氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

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第1章 レアスキルは偉大

12話 暗黙の了解は壮絶な過去にあった

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 ショウはシスティナとハウスから出ると、太陽が天高く上がり地上を燦々と照らしていた。

「まだ少し体力が戻っていないみたいだから無理せず行こうな」
「あ、ありがとうございます」

 ショウはハウスを時空間倉庫にしまい町の城門に向かう。冒険者の広場には昼間は衛兵もいなくなるので、ショウのテントがなくなった事に衛兵は気付かなかった。
 そして、町の中に入る時は犯罪者が入らないように門番の兵士が目を光らせる。しかし、町を出る時は勝手に出て問題はないので、城門警備の兵士はショウが城壁の外に出ても気にもとめないので簡単に町を出る事ができたのだった。

「簡単に出れたな。衛兵達の言い方なら城門で一悶着があってもよさそうなもんだか・・・」
「ご主人様。普通は町を出る時兵士は目を光らせる事はしませんから大丈夫ですよ」
「そりゃそうだよな。外に出る人間までチェックしてたら人件費が凄い事になりそうだ」

 ショウとシスティナは笑顔で西に向かう。街道を真っ直ぐ西に向かうと国境に出るので、後は体力勝負となるだけだ。

「システィナ、本当に疲れたら言うんだぞ」
「はい。ありがとうございます。しかし、まだ全然大丈夫ですよ」

 ショウはシスティナの言葉に安心したように笑い、街道を真っ直ぐ突き進むと行商人や冒険者とすれちがう。

「だんだん人が少なくなってきたな」
「町から離れてきましたからね。ここまで来たら後はまずすれちがう人はいないかもしれませんね」

 それを聞いたショウは、時空間倉庫からホムンクルスを一体取り出した。

「ホムンクルス。また、俺達の護衛をよろしくな」
「・・・」

 ホムンクルスはショウの言葉に首を縦に振る。ショウにはホムンクルスの言葉がわかり、「承知しました」と頭で感じ取れていた。そして、ショウはホムンクルスに仮面を渡す。

【これは一体何でしょうか?】
「君達ホムンクルスは顔がないからね。申し訳ないが他人が君達を見るとびっくりするんだよ」
【なるほど・・・わかりました】

 ショウの言いたいことを理解したホムンクルスは、ショウからもらった仮面を装着した。

「視界が悪くないか?」
【最初から目がないので大丈夫です】
「そ、そうか・・・そうだよな」
【はい。私達ホムンクルスは魔力感知で敵を確認します】
「な、なるほどな。凄いな・・・心眼みたいなものか」

 ショウはホムンクルスと話していたが、システィナにはホムンクルスの言葉がわからないので、ショウが一人で喋っているように見えるので少し笑ってしまう。

「何笑っているんだ?」
「いえ・・・私にはホムンクルスさんの言葉がわからないので、ご主人様が一人で喋っているように見えるので少し笑ってしまいました」
「確かに・・・これじゃ俺がおかしな人間に見えるじゃないか」
「いえ・・・そんな事は・・・」
「本当か?正直に答えろ」

 ショウの命令に逆らう事が出来ないシスティナは正直答える。

「少しだけそう思いました・・・」
「今日は晩ごはん抜きの罰を与える」
「そ、そんなぁ~ごめんなさい・・・私が悪かったです」
「冗談だ。そんな事でへそを曲げる俺じゃないよ」

 システィナはショウの冗談だと知ってホッと胸を撫で下ろしたのだった。そして、その頃町の広場の衛兵達は騒然としていた。

「帰ってきたか?」
「いや・・・今、衛兵達で手分けをして探しているが、あの人の奴隷はエルフだから目立つはずなんだか・・・」
「おいおい。どうすんだよ?こんな事どうやって領主様に報告すんだよ」
「俺が知るかよ!こういう事は隊長に任せるに決まっているだろ」

 ルーデンバッハ邸では、衛兵部隊長が慌てて報告をしていた。

「ルーデンバッハ様に報告があります」
「なんだ騒々しい。もっと静かに入ってこれないのか?」
「しかしながら・・・」
「それでどうしたのだ?」
「はい!この町に滞在していた空間魔導士様が居なくなりました」
「な、なんだと!まだ面会もしておらなかったのだぞ!なにか居なくなる理由があったのか?」
「そ、それが・・・」
「なんだ。なにか理由があるのか?はっきり言わぬか」
「はい。それが、前日空間魔導士様の奴隷に種族差別をした冒険者パーティーがいたそうです」
「馬鹿な!そうならないよう私が掲示板で声明をしたはずだが」
「はい・・・その冒険者パーティーは知らなかっただけと申しておりました」
「馬鹿な・・・なぜその冒険者に責任を問わなかった」
「それが空間魔導士様は、その奴隷に罪を償わしたいかと問いたそうですが、奴隷はその冒険者を許したそうです」
「ショウ殿は奴隷の意見を尊重したというのか?私にそれを信じろと言うのか?」
「事実、衛兵はもちろん広場で騒ぎを聞きつけ野次馬で集まっ、他の冒険者や旅人達も同じ証言をしております」
「馬鹿な・・・空間魔導士といえば貴族より権力があるというのに、奴隷のいう事を聞いたと言うのか・・・」
「そして、その日のうちに町を出たみたいです」
「なぜ、テントを片づけるところをみていなかったのだ」
「それについては衛兵達の証言で想像でしかありませんが、空間魔導士様のテントはダンジョン産のハウスだったみたいで片付けは一瞬みたいなんです」
「ダンジョン産のハウスだと・・・」
「それと仮に普通のテントだとしても、空間魔導士様はアイテムボックスがあるので片付けは一瞬で済むかと・・・」
「あっ・・・」

 ルーデンバッハは、衛兵部隊長の言葉に何も言えなくなってしまった。空間魔導士のショウが町を去った事がショックで大声を出してしまったが衛兵達は何も悪くはなかった。

「ルーデンバッハ様、すぐに空間魔導士様の行方を探し連れ戻しますか?」
「はぁあ?」

 衛兵部隊長の提案に、ルーデンバッハは変な声がもれる。衛兵部隊長は更に続け、空間魔導士のショウが奴隷の種族差別に我慢ならなくなったのは明白であり、町を去ったなら必ず西に向かうと断言した。西には王国があり帝国と違い差別の少ない国だからだ。
 ルーデンバッハも国の中枢に種族差別は廃止だと進言する貴族の一人だからだ。ルーデンバッハは、衛兵部隊長の言葉に暗い表情となる。

「いや・・・それはやめておこう」
「ルーデンバッハ様!このままでは町の損失になります」
「部隊長、君は属性魔法所持者がなぜあんなに敬われているかわかるか?」
「いきなりなにを?」
「属性魔法は神様から授かる奇跡のスキルだ」
「はい・・・基本属性魔法は全人類の20%しか授かれません。また、上級属性魔法はその5%となります」
「そうだ。そして、ショウ殿の属性魔法はレア属性となり、全人類の1%しかいない。そのとんでもない力を持つ人物を連れ戻すなど絶対無理だ」
「しかしこのままでは・・・」
「部隊長よ。そんな事をしてこの町が滅ぼされたらなんとする?」
「空間魔導士様が町を滅ぼす?」

 ルーデンバッハは、過去なにがあったか話をし始める。当然過去では、貴族の横暴は今より酷い時代がありその頃は、自国に属性魔法所持者を囲い込む事がよくあったそうだ。

「それは私も祖父から聞いた事があります」
「フム。貴族の間では、基本属性魔法所持者であろうと怒らせては駄目だというのは暗黙の了解となり、今は各国国をあげて貴族と同じ力を持つようになったのだ」
「ですが貴族様と同じ立場というのは・・・」
「よいか。ショウ殿は空間属性魔法を持つのはわかっているが、他のスキル情報はまったくない」
「はい・・・」
「仮にショウ殿が他に剣術の所持者だった場合なんとする」
「剣術ぐらい私達も持っていて達人までとは言えませんが、空間魔導士様には負けるつもりはありません」
「馬鹿な事を・・・」
「ルーデンバッハ様は私達の実力を信じていただけないのですか?」
「レア属性魔法と剣術を持つ人物では次元そのものが違うのだよ」
「次元そのものが・・・」
「よいか?スキル単独で剣術勝負をすればお前達が勝てるだろう。だが、剣術と空間属性魔法をもつショウ殿は次元斬と言うアクティブスキルを持っいるかもしれんのだ」
「次元斬?」
「これはその昔、空間魔導士様に貴族が滅ぼされる事になったスキルだよ。その剣技はダメージがないのだ」
「ダメージがないのなら・・・」
「違うのだ・・・その次元斬と言う剣技は、次元そのものを斬れる技なのだ」
「次元そのものを」
「つまり、防御が役に立たん。仮にオリハルコンの甲冑を装備していても甲冑ごと豆腐のように切り裂くのだ」
「それならば、その剣技を回避すれば・・・」
「いいか?何度も言うがショウ殿は空間魔導士だ。移動は目にも止まらない瞬間移動をしてくるんだぞ。そんな相手をお主は回避出来ると言うのか?」
「・・・」

 ルーデンバッハの言葉に衛兵部隊長は冷や汗を流す。しかし、ルーデンバッハの話は更に続く。

「仮に剣術のスキルじゃなく、ダブル属性魔法所持者だったらお前はどうする?」
「そんな馬鹿な!」

 衛兵部隊長が大声を出すのも無理はなかった。しかし、ルーデンバッハは続ける。また別の空間魔導士はダブル属性魔法がいたと言う。そればかりかサードまでいたと言うのだ。
 その空間属性魔法所持者は火属性魔法も所持していて、亜空間から魔界の炎を召喚したらしい。その魔界の炎はヘルファイヤーといい、ドラゴンブレスより高熱で石がガラス化したと言う噂が出回ったそうだ。

「つまりだ。属性魔法所持者に喧嘩を売る事はどれほど愚かな行為かわかるであろう?」

 ただ、この時ルーデンバッハは衛兵達からの情報で盛大な勘違いをしていた。ルーデンバッハの慎重な行動は正解だったのだが、ショウのレア属性魔法は空間属性魔法ではなく時空間属性魔法である。これは言うまでもなく、唯一属性であり聖人聖女と双璧を担う者で時魔導士や時魔人と呼ばれる者である。

「はい・・・では、これからどうすれば・・・」
「お主達は、ショウ殿がこの町を去る原因を作った冒険者を引っ捕らえるのだ!」
「ハッ!」

 ルーデンバッハの指示に衛兵部隊長の行動は早かった。すぐさま、衛兵達は冒険者ギルドに押しかけるとギルド受付嬢がびっくりする。

「一体何事ですか?」
「アード率いる穏やかな草原パーティーの出頭を要請する」
「どういう事ですか?アードさん達が何をしたというのですか?」

 冒険者ギルドを始め、生産・商人ギルドは国とは関係のない組織であり世界中にある組織だ。ゆえに貴族達の出頭要請もそれ相応の理由がなければ、ギルド組織がその身柄を守ってくれる。しかし、ギルド内の冒険者は衛兵がアード達の身柄を捕らえようとしているのを聞いて騒然とする。その様子をみたギルド受付嬢は顔を青ざめる。

「ちょっとあなた達何か知っているのですか?」
「それは私から説明させていただく」
「りょ!領主様!?」

 冒険者ギルドに領主ルーデンバッハが現れ、ギルド内は更に騒然とし、冒険者達は頭を下げるのだった。
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