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第153話 三人旅
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ヒルダと出会う前に通っていた街道には案外早くついた。
正確には同じ街道ということで森に入ったときとは違う場所ではあるが。
「のう?我々はどこに向かっているのじゃ?」
先頭を行くルークの後、ミリーナの右隣を歩くヒルダが質問をする。
「そうだった」
ルークが歩くスピードを落とし、ヒルダが左隣位に来るまで待つ。
幸い街道には他に人が居らず三人の他には誰もいない。
「ミリーナと二人の時に行き先を決めていたんだが、ヒルダが新しい仲間として入ったからな。行き先をもう一度決めたいと思う」
ルークがミリーナとヒルダの二人にそう言う。
(いま、ルークってば『仲間』って言ったわよね)
ルークの嬉しい言葉にミリーナは内心喜びながら、表面には出さないように話す。
ミリーナはルークが自分のことをどう思ってくれているのかが気になっていた。
「そうよね。ヒルダちゃんはどこか行きたいとかある?」
「んん?我か?そもそもジークムント王国でも城から出たことなぞなかったからな。セインツ王国でどこに行きたいとか聞かれても困るぞ」
「そっか。それもそうよね」
(ヒルダちゃんも外に出れてなかったのよね)
ミリーナはつい先日まで行動を共にしていたゼーラの街の領主の娘であるイリアのことを思い出す。
彼女も余り外に出れてなかったのだ。
「あ・・・じゃが、見てみたいものがある」
ミリーナがイリアのことを思い出しているとヒルダが思い出したというように話し出す。
「そうなんだ!それでヒルダちゃんは何を見たいの?」
「『海』というものを見てみたいのじゃ!昔読んでいた中の本に書いてあったのじゃがどうにもイメージ出来なくてのぅ。いつか機会があったら見てみたいと思っていたのじゃ」
「『海』か、いいわね!あたしも見たこと無いのよね」
ヒルダの言葉にミリーナも同意する。
「ルークはどう思う?」
ミリーナがルークの方を見る。
「ああ、良いと思うぞ。何を隠そう俺が王都から南に向かうと決めたのは『海』を見てみたかったからだからな」
「え、そうなの!」
「おお!お主もか!それは奇遇じゃ!!」
ミリーナとヒルダがルークの言葉に驚く。
「ああ、せっかくだから見ておこうと思ってな」
ルークの人生の大半の記憶は戦場のものだ。
銃殺刑にならずに済み、拾った命だ。
これからは自分の好きに使おうとルークは考えている。
幸いにも王国中を回れる機会を持ったのだ。
まずは見たことがない『海』というものを体感しようと考えていた。
「でもまずは『剣術大会』よね!」
ミリーナがいたずらっぽく釘をさす。
「ふ、そうだな」
一瞬キョトンとした後、ミリーナに同意するルーク。
「何じゃ?それは??」
ヒルダが聞いたことのない単語に疑問を持つ。
「ヒルダちゃんが、あたしに追いついたら教えてあげるわよ」
ミリーナがそう言うとヒルダが追いつけそうな位の速度で逃げ出した。
ヒルダは突然のことに一度ぽかんとしたが、すぐにミリーナを追いかける。
「まて~。我の知識欲求を舐めるなよ、すぐに追いついて見せるぞ」
「ほらほら、こっちこっち」
「くぅ、後少しじゃったのに」
ミリーナとヒルダがわーわーと楽しそうにしているのを眺めながら歩くルーク。
(一時は絶望の淵にいたんだがな・・・)
ルークは一時に比べて心が大分楽になっているのを感じていた。
それは自分一人では到底無理だっただろう。
(良い仲間を得たな)
ルークは知らずと出てしまう笑みを浮かべながら次の街に向かうのだった。
正確には同じ街道ということで森に入ったときとは違う場所ではあるが。
「のう?我々はどこに向かっているのじゃ?」
先頭を行くルークの後、ミリーナの右隣を歩くヒルダが質問をする。
「そうだった」
ルークが歩くスピードを落とし、ヒルダが左隣位に来るまで待つ。
幸い街道には他に人が居らず三人の他には誰もいない。
「ミリーナと二人の時に行き先を決めていたんだが、ヒルダが新しい仲間として入ったからな。行き先をもう一度決めたいと思う」
ルークがミリーナとヒルダの二人にそう言う。
(いま、ルークってば『仲間』って言ったわよね)
ルークの嬉しい言葉にミリーナは内心喜びながら、表面には出さないように話す。
ミリーナはルークが自分のことをどう思ってくれているのかが気になっていた。
「そうよね。ヒルダちゃんはどこか行きたいとかある?」
「んん?我か?そもそもジークムント王国でも城から出たことなぞなかったからな。セインツ王国でどこに行きたいとか聞かれても困るぞ」
「そっか。それもそうよね」
(ヒルダちゃんも外に出れてなかったのよね)
ミリーナはつい先日まで行動を共にしていたゼーラの街の領主の娘であるイリアのことを思い出す。
彼女も余り外に出れてなかったのだ。
「あ・・・じゃが、見てみたいものがある」
ミリーナがイリアのことを思い出しているとヒルダが思い出したというように話し出す。
「そうなんだ!それでヒルダちゃんは何を見たいの?」
「『海』というものを見てみたいのじゃ!昔読んでいた中の本に書いてあったのじゃがどうにもイメージ出来なくてのぅ。いつか機会があったら見てみたいと思っていたのじゃ」
「『海』か、いいわね!あたしも見たこと無いのよね」
ヒルダの言葉にミリーナも同意する。
「ルークはどう思う?」
ミリーナがルークの方を見る。
「ああ、良いと思うぞ。何を隠そう俺が王都から南に向かうと決めたのは『海』を見てみたかったからだからな」
「え、そうなの!」
「おお!お主もか!それは奇遇じゃ!!」
ミリーナとヒルダがルークの言葉に驚く。
「ああ、せっかくだから見ておこうと思ってな」
ルークの人生の大半の記憶は戦場のものだ。
銃殺刑にならずに済み、拾った命だ。
これからは自分の好きに使おうとルークは考えている。
幸いにも王国中を回れる機会を持ったのだ。
まずは見たことがない『海』というものを体感しようと考えていた。
「でもまずは『剣術大会』よね!」
ミリーナがいたずらっぽく釘をさす。
「ふ、そうだな」
一瞬キョトンとした後、ミリーナに同意するルーク。
「何じゃ?それは??」
ヒルダが聞いたことのない単語に疑問を持つ。
「ヒルダちゃんが、あたしに追いついたら教えてあげるわよ」
ミリーナがそう言うとヒルダが追いつけそうな位の速度で逃げ出した。
ヒルダは突然のことに一度ぽかんとしたが、すぐにミリーナを追いかける。
「まて~。我の知識欲求を舐めるなよ、すぐに追いついて見せるぞ」
「ほらほら、こっちこっち」
「くぅ、後少しじゃったのに」
ミリーナとヒルダがわーわーと楽しそうにしているのを眺めながら歩くルーク。
(一時は絶望の淵にいたんだがな・・・)
ルークは一時に比べて心が大分楽になっているのを感じていた。
それは自分一人では到底無理だっただろう。
(良い仲間を得たな)
ルークは知らずと出てしまう笑みを浮かべながら次の街に向かうのだった。
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