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第1章 レアスキルは偉大
10話 朝市に出掛けてみた
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「お~いシスティナ起きろぉ!もうすぐ10時だぞ」
「ほえ・・・」
ショウに起こされたシスティナは顔面蒼白になる。起こされたシスティナは間髪入れず、ショウに土下座をしたのだった。
「ご主人様ごめんなさい・・・」
「おいおいいきなりどうした?」
いきなり土下座したシスティナにショウは面を食らう。
「奴隷の分際でこんな遅くまで寝てしまいました・・・」
「はっ!?」
「お布団が気持ちよくて・・・本当にごめんなさい」
ショウは土下座するシスティナの前に座る。
「システィナ」
「は、はい・・・」
「お前はまだ病人みたいなものなんだ。そんなお前が朝早く起きてなにをするつもりだ?」
「でも、ご主人様より遅く起きるなんて許される事ではなくて・・・」
「そんなしょうもない奴隷の決まり事なんか守らなくてもいい。システィナ、君はまず体力を戻さないといけない。わかったな!」
「は、はい・・・でも、何をすれば・・・」
「まずは、体重を元に戻すことだな。それから体を動かさないと怪我をするぞ」
「体重を元にですか?」
「ああ。見てみろこの細すぎる腕を・・・」
ショウは優しくシスティナの腕を掴む。それと脚も見るがどう考えても、システィナの太ももも自分の腕より細くてすぐ折れそうだった。
「システィナいいか?」
「はい」
「いくら奴隷とはいえ無理はしちゃ駄目だ」
「で、でも・・・」
「まぁいいから聞くんだ。そんな無理したら簡単に人間は死んじゃうんだぞ?お前はエルフで150年も生きているが、エルフって千年位は寿命があるんだろ?」
「長生きのエルフはそれぐらいは行きます」
「だったらお前はまだ若い部類に入るんだ。そんな若いエルフが無理をしたら駄目だぞ」
「ありがとうございます・・・」
ショウは前世で無理をして過労死したから、システィナにはそんな悲しい人生を送ってほしくなかった。
「昨日も言ったが、二・三日はご飯だけ食べてゆっくりしてろ。だけど、寝ながら出来るストレッチは出来る範囲でやってみな」
「ストレッチってなんですか?」
ショウはシスティナにパソコン画面を見せる。その体を伸ばしたり血行をよくする運動だと説明をした。
「まずシスティナは歩けないからな。寝た状態で身体をひねったり、腰を浮かせる運動から始めるのがいいかもな」
「わかりました。頑張って体力を戻します」
システィナは畳の上で寝転がりストレッチを始めようとするが、ショウは慌ててシスティナを止める。
「だから、今はまだ駄目だと言っているだろうが!」
「でも・・・」
「まずはお粥から普通のご飯が食べられるようになってからだ」
「わかりました・・・」
「今、ご飯を作るから布団の中で待ってな」
ショウは、システィナに遅い朝食を作る。そして、そういった生活を1週間続けるのだった。そんなある日、ショウはハウスを出て町を散策する。朝早くの町は朝市があり、町は賑わいを見せていた。そこには、システィナの姿はなくショウ一人で町を見ていた。
「それにしても、空気がうまい!」
「兄さん、朝採れた立てのじゃがはどうだい?キャロもあるよ」
じゃがとはじゃがいもの事でキャロは人参のようだ。そして、農家をしているであろう女性はショウに野菜を買って貰おうと愛想を振りまいていた。
「これ3つづつで幾らなんだい?」
「兄さん買ってくれるのかい?」
笊にじゃが3個とキャロ3本一盛りにされていた。
「セットで五ゴルドだよ」
「三ゴルドでどうだい?」
「それはちょっとキツイね・・・じゃがとキャロをもう一個づつつけるからどうだい?」
「じゃそれで買うよ」
「まいどありぃ!」
農家の女性はにこやかな顔をする。ショウはじゃが4個とキャロ4本をもらい五ゴルドを払った。朝市ではこういった交渉は当たり前のコミュニケーションだ。言われた額を払うとすぐにぼったくりにあうことも少なくないのだ。
今回の女性は野菜を一個づつ多くしてくれたが、当然安くしてくれる人もいるので人それぞれで買い物も楽しみの一つになる。
「兄さん重くないかい?」
「これくらい大丈夫だよ」
「そうかい。又来ておくれ。まいど!」
農家の女性は野菜をそのまま手渡す。地球と違い紙袋なんかなく、客が袋を用意するのが当たり前なのだ。当然ショウも大きめの革袋を用意していて、農家の女性に野菜をその革袋に直接入れてもらう。
「なんか昭和の八百屋に来たみたいだな・・・」
ショウも幼い頃、母親に買い物についていく事があり、その頃は八百屋や魚屋が軒を連ねた市場によく行っていた。八百屋では、野菜が籠に並べられ一盛り幾らで売られていて、八百屋のオッサンが主婦の人達に慌ただしく捌いていた。釣り銭も無造作に籠にゴム紐で釣られていて、良き昭和の風景だった。
ショウはそんな昭和の思い出に浸り朝市を見て回る。朝市では野菜だけでなく、牛肉や牛乳も売られている。ただし鶏肉や卵は売られてはなかった。又、小麦粉はあるが米はないみたいだ。調味料は塩だけのようで胡椒はあるがやはり高価で誰も買ってはいないようだった。
「なぁ、鶏肉や卵はないのかい?」
「鶏肉ってなんだ?それに卵なんて高価なもん手に入らねぇな。あんた何もんだ?」
「鶏はいないのかい?トサカがある鶏で・・・」
「まさかコカトリスの事を言っているのか?」
肉屋の親父は、ショウの言葉に目を回す。コカトリスは鶏の魔物でAランクの魔物だ。そんな肉が朝市なんかで売られるわけがないと肉屋の親父は笑いながら言った。
「コカトリスなら冒険者ギルドで依頼を出さなきゃ手に入らねぇよ。ただし、とんでもない依頼料がいるぞ」
「そうなのか・・・鶏はいないんだな」
「鶏って鳥はしらねぇが、特徴的にはコカトリスだな。又、卵は高価な食いもんだから貴族様しか口に出来ねぇしな」
「そうか・・・教えてくれてありがとうな」
「じゃ、兄さんなんか買っていってくれ」
「親父さんかなわねぇなぁ」
「こちとら商売だ。買ってもらわな今日のまんまも食えねぇからな」
「わかったよ。じゃこの肉をおくれ」
「まいどありぃ!」
肉屋の親父は声を高らかにお礼を言ったのだった。そして、朝市を2時間ぶらついたショウはハウスに帰ると、ハウスの中でシスティナがパタパタと歩き回り、ショウの帰るのを待っていた。
「ご主人様おかえりなさい。何かいいものはありましたか?」
「ああ。野菜と肉を買ってきた」
「え?野菜も肉も冷蔵庫にあるじゃないですか?」
「この町のものも食べてみたいし、朝市は町の情報も得られるからな」
「でももったいないですよ。絶対ご主人様の野菜の方が美味しいですよ」
「そうなのか?」
「そりゃそうですよ。私は150年生きていますが、あんな甘さの感じる人参を食べた事はありませんからね。それに、このトメト普通はもっと酸っぱくてこんな赤くて大きいのは見た事はありません」
ショウは、日本の品種改良された野菜達が普通だったので納得がいった。日本の農家さんの努力で、日本の食卓には美味しいものが溢れていたのを改めて実感したのだった。
「確かに昭和の頃のイチゴは砂糖をかけて食べてた記憶があるなぁ・・・」
「イチゴに砂糖ですか!?」
「そうだな。俺の子供の頃のイチゴは甘くはなくて酸っぱく感じる果物だったから、ミルクに砂糖をかけて食べてたな」
「ご主人様の世界は凄かったんですね・・・砂糖を気軽に手に入れられるなんて」
「この世界では砂糖は高級品だもんな」
「そうですよ。果物に砂糖なんてかけなくとも甘酸っぱいじゃないですか。贅沢すぎますよ」
システィナは、ショウのいた世界の想像ができずにうらやましがっていた。ショウはそんなシスティナを落ち着けるのだった。そして、ショウは買ってきた野菜や肉を冷蔵庫に入れてちゃぶ台の前に座る。
「ほえ・・・」
ショウに起こされたシスティナは顔面蒼白になる。起こされたシスティナは間髪入れず、ショウに土下座をしたのだった。
「ご主人様ごめんなさい・・・」
「おいおいいきなりどうした?」
いきなり土下座したシスティナにショウは面を食らう。
「奴隷の分際でこんな遅くまで寝てしまいました・・・」
「はっ!?」
「お布団が気持ちよくて・・・本当にごめんなさい」
ショウは土下座するシスティナの前に座る。
「システィナ」
「は、はい・・・」
「お前はまだ病人みたいなものなんだ。そんなお前が朝早く起きてなにをするつもりだ?」
「でも、ご主人様より遅く起きるなんて許される事ではなくて・・・」
「そんなしょうもない奴隷の決まり事なんか守らなくてもいい。システィナ、君はまず体力を戻さないといけない。わかったな!」
「は、はい・・・でも、何をすれば・・・」
「まずは、体重を元に戻すことだな。それから体を動かさないと怪我をするぞ」
「体重を元にですか?」
「ああ。見てみろこの細すぎる腕を・・・」
ショウは優しくシスティナの腕を掴む。それと脚も見るがどう考えても、システィナの太ももも自分の腕より細くてすぐ折れそうだった。
「システィナいいか?」
「はい」
「いくら奴隷とはいえ無理はしちゃ駄目だ」
「で、でも・・・」
「まぁいいから聞くんだ。そんな無理したら簡単に人間は死んじゃうんだぞ?お前はエルフで150年も生きているが、エルフって千年位は寿命があるんだろ?」
「長生きのエルフはそれぐらいは行きます」
「だったらお前はまだ若い部類に入るんだ。そんな若いエルフが無理をしたら駄目だぞ」
「ありがとうございます・・・」
ショウは前世で無理をして過労死したから、システィナにはそんな悲しい人生を送ってほしくなかった。
「昨日も言ったが、二・三日はご飯だけ食べてゆっくりしてろ。だけど、寝ながら出来るストレッチは出来る範囲でやってみな」
「ストレッチってなんですか?」
ショウはシスティナにパソコン画面を見せる。その体を伸ばしたり血行をよくする運動だと説明をした。
「まずシスティナは歩けないからな。寝た状態で身体をひねったり、腰を浮かせる運動から始めるのがいいかもな」
「わかりました。頑張って体力を戻します」
システィナは畳の上で寝転がりストレッチを始めようとするが、ショウは慌ててシスティナを止める。
「だから、今はまだ駄目だと言っているだろうが!」
「でも・・・」
「まずはお粥から普通のご飯が食べられるようになってからだ」
「わかりました・・・」
「今、ご飯を作るから布団の中で待ってな」
ショウは、システィナに遅い朝食を作る。そして、そういった生活を1週間続けるのだった。そんなある日、ショウはハウスを出て町を散策する。朝早くの町は朝市があり、町は賑わいを見せていた。そこには、システィナの姿はなくショウ一人で町を見ていた。
「それにしても、空気がうまい!」
「兄さん、朝採れた立てのじゃがはどうだい?キャロもあるよ」
じゃがとはじゃがいもの事でキャロは人参のようだ。そして、農家をしているであろう女性はショウに野菜を買って貰おうと愛想を振りまいていた。
「これ3つづつで幾らなんだい?」
「兄さん買ってくれるのかい?」
笊にじゃが3個とキャロ3本一盛りにされていた。
「セットで五ゴルドだよ」
「三ゴルドでどうだい?」
「それはちょっとキツイね・・・じゃがとキャロをもう一個づつつけるからどうだい?」
「じゃそれで買うよ」
「まいどありぃ!」
農家の女性はにこやかな顔をする。ショウはじゃが4個とキャロ4本をもらい五ゴルドを払った。朝市ではこういった交渉は当たり前のコミュニケーションだ。言われた額を払うとすぐにぼったくりにあうことも少なくないのだ。
今回の女性は野菜を一個づつ多くしてくれたが、当然安くしてくれる人もいるので人それぞれで買い物も楽しみの一つになる。
「兄さん重くないかい?」
「これくらい大丈夫だよ」
「そうかい。又来ておくれ。まいど!」
農家の女性は野菜をそのまま手渡す。地球と違い紙袋なんかなく、客が袋を用意するのが当たり前なのだ。当然ショウも大きめの革袋を用意していて、農家の女性に野菜をその革袋に直接入れてもらう。
「なんか昭和の八百屋に来たみたいだな・・・」
ショウも幼い頃、母親に買い物についていく事があり、その頃は八百屋や魚屋が軒を連ねた市場によく行っていた。八百屋では、野菜が籠に並べられ一盛り幾らで売られていて、八百屋のオッサンが主婦の人達に慌ただしく捌いていた。釣り銭も無造作に籠にゴム紐で釣られていて、良き昭和の風景だった。
ショウはそんな昭和の思い出に浸り朝市を見て回る。朝市では野菜だけでなく、牛肉や牛乳も売られている。ただし鶏肉や卵は売られてはなかった。又、小麦粉はあるが米はないみたいだ。調味料は塩だけのようで胡椒はあるがやはり高価で誰も買ってはいないようだった。
「なぁ、鶏肉や卵はないのかい?」
「鶏肉ってなんだ?それに卵なんて高価なもん手に入らねぇな。あんた何もんだ?」
「鶏はいないのかい?トサカがある鶏で・・・」
「まさかコカトリスの事を言っているのか?」
肉屋の親父は、ショウの言葉に目を回す。コカトリスは鶏の魔物でAランクの魔物だ。そんな肉が朝市なんかで売られるわけがないと肉屋の親父は笑いながら言った。
「コカトリスなら冒険者ギルドで依頼を出さなきゃ手に入らねぇよ。ただし、とんでもない依頼料がいるぞ」
「そうなのか・・・鶏はいないんだな」
「鶏って鳥はしらねぇが、特徴的にはコカトリスだな。又、卵は高価な食いもんだから貴族様しか口に出来ねぇしな」
「そうか・・・教えてくれてありがとうな」
「じゃ、兄さんなんか買っていってくれ」
「親父さんかなわねぇなぁ」
「こちとら商売だ。買ってもらわな今日のまんまも食えねぇからな」
「わかったよ。じゃこの肉をおくれ」
「まいどありぃ!」
肉屋の親父は声を高らかにお礼を言ったのだった。そして、朝市を2時間ぶらついたショウはハウスに帰ると、ハウスの中でシスティナがパタパタと歩き回り、ショウの帰るのを待っていた。
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「え?野菜も肉も冷蔵庫にあるじゃないですか?」
「この町のものも食べてみたいし、朝市は町の情報も得られるからな」
「でももったいないですよ。絶対ご主人様の野菜の方が美味しいですよ」
「そうなのか?」
「そりゃそうですよ。私は150年生きていますが、あんな甘さの感じる人参を食べた事はありませんからね。それに、このトメト普通はもっと酸っぱくてこんな赤くて大きいのは見た事はありません」
ショウは、日本の品種改良された野菜達が普通だったので納得がいった。日本の農家さんの努力で、日本の食卓には美味しいものが溢れていたのを改めて実感したのだった。
「確かに昭和の頃のイチゴは砂糖をかけて食べてた記憶があるなぁ・・・」
「イチゴに砂糖ですか!?」
「そうだな。俺の子供の頃のイチゴは甘くはなくて酸っぱく感じる果物だったから、ミルクに砂糖をかけて食べてたな」
「ご主人様の世界は凄かったんですね・・・砂糖を気軽に手に入れられるなんて」
「この世界では砂糖は高級品だもんな」
「そうですよ。果物に砂糖なんてかけなくとも甘酸っぱいじゃないですか。贅沢すぎますよ」
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