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第9章 Freedom国の発展!
74話 Freedomの発展
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ケンジは、その日から奴隷の名前を覚えると共に、錬金術のスキルを伸ばしていくのだった。そして、それから遂に120.00になったのである。
「ご主人様!錬金術がレジェンダリーになったって本当ですか?」
「ああ!結構時間がかかったな……あれから8か月もかかってしまったよ」
「8ヵ月もって……それを言うなら8ヵ月しかかからなかったですよ!」
「ああ……そうとも言うかもな。だけど、その間に聖教国では3店舗も支店が増えたしな。順調にいかないのは錬金術だけだよ……」
Freedomでは、この8ヶ月の間に聖教国内に、3店舗支店を増やしていたのである。
そして、ケンジの言った錬金術が順調にいっていないと言う理由は、今だにパワースクロールのゴッズが出ていない事にあったのである。
「順調にいっていないって……レジェンダリーになったのでしょ?凄い事ではないですか?」
ダリアは、ケンジの言葉に呆れていたのだった。
「オイオイ……俺の計画では、蘇生方法を見つけようとしているのに、足止めを食らっているんだから順調にいっていないのと一緒じゃないか」
「それはそうなのかもしれませんが、10ヶ月程度で生産職のスキルがレジェンダリーになったのでしょ?」
「まあ、それに関しては普通じゃないかもしれないんだけどな……」
「ですよね?」
「だが、肝心のアイテムが出ないんじゃしょうがないからな」
「ご主人様!あまり痕を詰めるのはお勧めしませんよ。錬金術と薬学は生産の中でも、大変とされているスキルなのですから、久しぶりにリフレッシュで休憩してもいいのではありませんか?」
ケンジとダリアが話しているところに、ハインと言う名前の男性の錬金術士が話してきたのであった。この男性は当然ケンジの奴隷であり、前回ケンジに名前を憶えてほしいと言った人物である。
「ハイン、ありがとな!」
「Freedomの町も、この8ヵ月でいろんな店が建ち、人気のレストランが建ったと言う事ですよ。奥様のマイマール様を誘ってみてはいかがですか?」
「なるほど!それもいいかもな……ちょっとマイと話してくるよ!」
ケンジは、ハインに言われて早速マイの所に行くのだった。
「マイ!今ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「今な、ハインに聞いたんだがFreedomの町に、有名なレストランが建ったと聞いたんだが、そこが美味しい店らしいんだよ。一緒に出掛けないか?」
「ホントに!嬉しい!すぐ準備してくるわ!」
マイは嬉しそうに、バタバタ早足で自分の部屋に入っていき、準備するのだった。ケンジはセバスに、今日の晩御飯はいらないと伝えるのだった。
「セバス!ちょっと出かけてくるから今日はご飯いらないからな」
「ちょ、ちょっといきなりどこに行くのですか?」
「ちょっと町まで出てくるよ」
「でしたら、誰か護衛を!マードック丁度いいところに!」
「なにかあったのか?」
「ご主人様が町に出かけると言うから護衛……」
「ちょ、ちょっと待てって!護衛は今日はいらないよ!」
「主!それは駄目だって何回言えば!」
「いや……久しぶりにマイと、二人で食事に行くから、遠慮してほしいと思ったんだよ」
「「あっ……」」
「そういう事でございましたか……」
「それじゃ、俺達は行かないほうがいいよな……」
「ああ!察してくれてありがとな」
ケンジとマイは、久しぶりに二人きりで出かける事となったのである。すると、そこに噂を聞きつけたツバキや裁縫工房で働く女性達が、新しい服のコーディネイトし始めたのだった。
「ご主人様!これを着てみてください!」
「エレナ?これってすごい上品なデザインの服だな?」
「これは、ツバキの糸で編んだ服でマジカルツールで作ったのですよ!」
「じゃあマジック効果があるのか?」
ケンジはその服を鑑定すると、※①【マジカルシャツ】と鑑定結果が出て疲労軽減+20%アップ、幸運+100と出たのである。
エレナの説明によれば、ゴッドオーダーを自分の休みの日にやった時に、※②【マジカルツール+1】が出たらしいのである。
そして、日頃お世話になっているケンジにお洒落な服を作りたいと思っていたので、そのツールを使って作ったそうなのだ。
「いつも、ご主人様に感謝しております!これを裁縫工房みんなから日頃の感謝の気持ちです。どうか貰っていただけますか?」
「ああ!ありがとな。凄い気に入ったよ!着やすくてデザインも最高だ!」
ケンジがそういうと、エレナ達は笑顔となり頭を下げたのである。
「ご主人様……」
「ツバキ、どうしたんだ?」
ツバキは、ケンジに寂しそうな顔をして話しかけてくるのだった。
「あまり、無理はしないでください……」
ツバキは、ケンジがキキョウの事を何とかしようとして、日頃から無理をしているのを気に病んでいたのである。
この事は、ツバキだけではなくFreedomにいる全員の意思だったのである。本当に死者蘇生など、出来るものなのか?という不安もあり、ケンジには無理をしてほしくなかったのである。
「ああ!大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。今日はこの服を着て、マイとゆっくりさせていただくよ!」
その言葉に、ツバキ達も笑顔を見せるのだった。
「ケンちゃん!準備できたけどもう大丈夫?」
「ああ!こっちも大丈夫だ!」
ケンジとマイは、久しぶりのデートに出かけるのだった。すると、本当にFreedomの町は、様変わりしていて、正面城門前から伸びる大通りは人が溢れていて活気が凄かったのである。
そして、今はもうテンペの町から移住してきた人間達への配給は、もうやらなくてもいいぐらいに、町での経済がまわっていたのである。
市場の方では、新鮮な野菜や果物、調味料である塩や胡椒、砂糖まで売り出されていたのである。砂糖は本当に貴重であり、平民が買い求めるには高くて手が出ないのだが、ここFreedomでは行商人がここなら売れるのではないかと持ち込んだものであった。
だが、ここは出来たばかりの町で、貴族がいる訳でもなく当てが外れて売れ残っていたのである。
「甘味は必要だが、あんなに高くては売れないだろうな……」
「ケンちゃん何か言った?」
「ああ……こうして久しぶりに買い物するのもいいなと思ってな!」
「ケンちゃん、ずっと引き篭もってたもんね……」
「でも、砂糖ってなんであんなに高いんだ?」
「そりゃ!ここまで運ぶのに苦労するからよ。サトウキビから、精製されるのはケンちゃんも知っているでしょ?」
「ああ!それぐらいは知っているよ」
「そのサトウキビは、ドワーフ国の火の国と言われる場所でしか採取されていないのよ!」
「火の国って事は九州か?」
「それも、沖縄ね!そこに自生するサトウキビを採取するのよ!ここガイアースでは栽培しているって聞かないわ」
「なるほどな……地球のようにはいかないって事か……海を渡って運輸するんだから高価になるのは当たり前か」
ケンジ達は町の変わりようを見て、驚きながら評判のレストランに着いてまた驚いたのである。評判だけあって恋人達の行列で賑わっていたのである。
ケンジ達も、その行列に並ぶのであった。
「もっと早く来ても良かったな……」
「うん……でも、どんな料理が出るんだろうね!むっちゃ楽しみ!」
そんな話しをしながら、ケンジ達は行列に並んでいると、ケンジのすぐ後ろのカップルが大きな声を出したのである。
「おい!オッサンなに順番抜かししてんだよ!」
「そうよ!後ろに並んでよね!」
そう言われた、おじさんは何やらブツブツ言っていたのである。
「おい!オッサン聞いてんのかよ!」
カップルの男性が、おじさんの肩をつかみ列から出そうとした瞬間、大声を出したのだった。
「うわぁ!オッサン何持ってんだよ!」
「お前……さえ……ブツブツ……」
「なんで、お前が……」
ケンジも、何やら後ろが騒がしいなと思い、振り返ろうとした瞬間一瞬、早くそのおじさんがケンジに突っ込んだのであった。
「ぐふっ……」
「えっ⁉」
「お、お前が悪いんだ!調子に乗るお前がな!がははははは!」
おじさんの、その手には刃物が握られていて、ケンジはいきなりの事にその場に膝をついたのである。
「い、いやぁ~~~~~!」
マイはケンジが刺されたと思い、大きな悲鳴を上げたのである。
「だ、誰か衛兵を呼べ!殺人だ!」
その有名店の周りは騒然となり、パニック状態に陥ったのである。そして、その中年のおじさんは周りの人間に、取り押さえられたのである。
「俺が悪いんじゃない!そいつが調子に!」
その中年のおじさんは、何やら訳の分からない事をわめき散らしていたのだ。そして、駆けつけたのはイチカであった。
「いやぁ~~~~~!ケンちゃん!死んじゃいやぁ~~~~~!」
泣き叫ぶマイを見て、イチカは全てを悟ったのである。
「まさか刺されたのは……ご、ご主人様⁉」
周りにいた人間も、衛兵のイチカの事をよく知っていて、イチカがご主人様と呼ぶのは、まさかこのFreedom国の王様のケンジだという事に気づいたのである。
「マイマール様!早くこのポーションをご主人様に!」
イチカが差し出したのは、衛兵に支給されているグレーターヒールポーションだった。周りには心配そうに見ていた民衆達が集まり、神に無事を祈っていたのである。
「ぷはっ!危なかった……来るとき、この新しい服じゃなかったら本当に刺されていたかも!」
ケンジは、ポーションでびしょぬれになりながら、傷一つついていなかったのだ。
「馬鹿な!俺は確かにこの刃物で……」
衛兵に捕らえられながらも、ケンジの無事を見たその男は、ショックを隠せなかったのである。
「わあ~~~~ん!」
ケンジの無事を見て、マイは大声で泣きケンジに抱きつき、周りで見ていた民集はケンジの無事に歓声が上がったのである。ケンジの足元には、男の持っていた刃物が折れ転がっていたのである。
ケンジの新しい服は、ツバキの糸で編みこんであり、他国の衛兵の鎧より防御力のある装備であり、素人の扱う刃物では絶対傷などつけれないような逸品である。もしこの服が無くとも、ケンジには物理攻撃は効かないのである。痛覚はあるが魔法の※③【ストーンスキン】という魔法が常にかかっているため、不意打ちにはめっぽう強いのである。
だが、ケンジは振り向いた瞬間、刃物をいきなりみぞおちに突き立てられた為、息が出来なくなりうずくまってしまったのである。
「マイ!そんなに泣くな。ほら俺は大丈夫だから」
「だって、ケンちゃんさっきまで動かなかったもの!」
「俺が、不意打ちでダメージを受けるわけないだろ?ほら!血の一滴さえ流れてないだろ?」
「うん……」
「それより、イチカ!あの男の身元を吐かせるんだ!」
「はい!分かっております!」
「たぶん、ギルドの関係者だと思うが!」
「はい!わたしもそう思います!」
イチカは、ケンジの指示を受け、兵舎の方に帰っていくのだった。そして周りを見ると、平民達がケンジとマイの心配をしていたのだった。
「みんな騒がしてすまない!この通り俺は大丈夫だ!」
その言葉を聞き、またしても歓声が上がるのであった。そして店の店長も出てきて、ケンジ達が来店していた事に気づき、順番を早めてくれようとしたのだが、ケンジはそれを断り元居た順番に並び直したのだった。
「ケンジ様!お席を準備したのでどうぞお入りください」
「それは駄目だな。ちゃんとみんな一緒のルールで順番を守るよ」
周りの人達も、なんか気まずい雰囲気を感じて、先に順番を譲ろうとしたのである。
「ケンジ様、私達は良いので先にお食事をしてください!」
「そうですよ」
「この国の王様より先に店に入るなんて……」
「いや、俺はFreedom店のお客様に、日頃から順番を守らないといけないと言っているのに、ここで順番を守らなかったら不公平じゃないか!」
それを聞いていた、周りにいた民衆達は、笑顔となったのである。
「さすがケンジ様は他の国の貴族と違う!」
「やっぱこの国に来てよかった!」
「本当にこの国は差別とかないんだ……」
ケンジにとって当たり前の事だが、こういった事件をも逆手に取って、民衆達からの支持をあげたのである。
*-----*-----*-----*-----*
この話で出てきた魔法アイテム一覧
※①【マジカルシャツ】
必要STR 1
防御 55
幸運+100
疲労軽減 20%
耐久度 耐久度値 85/総耐久度値 85
相場価格 200万ドゴン~230万ドゴン
備考
ツバキ(ダークアラクネ)の糸を使ったシャツ。マジカルツールで製作し
マジカル効果の付いたシャツ
※②【マジカルツール+1】
裁縫のゴッドオーダーの受注を受ける事で入手可能のマジカルアイテムが
作れる裁縫キット。
+1とついているので一着だけマジカルアイテムを作ると、壊れてしまう
消費アイテム。どういったマジカル効果がつくのかはランダム。
※③【ストーンスキン】
土属性魔法 5階位
消費MP 60
詠唱速度 5.75秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 剥がれるまで永久
効果対象 術者のみ
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶 虹パール 各50個
備考欄
術者のみに物理攻撃を完全に防ぐ魔法。非常に強力で不意打ちには
とても有効的。効果はレベル半分回数分の攻撃を防ぐ。
魔道士職業レベル50と魔法スキル95以上で使用可能
「ご主人様!錬金術がレジェンダリーになったって本当ですか?」
「ああ!結構時間がかかったな……あれから8か月もかかってしまったよ」
「8ヵ月もって……それを言うなら8ヵ月しかかからなかったですよ!」
「ああ……そうとも言うかもな。だけど、その間に聖教国では3店舗も支店が増えたしな。順調にいかないのは錬金術だけだよ……」
Freedomでは、この8ヶ月の間に聖教国内に、3店舗支店を増やしていたのである。
そして、ケンジの言った錬金術が順調にいっていないと言う理由は、今だにパワースクロールのゴッズが出ていない事にあったのである。
「順調にいっていないって……レジェンダリーになったのでしょ?凄い事ではないですか?」
ダリアは、ケンジの言葉に呆れていたのだった。
「オイオイ……俺の計画では、蘇生方法を見つけようとしているのに、足止めを食らっているんだから順調にいっていないのと一緒じゃないか」
「それはそうなのかもしれませんが、10ヶ月程度で生産職のスキルがレジェンダリーになったのでしょ?」
「まあ、それに関しては普通じゃないかもしれないんだけどな……」
「ですよね?」
「だが、肝心のアイテムが出ないんじゃしょうがないからな」
「ご主人様!あまり痕を詰めるのはお勧めしませんよ。錬金術と薬学は生産の中でも、大変とされているスキルなのですから、久しぶりにリフレッシュで休憩してもいいのではありませんか?」
ケンジとダリアが話しているところに、ハインと言う名前の男性の錬金術士が話してきたのであった。この男性は当然ケンジの奴隷であり、前回ケンジに名前を憶えてほしいと言った人物である。
「ハイン、ありがとな!」
「Freedomの町も、この8ヵ月でいろんな店が建ち、人気のレストランが建ったと言う事ですよ。奥様のマイマール様を誘ってみてはいかがですか?」
「なるほど!それもいいかもな……ちょっとマイと話してくるよ!」
ケンジは、ハインに言われて早速マイの所に行くのだった。
「マイ!今ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「今な、ハインに聞いたんだがFreedomの町に、有名なレストランが建ったと聞いたんだが、そこが美味しい店らしいんだよ。一緒に出掛けないか?」
「ホントに!嬉しい!すぐ準備してくるわ!」
マイは嬉しそうに、バタバタ早足で自分の部屋に入っていき、準備するのだった。ケンジはセバスに、今日の晩御飯はいらないと伝えるのだった。
「セバス!ちょっと出かけてくるから今日はご飯いらないからな」
「ちょ、ちょっといきなりどこに行くのですか?」
「ちょっと町まで出てくるよ」
「でしたら、誰か護衛を!マードック丁度いいところに!」
「なにかあったのか?」
「ご主人様が町に出かけると言うから護衛……」
「ちょ、ちょっと待てって!護衛は今日はいらないよ!」
「主!それは駄目だって何回言えば!」
「いや……久しぶりにマイと、二人で食事に行くから、遠慮してほしいと思ったんだよ」
「「あっ……」」
「そういう事でございましたか……」
「それじゃ、俺達は行かないほうがいいよな……」
「ああ!察してくれてありがとな」
ケンジとマイは、久しぶりに二人きりで出かける事となったのである。すると、そこに噂を聞きつけたツバキや裁縫工房で働く女性達が、新しい服のコーディネイトし始めたのだった。
「ご主人様!これを着てみてください!」
「エレナ?これってすごい上品なデザインの服だな?」
「これは、ツバキの糸で編んだ服でマジカルツールで作ったのですよ!」
「じゃあマジック効果があるのか?」
ケンジはその服を鑑定すると、※①【マジカルシャツ】と鑑定結果が出て疲労軽減+20%アップ、幸運+100と出たのである。
エレナの説明によれば、ゴッドオーダーを自分の休みの日にやった時に、※②【マジカルツール+1】が出たらしいのである。
そして、日頃お世話になっているケンジにお洒落な服を作りたいと思っていたので、そのツールを使って作ったそうなのだ。
「いつも、ご主人様に感謝しております!これを裁縫工房みんなから日頃の感謝の気持ちです。どうか貰っていただけますか?」
「ああ!ありがとな。凄い気に入ったよ!着やすくてデザインも最高だ!」
ケンジがそういうと、エレナ達は笑顔となり頭を下げたのである。
「ご主人様……」
「ツバキ、どうしたんだ?」
ツバキは、ケンジに寂しそうな顔をして話しかけてくるのだった。
「あまり、無理はしないでください……」
ツバキは、ケンジがキキョウの事を何とかしようとして、日頃から無理をしているのを気に病んでいたのである。
この事は、ツバキだけではなくFreedomにいる全員の意思だったのである。本当に死者蘇生など、出来るものなのか?という不安もあり、ケンジには無理をしてほしくなかったのである。
「ああ!大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。今日はこの服を着て、マイとゆっくりさせていただくよ!」
その言葉に、ツバキ達も笑顔を見せるのだった。
「ケンちゃん!準備できたけどもう大丈夫?」
「ああ!こっちも大丈夫だ!」
ケンジとマイは、久しぶりのデートに出かけるのだった。すると、本当にFreedomの町は、様変わりしていて、正面城門前から伸びる大通りは人が溢れていて活気が凄かったのである。
そして、今はもうテンペの町から移住してきた人間達への配給は、もうやらなくてもいいぐらいに、町での経済がまわっていたのである。
市場の方では、新鮮な野菜や果物、調味料である塩や胡椒、砂糖まで売り出されていたのである。砂糖は本当に貴重であり、平民が買い求めるには高くて手が出ないのだが、ここFreedomでは行商人がここなら売れるのではないかと持ち込んだものであった。
だが、ここは出来たばかりの町で、貴族がいる訳でもなく当てが外れて売れ残っていたのである。
「甘味は必要だが、あんなに高くては売れないだろうな……」
「ケンちゃん何か言った?」
「ああ……こうして久しぶりに買い物するのもいいなと思ってな!」
「ケンちゃん、ずっと引き篭もってたもんね……」
「でも、砂糖ってなんであんなに高いんだ?」
「そりゃ!ここまで運ぶのに苦労するからよ。サトウキビから、精製されるのはケンちゃんも知っているでしょ?」
「ああ!それぐらいは知っているよ」
「そのサトウキビは、ドワーフ国の火の国と言われる場所でしか採取されていないのよ!」
「火の国って事は九州か?」
「それも、沖縄ね!そこに自生するサトウキビを採取するのよ!ここガイアースでは栽培しているって聞かないわ」
「なるほどな……地球のようにはいかないって事か……海を渡って運輸するんだから高価になるのは当たり前か」
ケンジ達は町の変わりようを見て、驚きながら評判のレストランに着いてまた驚いたのである。評判だけあって恋人達の行列で賑わっていたのである。
ケンジ達も、その行列に並ぶのであった。
「もっと早く来ても良かったな……」
「うん……でも、どんな料理が出るんだろうね!むっちゃ楽しみ!」
そんな話しをしながら、ケンジ達は行列に並んでいると、ケンジのすぐ後ろのカップルが大きな声を出したのである。
「おい!オッサンなに順番抜かししてんだよ!」
「そうよ!後ろに並んでよね!」
そう言われた、おじさんは何やらブツブツ言っていたのである。
「おい!オッサン聞いてんのかよ!」
カップルの男性が、おじさんの肩をつかみ列から出そうとした瞬間、大声を出したのだった。
「うわぁ!オッサン何持ってんだよ!」
「お前……さえ……ブツブツ……」
「なんで、お前が……」
ケンジも、何やら後ろが騒がしいなと思い、振り返ろうとした瞬間一瞬、早くそのおじさんがケンジに突っ込んだのであった。
「ぐふっ……」
「えっ⁉」
「お、お前が悪いんだ!調子に乗るお前がな!がははははは!」
おじさんの、その手には刃物が握られていて、ケンジはいきなりの事にその場に膝をついたのである。
「い、いやぁ~~~~~!」
マイはケンジが刺されたと思い、大きな悲鳴を上げたのである。
「だ、誰か衛兵を呼べ!殺人だ!」
その有名店の周りは騒然となり、パニック状態に陥ったのである。そして、その中年のおじさんは周りの人間に、取り押さえられたのである。
「俺が悪いんじゃない!そいつが調子に!」
その中年のおじさんは、何やら訳の分からない事をわめき散らしていたのだ。そして、駆けつけたのはイチカであった。
「いやぁ~~~~~!ケンちゃん!死んじゃいやぁ~~~~~!」
泣き叫ぶマイを見て、イチカは全てを悟ったのである。
「まさか刺されたのは……ご、ご主人様⁉」
周りにいた人間も、衛兵のイチカの事をよく知っていて、イチカがご主人様と呼ぶのは、まさかこのFreedom国の王様のケンジだという事に気づいたのである。
「マイマール様!早くこのポーションをご主人様に!」
イチカが差し出したのは、衛兵に支給されているグレーターヒールポーションだった。周りには心配そうに見ていた民衆達が集まり、神に無事を祈っていたのである。
「ぷはっ!危なかった……来るとき、この新しい服じゃなかったら本当に刺されていたかも!」
ケンジは、ポーションでびしょぬれになりながら、傷一つついていなかったのだ。
「馬鹿な!俺は確かにこの刃物で……」
衛兵に捕らえられながらも、ケンジの無事を見たその男は、ショックを隠せなかったのである。
「わあ~~~~ん!」
ケンジの無事を見て、マイは大声で泣きケンジに抱きつき、周りで見ていた民集はケンジの無事に歓声が上がったのである。ケンジの足元には、男の持っていた刃物が折れ転がっていたのである。
ケンジの新しい服は、ツバキの糸で編みこんであり、他国の衛兵の鎧より防御力のある装備であり、素人の扱う刃物では絶対傷などつけれないような逸品である。もしこの服が無くとも、ケンジには物理攻撃は効かないのである。痛覚はあるが魔法の※③【ストーンスキン】という魔法が常にかかっているため、不意打ちにはめっぽう強いのである。
だが、ケンジは振り向いた瞬間、刃物をいきなりみぞおちに突き立てられた為、息が出来なくなりうずくまってしまったのである。
「マイ!そんなに泣くな。ほら俺は大丈夫だから」
「だって、ケンちゃんさっきまで動かなかったもの!」
「俺が、不意打ちでダメージを受けるわけないだろ?ほら!血の一滴さえ流れてないだろ?」
「うん……」
「それより、イチカ!あの男の身元を吐かせるんだ!」
「はい!分かっております!」
「たぶん、ギルドの関係者だと思うが!」
「はい!わたしもそう思います!」
イチカは、ケンジの指示を受け、兵舎の方に帰っていくのだった。そして周りを見ると、平民達がケンジとマイの心配をしていたのだった。
「みんな騒がしてすまない!この通り俺は大丈夫だ!」
その言葉を聞き、またしても歓声が上がるのであった。そして店の店長も出てきて、ケンジ達が来店していた事に気づき、順番を早めてくれようとしたのだが、ケンジはそれを断り元居た順番に並び直したのだった。
「ケンジ様!お席を準備したのでどうぞお入りください」
「それは駄目だな。ちゃんとみんな一緒のルールで順番を守るよ」
周りの人達も、なんか気まずい雰囲気を感じて、先に順番を譲ろうとしたのである。
「ケンジ様、私達は良いので先にお食事をしてください!」
「そうですよ」
「この国の王様より先に店に入るなんて……」
「いや、俺はFreedom店のお客様に、日頃から順番を守らないといけないと言っているのに、ここで順番を守らなかったら不公平じゃないか!」
それを聞いていた、周りにいた民衆達は、笑顔となったのである。
「さすがケンジ様は他の国の貴族と違う!」
「やっぱこの国に来てよかった!」
「本当にこの国は差別とかないんだ……」
ケンジにとって当たり前の事だが、こういった事件をも逆手に取って、民衆達からの支持をあげたのである。
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この話で出てきた魔法アイテム一覧
※①【マジカルシャツ】
必要STR 1
防御 55
幸運+100
疲労軽減 20%
耐久度 耐久度値 85/総耐久度値 85
相場価格 200万ドゴン~230万ドゴン
備考
ツバキ(ダークアラクネ)の糸を使ったシャツ。マジカルツールで製作し
マジカル効果の付いたシャツ
※②【マジカルツール+1】
裁縫のゴッドオーダーの受注を受ける事で入手可能のマジカルアイテムが
作れる裁縫キット。
+1とついているので一着だけマジカルアイテムを作ると、壊れてしまう
消費アイテム。どういったマジカル効果がつくのかはランダム。
※③【ストーンスキン】
土属性魔法 5階位
消費MP 60
詠唱速度 5.75秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 剥がれるまで永久
効果対象 術者のみ
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶 虹パール 各50個
備考欄
術者のみに物理攻撃を完全に防ぐ魔法。非常に強力で不意打ちには
とても有効的。効果はレベル半分回数分の攻撃を防ぐ。
魔道士職業レベル50と魔法スキル95以上で使用可能
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やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
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そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
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*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
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