104 / 153
6話 甘い言葉にご用心
8
しおりを挟む
「…でね、今更なんだけど、生キャメルにはまっちゃって」
昼下がりのキッチンの片隅で、私はPC画面に向かってふむふむと頷いた。
「うっかりハリーにあげたら爆速で平らげちゃった。それがとってもかわいくって。でもとりすぎってよくないよね? だから薄ーくスライスしたのを少しだけあげてるの」
お盆間近の酷暑極まる日の午後、るりかさんとビデオ通話中だ。
あれ以来詐欺案件はなりを潜め、というより私は関与することを禁止されてしまったため、ビラがどうなったか知らない。
そして高広くんとも再び音信不通となった。
新宿で待ち合わせたあの日、
『会ってほしいやつがいるんだ』
と言われ、東新宿の病院や大学の校舎が並ぶあたりを歩いてると、突然大きな爆発音がして進行方向に煙が上がったのが見えた。
『ちょ、なに!?』
すごい音で一瞬であたりに緊張が走った。
高広くんはそれを見て計画変更、なのか、
『悪い、今日はちょっとやめとくわ。俺、用事思い出した』
そう言って去っていったのだった。その黒いとぐろを巻いた煙の方角へと。
人が集まってきて、すぐに姿が見えなくなった。
「市川さんはお盆休みどうするの?」
「いつも通りですかね。帰省」
この会社での夏季休暇は初めてだが、冬もそうだった。
最近飛行機飛行機言われなくなったので、いつも通り新幹線乗り継ぎで帰ろうか。
岡山までのぞみ、そこからやくもというローカル特急でなんと3時間近くかけて帰るのですわ。
このくそ暑い中、出来ればここにこうしていたいくらいだ。涼しーし。
「藤島さんにね、早速作ってもらったの、試作品、見てみて」
「わーおいしそう」
「ピクシータンジェリンのメレンゲパイよ。比較的簡単だって」
「いいですねえ」
小みかんよりちっさいみかんの卵のような柑橘で作るケーキだ。たーっぷりのメレンゲとタンジェリンの味濃いカスタードフィリングが織りなすハーモニー。夏にすごく合う。
「材料たくさんもらっちゃった。市川さんにもおすそ分けしたいなあ」
「わーいただきたいですっ」
「最近は近所の方もおすそ分けに来てくださるのよ。どう? 来ない? 来月の連休あたり」
「考えておきます」
ああ、そうだった。盆休みの次に来月の連休もどうするか決めてなかった。
有休余ってるから前後埋めてもいいって言われてたんだっけ。
「それでねえ……」
るりかさんがにゅー―っとハリーのドアップを見せてきた。
「きゃあ、かわいい」
「保冷剤で何とか生き延びてるわ。かわいーケース見つけてね……」
「―――――市川くん、そろそろよいかな」
突然背後で声がして振り向く。
「か、かいちょーー」
「ナルさん!」
私たち同時に声を上げ、固まった。
「ご、ごめんなさい。それじゃあ、おじゃましましたーー」そそくさと通話を切るルリカさん。私も続いた。これ以上ない速度でウインドウを閉じる。
「…今度はネズミの世話か。君も懲りないねえ」
あきれ顔の会長が腕組みして見下ろしている。いつからそこにいたんだ?
「ねずみじゃないですよ。はりねずみ」
私は訂正を求めた。変なところで略さないでください。
「酷暑でハリーがぐったりしてるって言うから……」
「ネズミがか? 涼しい家の中でよほど恵まれていると思うがね。野生のものは直射日光以前に常に外敵の恐怖にさらされているんだよ」
だから…その辺のねず公じゃないって!
会長にはネズミもハリネズミも同じに見えるらしい。
その理屈で行くとリスもか…? リスは結構凶暴だとも聞く。
私は気まずくて、椅子に座る姿勢を正したりした。ほぼ前のめりでもう少しで突っ伏すところだった。はい、ひどい格好してましたわ。
「…さーて、今日の茶請けは何かな」会長の顔が急接近した。「早く出してくれないか」
このところ眼鏡なしなので目力ダイレクト。
「はっはははいっ」
すぐにご用意しますっ。
あああ、あつい。
アフターファイブ、私は会長に従って歩いた。
少し早めに社をあとにした。もう少し部屋にいたかったな。誰ものってこないエレベーター最高だったわ。
この都庁通り、緑と高層ビルが並んで素敵なんだけど8月に歩くのはきついわ。いや、8月だけじゃないわ。これがずっと続くのだ。9月、10月…。
「うへぇ」声が出そうになる。
日本って四季の国でしたよね? 夏が半年くらいある気がするぞー。
「ところでキミ、夏季休暇はどうする」
私がもたもた歩いてるのに気づいたのか会長は立ち止まってこちらを向いた。
「…家に帰りますけど」
何だ、さっきの話聞いてるわけじゃなかったのか。ええ、帰りますよ、片道7時間超かけてね。
「そうか。それならくれぐれも気を付けてくれよ。ご両親にも」
え。私はなんか体がびくっとした。
「……アレルギーの内容をきちんと説明しておくんだぞ。エビやカニの類を加工品であっても絶対口に入れないように」
なんだそのことですか。どきっとしたじゃないの。変なところで区切るな。
「ええ。一応母に言ってますが、うち、カニはあんまり縁がないんですよね」ワハハと苦笑いでごまかした。
蟹。まず夏の食卓にならぶことはないわ。
母親に一度言っておけば出さないでしょ、それ関連の加工品も滅多に使わない。
うちの実家、山の中であんまりエビカニ食べないのだ。シジミ、サバ缶、イワシ…といったところかな。いたって普通。家では主に配膳や片付けをするくらいで、親にカフェ飯だの作ったことない。
だからせいぜい変なジュースに気を付けるくらいだろうか。あとお寿司…。
「会長…お車でなくてもいいんですか?」
ふと思いついて言った。会長の最後の予定はもうひとつのハイアットでの会合だ。
「歩いていこうと思ってね」
ええー、かなりありますけど。ゆうに1キロは軽く超える。
つーか、スーツ姿で暑くないの。
しかし会長は内心気遣う私に気づくこともなく続ける。
「たまには足を使わないとな。誰かがまた非常事態に陥らないとも限らんからねえ」フッと笑った。
「えっ、それって…」
私のことかい! 救助するのに体鍛えるって意味? なんて遠回しな…
「だから気をつけなさいと言ってるんだ。本人にまるで自覚がなくて困ったものだ」
きつい目で言われる。ヒィッ…。そうなのだった。普通なら即クビになってもおかしくないことをさせたんだった。それも一度ならず二度も…いや、さんかい…だったかも…。
「…つい目についてしまうよ。アレルギーの最新記事や情報…、キトサンにもアレルギーを誘発するたんぱく質を除去した製品があるんだな。その場合は目立つ表示がされてるだろうが、まあ、キトサンをあえてとる必要はないだろう。得体のしれない粉体化合物は避けた方がいい。何が入っているかわからん」
得体のしれない粉体化合物…それを言ったらたまに飲んでおられるダいそ―のサプリも怪しいのではないかな?
「あ、あの、私、ちょっと買い物して帰りますので、ここで」
「ああ」
都庁の向こうのホテルに到着する前に会長と別れた。
涼みたかった私はちょっと離れた裏手のスーパーに向かった。
こんな時間に家に帰ったってうだるような室温が待っているだけだから。
高級マンションの1階にある店舗は案外入りやすく、冷え冷えの野菜の棚の前で一息ついた。
はああ~いきかえるぅ…。あづかった~。
店内に突っ立ってるお兄さんやおばさんもきっと私みたいに感じてるに違いない。
冷房最強!
会長も顔に出さずとも今頃はほっとしてることだろう。
それにしても、だ。
ああん、もう、今の会話、いる?
せめて涼しい会長室でしてほしかったわ。
あんなに暑いのに汗一つかかないって、会長、あなたこそ体調大丈夫ですか?
昼下がりのキッチンの片隅で、私はPC画面に向かってふむふむと頷いた。
「うっかりハリーにあげたら爆速で平らげちゃった。それがとってもかわいくって。でもとりすぎってよくないよね? だから薄ーくスライスしたのを少しだけあげてるの」
お盆間近の酷暑極まる日の午後、るりかさんとビデオ通話中だ。
あれ以来詐欺案件はなりを潜め、というより私は関与することを禁止されてしまったため、ビラがどうなったか知らない。
そして高広くんとも再び音信不通となった。
新宿で待ち合わせたあの日、
『会ってほしいやつがいるんだ』
と言われ、東新宿の病院や大学の校舎が並ぶあたりを歩いてると、突然大きな爆発音がして進行方向に煙が上がったのが見えた。
『ちょ、なに!?』
すごい音で一瞬であたりに緊張が走った。
高広くんはそれを見て計画変更、なのか、
『悪い、今日はちょっとやめとくわ。俺、用事思い出した』
そう言って去っていったのだった。その黒いとぐろを巻いた煙の方角へと。
人が集まってきて、すぐに姿が見えなくなった。
「市川さんはお盆休みどうするの?」
「いつも通りですかね。帰省」
この会社での夏季休暇は初めてだが、冬もそうだった。
最近飛行機飛行機言われなくなったので、いつも通り新幹線乗り継ぎで帰ろうか。
岡山までのぞみ、そこからやくもというローカル特急でなんと3時間近くかけて帰るのですわ。
このくそ暑い中、出来ればここにこうしていたいくらいだ。涼しーし。
「藤島さんにね、早速作ってもらったの、試作品、見てみて」
「わーおいしそう」
「ピクシータンジェリンのメレンゲパイよ。比較的簡単だって」
「いいですねえ」
小みかんよりちっさいみかんの卵のような柑橘で作るケーキだ。たーっぷりのメレンゲとタンジェリンの味濃いカスタードフィリングが織りなすハーモニー。夏にすごく合う。
「材料たくさんもらっちゃった。市川さんにもおすそ分けしたいなあ」
「わーいただきたいですっ」
「最近は近所の方もおすそ分けに来てくださるのよ。どう? 来ない? 来月の連休あたり」
「考えておきます」
ああ、そうだった。盆休みの次に来月の連休もどうするか決めてなかった。
有休余ってるから前後埋めてもいいって言われてたんだっけ。
「それでねえ……」
るりかさんがにゅー―っとハリーのドアップを見せてきた。
「きゃあ、かわいい」
「保冷剤で何とか生き延びてるわ。かわいーケース見つけてね……」
「―――――市川くん、そろそろよいかな」
突然背後で声がして振り向く。
「か、かいちょーー」
「ナルさん!」
私たち同時に声を上げ、固まった。
「ご、ごめんなさい。それじゃあ、おじゃましましたーー」そそくさと通話を切るルリカさん。私も続いた。これ以上ない速度でウインドウを閉じる。
「…今度はネズミの世話か。君も懲りないねえ」
あきれ顔の会長が腕組みして見下ろしている。いつからそこにいたんだ?
「ねずみじゃないですよ。はりねずみ」
私は訂正を求めた。変なところで略さないでください。
「酷暑でハリーがぐったりしてるって言うから……」
「ネズミがか? 涼しい家の中でよほど恵まれていると思うがね。野生のものは直射日光以前に常に外敵の恐怖にさらされているんだよ」
だから…その辺のねず公じゃないって!
会長にはネズミもハリネズミも同じに見えるらしい。
その理屈で行くとリスもか…? リスは結構凶暴だとも聞く。
私は気まずくて、椅子に座る姿勢を正したりした。ほぼ前のめりでもう少しで突っ伏すところだった。はい、ひどい格好してましたわ。
「…さーて、今日の茶請けは何かな」会長の顔が急接近した。「早く出してくれないか」
このところ眼鏡なしなので目力ダイレクト。
「はっはははいっ」
すぐにご用意しますっ。
あああ、あつい。
アフターファイブ、私は会長に従って歩いた。
少し早めに社をあとにした。もう少し部屋にいたかったな。誰ものってこないエレベーター最高だったわ。
この都庁通り、緑と高層ビルが並んで素敵なんだけど8月に歩くのはきついわ。いや、8月だけじゃないわ。これがずっと続くのだ。9月、10月…。
「うへぇ」声が出そうになる。
日本って四季の国でしたよね? 夏が半年くらいある気がするぞー。
「ところでキミ、夏季休暇はどうする」
私がもたもた歩いてるのに気づいたのか会長は立ち止まってこちらを向いた。
「…家に帰りますけど」
何だ、さっきの話聞いてるわけじゃなかったのか。ええ、帰りますよ、片道7時間超かけてね。
「そうか。それならくれぐれも気を付けてくれよ。ご両親にも」
え。私はなんか体がびくっとした。
「……アレルギーの内容をきちんと説明しておくんだぞ。エビやカニの類を加工品であっても絶対口に入れないように」
なんだそのことですか。どきっとしたじゃないの。変なところで区切るな。
「ええ。一応母に言ってますが、うち、カニはあんまり縁がないんですよね」ワハハと苦笑いでごまかした。
蟹。まず夏の食卓にならぶことはないわ。
母親に一度言っておけば出さないでしょ、それ関連の加工品も滅多に使わない。
うちの実家、山の中であんまりエビカニ食べないのだ。シジミ、サバ缶、イワシ…といったところかな。いたって普通。家では主に配膳や片付けをするくらいで、親にカフェ飯だの作ったことない。
だからせいぜい変なジュースに気を付けるくらいだろうか。あとお寿司…。
「会長…お車でなくてもいいんですか?」
ふと思いついて言った。会長の最後の予定はもうひとつのハイアットでの会合だ。
「歩いていこうと思ってね」
ええー、かなりありますけど。ゆうに1キロは軽く超える。
つーか、スーツ姿で暑くないの。
しかし会長は内心気遣う私に気づくこともなく続ける。
「たまには足を使わないとな。誰かがまた非常事態に陥らないとも限らんからねえ」フッと笑った。
「えっ、それって…」
私のことかい! 救助するのに体鍛えるって意味? なんて遠回しな…
「だから気をつけなさいと言ってるんだ。本人にまるで自覚がなくて困ったものだ」
きつい目で言われる。ヒィッ…。そうなのだった。普通なら即クビになってもおかしくないことをさせたんだった。それも一度ならず二度も…いや、さんかい…だったかも…。
「…つい目についてしまうよ。アレルギーの最新記事や情報…、キトサンにもアレルギーを誘発するたんぱく質を除去した製品があるんだな。その場合は目立つ表示がされてるだろうが、まあ、キトサンをあえてとる必要はないだろう。得体のしれない粉体化合物は避けた方がいい。何が入っているかわからん」
得体のしれない粉体化合物…それを言ったらたまに飲んでおられるダいそ―のサプリも怪しいのではないかな?
「あ、あの、私、ちょっと買い物して帰りますので、ここで」
「ああ」
都庁の向こうのホテルに到着する前に会長と別れた。
涼みたかった私はちょっと離れた裏手のスーパーに向かった。
こんな時間に家に帰ったってうだるような室温が待っているだけだから。
高級マンションの1階にある店舗は案外入りやすく、冷え冷えの野菜の棚の前で一息ついた。
はああ~いきかえるぅ…。あづかった~。
店内に突っ立ってるお兄さんやおばさんもきっと私みたいに感じてるに違いない。
冷房最強!
会長も顔に出さずとも今頃はほっとしてることだろう。
それにしても、だ。
ああん、もう、今の会話、いる?
せめて涼しい会長室でしてほしかったわ。
あんなに暑いのに汗一つかかないって、会長、あなたこそ体調大丈夫ですか?
43
あなたにおすすめの小説
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
妖狐の嫁入り
山田あとり
恋愛
「――おまえを祓うなどできない。あきらめて、俺と生きてくれ」
稲荷神社の娘・遥香(はるか)は、妖狐の血をひくために狐憑きとさげすまれ、ひっそり生きてきた。
ある日、村八分となっている遥香を探して来たのは怨霊や魔物を祓う軍人・彰良(あきら)。
彼は陰陽師の名門・芳川家の男だった。
帝国陸軍で共に任務にあたることになった二人だったが、実は彰良にもある秘密が――。
自己評価は低いが芯に強さを秘める女が、理解者を得て才能を開花させる!
&
苦しみを抱え屈折した男が、真っ直ぐな優しさに触れ愛を知る!
明治中期風の横浜と帝都を駆ける、あやかし異能ロマンス譚です。
可愛い妖怪・豆腐小僧も戦うよ!
※この作品は、カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる