【完結】失くし物屋の付喪神たち 京都に集う「物」の想い

ヲダツバサ

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第1章 タイムカプセル

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 今日初めて知り合った他人のために、他所の家で料理を作るなんて、何でそんな事しなきゃいけないのだろう……緊張するし、正直面倒臭い、と思いました。

 だけど、私は部屋の隅にある台所に向かいました。横に冷蔵庫があるので、開けてみます。

「食材、全然ないじゃん」

 ほぼ空っぽの冷蔵庫でした。調味料は一通りありますが、しなびた野菜、生卵一個、木綿豆腐一丁、ペットボトルのお茶が半分。それぐらいしかありません。

「他には何もないんですか?」
「冷凍庫……」

 呻き声を漏らして、弦介さんは指差しました。
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