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さぁ、はじめようか
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城内が沸き上がる。
悲願達成とジーク派が感涙し、抱き合いはしゃぐ。
そんな皆に天が祝福するかの如く日が差し込む。
「終わりましたね」
城内の兵達の声を遠くに聞きながら陛下の遺体も運び出され綺麗になった王室にジークヴァルトが佇む。
「まだ終わっていない、これからだ」
そう言って皆に振り返ったその時、
「その通りですぞ!!」
「!」
ハーゼルゼットの喝が入った。
「じじい、耳元で大声出すな」
「これから忙しくなりますぞ!いろいろと事を急がねばっ」
「というか、じじいさっき聞きそびれたが、その目、確かに我らの目の前で奪われたはずだろ?」
「くたばる寸前とも聞いた」
「オズワルド!父に向かってくたばるとか言ってはならん!」
あの日の出来事は皆の記憶に鮮明に残っている。
皆が見る前でアナベルにより両目を剣で潰された。
そしてアナベルの監視下の元牢獄に閉じ込められた。
助けようと画策するも苦戦を強いて中々助けられずにいた。
そしてついこの前、その目を治療すらされないまま牢獄に閉じ込められたため膿ただれ、まともな食事すら与えられない状況で体は弱り果て、死が間近だと報告を受け皆が絶望していた。
それが突然目の前に現れ、しかも昔同様ピンピンの体で登場したのだ。
「そんな事はいい、その目の真相は?」
「そんな事ではないわ!呼び方や話し方はとても大切ですぞ!殿下!」
「で、どうなんだ?」
「まったく…、これはな、聖女様に救われたのだ」
「! 聖女って…レティシアが?」
「戯け!!」
ガツンと容赦なく国王であるジークヴァルトを殴る。
「リディア様じゃ!」
「!」
その名に皆が驚く。
オズワルドもピクリと反応しハーゼルゼットを見る。
「あれはもう随分前じゃ‥‥」
(もうこれまでか‥‥)
牢獄に騎士の矜持にかけて背を伸ばし座り続けるハーゼルゼットの頭の芯もとうとう朦朧となってくる。
気を抜けばもう命の火は消えるだろう。
そう確信していた。
本来ならばジークヴァルト殿下の足枷になってはいけないと、自害していただろう。
だが、ジークヴァルト殿下が『生きろ』と仰った。
その言葉を守り続け自害を止め生き続けた。
(これ以上はもう無理か…、殿下の約束を果たせずに果てる事を詫びることも出来ないとは‥‥)
骨と皮だけになったその手を握りしめる。
(無念だが、生き延びたところで何になる?)
両目が見えず、既に立つことも出来なくなったこの身で。
自分の妻や子供たちの顔を思い浮かべる。
息子たちは騎士にならず国にそこまで関与していないため遠くに左遷で済んでいるだろう。
だが妻やオズワルドは何らかの酷い仕打ちを受け続けている事だろう。
自分がこの牢獄に居るという事はその間はそれは永遠に続く。
(妻やオズワルドにつらい思いをさせ、殿下の足を引っ張り…何と情けない)
「ぐっ・・・・」
つぶれた目が潤み激痛が襲う。
(だが、もうそれも終わりだ)
気力だけでは補えない程に体は終わりを迎えていた。
(無念‥‥)
ぐっと奥歯を噛みしめたその時、ガチャリと牢のカギが開く音を聞く。
「誰だ?この雰囲気、監視役のモノとも違う…」
「はぁ~流石ね、見えてないのによく解るわね」
「女?」
「ええ、あなたを助けに来たの」
「!」
女の声を聞いたと思ったらけったいな事を言う。
これは刺客かと警戒する。
(今の状況が解らん、まだわしの存在を利用しようとするものも居るだろう…殺しに来たか?それとも誘拐か)
「それで、この薬飲んで…って、目が見えないか、じゃぁ、口あけて?」
「殺しに来たか?そんなもの飲まなくとももうこの体を見るがいい、すぐにあの世に行く」
「だから助けに来たの」
「そうか、睡眠薬か、私を誘拐しても殿下は揺るがん、何を企んでいるか知らぬが諦めて帰るがよい」
「あ~、まぁ、疑うわよね、イザーク」
不意に女が『イザーク』と男の名を呼んだ。
「少し手に触れるわよ」
「何をする気だ」
「大丈夫、ちょっと触れるだけだから」
何をする気かと警戒する中、女がやせ細った手を持つ。
久しぶりに感じる人の肌。
(この手から殺意は感じられない…が?一体何を?)
そう思っていると何かが手に触れた。
それが何かと手で探る。
「!」
「やはり、これが何か解ったわね」
(これはまさか…そんな…)
その触れたモノをしっかりと掴む。
「正しくこれは我が剣」
もう処分されたものと思っていた剣を再び触れられたことに歓喜に体が震える。
「私は味方です、だからこの薬を飲んで欲しいの」
「断る、剣につられ怪しい薬を飲むと思うたか」
我が剣を手にした事は嬉しいが、それとこれとは別の話だ。
「わしはジークヴァルト殿下の命令しか聞かん!我が剣で気を緩め、謀ろうとしていたのであ――――――っっぐっ」
「皆抑えて!!」
口を開けたその中にこの女が言っている薬であろう玉が入れられる。
慌てて吐き出そうとしたその口をたくさんの手で押さえつけられる。
(くそっ元の体であればっっ)
骨と皮になった肉体は簡単に抑え込まれそのまま倒れ込む。
そして床に倒れ込んだと同時に思わずゴクリと飲み込んでしまう。
(しまった!)
そう思った瞬間だった。
体全体が浄化されるような温かい感覚を感じたと思ったら、目の前に見知らぬ男と女が現れた。
「誰だ?!」
「うわぁっっ」
のしかかったその者達を払いのける。
そこでハッとする。
「…目が…、…見える!…見える!体も元に戻っとる!!」
あまりの驚きに何度も確認するように飛び跳ねる。
「おっと」
「大丈夫ですか?」
「ああ、おわっっ魔物?!」
紅い眼の男に目に入った我が剣を手に取る。
「あ、あー、待って、彼は私の執事なの」
「執事?」
キョトンとしてそう言った小さな美しい女を見る。
「体は元に戻ったようね」
「あ、ああ」
「リオ」
「!」
突如、不意に現れた男は小麦肌で…
「愚民!?」
「あー、そこは気にしないで、それよりこれ」
女が指さしたその男の手に持つものを見る。
「これは!わしの鎧!!」
「マントとか一式かっぱらって…こほん、持ってきたから、えーとそのベットの下にでも隠しておいて」
「はーい」
男がトンと軽く床を蹴るとベットの後ろに回る。
そして女の指示された通りベットの下に押し込む。
「あなたの剣も今はベットの下に隠しておいてね」
「なぜ?」
「今すぐにあなたを助けてはあげたい所だけど、まだあなたをここから出す時期じゃない」
「! ここからわしを?!」
「時期来たらば、ここを堂々と出ることができるでしょう、それまで、はい」
すると女は魔法石をハーゼルゼットの手に渡す。
「これを持っていればここは幻覚魔法にかかった状態にある、あなたは自由に動けるけど今はまだ大人しくしていて」
「解った」
「流石ね、今すぐ出せとか言わない所、ああ、でも、もし」
「?」
「時がきても誰も来ないという、もしもの時がある可能性だってある、その時は自分で時期を見計らい外に自力で出て」
そう言うと牢屋のカギも魔法石を持った手に重ね置く。
「あなたなら自力で出られるでしょ、中に入るのは至難の業だけど、外を向いて守っている兵を内から崩すのはあなたなら余裕でしょ?」
その言葉に頷くと女はにっこりと笑った。
「じゃ、私は行くわね」
「ま、待て!」
「何?」
去ろうとした女が振り返る。
「名は何という?いや、お前は一体何者だ?」
「ああ、名乗ってなかったわね」
そう言うと改めて自分の方に向き直る。
「私の名前はリディア、ここで聖女候補生をしているわ」
「なんと!聖女候補生でしたか?!いや…わしにとってはあなた様こそ聖女様」
胸に手を当て感謝を込め深く一礼をした。
「そうして、わしはリディア様に助けられ、直ぐにでも何かあった時にと牢獄の中で体を鍛えその時を待っておった」
「そんな事が…」
驚きとリディアならこんな所業をやりそうだと納得する。
「あと、それとな‥‥」
「あなた!!」
そこで女性の声に皆が振り返る。
「ただいまー、ハーゼルゼット様の奥方お連れしましたよ」
マーカスがひょこっと顔を覗かす。
「おおおっっやはり無事だったか!!」
「!」
「あなたもご無事で!!ああ、オズワルドもっっ」
ハーゼルゼットの奥さんであるシャルリーヌが二人に駆け寄り抱きしめ合う。
「あああ、良かった…」
「あなたこそ、よくぞご無事で…」
抱きしめ合うハーゼルゼット夫妻を見ていたキャサドラがオズワルド団長へと目線を移す。
そこには穏やかな表情のオズワルドがいた。
「! 団長の穏やかな表情、初めて見た!」
「キャサドラ、お前、こんな時まで…」
「ああ、オズワルド、あなたも無事で本当によかったわ」
オズワルドの手を取りその母であるシャルリーヌが嬉しそうに見上げる。
「しかし間に合ってよかった」
「マーカスに城を落としたと同時に急いで屋敷へと向かわせました、あのアナベルの事です、直ぐに対処するだろうと思い…間に合うか心配でしたが良かった」
「そうであったか、恩に着る」
「いえ、それが…」
「どうした?」
マーカスが頭の後ろをポリポリと掻く。
「その屋敷はもぬけの殻でして…」
「?」
意味が解らずキョトンとマーカスを見る。
「それは私がご説明いたしますわ」
するとシャルリーヌがずいっと前に出る。
「実は、それはもうずいぶん前になりますが‥‥」
アナベルの監視は厳しく、ほぼ屋敷から出ることもままならず、暴行も受け疲弊しきった奥方シャルリーヌはとうとうベットに伏せるようになっていた。
「ねぇ、今すぐ私を殺して頂戴」
「奥様いけません!旦那様もオズワルド様も頑張っておられます、お気持ちを強くお持ちください」
「でも、私が生きていては足手まといなのではないかしら」
「きつい言い方ですが、あの者達はもしここで奥様が死んだとしても隠し通すでしょう、なので死んだとしても何ら変わりはございません、でしたら、またもし再会できたなら、生きて会える方がどれだけ旦那様もオズワルド様も喜ばれることでしょう」
「そうね…、そう私も思っていたわ、でも、疲れてしまったの、…それにどうせ、私はもう…死ぬもの」
「あきらめてはいけません!」
「そうよ、あきらめるのはまだ早いわ」
「!」
「誰です?!」
そこに現れたのは美しい淡い金の髪の小さな女だった。
「どうやってここに?!」
「もしやアナベルの手先?!」
「あ、あーアナベルの手先でも何でもないから」
「ならどうやって?監視のモノが幾人も見張っているのに」
「それはその彼の幻覚の術で、声は聞こえるかもしれないので少しお静かにしてもらえると嬉しいかな?」
「ひっ魔物ッ―――ゴホゴホッ」
「奥様!」
「!」
シャルリーヌの口から血が滴る。
「結核?!」
「なぜここにやってこられたのか知りませぬが、私はどうせ死ぬ身、私たちの事はそっとしておいてくださいませ」
「そんな設定知らないわ…、大体オズ母まで軟禁とかも知らないし想定外過ぎる‥、はぁ~、レアが超レアが… 神様にねだったらまた分けてくれるかしら?」
「もし?」
ブツブツ呟く女に声を掛ける。
「もぉ仕方ないわね、約束したし、あぁあ私の超レアが!!」
「誰と何を?」
「あなたの旦那さんに、あなたを助けてくれと」
「!」
「旦那様が?!でも旦那様は牢獄に」
「ええ、今も居るわ、時期来たらちゃんと出られるから安心して、ああ、その旦那様の体も元気になったから心配はいらないわ」
「! ほ、本当ですの?」
「ええ」
ニッコリと笑うその女の笑顔に信じられないと思うも期待に駆られてしまう。
「その、ね、ここから逃がそうと思うのだけど、その前に」
「これは?」
「あなたの旦那様も治した超レアな薬です、これを飲めば体も治ります、超レアなので」
「そんな超レアな薬、貰ってよろしいの」
「ええ、超レアですがいいです、あなたが死んでは約束が守れませんから、超レアだけど」
少しやけっぱちになった女の手からその薬をもらう。
「奥様っ、本当に大丈夫でしょうか?!」
心配するメイドにシャルリーヌがニッコリ笑う。
「どちらにしろ死ぬのは時間の問題よ、死んでも私は楽になる、だからもういいの」
「奥様!」
そうして手にした薬を飲むと、あーら不思議、体中にあった嫌がらせの暴行で負った傷がみるみる消え、結核でしずらかった呼吸もスムーズになり驚き唖然とする中、あっという間に全てが綺麗さっぱり治ってしまった。
「まぁまぁまぁまぁ!」
「奥様?!」
驚き暫く呆然とするシャルリーヌとメイド。
「奥様ぁっっ」
抱き着くメイドに優しくその髪を撫でる。
「ありがとうございます、まさか本当に治るとは」
「いえいえ、てことで、さっさとこの場所から立ち去りましょう」
「でもどこへ?」
「ここよりも随分狭いただの民家ですが、しばらく隠れて暮らすには丁度いい場所を用意してあります」
「!」
すると女が魔法石を机の上に置く。
「それは?」
「これがあれば見張りのモノにはずっとあなた達がここに居るように見えます」
「まぁ!その…それはこの魔物さんの?」
「はい、彼のお陰です」
「あらまぁ、魔物さんにも良い魔物さんが居たのねぇ」
「!」
その言葉に女が嬉しそうににっこりと笑う。
「そう言えばあなた、お名前は?」
「私はリディアです、彼はイザーク」
「姉さま、裏の監視眠らせといたよ」
「!」
不意に姿を現した男に驚く。
「ああ、彼はリオ、私の弟です」
「あなたの?」
小麦色の肌の男を弟と言うリディアに暫し目を瞬かせる。
「そう、ありがとう、リオ君」
「え‥‥?」
「リディア様、時間が…」
「ええ、では、屋敷のモノを集めて、急いで民家へ移りましょう」
そうして本当にあっさりと屋敷から抜け出し、その民家の元に辿り着くとまた新たな緑の髪をした男が登場し手を振っていた。
「リディア―!こっちこっち!」
「彼は?」
「私の知人で協力してくれた行商人です」
民家に入ると家具から食器から日用品まで一式揃っていた。
「あーとこれは民間人が着る服だ、その服だと外に出ると目立つからな」
「まぁ、何から何までありがとうございます」
「あ、あ―それが…」
礼を言うとリディアが気まずそうに口を開いた。
「その、私お金ないんで、また屋敷に戻り自由になったらでいいので、ここの代金彼に払って欲しいなぁ・・・と」
「それでしたらこれを」
自分がしている高価なネックレスを外し差し出す。
「あの、それはまだこれからの生活費のために取っておいてください」
「でも…」
「貴族様にしてみたら、全部合わせても一生ここに住んでもへみたいな料金ですから費用については安心あれ、奥さん」
「それは構わないのだけれど、屋敷に戻れるかどうか…」
「大丈夫です」
「え…?」
「必ずジークヴァルト殿下が元に戻れるように成し遂げてくれます」
「!」
その言葉にシャルリーヌはうるっと瞳が潤む。
「そうね、希望を持たなくては」
「そうです!奥様!」
「では、私たちはこれで…」
「待って!」
「?」
行こうとしたリディアが振り返る。
「どうしてここまでしてくれるのです?主人や私まで助けてくれるなんて…」
「それは…」
リディアが考えるように少し口を噤む。
「?」
「その、そうしたらオズワルドで――が、幸せかな…って」
咄嗟に『大団円』を『幸せ』に変換するリディア。
「!」
「それではまた」
「やーっっどうしましょう!あんな可愛いお嬢さんに!貴方も隅に置けないわね、無事に会えたら必ずオズワルドに絶対伝えないとと思ってましたのよ」
バシバシとオズワルドの背を叩くシャルリーヌ。
「おいどうした?オズワルド?」
瞠目し固まるオズワルドに皆が首を傾げる。
「いや」
「おいっ!」
あっという間に姿を消すオズワルド。
「照れたんでしょうか?」
「いや、そんな表情じゃなかったぞ?」
「それよりも、まだまだ後処理ややる事が沢山あります、そろそろ本分に戻りましょう」
「ああ、そうだったな、だが」
まだ騒がしい城内に響く声に耳を傾ける。
「少しは余韻に浸らせてやるのもいいだろう、それだけの年月を超えてきたのだ」
皆が頷く。
「仕方がありませんね、では、少しだけ」
悲願達成とジーク派が感涙し、抱き合いはしゃぐ。
そんな皆に天が祝福するかの如く日が差し込む。
「終わりましたね」
城内の兵達の声を遠くに聞きながら陛下の遺体も運び出され綺麗になった王室にジークヴァルトが佇む。
「まだ終わっていない、これからだ」
そう言って皆に振り返ったその時、
「その通りですぞ!!」
「!」
ハーゼルゼットの喝が入った。
「じじい、耳元で大声出すな」
「これから忙しくなりますぞ!いろいろと事を急がねばっ」
「というか、じじいさっき聞きそびれたが、その目、確かに我らの目の前で奪われたはずだろ?」
「くたばる寸前とも聞いた」
「オズワルド!父に向かってくたばるとか言ってはならん!」
あの日の出来事は皆の記憶に鮮明に残っている。
皆が見る前でアナベルにより両目を剣で潰された。
そしてアナベルの監視下の元牢獄に閉じ込められた。
助けようと画策するも苦戦を強いて中々助けられずにいた。
そしてついこの前、その目を治療すらされないまま牢獄に閉じ込められたため膿ただれ、まともな食事すら与えられない状況で体は弱り果て、死が間近だと報告を受け皆が絶望していた。
それが突然目の前に現れ、しかも昔同様ピンピンの体で登場したのだ。
「そんな事はいい、その目の真相は?」
「そんな事ではないわ!呼び方や話し方はとても大切ですぞ!殿下!」
「で、どうなんだ?」
「まったく…、これはな、聖女様に救われたのだ」
「! 聖女って…レティシアが?」
「戯け!!」
ガツンと容赦なく国王であるジークヴァルトを殴る。
「リディア様じゃ!」
「!」
その名に皆が驚く。
オズワルドもピクリと反応しハーゼルゼットを見る。
「あれはもう随分前じゃ‥‥」
(もうこれまでか‥‥)
牢獄に騎士の矜持にかけて背を伸ばし座り続けるハーゼルゼットの頭の芯もとうとう朦朧となってくる。
気を抜けばもう命の火は消えるだろう。
そう確信していた。
本来ならばジークヴァルト殿下の足枷になってはいけないと、自害していただろう。
だが、ジークヴァルト殿下が『生きろ』と仰った。
その言葉を守り続け自害を止め生き続けた。
(これ以上はもう無理か…、殿下の約束を果たせずに果てる事を詫びることも出来ないとは‥‥)
骨と皮だけになったその手を握りしめる。
(無念だが、生き延びたところで何になる?)
両目が見えず、既に立つことも出来なくなったこの身で。
自分の妻や子供たちの顔を思い浮かべる。
息子たちは騎士にならず国にそこまで関与していないため遠くに左遷で済んでいるだろう。
だが妻やオズワルドは何らかの酷い仕打ちを受け続けている事だろう。
自分がこの牢獄に居るという事はその間はそれは永遠に続く。
(妻やオズワルドにつらい思いをさせ、殿下の足を引っ張り…何と情けない)
「ぐっ・・・・」
つぶれた目が潤み激痛が襲う。
(だが、もうそれも終わりだ)
気力だけでは補えない程に体は終わりを迎えていた。
(無念‥‥)
ぐっと奥歯を噛みしめたその時、ガチャリと牢のカギが開く音を聞く。
「誰だ?この雰囲気、監視役のモノとも違う…」
「はぁ~流石ね、見えてないのによく解るわね」
「女?」
「ええ、あなたを助けに来たの」
「!」
女の声を聞いたと思ったらけったいな事を言う。
これは刺客かと警戒する。
(今の状況が解らん、まだわしの存在を利用しようとするものも居るだろう…殺しに来たか?それとも誘拐か)
「それで、この薬飲んで…って、目が見えないか、じゃぁ、口あけて?」
「殺しに来たか?そんなもの飲まなくとももうこの体を見るがいい、すぐにあの世に行く」
「だから助けに来たの」
「そうか、睡眠薬か、私を誘拐しても殿下は揺るがん、何を企んでいるか知らぬが諦めて帰るがよい」
「あ~、まぁ、疑うわよね、イザーク」
不意に女が『イザーク』と男の名を呼んだ。
「少し手に触れるわよ」
「何をする気だ」
「大丈夫、ちょっと触れるだけだから」
何をする気かと警戒する中、女がやせ細った手を持つ。
久しぶりに感じる人の肌。
(この手から殺意は感じられない…が?一体何を?)
そう思っていると何かが手に触れた。
それが何かと手で探る。
「!」
「やはり、これが何か解ったわね」
(これはまさか…そんな…)
その触れたモノをしっかりと掴む。
「正しくこれは我が剣」
もう処分されたものと思っていた剣を再び触れられたことに歓喜に体が震える。
「私は味方です、だからこの薬を飲んで欲しいの」
「断る、剣につられ怪しい薬を飲むと思うたか」
我が剣を手にした事は嬉しいが、それとこれとは別の話だ。
「わしはジークヴァルト殿下の命令しか聞かん!我が剣で気を緩め、謀ろうとしていたのであ――――――っっぐっ」
「皆抑えて!!」
口を開けたその中にこの女が言っている薬であろう玉が入れられる。
慌てて吐き出そうとしたその口をたくさんの手で押さえつけられる。
(くそっ元の体であればっっ)
骨と皮になった肉体は簡単に抑え込まれそのまま倒れ込む。
そして床に倒れ込んだと同時に思わずゴクリと飲み込んでしまう。
(しまった!)
そう思った瞬間だった。
体全体が浄化されるような温かい感覚を感じたと思ったら、目の前に見知らぬ男と女が現れた。
「誰だ?!」
「うわぁっっ」
のしかかったその者達を払いのける。
そこでハッとする。
「…目が…、…見える!…見える!体も元に戻っとる!!」
あまりの驚きに何度も確認するように飛び跳ねる。
「おっと」
「大丈夫ですか?」
「ああ、おわっっ魔物?!」
紅い眼の男に目に入った我が剣を手に取る。
「あ、あー、待って、彼は私の執事なの」
「執事?」
キョトンとしてそう言った小さな美しい女を見る。
「体は元に戻ったようね」
「あ、ああ」
「リオ」
「!」
突如、不意に現れた男は小麦肌で…
「愚民!?」
「あー、そこは気にしないで、それよりこれ」
女が指さしたその男の手に持つものを見る。
「これは!わしの鎧!!」
「マントとか一式かっぱらって…こほん、持ってきたから、えーとそのベットの下にでも隠しておいて」
「はーい」
男がトンと軽く床を蹴るとベットの後ろに回る。
そして女の指示された通りベットの下に押し込む。
「あなたの剣も今はベットの下に隠しておいてね」
「なぜ?」
「今すぐにあなたを助けてはあげたい所だけど、まだあなたをここから出す時期じゃない」
「! ここからわしを?!」
「時期来たらば、ここを堂々と出ることができるでしょう、それまで、はい」
すると女は魔法石をハーゼルゼットの手に渡す。
「これを持っていればここは幻覚魔法にかかった状態にある、あなたは自由に動けるけど今はまだ大人しくしていて」
「解った」
「流石ね、今すぐ出せとか言わない所、ああ、でも、もし」
「?」
「時がきても誰も来ないという、もしもの時がある可能性だってある、その時は自分で時期を見計らい外に自力で出て」
そう言うと牢屋のカギも魔法石を持った手に重ね置く。
「あなたなら自力で出られるでしょ、中に入るのは至難の業だけど、外を向いて守っている兵を内から崩すのはあなたなら余裕でしょ?」
その言葉に頷くと女はにっこりと笑った。
「じゃ、私は行くわね」
「ま、待て!」
「何?」
去ろうとした女が振り返る。
「名は何という?いや、お前は一体何者だ?」
「ああ、名乗ってなかったわね」
そう言うと改めて自分の方に向き直る。
「私の名前はリディア、ここで聖女候補生をしているわ」
「なんと!聖女候補生でしたか?!いや…わしにとってはあなた様こそ聖女様」
胸に手を当て感謝を込め深く一礼をした。
「そうして、わしはリディア様に助けられ、直ぐにでも何かあった時にと牢獄の中で体を鍛えその時を待っておった」
「そんな事が…」
驚きとリディアならこんな所業をやりそうだと納得する。
「あと、それとな‥‥」
「あなた!!」
そこで女性の声に皆が振り返る。
「ただいまー、ハーゼルゼット様の奥方お連れしましたよ」
マーカスがひょこっと顔を覗かす。
「おおおっっやはり無事だったか!!」
「!」
「あなたもご無事で!!ああ、オズワルドもっっ」
ハーゼルゼットの奥さんであるシャルリーヌが二人に駆け寄り抱きしめ合う。
「あああ、良かった…」
「あなたこそ、よくぞご無事で…」
抱きしめ合うハーゼルゼット夫妻を見ていたキャサドラがオズワルド団長へと目線を移す。
そこには穏やかな表情のオズワルドがいた。
「! 団長の穏やかな表情、初めて見た!」
「キャサドラ、お前、こんな時まで…」
「ああ、オズワルド、あなたも無事で本当によかったわ」
オズワルドの手を取りその母であるシャルリーヌが嬉しそうに見上げる。
「しかし間に合ってよかった」
「マーカスに城を落としたと同時に急いで屋敷へと向かわせました、あのアナベルの事です、直ぐに対処するだろうと思い…間に合うか心配でしたが良かった」
「そうであったか、恩に着る」
「いえ、それが…」
「どうした?」
マーカスが頭の後ろをポリポリと掻く。
「その屋敷はもぬけの殻でして…」
「?」
意味が解らずキョトンとマーカスを見る。
「それは私がご説明いたしますわ」
するとシャルリーヌがずいっと前に出る。
「実は、それはもうずいぶん前になりますが‥‥」
アナベルの監視は厳しく、ほぼ屋敷から出ることもままならず、暴行も受け疲弊しきった奥方シャルリーヌはとうとうベットに伏せるようになっていた。
「ねぇ、今すぐ私を殺して頂戴」
「奥様いけません!旦那様もオズワルド様も頑張っておられます、お気持ちを強くお持ちください」
「でも、私が生きていては足手まといなのではないかしら」
「きつい言い方ですが、あの者達はもしここで奥様が死んだとしても隠し通すでしょう、なので死んだとしても何ら変わりはございません、でしたら、またもし再会できたなら、生きて会える方がどれだけ旦那様もオズワルド様も喜ばれることでしょう」
「そうね…、そう私も思っていたわ、でも、疲れてしまったの、…それにどうせ、私はもう…死ぬもの」
「あきらめてはいけません!」
「そうよ、あきらめるのはまだ早いわ」
「!」
「誰です?!」
そこに現れたのは美しい淡い金の髪の小さな女だった。
「どうやってここに?!」
「もしやアナベルの手先?!」
「あ、あーアナベルの手先でも何でもないから」
「ならどうやって?監視のモノが幾人も見張っているのに」
「それはその彼の幻覚の術で、声は聞こえるかもしれないので少しお静かにしてもらえると嬉しいかな?」
「ひっ魔物ッ―――ゴホゴホッ」
「奥様!」
「!」
シャルリーヌの口から血が滴る。
「結核?!」
「なぜここにやってこられたのか知りませぬが、私はどうせ死ぬ身、私たちの事はそっとしておいてくださいませ」
「そんな設定知らないわ…、大体オズ母まで軟禁とかも知らないし想定外過ぎる‥、はぁ~、レアが超レアが… 神様にねだったらまた分けてくれるかしら?」
「もし?」
ブツブツ呟く女に声を掛ける。
「もぉ仕方ないわね、約束したし、あぁあ私の超レアが!!」
「誰と何を?」
「あなたの旦那さんに、あなたを助けてくれと」
「!」
「旦那様が?!でも旦那様は牢獄に」
「ええ、今も居るわ、時期来たらちゃんと出られるから安心して、ああ、その旦那様の体も元気になったから心配はいらないわ」
「! ほ、本当ですの?」
「ええ」
ニッコリと笑うその女の笑顔に信じられないと思うも期待に駆られてしまう。
「その、ね、ここから逃がそうと思うのだけど、その前に」
「これは?」
「あなたの旦那様も治した超レアな薬です、これを飲めば体も治ります、超レアなので」
「そんな超レアな薬、貰ってよろしいの」
「ええ、超レアですがいいです、あなたが死んでは約束が守れませんから、超レアだけど」
少しやけっぱちになった女の手からその薬をもらう。
「奥様っ、本当に大丈夫でしょうか?!」
心配するメイドにシャルリーヌがニッコリ笑う。
「どちらにしろ死ぬのは時間の問題よ、死んでも私は楽になる、だからもういいの」
「奥様!」
そうして手にした薬を飲むと、あーら不思議、体中にあった嫌がらせの暴行で負った傷がみるみる消え、結核でしずらかった呼吸もスムーズになり驚き唖然とする中、あっという間に全てが綺麗さっぱり治ってしまった。
「まぁまぁまぁまぁ!」
「奥様?!」
驚き暫く呆然とするシャルリーヌとメイド。
「奥様ぁっっ」
抱き着くメイドに優しくその髪を撫でる。
「ありがとうございます、まさか本当に治るとは」
「いえいえ、てことで、さっさとこの場所から立ち去りましょう」
「でもどこへ?」
「ここよりも随分狭いただの民家ですが、しばらく隠れて暮らすには丁度いい場所を用意してあります」
「!」
すると女が魔法石を机の上に置く。
「それは?」
「これがあれば見張りのモノにはずっとあなた達がここに居るように見えます」
「まぁ!その…それはこの魔物さんの?」
「はい、彼のお陰です」
「あらまぁ、魔物さんにも良い魔物さんが居たのねぇ」
「!」
その言葉に女が嬉しそうににっこりと笑う。
「そう言えばあなた、お名前は?」
「私はリディアです、彼はイザーク」
「姉さま、裏の監視眠らせといたよ」
「!」
不意に姿を現した男に驚く。
「ああ、彼はリオ、私の弟です」
「あなたの?」
小麦色の肌の男を弟と言うリディアに暫し目を瞬かせる。
「そう、ありがとう、リオ君」
「え‥‥?」
「リディア様、時間が…」
「ええ、では、屋敷のモノを集めて、急いで民家へ移りましょう」
そうして本当にあっさりと屋敷から抜け出し、その民家の元に辿り着くとまた新たな緑の髪をした男が登場し手を振っていた。
「リディア―!こっちこっち!」
「彼は?」
「私の知人で協力してくれた行商人です」
民家に入ると家具から食器から日用品まで一式揃っていた。
「あーとこれは民間人が着る服だ、その服だと外に出ると目立つからな」
「まぁ、何から何までありがとうございます」
「あ、あ―それが…」
礼を言うとリディアが気まずそうに口を開いた。
「その、私お金ないんで、また屋敷に戻り自由になったらでいいので、ここの代金彼に払って欲しいなぁ・・・と」
「それでしたらこれを」
自分がしている高価なネックレスを外し差し出す。
「あの、それはまだこれからの生活費のために取っておいてください」
「でも…」
「貴族様にしてみたら、全部合わせても一生ここに住んでもへみたいな料金ですから費用については安心あれ、奥さん」
「それは構わないのだけれど、屋敷に戻れるかどうか…」
「大丈夫です」
「え…?」
「必ずジークヴァルト殿下が元に戻れるように成し遂げてくれます」
「!」
その言葉にシャルリーヌはうるっと瞳が潤む。
「そうね、希望を持たなくては」
「そうです!奥様!」
「では、私たちはこれで…」
「待って!」
「?」
行こうとしたリディアが振り返る。
「どうしてここまでしてくれるのです?主人や私まで助けてくれるなんて…」
「それは…」
リディアが考えるように少し口を噤む。
「?」
「その、そうしたらオズワルドで――が、幸せかな…って」
咄嗟に『大団円』を『幸せ』に変換するリディア。
「!」
「それではまた」
「やーっっどうしましょう!あんな可愛いお嬢さんに!貴方も隅に置けないわね、無事に会えたら必ずオズワルドに絶対伝えないとと思ってましたのよ」
バシバシとオズワルドの背を叩くシャルリーヌ。
「おいどうした?オズワルド?」
瞠目し固まるオズワルドに皆が首を傾げる。
「いや」
「おいっ!」
あっという間に姿を消すオズワルド。
「照れたんでしょうか?」
「いや、そんな表情じゃなかったぞ?」
「それよりも、まだまだ後処理ややる事が沢山あります、そろそろ本分に戻りましょう」
「ああ、そうだったな、だが」
まだ騒がしい城内に響く声に耳を傾ける。
「少しは余韻に浸らせてやるのもいいだろう、それだけの年月を超えてきたのだ」
皆が頷く。
「仕方がありませんね、では、少しだけ」
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