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第1章 タイムカプセル
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石像のようになってしまった祖母に背を向け、私は玄関へ駆けました。大急ぎで靴を履きます。また怒鳴り声が飛ばされるかも。そう怖がりながらも、足を止めず、家の外へ飛び出しました。
空は青とオレンジの幻想的なグラデーションでした。風は心地よく、走ると髪を撫でられ気持ち良いです。思いっきり、清水新道から鴨川の方へと駆け出しました。
宮川町は清水新道から徒歩で行ける距離にあります。
私はこのまま自分の足で行くつもりです。
五条坂に出ました。下り坂道を転ばないように走り抜けます。
何台もの車が行き交う大きな道路、五条通に辿り着き、一旦止まります。鴨川方面へ一直線に行くのですが、通行人が多いのでぶつからないように速歩きに切り替えました。
息切れして苦しいです。こんなに全力で走ったのは久しぶりです。なんという爽快感でしょう。自分を纏っていた暗い靄が振り払われた気がしました。
五条大橋に着きましたが、渡らず右へ曲がります。川沿いにある川端通りを歩けば、松原橋が見えて来る頃には、花街の中でも特に洗練された宮川町に到着です。
「あかり堂と森弦介さんを見つけなきゃ」
この数あるお茶屋の中にあかり堂があるのでしょうか。お茶屋らしい名前ではないので、違うと思いますが。
空は青とオレンジの幻想的なグラデーションでした。風は心地よく、走ると髪を撫でられ気持ち良いです。思いっきり、清水新道から鴨川の方へと駆け出しました。
宮川町は清水新道から徒歩で行ける距離にあります。
私はこのまま自分の足で行くつもりです。
五条坂に出ました。下り坂道を転ばないように走り抜けます。
何台もの車が行き交う大きな道路、五条通に辿り着き、一旦止まります。鴨川方面へ一直線に行くのですが、通行人が多いのでぶつからないように速歩きに切り替えました。
息切れして苦しいです。こんなに全力で走ったのは久しぶりです。なんという爽快感でしょう。自分を纏っていた暗い靄が振り払われた気がしました。
五条大橋に着きましたが、渡らず右へ曲がります。川沿いにある川端通りを歩けば、松原橋が見えて来る頃には、花街の中でも特に洗練された宮川町に到着です。
「あかり堂と森弦介さんを見つけなきゃ」
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