【完結】失くし物屋の付喪神たち 京都に集う「物」の想い

ヲダツバサ

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第1章 タイムカプセル

1-41

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 髪を頭のてっぺんでお団子にした、二十代後半の女性が立っていました。赤い玉かんざしと、桜が描かれた浅葱色の着物がとても目立っています。すらりと背が高く、羨ましいほど色白です。

 手には、あの青い提灯を持っていました。

「あなたは……」

 店先の青提灯の付喪神でしょう。

 私には分かります。美雲丸との長い付き合いが、私に付喪神を見破る直感を与えたのです。つまり、ただの勘ですけど。

「私は弦介さんの友達ではありません。私、鴫野宮こがねと言います」

「鴫野宮……?」

 死んでると思ってた弦介さんが弱々しい声で聞き返してきました。

 生きているようです。ただし、瞼を開けただけで体は起こしません。
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