111 / 128
さぁ、はじめようか
109
しおりを挟む
あれからジークヴァルトが政権を握った事で更に暴動が激しくなるかと皆が心配する中、ジークヴァルトの臣下達が戻り、飢餓が発生した所を中心に官僚の不正や着服がないか一斉に調べを開始、不正や着服を行っていた官僚を見せしめで処刑したことで、後ろめたい事がある官僚は軒並み逃げ出し、また逃げずにいた者は自分はしていないアリバイを作るために民間に着服していた金を民にばら撒き始め、そのため民の怒りは金が入ってきたことでかなり薄れ、暴動を煽るモノもいたが民の反応が鈍りかなり落ち着いた。
更には、イブラントにうろちょろしていたヨルムの民のふりをした兵達を軍を使って力づくで排除、そしてジークヴァルトの信頼置ける臣下を配属、これにより街の平和が戻った。
それに加え民にも人気が高いハーゼルゼットがジークヴァルトにより復活したことで、ジークヴァルトの誹謗中傷のビラに皆が疑問を持ち始めビラ工作の効力も薄れていった。
そんな中、アナベルの処刑の日も決まり、アナベル派も自分も同罪になる事を恐れ逃げ出したり、一斉に寝返り、それによりアナベルの力は完全に失った。
「やはり凄いなジークヴァルト殿下は、あっという間に国が落ち着いた」
「問題は魔物だな~」
「難民を受け入れろとかなり外圧が強くなってるんだって?」
「こっちだって内政は落ち着いても魔物で水みたいな酒しか飲めないってのに」
兵達が通り過ぎるのを横目にサディアスが振り返る。
ジークヴァルトは噴水に腰を下ろし考えるように水に手を浸す。
「彼らの言う通り、最大の問題は魔物ですね、魔物問題が収まらない限り辺境の小競り合いは続いてしまう、陛下の臣下も取り戻し、オズワルドが戻った事で抑えられてはいますが‥‥」
「ああ」
「自警団を作るよう働きかけましょうか?」
「相手は魔物だ、それも狂暴化している、普通の人間では難しいだろ」
「では聖女達を宛がうか…いえ、それも無理ですね、蝶よ花よと育てられた娘では使い物にもならないでしょう」
「今は特定の場所に魔物を追いやる手立ての準備だ、白魔術を使える者を集め聖女達含め時間はかかるが鍛えるしかなかろう…」
「しかし、魔物を封じ込める程の魔石は数に限りがあります、魔物はこれからも増えるでしょうし、いずれ同じ状態に‥いや、もっと大変な事になります」
問題はまだまだ山積みだが内政が落ち着きやっと機能し始めた。
そこまではいいのだが、肝心の魔物問題の対策にいい案が出てこない。
「魔物問題が片付けば、大部分は片付くんですがね…」
はぁ~と一つため息を付く。
「外圧も厳しくなってきました、いつ均等が崩れるや解りません、それに教会側もいつ動き出すか…折角政権を取ったと言ってもこれでは永遠に安定させるのは不可能」
「リディアの消息はまだか?」
サディアスが首を横に振る。
「そうか」
ジークヴァルトも一つ息を吐く。
「カギを握るのは彼女でしょう、ですがどこを探しても見つかりません、イザーク達も必死に探しているようですが見つかっていない様子、生きているのかいないのかそれすら解りません」
「生きている、あの男が言ったのだ」
確信をもって言うジークヴァルトにふっと笑う。
「そうですね、そうやすやすと死ぬような女性ではありませんでしたね、それにアレは約束は守ります」
「今頃、やっと自由になれたと謳歌してるやもしれんな、あいつなら」
「ふふ、あり得そうです、彼女の力なら魔物など問題ないですし」
「あいつは何か喋ったか?」
またも首を横に振る。
「そのオズワルドですが、何やら様子がおかしいのです、何かいつも考え込んでいるような」
「あいつが考え事?我らには見当がつかんな、あの男の考えだけは」
「あーっここに居ましたか!」
そこにサディアスの臣下が走ってくる。
その後ろにはジークヴァルトの臣下の姿が見えた。
「やれやれ、雑談もここまでのようですね」
「とにかくリディアの消息が最優先だ」
「ええ、解っております」
せわしなく動く城内の者達と正反対に大きな男が一人、城壁に寄り掛かり空を見上げる。
(まったくこの世界はつまらんな)
王宮騎士団長として返り咲くも、ほぼ今も団長は父ハーゼルゼットと言っていい。
熱望していたハーゼルゼット復活に皆の眼にはハーゼルゼットしか映っていなかった。
いや、言い方を変えよう、ハーゼルゼットが復活し、親の七光りで団長になったと思われているオズワルドの言葉を聞く者がいないのだ。
お陰で団長なのに指揮は今ほぼハーゼルゼット団長補佐がしていた。
それについては団長など全く興味がなかったオズワルドにとって問題はなかった。
逆に面倒事を避けられて良かったとさえ思っている。
とはいえ、日夜続く辺境の小競り合いや要因封じに扱き使われる。
内政は整ってきたとはいえ魔物問題は日に日に酷くなるばかり。
そのため紛争は相変わらずあちこちで起こっている。
「はぁ…」
鬱屈とした感情に呆然と佇む。
「リディア嬢は見つかった?」
「いえ…」
「そう…、一体どこに行ってしまったんだろう」
渡り廊下でイザークとキャサドラが話す声が耳に届く。
(リディア…か)
鬱屈とした感情の一つにこの女の事があった。
父と母がリディアに助けられていたことに驚いた。
それも自分を助けると宣言するよりももっと前に。
(なぜだ?)
あの女はこの国の内乱を謀っていた。
事実、全てが治まりそうなところで逃亡をし、見事この国をボロボロに崩して見せた。
(俺を味方につけるため?それも違うな…)
あの時点で助けた事が解っても意味がない。
(ジーク派が政権を取る事を望んでいた?だとしても何故?)
他と通じ合っていたからそれを望んでいたにしても、あの時点であの言葉を言う意味は何なのか?
『その、そうしたらオズワルドが幸せかな…って』
「‥‥解らん」
なぜ母に向かってこんな事を言ったのか?
(まだ何か企んでいるのか?いや、取り入るにしても言う意味がない‥‥)
母がオズワルドに伝えない可能性だって十分にある。
なのに、どうしてその言葉を言ったのか。
(あの女が現れて以来、この俺が振り回されているな…)
大抵の人間の考える事は読め、合理的に対処してきた。
だが、リディアだけは考えが読めない。
それに苛立つ。
振り回され、やっとかたが付いたと思ったのにまたも解らない行動に惑わされ、自分の前に現れて以来、ずっと頭から離れない。
はーっと一つため息を漏らす。
「団長!やっぱり今の声団長だったんですね」
そこへキャサドラが顔を覗かせた。
耳ざとく声を聞いたキャサドラがオズワルドの顔を覗き込む。
「最近変ですよ?何か悩み事ですか?」
「問題ない」
「話ぐらい聞きますよ?で、何が解らないんです?」
「聞いてたのか」
「はい」
ニッコリと笑うキャサドラに一つため息を付く。
「で、何が解らないんです?」
「あの女が何を企んでいるのか解らないと思ってな」
「あの女ってリディア嬢の事ですか?」
オズワルドが頷く。
「企むも何も、なーんにも企んでないんじゃないかなと」
「! そんな事はあり得ない」
「団長?」
バッと顔を上げ睨むオズワルドにキャサドラが戸惑う。
クールな団長が声を荒げるなどあり得ない事だからだ。
キャサドラの反応にハッと我に返るといつもの口調へと戻る。
(何を取り乱しているんだ、俺は…?)
「‥事実、あれは逃亡し内政を混乱させこの国を崩壊へと導いただろう?」
「まさか団長、リディアがこの国を内から崩壊する事を企んでたとか思っているんですか!?」
「事実、そうなった」
「いやいやいやいや、ないないないない」
キャサドラが大きく手を振る。
「なぜないと言い切れる?実際、ジークヴァルト殿下、サディアス軍師と篭絡させ聖女に上り詰めた後、逃亡した」
「篭絡って‥団長、リディアはそんなタイプじゃないですよー」
「仮面など幾らでもかぶれる、色々情報をお前も掴んでいるだろ?軍師と密会、他にも殿下と部屋も共にしたり、それでタイプじゃないといいきれるのか?」
「それ、どうせ、ディアは密会と言う名の利用でしょ?ジーク殿下とは部屋を共にしたと言ってもただ部屋に置いただけですよ、毒を飲んで死に掛けたんですから体調が戻るまでと」
「問題はそこではない、殿下の部屋に深夜に訪れた事だ」
「それはあの日殿下の帰りが遅く、イザークも集会で伝える手段がなくて自ら部屋に赴いたってだけですよ、でないと行くはずないじゃないですか」
「なぜ?」
「なぜっていつも殿下を避けまくり逃げまくってるリディアですよ?否応なく仕方なしに赴いたとしか考えられないでしょ」
「避ける?逃げ回っている?なぜだ?逃げる理由がない、ランチなど共にしていただろう?」
「あー、そうか、外から見れば仲良さそうに見えますね」
なるほどと思い返すようにキャサドラが口元に手を当てる。
「ランチとかは無理やりジーク殿下が押しかけてたのが真相です、ずっと見ていましたから間違いないです、ちなみにディアからも逃げまくってましたね、あの執務を手伝わせようとした時のディアとリディアの鬼ごっこは結構見物でしたよ」
ケタケタと笑うキャサドラと正反対に唖然とするオズワルド。
「なぜ避ける必要がある?」
「それはそうでしょう、無理やりこの施設に閉じ込められたんですから」
「何を言っている?あれは施設から出られないように仕向け入り込んだろ?だから解らん、避ける必要がない…それも手練手管の内か?」
「いやいやいやいや、それこそ絶対有り得ませんよ」
「だからジークヴァルト殿下の名を使ったんじゃないのか?」
「逆ですって、殿下がリディアを閉じ込めるために名を使ったんです、だって、殿下は私に『リディアが逃亡しないように見張れ』と命令したんですから」
「?!」
キャサドラの言葉に愕然とする。
「それは本当か?!」
「はい、だから企むどころか逆に殿下たちに利用されたんですよ、リディアは」
「! 最初の前提を…取り違えていた…?」
(まさか‥そんな…)
「それでは理由が‥‥」
「団長?」
頭に浮かぶ導き出した答えはたった一つとなる。
そのたった一つの理由をかき消す。
(いや、この世界ではあり得ない、やっぱり意味が解らん)
「‥‥いや、でもなぜ閉じ込めるような真似を?」
(俺に見落としがあるのかもしれん…)
「リディアを殿下は本物の聖女だと思っているからだと思いますよ」
「本物?!ありえん、伝説とかあんなおままごとを本気で信じているだと?あの男は馬鹿か?」
(アレが本物ならますます理由が…、ありえん、だがあの男が信じるに値する何かがあるという事になる…が…、あやつ何か隠しているな)
「あの男とか馬鹿とかってまた団長!ジーク様は一応今この国の王ですよ!もう誰かに聞かれたら…って、それは置いておいて、はい、私は半信半疑だけど、でも数々の予知とか目の当たりにすると本当かなとちょっと今では思っちゃっていますけど」
「‥‥」
「だけどリディアは何故だか知らないけど聖女になりたくない様子で試験もわざと手を抜いてたし、でも予想外の事が起きて聖女になっちゃったみたいな感じでしたしね」
「聖女になりたくない…?」
オズワルドの心がざわつく。
(なぜ?)
「はい、贅沢し放題で皆に敬れ国の発言権すら持てるって言うのにそんな美味しい職になりたくないと逃亡を考えてるって聞いた時は正直私も信じられませんでした、私は逃亡でなく準聖女で気楽な位置にいたいから手を抜いているのかと思ってたんですよ、だからリディアが本当に逃亡した時には驚いたし焦りました…で、あんな状況に…気を抜いていた私の落ち度です」
当時を思い出し苦い表情で俯く。
(この話が本当だとしたら…いや、キャサドラが俺に嘘はつかない…だとすると)
「いや、でもそれならなぜ手を貸した?」
「団長?」
「本当に前提条件を間違えていたというなら…?」
――― ただアグダスの未来に…この世界の未来に必要だと思っただけよ
「!」
ハッとあの時の言葉を思い出す。
(本当に企みとかではないのか…?)
「俺を助けたのも‥‥?」
『その、そうしたらオズワルドが幸せかな…って』
「っ‥‥」
ぐっと軋む胸を掴む。
それと同時にまたぐわっと沸き起こる焦燥感。
(なんだ?この強い焦燥感は‥)
意味の解らない焦燥感に混乱しつつも、脳裏には自分が犯し血と精液まみれになりぐったりとベットに横たわった美しいリディアを思い出す。
(あの女の思惑が全く掴めん)
本当にそうだとしたら何故あの時吐かなかったのか。
信用してもらうには難しい状況だが、もっと何か態度や言葉で示せばいいものを逆に煽る行動を見せた。
それでは自分が犯人ですというようなもの。
事実は、リディアが煩悩で煽っちゃっただけなのだが、またもしっかり裏目に出ていた。
「そりゃ団長が好きだからでしょ?」
「それこそありえん」
「リディア告ってたじゃないですか」
「あれは言葉だけのでまかせだろ」
「あの言葉は本物ですよ、多分絶対」
「ありえない」
自分を見る度見せたあの瞳、あの表情。
「なら何であんな顔で俺を見る?」
「え?どんな表情です?」
「いつもにやけた顔で、俺が蔑まれた状態を見て笑っていただろ?」
「はぁぁぁぁあ?」
そこでキャサドラが素っ頓狂な声をあげる。
「どうした?」
首を傾げるオズワルドにキャサドラがガクッと肩を落とす。
「まさか、そんな…ああ、でもリディアを疑ってたらそうか…そうなるか…いや、あの表情は誰が見ても勘違いするわよね…、あああリディアのバカ…」
リディアが木から落ちオズワルドの剣先にぶら下がりながら、だらけた顔をしていたのを思い出す。
あの顔を蔑まれた状況で見れば、誰が見ても相手を馬鹿にしている風にしか見えない。
「同情するというか何て言うか…ここまで見事に誤解されてたなんて…哀れ過ぎて呆れるわね」
「何を言っている?」
怪訝な表情で見るオズワルドに向き直る。
「そのままですよ、見事な誤解です」
「どこがだ?あの女は聡い、やはり何か企んで―――」
「だーかーらー、企んでませんって!」
「そう言い切る根拠はどこにある?」
「それはにやけた顔じゃなく、デレまくった顔です!」
「は?」
きょとんとしてキャサドラを見る。
「あれがか?」
確かにあれがである。
「見惚れてたんですよ、団長に」
「はぁ?バカな、あんな情けない俺を見て見惚れるはずがない」
「確かに、普通の女性ならそうかもしれませんが、リディアはちょっと変わってるというか性癖が変と言うか…あーもー、ですから」
額に手を当てやれやれと口にする。
「リディアにとってはどんな団長でも素敵に見えたんですよ」
「茶化すな」
「だってほら、本当に酷い仕打ちを受けたあの時、堪らずに団長を助けるために飛び出したじゃないですか」
「え…?」
思ってもみない言葉に驚きキャサドラを見る。
「あの後、リディアの部屋に行ったら部屋の中で思いっきり悶えてましたよ、団長に告ってキスまでしちゃったってね、あのリディアならそんな面倒事避けるだろうに団長のあの姿を見て思わず駆け出しちゃったんでしょう、想定外の行動したからか、あのリディアが部屋の中で羞恥に悶絶しまくってたんですから」
「‥‥それは、本当か?」
愕然とする団長を見上げる。
「!」
団長の頬が誰も気づかないぐらい微かにほんのり紅いのをオズワルドウォッチャーのプロであるキャサドラは見逃さなかった。
(え?!団長…もしかして?!)
「はい!ね、だからリディアは――――」
「いやまだだ」
「?」
「聖女になりたくなくない理由は何だ?」
「それは…、何だろう?」
これだけ話してもリディアが聖女になりたくない理由が見当たらない。
(やはり、あの女は意味が解らんな…いや…そう言えば…)
自分が犯人と見せかけて、あの時煽ったのは誰かを庇ったのかもしれない。
「それを確かめるまでは確信が持てない」
「そこまで疑う必要は――」
「外と繋がっているから聖女になりたくなかった、逃亡したという事も考えられる」
(あの簪…、あれで誰かと喋っていた‥相手は誰だ?)
リディアの手にした簪からは神秘な力を感じた。
(悪い感じではなかったが…)
「それは…」
5日間消息を絶った事件をキャサドラも思い出す。
「それを本人に確かめるまでは信じられん」
「ですが…リディアは大丈夫な気がします」
「感情で判断するな、痛い思いをしたくないならな」
「…はい、そうですね…、あ、団長!どこへ?」
「あいつを探しに行く、真実を確かめるために」
そう言い残すとオズワルドの姿が風の様に消えた。
「アナベル様、足元をお気を付けください」
そう言って手を差し出すデブっとした男。
「結構よ、教皇」
アナベルが手を払う。
ロドリゴ教皇は手を引っ込めると道案内するため、更に暗い道を歩く。
その歩みが止まる。
「こちらにございます」
「? 岩しかなくってよ?」
「この岩が扉にございます」
「そう…これが」
見た目ただの岩だ。
「ここで呪文を唱えれば魔界の扉が開きます、世に魔物が溢れかえりましょう」
教皇が両手を広げる。
「この魔界の扉を開けしモノ、全ての魔が味方するであろう」
「よくご存じでございますね」
「ある方が教えてくれたのよ、ふふ、ジークヴァルトめ、私にした仕打ちを後悔するがいい」
アナベルの口元がニヤーッと吊り上がる。
「さ、この扉にお触れ下さい」
更には、イブラントにうろちょろしていたヨルムの民のふりをした兵達を軍を使って力づくで排除、そしてジークヴァルトの信頼置ける臣下を配属、これにより街の平和が戻った。
それに加え民にも人気が高いハーゼルゼットがジークヴァルトにより復活したことで、ジークヴァルトの誹謗中傷のビラに皆が疑問を持ち始めビラ工作の効力も薄れていった。
そんな中、アナベルの処刑の日も決まり、アナベル派も自分も同罪になる事を恐れ逃げ出したり、一斉に寝返り、それによりアナベルの力は完全に失った。
「やはり凄いなジークヴァルト殿下は、あっという間に国が落ち着いた」
「問題は魔物だな~」
「難民を受け入れろとかなり外圧が強くなってるんだって?」
「こっちだって内政は落ち着いても魔物で水みたいな酒しか飲めないってのに」
兵達が通り過ぎるのを横目にサディアスが振り返る。
ジークヴァルトは噴水に腰を下ろし考えるように水に手を浸す。
「彼らの言う通り、最大の問題は魔物ですね、魔物問題が収まらない限り辺境の小競り合いは続いてしまう、陛下の臣下も取り戻し、オズワルドが戻った事で抑えられてはいますが‥‥」
「ああ」
「自警団を作るよう働きかけましょうか?」
「相手は魔物だ、それも狂暴化している、普通の人間では難しいだろ」
「では聖女達を宛がうか…いえ、それも無理ですね、蝶よ花よと育てられた娘では使い物にもならないでしょう」
「今は特定の場所に魔物を追いやる手立ての準備だ、白魔術を使える者を集め聖女達含め時間はかかるが鍛えるしかなかろう…」
「しかし、魔物を封じ込める程の魔石は数に限りがあります、魔物はこれからも増えるでしょうし、いずれ同じ状態に‥いや、もっと大変な事になります」
問題はまだまだ山積みだが内政が落ち着きやっと機能し始めた。
そこまではいいのだが、肝心の魔物問題の対策にいい案が出てこない。
「魔物問題が片付けば、大部分は片付くんですがね…」
はぁ~と一つため息を付く。
「外圧も厳しくなってきました、いつ均等が崩れるや解りません、それに教会側もいつ動き出すか…折角政権を取ったと言ってもこれでは永遠に安定させるのは不可能」
「リディアの消息はまだか?」
サディアスが首を横に振る。
「そうか」
ジークヴァルトも一つ息を吐く。
「カギを握るのは彼女でしょう、ですがどこを探しても見つかりません、イザーク達も必死に探しているようですが見つかっていない様子、生きているのかいないのかそれすら解りません」
「生きている、あの男が言ったのだ」
確信をもって言うジークヴァルトにふっと笑う。
「そうですね、そうやすやすと死ぬような女性ではありませんでしたね、それにアレは約束は守ります」
「今頃、やっと自由になれたと謳歌してるやもしれんな、あいつなら」
「ふふ、あり得そうです、彼女の力なら魔物など問題ないですし」
「あいつは何か喋ったか?」
またも首を横に振る。
「そのオズワルドですが、何やら様子がおかしいのです、何かいつも考え込んでいるような」
「あいつが考え事?我らには見当がつかんな、あの男の考えだけは」
「あーっここに居ましたか!」
そこにサディアスの臣下が走ってくる。
その後ろにはジークヴァルトの臣下の姿が見えた。
「やれやれ、雑談もここまでのようですね」
「とにかくリディアの消息が最優先だ」
「ええ、解っております」
せわしなく動く城内の者達と正反対に大きな男が一人、城壁に寄り掛かり空を見上げる。
(まったくこの世界はつまらんな)
王宮騎士団長として返り咲くも、ほぼ今も団長は父ハーゼルゼットと言っていい。
熱望していたハーゼルゼット復活に皆の眼にはハーゼルゼットしか映っていなかった。
いや、言い方を変えよう、ハーゼルゼットが復活し、親の七光りで団長になったと思われているオズワルドの言葉を聞く者がいないのだ。
お陰で団長なのに指揮は今ほぼハーゼルゼット団長補佐がしていた。
それについては団長など全く興味がなかったオズワルドにとって問題はなかった。
逆に面倒事を避けられて良かったとさえ思っている。
とはいえ、日夜続く辺境の小競り合いや要因封じに扱き使われる。
内政は整ってきたとはいえ魔物問題は日に日に酷くなるばかり。
そのため紛争は相変わらずあちこちで起こっている。
「はぁ…」
鬱屈とした感情に呆然と佇む。
「リディア嬢は見つかった?」
「いえ…」
「そう…、一体どこに行ってしまったんだろう」
渡り廊下でイザークとキャサドラが話す声が耳に届く。
(リディア…か)
鬱屈とした感情の一つにこの女の事があった。
父と母がリディアに助けられていたことに驚いた。
それも自分を助けると宣言するよりももっと前に。
(なぜだ?)
あの女はこの国の内乱を謀っていた。
事実、全てが治まりそうなところで逃亡をし、見事この国をボロボロに崩して見せた。
(俺を味方につけるため?それも違うな…)
あの時点で助けた事が解っても意味がない。
(ジーク派が政権を取る事を望んでいた?だとしても何故?)
他と通じ合っていたからそれを望んでいたにしても、あの時点であの言葉を言う意味は何なのか?
『その、そうしたらオズワルドが幸せかな…って』
「‥‥解らん」
なぜ母に向かってこんな事を言ったのか?
(まだ何か企んでいるのか?いや、取り入るにしても言う意味がない‥‥)
母がオズワルドに伝えない可能性だって十分にある。
なのに、どうしてその言葉を言ったのか。
(あの女が現れて以来、この俺が振り回されているな…)
大抵の人間の考える事は読め、合理的に対処してきた。
だが、リディアだけは考えが読めない。
それに苛立つ。
振り回され、やっとかたが付いたと思ったのにまたも解らない行動に惑わされ、自分の前に現れて以来、ずっと頭から離れない。
はーっと一つため息を漏らす。
「団長!やっぱり今の声団長だったんですね」
そこへキャサドラが顔を覗かせた。
耳ざとく声を聞いたキャサドラがオズワルドの顔を覗き込む。
「最近変ですよ?何か悩み事ですか?」
「問題ない」
「話ぐらい聞きますよ?で、何が解らないんです?」
「聞いてたのか」
「はい」
ニッコリと笑うキャサドラに一つため息を付く。
「で、何が解らないんです?」
「あの女が何を企んでいるのか解らないと思ってな」
「あの女ってリディア嬢の事ですか?」
オズワルドが頷く。
「企むも何も、なーんにも企んでないんじゃないかなと」
「! そんな事はあり得ない」
「団長?」
バッと顔を上げ睨むオズワルドにキャサドラが戸惑う。
クールな団長が声を荒げるなどあり得ない事だからだ。
キャサドラの反応にハッと我に返るといつもの口調へと戻る。
(何を取り乱しているんだ、俺は…?)
「‥事実、あれは逃亡し内政を混乱させこの国を崩壊へと導いただろう?」
「まさか団長、リディアがこの国を内から崩壊する事を企んでたとか思っているんですか!?」
「事実、そうなった」
「いやいやいやいや、ないないないない」
キャサドラが大きく手を振る。
「なぜないと言い切れる?実際、ジークヴァルト殿下、サディアス軍師と篭絡させ聖女に上り詰めた後、逃亡した」
「篭絡って‥団長、リディアはそんなタイプじゃないですよー」
「仮面など幾らでもかぶれる、色々情報をお前も掴んでいるだろ?軍師と密会、他にも殿下と部屋も共にしたり、それでタイプじゃないといいきれるのか?」
「それ、どうせ、ディアは密会と言う名の利用でしょ?ジーク殿下とは部屋を共にしたと言ってもただ部屋に置いただけですよ、毒を飲んで死に掛けたんですから体調が戻るまでと」
「問題はそこではない、殿下の部屋に深夜に訪れた事だ」
「それはあの日殿下の帰りが遅く、イザークも集会で伝える手段がなくて自ら部屋に赴いたってだけですよ、でないと行くはずないじゃないですか」
「なぜ?」
「なぜっていつも殿下を避けまくり逃げまくってるリディアですよ?否応なく仕方なしに赴いたとしか考えられないでしょ」
「避ける?逃げ回っている?なぜだ?逃げる理由がない、ランチなど共にしていただろう?」
「あー、そうか、外から見れば仲良さそうに見えますね」
なるほどと思い返すようにキャサドラが口元に手を当てる。
「ランチとかは無理やりジーク殿下が押しかけてたのが真相です、ずっと見ていましたから間違いないです、ちなみにディアからも逃げまくってましたね、あの執務を手伝わせようとした時のディアとリディアの鬼ごっこは結構見物でしたよ」
ケタケタと笑うキャサドラと正反対に唖然とするオズワルド。
「なぜ避ける必要がある?」
「それはそうでしょう、無理やりこの施設に閉じ込められたんですから」
「何を言っている?あれは施設から出られないように仕向け入り込んだろ?だから解らん、避ける必要がない…それも手練手管の内か?」
「いやいやいやいや、それこそ絶対有り得ませんよ」
「だからジークヴァルト殿下の名を使ったんじゃないのか?」
「逆ですって、殿下がリディアを閉じ込めるために名を使ったんです、だって、殿下は私に『リディアが逃亡しないように見張れ』と命令したんですから」
「?!」
キャサドラの言葉に愕然とする。
「それは本当か?!」
「はい、だから企むどころか逆に殿下たちに利用されたんですよ、リディアは」
「! 最初の前提を…取り違えていた…?」
(まさか‥そんな…)
「それでは理由が‥‥」
「団長?」
頭に浮かぶ導き出した答えはたった一つとなる。
そのたった一つの理由をかき消す。
(いや、この世界ではあり得ない、やっぱり意味が解らん)
「‥‥いや、でもなぜ閉じ込めるような真似を?」
(俺に見落としがあるのかもしれん…)
「リディアを殿下は本物の聖女だと思っているからだと思いますよ」
「本物?!ありえん、伝説とかあんなおままごとを本気で信じているだと?あの男は馬鹿か?」
(アレが本物ならますます理由が…、ありえん、だがあの男が信じるに値する何かがあるという事になる…が…、あやつ何か隠しているな)
「あの男とか馬鹿とかってまた団長!ジーク様は一応今この国の王ですよ!もう誰かに聞かれたら…って、それは置いておいて、はい、私は半信半疑だけど、でも数々の予知とか目の当たりにすると本当かなとちょっと今では思っちゃっていますけど」
「‥‥」
「だけどリディアは何故だか知らないけど聖女になりたくない様子で試験もわざと手を抜いてたし、でも予想外の事が起きて聖女になっちゃったみたいな感じでしたしね」
「聖女になりたくない…?」
オズワルドの心がざわつく。
(なぜ?)
「はい、贅沢し放題で皆に敬れ国の発言権すら持てるって言うのにそんな美味しい職になりたくないと逃亡を考えてるって聞いた時は正直私も信じられませんでした、私は逃亡でなく準聖女で気楽な位置にいたいから手を抜いているのかと思ってたんですよ、だからリディアが本当に逃亡した時には驚いたし焦りました…で、あんな状況に…気を抜いていた私の落ち度です」
当時を思い出し苦い表情で俯く。
(この話が本当だとしたら…いや、キャサドラが俺に嘘はつかない…だとすると)
「いや、でもそれならなぜ手を貸した?」
「団長?」
「本当に前提条件を間違えていたというなら…?」
――― ただアグダスの未来に…この世界の未来に必要だと思っただけよ
「!」
ハッとあの時の言葉を思い出す。
(本当に企みとかではないのか…?)
「俺を助けたのも‥‥?」
『その、そうしたらオズワルドが幸せかな…って』
「っ‥‥」
ぐっと軋む胸を掴む。
それと同時にまたぐわっと沸き起こる焦燥感。
(なんだ?この強い焦燥感は‥)
意味の解らない焦燥感に混乱しつつも、脳裏には自分が犯し血と精液まみれになりぐったりとベットに横たわった美しいリディアを思い出す。
(あの女の思惑が全く掴めん)
本当にそうだとしたら何故あの時吐かなかったのか。
信用してもらうには難しい状況だが、もっと何か態度や言葉で示せばいいものを逆に煽る行動を見せた。
それでは自分が犯人ですというようなもの。
事実は、リディアが煩悩で煽っちゃっただけなのだが、またもしっかり裏目に出ていた。
「そりゃ団長が好きだからでしょ?」
「それこそありえん」
「リディア告ってたじゃないですか」
「あれは言葉だけのでまかせだろ」
「あの言葉は本物ですよ、多分絶対」
「ありえない」
自分を見る度見せたあの瞳、あの表情。
「なら何であんな顔で俺を見る?」
「え?どんな表情です?」
「いつもにやけた顔で、俺が蔑まれた状態を見て笑っていただろ?」
「はぁぁぁぁあ?」
そこでキャサドラが素っ頓狂な声をあげる。
「どうした?」
首を傾げるオズワルドにキャサドラがガクッと肩を落とす。
「まさか、そんな…ああ、でもリディアを疑ってたらそうか…そうなるか…いや、あの表情は誰が見ても勘違いするわよね…、あああリディアのバカ…」
リディアが木から落ちオズワルドの剣先にぶら下がりながら、だらけた顔をしていたのを思い出す。
あの顔を蔑まれた状況で見れば、誰が見ても相手を馬鹿にしている風にしか見えない。
「同情するというか何て言うか…ここまで見事に誤解されてたなんて…哀れ過ぎて呆れるわね」
「何を言っている?」
怪訝な表情で見るオズワルドに向き直る。
「そのままですよ、見事な誤解です」
「どこがだ?あの女は聡い、やはり何か企んで―――」
「だーかーらー、企んでませんって!」
「そう言い切る根拠はどこにある?」
「それはにやけた顔じゃなく、デレまくった顔です!」
「は?」
きょとんとしてキャサドラを見る。
「あれがか?」
確かにあれがである。
「見惚れてたんですよ、団長に」
「はぁ?バカな、あんな情けない俺を見て見惚れるはずがない」
「確かに、普通の女性ならそうかもしれませんが、リディアはちょっと変わってるというか性癖が変と言うか…あーもー、ですから」
額に手を当てやれやれと口にする。
「リディアにとってはどんな団長でも素敵に見えたんですよ」
「茶化すな」
「だってほら、本当に酷い仕打ちを受けたあの時、堪らずに団長を助けるために飛び出したじゃないですか」
「え…?」
思ってもみない言葉に驚きキャサドラを見る。
「あの後、リディアの部屋に行ったら部屋の中で思いっきり悶えてましたよ、団長に告ってキスまでしちゃったってね、あのリディアならそんな面倒事避けるだろうに団長のあの姿を見て思わず駆け出しちゃったんでしょう、想定外の行動したからか、あのリディアが部屋の中で羞恥に悶絶しまくってたんですから」
「‥‥それは、本当か?」
愕然とする団長を見上げる。
「!」
団長の頬が誰も気づかないぐらい微かにほんのり紅いのをオズワルドウォッチャーのプロであるキャサドラは見逃さなかった。
(え?!団長…もしかして?!)
「はい!ね、だからリディアは――――」
「いやまだだ」
「?」
「聖女になりたくなくない理由は何だ?」
「それは…、何だろう?」
これだけ話してもリディアが聖女になりたくない理由が見当たらない。
(やはり、あの女は意味が解らんな…いや…そう言えば…)
自分が犯人と見せかけて、あの時煽ったのは誰かを庇ったのかもしれない。
「それを確かめるまでは確信が持てない」
「そこまで疑う必要は――」
「外と繋がっているから聖女になりたくなかった、逃亡したという事も考えられる」
(あの簪…、あれで誰かと喋っていた‥相手は誰だ?)
リディアの手にした簪からは神秘な力を感じた。
(悪い感じではなかったが…)
「それは…」
5日間消息を絶った事件をキャサドラも思い出す。
「それを本人に確かめるまでは信じられん」
「ですが…リディアは大丈夫な気がします」
「感情で判断するな、痛い思いをしたくないならな」
「…はい、そうですね…、あ、団長!どこへ?」
「あいつを探しに行く、真実を確かめるために」
そう言い残すとオズワルドの姿が風の様に消えた。
「アナベル様、足元をお気を付けください」
そう言って手を差し出すデブっとした男。
「結構よ、教皇」
アナベルが手を払う。
ロドリゴ教皇は手を引っ込めると道案内するため、更に暗い道を歩く。
その歩みが止まる。
「こちらにございます」
「? 岩しかなくってよ?」
「この岩が扉にございます」
「そう…これが」
見た目ただの岩だ。
「ここで呪文を唱えれば魔界の扉が開きます、世に魔物が溢れかえりましょう」
教皇が両手を広げる。
「この魔界の扉を開けしモノ、全ての魔が味方するであろう」
「よくご存じでございますね」
「ある方が教えてくれたのよ、ふふ、ジークヴァルトめ、私にした仕打ちを後悔するがいい」
アナベルの口元がニヤーッと吊り上がる。
「さ、この扉にお触れ下さい」
43
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる