえてみなよ!」と挑発してくる。結局、りょう君の競パンを剥ぐことに成功した瞬間、プール全体が「うおー!」と大盛り上がり。「ゆうき君、めっちゃいい動き!」 りょう君が水をかけてじゃれついてくる。競パンを履き直しながら、「ゆうき君、このゲーム、好きになったでしょ?」とニヤニヤ。確かに、このバカバカしいゲーム、めっちゃ楽しい。水中鬼ごっこが終わると、みんなヘトヘトになりながらプールサイドに上がった。りょう君が「よし、今日の練習はここまで! いい感じに汗かいたな!」と満足そうに言う。時計を見ると、もう夕方近く。練習というより、遊びの延長だったけど、なんだか体も心もスッキリしてる。「ゆうき君、午後の練習、どうだった?」 りょう君がタオルで頭を拭きながら聞いてくる。「うん、なんかめっちゃ楽しかった!」 素直に答えると、りょう君が「だろ? この部活、泳ぐだけじゃなくて、こういうバカ騒ぎがこの部活の醍醐味なんよ!」と笑う。

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