【完結】失くし物屋の付喪神たち 京都に集う「物」の想い

ヲダツバサ

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第5章 ロケット

5-5

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「もう、あんな奴など恐くないだろう?」
「まあね。実の兄じゃないみたいって分かったし」
「早く確証が欲しいな。そうすれば、こがねも嬉しいだろう」
「うん。出来れば、本当の父と暮らしたいよ。さっさとこの家を出て行きたい」
「その方が良い」

 美雲丸が寂しそうな目をしている事に気付きました。何故なのか、すぐ分かりました。

「こがねが幸せになれるなら、ここを出て行け。たとえ、二度と私に会えなくなっても……」

 自由になるという事は、今まで側にいてくれた人達と縁を切るという事。

 私は今更、理解したのです。

「美雲丸とは一緒にいたいよ」
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