異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第10章 Freedom国、経済の中心へ!

29話 街道封鎖?

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 ギルドでは、冒険者達が受付嬢達に話しかけて居たり、酒場で盛り上がっていたりしていた。

「なあ、ミリアちゃん!今度食事にでも行かねえか?」

「えっ⁉私ですか?」

「ミリアちゃんに言っているんだから当り前だろ?」

「またまた、ご冗談を!この間はアヤさんに声をかけていたじゃないですか?」

「だってよう!アヤさん全然誘いに乗ってこないんだよう……」

「ルガさんは、あちこち声をかけすぎなんです!だから女の子から相手にされないんですよ」

「でもよう!やっとFreedomのギルドにも、一般の女性が働きだしたんだぜ!」

「それと何の関係があるんですか!ルガさんは軽薄すぎるんですよ……アヤさんの前にも、3人くらい声かけていたでしょ?ルガさんは、受付嬢の間で要注意人物って言われてますよ!」

「そんな!俺だって嫁さんを見つけようと……」

「だったら、誠実にお付き合いしてください‼」

「だから、ミリアちゃん今度食事にでも行こうよ!」

「私はお断りです!」

「なんでだよ……付き合ったら、俺の良さが分かるかもしれないだろ!」

「私は好きなお人がいるから駄目です!」

「なっ⁉誰だよそいつは!」

「そんなの決まっているじゃないですか!ケンジ様ですよ」

「はぁあ⁉Freedomの責任者?そんなの無理だろ!あの人にはマイ様がいるし!」

「そんなのわかってるし!でも、わたしにも可能性があるかもしれないでしょ?ケンジ様も、ちょくちょくギルドに顔を出しているんだから、お近づきのチャンスがあるかもしれないじゃない!」

「いやいや……そんな遠くのお人より俺で手を打たねえか?これでも結構稼ぐぜ!自分で言うのもなんだが、いい物件だと思うぜ!」

「とにかく私は無理です!ルガさんには靡きません!」

 ルガはミリアに拒絶され、脈が無いと見るやすぐにアヤに声をかけて平手打ちをされていた。

「ったく……あいつの女好きは困ったもんだな……」

 同じ席で酒を飲んでいた、パーティー仲間に笑われていた!


 そんな感じでFreedomギルドは賑わいが出始めていた頃、極級ダンジョンの魔の森では新たな恐怖が迫っていた。
 テンプルナイトでは、極級ダンジョンの警備が出来なくなってきていた。この頃にはもう、飛龍騎士団では極級ダンジョンに警備要員を派遣さえ出来なくなっていたのだ。

 その為、王国と聖教国の街道は使えなくなってきていて、流通は魔の森を避ける様に海側のギリギリを通るようにしていた。
 ケンジの開発した馬車のおかげで魔物からは逃げる事はできていたが、このままでは、伊豆半島から航路を使った方が安全に行き来できるのではないかと噂まで出ていた。
 それほどまでに、魔の森には魔物達が集まってきていた。そして、魔素の影響で変異種や上位種が跋扈する恐怖の森へ変貌していたのだ。

 そして、遂にケンジに又王国と聖教国から協力要請があり、王国と聖教国から訪問があった。

「お久しぶりですね。今日は魔の森の事でしょうか?」

「さすが、ケンジ様!話が早い!もはや王国では手が付けれないのだ!」

「そうなのです!テンプルナイトでさえ、極級ダンジョンに到着が難しい状態でどうしようもないのです!」

「それを俺に言われても、どうしようもないですよ!あの土地はFreedomの領地でもないですし、極級ダンジョンには潜れているから大丈夫ですよ」

「それが、全然大丈夫ではないのです!ダンジョンの魔物より地上の魔物の方が強いってどういう事なのですか?」

「聖女アリサ様!それを俺に言われても関係ないじゃありませんか?」

「それはそうなのですが……」

「それに、ケンジ様!王都のすぐそばに魔の森はある!このままでは、いつ魔物が溢れてもおかしくないのだ!」

「それは他国の事なので、俺にどうこう出来るとは思いませんが?だから飛龍騎士団に、頑張ってもらうしかないですよね?」

「それはそうなのだが……このままでは!それに魔物が街道に出てきて旅が出来なくなってきているのだ!」

「それも俺に言われても……それにギルドの馬車は高性能で、魔物から逃げる事も出来ているはずです」

「それが、そうでもないのです!荷馬車の重量を軽くする為、危なくなったら荷物を捨てる事もあるそうです!」

「まあ、命あってなんぼですからね!命が助かるなら本望でしょ?」

「それでは困るのです!流通が止まる事になり……」

「とはいっても物資が無くなる訳じゃないでしょ?王国にも聖教国にもFreedom支店はあるのですから!うちで買い物をしてくれたらFreedomも儲かるから、うちとしてはありがたいですよ」

「「そういうことではなくて!」」

「だったら何が言いたいのですか?」

「魔の森の街道の警備を鳳凰騎士団にお願いしたい!」

「はあ?街道の警備?馬鹿な事を!何kmあると思っているのですか?それに街道だなんて、今まで巡回した事なんて、どの国もした事なかったじゃないか?」

「それはそうですが……ここまで地上の魔物が手に負えないものになるとは思わなかったのです。このままでは本当に街道の行商が止まってしまうのです!」

「それは俺達Freedomがやる事じゃないよ!王国と聖教国の貿易の問題だ!なんでもかんでもFreedomに依存し過ぎなんだよ」

「我が国も依存などしたくないのだが、あの森には近づけないのだ……」

「キース王!何を言っているんだ?近づけないのは分かるが、なぜそこで鳳凰騎士団を派遣しないといけない?俺達にメリットが全然ないじゃないか?」

「そんな事はあるまい!流通が止まれば王国は廃れ、Freedom国もそのあおりを受けるはず!」

「それは多少なりにも受けるでしょう!」

「それ見ろ!そうなったら困るのは……」

「何を勘違いしている?多少なりにもと言ったんだぞ?あくまでも多少だ!Freedom国は、王都だけでなく帝都・聖都だけでなく各地に支店を設けているんだぞ?」

「そ、それは!」

「こういっては何だが、もし仮に王都が魔物から国民を守れなかった場合……」

「無礼者!王都が滅亡するとでもいうのか?」

「実際の所、魔の森の脅威から飛龍騎士団は頼りになる存在なのか?」

「うぐっ……」

「それに、俺はもし仮にと言ったはずだよな?仮にそんな頼りない騎士団で、国が守ってもらえると国民が思ってくれるのか?俺だったらそんな頼りない国に、定住するより移住する事を選択するよ」

「それは……」

「聖教国だってそうだ!君達は何か対策を立てているのか?」

「それはテンプルナイトには訓練を!」

「そんなのは当然だ!今までと違ってきているのだろ?だったらあんた達も又、違った事をしていくべきなんじゃないのか?俺達Freedomに援助を求める事は最終手段だ!何もせずに、俺達に依存されても困るんだよ!」

「そ、そんな!」

「二人には厳しいようだが言っておく!国民達はお前達をちゃんと見ているぞ。自分達の国のトップはどういった対策をしているのかをな!国民だけじゃなく騎士団達もだ!」

「それってどういう事……」

「分からなきゃ、今までのように行動してればいいよ。俺からは、何も言えないしするつもりはないからな!」

「そ、そんな事を言わず何とかなりませんか?」

「なんともならんな!王国や聖教国を手放したらいいんじゃないのか?としか俺からは言えないよ!」

「「なっ⁉」」

「いいか?王国や聖教国を無くし、Freedom国に合併させたらあんた達の国は無くなり、Freedom国になるんだ。そうしたら、俺は国民の為に動く事が出来るよ」

「何を言っておる!何で儂等の国が、Freedomに吸収されないといけない!」

「それが嫌なら飛龍騎士団やテンプルナイトに頑張ってもらうしかないじゃないか!それでもどうにもならないと言うのならしょうがないだろ?後は国民が決める事だ!」

「馬鹿な⁉貴族が決めると言うならわかるが、平民が国を選ぶだと?」

「そりゃ当り前だろ?平民だって命は惜しいよ。出来るだけ安全な国を選び移住する事を決めるだろ?何の為に、税金を納めていると思ってんだ?」

「税金は国民ために集めている物じゃない!国を円滑にしたうえで、その附随で平民達が安心して暮らせる街が出来る物だ」

「まあ、王族や貴族がそう思っていたところで、平民達は自分が安全に暮らせるから税金を納めているんだよ。王族や貴族達に贅沢をさせる為に、税金を納めている訳じゃねえよ」

「ムぐぐぐ……そんな事より魔の森の事だ!いったいどうしたら!」

「キース王、あなたは何を言っているんだ?グランパス王国は誰が治める国なんだ?」

「……」

「なあ、ちゃんと答えろ!誰が治める国なんだ?」

「わしだ……」

「俺達Freedom国はこの間、エンペラーを討伐したよな?そう何回も他国の為に、うちの騎士団を出撃なんてさせないよ」

「しかし!」

「じゃ、反対に聞くがこれが貴方の立場なら、他国の為に自国の騎士団を何回も派遣するのか?その場所に行くだけでも金を使うんだぞ?」

「しかし、Freedomなら転移マットで、王都支店に飛べるではないか」

「だから言ってるだろ?反対の立場なら王都には転移マットはあるのか?その街道まで進軍させるのか?させないだろ?」

「当然、その費用は請求させてもらう!他国が困っているなら進軍させるさ!」

「だったら、先のエンペラー討伐の件で依頼料を請求させてもらうと言った時、貴方達は何故Freedom国に払わなかったんだ?」

「そ、それは……ケンジ様が自分達で……」

「だが、他国の事でこっちは派遣したと理解しているよな?だったら、普通はお礼があって当たり前じゃないか!貴方達はいつも自分勝手な解釈をして、自分の思い通りに動くのが当たり前だと考えているから常識が無いんだよ!」

「「……」」

「聖女アリサ様!あなたももっとしっかりしないと、本当にどうなるか知りませんよ?」

「なにを!」

「分からないのならもっと考えるんだな!俺はそこまでお人よしじゃ無いんでな!だが、このままじゃ本当に破滅するぞ!」

 ケンジは2国の代表に改めてFreedom国の意思を伝えた。すると、キース王と聖女アリサ以外の側近達が、ケンジに頭を下げ訴えてきた。

「「ケンジ様!お願いします」」
「このままでは本当に、王都と聖教国の街道は通れなくなってしまいます!」
「どうかいいお知恵を!」

「そんな都合の良い知恵なんかないよ……魔の森がどうにかできないのなら、その街道を捨て新たな街道を作るしかないだろ?」

「新たな街道を作るですと⁉」
「そんな大事業何年かかるか!」

「だが、それしかないだろう?結局のところヒューマンは魔物に負けたと自覚した方がいい!」

「そんなのは無理です!」

「無理も何も、実際街道はもう使えないのだろう?魔物に追い出されたようなものじゃないか?」

「ですが!」

「あえて、あの街道を使いたいと言うのなら、飛龍騎士団とテンプルナイトの極級ダンジョンの警備費を無くし、街道警備に予算を振ったらどうなんだ?もう、極級ダンジョンに辿り着けないんだろ?」

「そんな事をしたら、極級ダンジョンが!」

「いやいや!今はもう魔の森の奥にあるダンジョンに辿り着く事もできないんだろ?だったら、浅瀬で警備するしかないじゃないか?」

「「しかし……」」

「もっと頭は柔らかくして、対応を変えていかないと駄目だよ?そんな出来ない事に、予算を使う事より出来る事を考えたら?」

 結局は、ケンジを説得する事は出来なかった。王国と聖教国の言い分は、どう考えても交渉というモノではなく、お互いに利益を生むものではなく、無理難題を押し付けるものだった。その為、何もできずキース王と聖女アリサは帰国する事になった。



「ケンジ様……王国と聖教国はどうなると思いますか?」

「ムシュダルクさん、まあ見てなって次は多分こういってくるはずだから楽しみにしてな」

 ケンジは、ムシュダルクの顔を見てニヤリと笑った。その意見を聞き、ムシュダルクは驚愕して開いた口が塞がらなかったのだ。


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