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第4章 ブレスレット
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秋が終わらないでほしい、と思っていました。
冬は嫌いです。寒くてどこにも行けなくて、他の生き物達も地面や巣に閉じこもって、世界ごと静かに冬眠しているみたいです。
春は花粉症で辛い。
夏は猛暑が辛い。
だから秋が良いです。ずっと秋のままが良いです。このまま終わらないでほしい……。
そんな事をあかり堂で、ぼんやり考えていました。
今日は土曜日ですが、朝からここにいます。鴫清の手伝いなど投げ出して。
私はあかり堂の台所で焼きおにぎりを作っていました。
少し小さめのおにぎりを3つ作ります。やや平べったく。塩は付けません。
コンロの上に魚焼きグリルで使う焼き網を乗せ、そこにおにぎりを並べます。
弱火で、時々角度を変えながらじっくり焼きます。
「おおっ、もうこれだけで美味しそう。おこげみたいただ」
台所の横から、私の邪魔をしないように弦介さんが覗き込んできました
おにぎりの表面が焼けたタイミングで、私は醤油とみりんを混ぜたタレをスプーンで塗りました。本当は刷毛で塗りたかったのですが、無いので仕方ありません。
あとは、塗った後焼き網に戻して、タレが乾くまでまた焼くだけです。
「こりゃ良いね。肌寒くなってきたし、適度に満腹になれるし」
弦介さんはそう言って目を輝かせています。
冬は嫌いです。寒くてどこにも行けなくて、他の生き物達も地面や巣に閉じこもって、世界ごと静かに冬眠しているみたいです。
春は花粉症で辛い。
夏は猛暑が辛い。
だから秋が良いです。ずっと秋のままが良いです。このまま終わらないでほしい……。
そんな事をあかり堂で、ぼんやり考えていました。
今日は土曜日ですが、朝からここにいます。鴫清の手伝いなど投げ出して。
私はあかり堂の台所で焼きおにぎりを作っていました。
少し小さめのおにぎりを3つ作ります。やや平べったく。塩は付けません。
コンロの上に魚焼きグリルで使う焼き網を乗せ、そこにおにぎりを並べます。
弱火で、時々角度を変えながらじっくり焼きます。
「おおっ、もうこれだけで美味しそう。おこげみたいただ」
台所の横から、私の邪魔をしないように弦介さんが覗き込んできました
おにぎりの表面が焼けたタイミングで、私は醤油とみりんを混ぜたタレをスプーンで塗りました。本当は刷毛で塗りたかったのですが、無いので仕方ありません。
あとは、塗った後焼き網に戻して、タレが乾くまでまた焼くだけです。
「こりゃ良いね。肌寒くなってきたし、適度に満腹になれるし」
弦介さんはそう言って目を輝かせています。
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