異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第9章 Freedom国の発展!

105話 アンドロイド

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 ケンジは、錬金術を伸ばしながらも、採掘をしに超級ダンジョンに神鋼魔石を掘り出す日々を過ごしていたのである。
 しかしながら、ギルドの販売網を使っている為、農家での利用価値が大きく噂がドンドン広がっていたのである。
 それ故に、生産と供給のバランスが崩れてきたのである。その為、農家で使う蹄鉄は一家族3セットまでの個数制限を用いる事となったのである。

 そして、ギルドから訪問者がやってきたのである。

「ケンジさん、蹄鉄の生産量を上げていただけないでしょうか?今のままでは、苦情が出てきてしまいます」

「申し訳ないな……まさか、ここまでのヒット商品になるとは思わなかったよ……だが、これ以上は本当に無理なんだ。蹄鉄ばかりに振り分ける事は、他の商品が作れなくなるから本当に無理なんだよ」

「では、どうしたらいいのですか?個数制限をしているのですがそれでももう限界で……」

「申し訳ないが、今のままだと俺自身がつぶれてしまうので、一人1セットまでで入荷した時に早い者勝ちにしてもらいたい」

「それでは、農家の人間から苦情が殺到します。何とかならないのですか?」

「その為の対策は、今やっているがもうちょっと時間がかかるんだよ」

「もうちょっとってどれくらいですか?」

「何とも言えんが、あと半年はかかるかと思う!」

 ケンジは、サファイアを作った後、神鋼魔石使ったアンドロイド採掘タイプを、全員で5体生み出していたのである。
 名前はルビー・ガーネット・アクア・エメラと名付けたアンドロイドが、今一生懸命採掘のスキルを伸ばしていたのである。
 しかし、いくらパワースクロールがなくても200.00まで上げれるとはいえ、半年ほどで上げれるのかと疑問に思うのだが、ケンジはその辺を考慮しスキルを吸収する神鋼魔石を10個取り付けていたのである。つまり、これにより10倍のスピードで、スキルが伸び続けているのである。

 そして、サファイア達はとっくに、レジェンダリーとなっていたのである。その為、今はケンジと共に超級ダンジョンにおもむき、ケンジとパーティーを組んでいるのである。

 ケンジとパーティーを組むことで、サファイア達はレアスキルである【成長】の恩恵が受けられるのである。それを見越して、ケンジはサファイア達の採掘のスキルがゴッズ(200.00)になるのを見込んで、多めに見積もり半年と言ったのである。

「ケンジさん……人材を育てていると言いましたが、本当に半年でレジェンダリーに育つ見込みはあるのですか?」

 ギルドからの訪問者である、アーチェとモーリスはケンジに尋ねる事で、神鋼魔石の情報を引き出そうとしたのである。しかし、ケンジは相手の話に合わせて惚けるのだった。

「やってみないと分からないだろ?」

「いえ、そうではなくて……ギルドの方からも、人員を派遣と言う事では無理でしょうか?」

「ああ!そういう事か!絶対に無理だ」

「なぜですか?半年でレジェンダリーにする方法があると言う事ですよね?」

「そんな方法があるなら俺が教えてほしいよ!」

「ですが……」

「まあ聞いてくれよ!俺が用意している人材はゴーレムだよ。イチカは知っているよね?」

「はい、なんでも……この町の衛兵をやっているヒューマンみたいな姿形をしているみたいですね」

「その採掘タイプのゴーレムが、今あり得ない程のスピードでスキルをあげているんだ!だから、同じタイプのゴーレムを用意できるのなら、派遣という方法もあり得るよ」

「そんなの無理に決まっているではありませんか!」

「だから、言っているじゃないか!絶対無理だって。ヒューマンが、スキルをあげるのはそれなりの時間とその個人の努力がいるんだよ」

「……」

「だから、あと半年は絶対、生産量を上げることはできない」

「本当に、半年で生産量は上げれるのですか?」

「善処する!そんな絶対できるだなんて約束はできないよ」

「それでは困ります!」

「困りますと言われても、生産が追いつかないんだしょうがないじゃないか?無い袖は振れないよ」

「無い袖は振れないってどういう意味ですか?」

 ガイアースには和服というものが無いので、全然意味が通らなかったのである。

「あっ……商品が無いのに、売れないっていう意味だよ!」

「それはそうですが……」

「今は、在庫が切れたら発注してくれたら、Freedomも今は対応はできるが商品がなかったら、どうしようもないだろ?」

「ですが……商品の要望は日に日に増しているのです。今でも一人3セットまでと購入制限をしているのにこれで在庫切れと言ったら苦情が……いえ、どんなことになるか……」

「だけど、販売元であるFreedomが、これ以上生産が追いつかないと言っているんだ。我慢してもらうしかないじゃないか?」

「……」

「どうする?まだこの掛け合いを続けるのか?不毛だと思うぞ?」

 ケンジがそういうと、アーチェとモーリスはこれ以上なにも言えず、どうしようもなかったのである。
 ギルドの方でも採掘士を育ててはいるのだが、ケンジのゴーレムのように半年そこそこで、レジェンダリーにすることは絶対無理なのである。
 ケンジは何も言ってはいないが、神鋼魔石を採掘するには、世間ではまだ知られていないゴッズ(200.00)にする必要があるのである。
 レジェンダリー(120.00)にするのでさえ、ヒューマンの人生をかけて育てるのに、ゴッズになると長命種族でないと不可能なのだ。

「……」

「なあ、ギルドは今、平民達の依頼はどうなっているんだ?」

「なんですか?いきなり……前とは違い、冒険者達が手分けしてこなしてますよ」

「なんだよ!ちゃんとやる事やってんじゃないか!」

「はっ?」

「だからな?そういうところを利用って言い方は悪いかもしれないが、普段町の人達とコミニュケーション取っているなら、在庫切れだから協力してくれと頼むんだよ!」

「「あっ!」」

「俺は、便器や冷蔵庫を販売した時。テンペの人達はそんな文句や苦情を入れてくる人は少なかったぞ。ギルドも今ならそれと同じように、事情を説明したらいいんだよ」

「「な、なるほど!」」
「その代わり頼みますよ!半年ぐらいで生産量を上げてくださいね」

「だから、善処する言っているじゃないか?だが、努力はする!俺達もこれは初めての試みなんだ。成功するかどうかはまだわからんからな。安易に約束はできないよ」

「「そんな!」」

「まあ、世の中に絶対はないからしょうがないよ」

 ケンジはそう言って、二人を突き放すしかなかったのだった。しかし、ケンジの言っていた半年の期日で、サファイア達の採掘スキルがゴッズになり、神鋼魔石が掘ることが出来るようになったのである。

 これにより、サファイア達5人で神鋼魔石を採掘することが出来るようになり、ケンジの負担がなくなったのである。オリハルコンもまた5人で採掘することになり、Freedomは着実に商業の中心地となる事となるのだ。



「ケンジさん!生産量が本当に上がったのですか?」

「ああ!だが、これからは蹄鉄の収量はギルドの方で調整してくれよ!」

「それってどういう事でしょうか?」

「無制限に一人に売らないでほしいんだよ。一家族が所有している家畜の数だけとか、あまりに多ければ10セットまでとかな!」

「それは、こちらでも検討してます。前は売り出したばかりでこんなにも売れるとは想定外でしたから、次からは考えるつもりです」

「じゃあ、それでよろしくたのむよ」

「それにしても、本当に半年でレジェンダリーにしたのですね」

「ああ!アンドロイドだから出来た事だな!」

「あの……お聞きしたいのですがよろしいですか?」

「なんだ?」

「そのゴーレムって、ギルドに何体か新たに製作して売ってくれるって事はできないでしょうか?」

「それは無理だな!」

「なんでですか?」

「そのアンドロイドたちには人格があるからだよ!製作してすぐに売られたら、気分が悪くなるだろ?」

「ゴーレムですよね?」

「ゴーレムとはいえ、人格があると言っているだろ?例えば君が、生まれたばかりの赤ちゃんで人格があり、親からお金になるからすぐに売られたらどう思う?」

「ですが、そのゴーレムが普及すれば、世の中の役に立つじゃないですか?」

「只のゴーレムなら、その考え方でもいいかもしれないが俺は賛同しないな。それに俺が製作したとはいえ、子供のように思っているのに、すぐに販売なんてしたくないしお断りします」

「そんな、一体だけでもお願いできませんか?」

「アーチェさん、あまりしつこいと嫌われますよ?それと一つ言っておきますが、周りを見てごらんなさい」

 アーチェとモーリスが、周りに目を向けるとムシュダルクやマイ、いつもの護衛メンバーのギル達が自分達を睨んでいたのである。

「「ひっ!」」

「いや、ギル達にビビるんじゃなく、そこにいる5人を見て見なよ」

 ケンジに言われて、ギル達の横に立っている女性達をみると、悲しそうな顔をして眉をしかめていたのである。

「あの女性達がどうかしたのですか?」

「君達が、あまりにしつこいから不安になっているんだよ」

「不安ってどういう事ですか?」

「わからないのか?彼女たちがアンドロイドだよ」

「「はっ⁉」」

「彼女達にも人権があるんだよ?売られると言われれば悲しくなるし、自分達じゃなくともこれから作られるアンドロイドは、彼女たちの兄弟姉妹となる」

「う、嘘でしょ?あの人たちがゴーレムというのですか?ヒューマンと見た目は変わらないじゃないですか?」

「だから言っているじゃないか。ゴーレムと軽く考えているようだが、彼女達にも人格があるんだって!」

「「ご、ごめんなさい……」」

 アーチェとモーリスは、まさか彼女たちがゴーレムだと言われても信じれないくらい、ヒューマンそっくりだったのである。

「謝るのなら、俺にじゃなく彼女達に謝ってくれ!」

 ケンジに言われて、アーチェとモーリスはサファイア達に向き直り、頭を下げ謝罪したのである。

「サファイア達も安心してていいからな。お前達やお前達の兄弟姉妹を売るつもりは絶対ないから!」

 それを聞き、サファイア達は満面の笑顔となり手を取り合って喜んでいたのである。それを見ていたアーチェとモリスは、本当にゴーレムなのかと間近で見ていても、首を傾げるしか出来なかったのである。

「あの……ケンジ様、彼女たちは本当にゴーレムなのですか?」

「信じれないのも無理はないが、本当にアンドロイドだぞ」

「あの……本当かどうか確かめさせてほしいのですがいいですか?」

「確かめないと納得できないみたいだな……」

「そういう訳じゃないのですが、どうしてもあの姿を見ても普通のヒューマンにしかみえないのですよ」

「サファイア……悪いが君の背中を見せてやってくれ」

「わかりました」

 ケンジの説明に、サファイアは頷き二人の前に立ち、背中にある動力炉である魔石を交換する為の場所の開閉口を開くのだった。
 それを見た、アーチェとモーリスは目を見開いて、言葉が出ないほど驚くのであった。サファイアの内部は、二人には見たことのない仕組みで動く機械で埋め尽くされており、信じられないが確かに機械で動くゴーレムだったのである。

「これで信じてもらえたでしょうか?」

 振り向いたサファイアの唇はぷるっと厚く、ヒューマンのように柔らかそうで普通に喋っていたのである。今のように体内を見せてもらったにもかかわらず、目を見て喋っていていると、先ほどの事は夢だったのかと思う程、近くで見てもゴーレムと思えないのだ。

「握手してもらってもよろしいですか?」

「はい!」

 握手をしても、ヒューマンと同じように筋肉質だが、女性特有の柔らかい感触があり、びっくりしたのである。そして二人は、ケンジの言う様にこのゴーレムは、ヒューマンと遜色ないものとわかるのだった。
 そして、このゴーレムを販売するという事は、盗賊が女の子をさらい奴隷商店に違法に売るような行為だと思うのだった。

「酷い事を言ってしまい、本当に申し訳ございませんでした!」

「分かっていただけて嬉しいです」

 サファイアは、アーチェの肩に手を置き笑顔を見せたのであった。

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