異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
318 / 621
第8章 Freedom国の設立!

19話 闇ギルドガーライ支部

しおりを挟む
 セバスが、ケンジに神妙な顔つきで話しかけてきたのだった。

「セバス、何かあったのか?」

「実は……今日お店に来たお客様同士の話が聞こえてきたのですが、ガーライの町で貴族様が暗殺にあったらしいです」

「な、なに?暗殺だと?それは本当か?」

「ええ!私も会話に入って喋ったわけではないですが、そういう事件が起こったらしいです」

「って事は……」

「ご主人様そうです!ガーライの闇ギルドが復活した恐れがあるのです」

「やっぱり、ひとり逃した結果こんな早く復活するとは思わなかったな……だがセバス、もう俺達には闇ギルドも手出しできないと思うぞ」

「え?なぜですか?」

「考えてもみろよ!俺達に手を出すにはこの国まで来ないといけないんだぞ」

「た、確かに……」

「それも、転移マットに乗ろうとしても、支店の店内の中に入らないと転移マットには乗れないし、悪意のある者は支店に入れないんだからな」

「それもそうですね」

「気を付けないといけないのは、町に買い出しに行くときぐらいだろ?それももう、野菜や肉の買い出しも殆どしないしな」

「もう、殆どの食材はこの国でまかなえますし、これもティアナ達が頑張ったおかげですね」

「まあ、そういうことだな。どうしても町に買い出ししに行く時は、イチカ達に頑張ってもらった大丈夫だろ」

 セバスの心配は杞憂に終わるのだったが、それでもやっぱり心配なのは変わりなく、ケンジは用心の為ミナレス達が買い出しする時は、テンペの町でする様にと念を押したのだった。

 闇ギルドでは、ケンジに対しての報復をしようと計画が立てられていたのだ。だが、ケンジに復讐をしようにも、ケンジの国に行くことが出来ない事が悔しくてしょうがなかったのである。
 ケンジの奴隷を攫うにも、なかなかガーライの町では見かけないのである。それも当然でテンペの町以外は城門を通らなければ町には入れないので、奴隷達だけでは町に入れないのである。
 なので、テンペの町にしか買い出しが出来ないのである。そして、闇ギルドテンペ支部は、ケンジに対して手を出すつもりはないと、協力してくれないのだ。
 闇ギルドテンペ支部は、ケンジの恐ろしさを知っていて不可侵条約を結んでいるのである。これは闇ギルド始まって以来の事で、闇ギルドが個人相手に白旗を振るなどあり得ない事だが、ケンジの武力は一組織というより、一国の戦力に匹敵するので、闇ギルドとしては手を引いたのである。

 これは、闇ギルドテンペ支部の見解であるがこれは間違っていたのだ。ケンジ達の戦闘力は一国の戦力どころか、連合国の戦力に匹敵するのである。

「なぜ、テンペ支部は同じ闇ギルドなのに協力を拒むのだ!」

「我々は、あんな化け物に手を出し、無駄に命を散らしたくないだけだ!それよりお前達こそ、もっと冷静に考えたらどうだ?」

「何が冷静にだ!俺達ガーライ支部は一回全滅させられているんだ!当然報復するだろ!」

「お前達、ガーライ支部の気持ちは分からないわけではないが、ケンジ達の戦闘力をちゃんと考えて行動したらどうだ?」

「何を言っているだ!たかが、一パーティーじゃないか!」

「あの一パーティーはたかがではない!グランパス王国の兵団より強いんだ!あんなの相手にしたら命がいくらあっても足りないんだぞ!」

「ば、馬鹿な!そんな事があるわけないだろ……」

「いいや……これは大袈裟でも何でもないんだ。よく聞け!あの中で筆頭奴隷とされているローグのギルスレインというやつがいるんだが、あいつ一人で王国の飛龍第一騎士団を叩き潰しているんだぞ」

「なっ!」

「ローグが騎士団とやり合って傷一つ負ってなく、圧勝したという情報が入っているんだ。悪い事は言わん!あいつ等からは手を引け!もし、手を出すというなら、俺達テンペ支部の預かりない所でやってくれ!」

 ガーライ支部闇ギルドマスターは、信じられないモノを見たのである。テンペ支部闇ギルドマスターが、ケンジには関わりたくないと頭を下げるのである。

「いいか?ガーライ支部よ!もし、本当に手を出した時は本当に我らは身の安全を図る為、お前達の擁護はしないと思ってくれ!」

「……」

 ガーライ支部闇ギルドマスターは何も言えなくなり、テンペ支部を後にするのだった。ガーライ支部闇ギルドは国や冒険者ギルドなど組織に白旗を上げる事はしょうがないとは思うが、まさか一個人に白旗を上げるとは思わなかったのだ。

 だが、ガーライ支部は一回全滅させられたプライドもあり、間違った選択をしてしまうのである。あれほど、忠告を受けたはずなのに、ガーライ支部だけで復讐を計画してしまうのである。

「どうにかして、ケンジの奴をおびき出さないと……何かいい案はないか?」

「ギルドマスター!本当にケンジに手を出すのですか?」

「なんだ、お前!怖気づいたのか?」

「そういうわけではないのですが……テンペ支部も手を引いた方がよいと言ってたではありませんか?」

「テンペ支部は、闇ギルドの根本を忘れてしまった臆病者だ!あんな奴らの手助けなどもういらん!」

 闇ギルドの幹部はどうにも煮え切らないようだった。テンペ支部といえば、町の大きさからしてもガーライ支部より規模が大きいのである。そのテンペ支部が、弱気になり絶対手を出すなと言っているのだ。

「ギルドマスター!少しよろしいですか?」

「なんだ?」

「ケンジをやるにしても、もう少し情報やFreedom国の、位置を調べた方がよろしいのでは?」

「なにぃ~~~!やっぱりお前達怖気……」

「そうではありません!こういう事はもっと準備を重ね、情報も手に入れた方が、よろしいのではと提案しているのです!」

「う、うむ……」

「その上で、最強のアサシンを送り込むのが良いのではないでしょうか?」

「ウム……確かにそれなら、被害も少なくて済むだろう。すぐに手配をするんだ!」

「「「はっ!」」」

 ガーライ支部闇ギルドの幹部達は、最強アサシンと噂される【シャドーボーパル】に依頼を出すのであった。

 シャドーボーパルとは、最強アサシンの一人で、金さえ出せば確実にターゲットの首を切断するという死神のようなアサシンである。

 そのアサシンが、ケンジを狙う為動き出すのである。今まで、ケンジの身内を攫ったり、卑怯な手を使う者ばかりだったが、ここにきて最強のアサシンが襲ってくる事となるのである。

「シャドーボーパル、相手はこいつだ!確実に息の根を止めるのだ!」

「誰に向かってそんな口を叩いているの?今まで、あたしに狙われた者が生き延びた事があって?」

 シャドーボーパルは全身黒づくめで、鋭い目が光った様に見えたのだった。

「悪かった!そんなに睨むでない!」

「それより、金の準備をしておいてね。あたしに、こんな早く次の依頼をしてきてお金は足りるの?」

「ああ!大丈夫だ!」

 セバスが言っていた、貴族が暗殺されたというのはこのシャドーボーパルの仕業だったのだ。かなり、位の高い貴族であった為、その依頼を成功できるのはこの女だけであったのだ。

「じゃあ、行ってくるわね!期間は3か月ね」

 シャドーボーパルは、音もなくその場から消えてしまったのである。

「くくく!これであのケンジとやらも終わりだな!」

「そうでありますな!」

「これで我らの荷も下りるというものだ」

 闇ギルド、幹部の3人は怪しく笑い、ケンジの暗殺の成功を楽しみにして、ギルドの奥に消えて行ったのである。


しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処理中です...