15 / 70
第1章 レアスキルは偉大
14話 アジトには何も残っていないようだ
しおりを挟む
ショウとシスティナは帝国の国境を越え、今は中立地帯を旅していた。この中立地帯はどの国にも属しておらず、危険な地域になる。時折すれ違う馬車も盗賊を気にして、護衛の冒険者が剣を握るのは当たり前の行動になる。
行商人はこうやって命がけで商品を仕入れて商売をしているので、どうしても特産品は高価な物となるのだ。
「それにしても、すれ違うたびに剣を握るのは勘弁してほしいな・・・」
「ご主人様。それはしょうがないですよ」
【そうですね。私もすれ違う時には剣の柄に手をおき構えていますよ】
「そ、そっか。このやりとりもお互い様なんだな」
「ご主人様の元の世界は護衛なくとも旅はできたのですか?」
「そうだな。そもそも盗賊なんてものはいなかったからな」
「ええ!そんな世界が?」
「それに、俺のいた世界はこんな長旅はまずしないからな」
「えっ?長旅はしないのですか?」
「二泊三日の旅行は休みの日にしたりするが、移動にこんな時間をかけたりしないんだよ」
「移動に時間をかけないとは?馬車が普通なのですか?」
「理解出来ないと思うが、馬車なんてものはなく馬をつかわず動く乗り物があるんだ」
「馬をつかわず動く乗り物!?」
「そして、その乗り物の速度はとんでもなく速いんだ。例えば、今のこの旅をしてきた道のりを数時間で移動できる」
「嘘ですよね?町を出てここまでもう3週間経っているんですよ」
「だから、仮に盗賊がいたとしても襲われる心配はないかな」
「凄い世界ですね・・・」
「まぁその分違う悩みが多い世界だよ」
「そんな便利で平和な世界で悩みが多いのですか?」
「そうだな・・・便利になればその便利さを悪用する人間が現れるという事だ」
システィナは、ショウが何を言っているのかわからなかったが、人間の欲望は限りないのかと思った。その時、ショウに向かって一筋の矢が飛んできた。
【ご主人様危ない!】
ホムンクルスは瞬時に飛んできた矢を剣で弾いた。すると数多くの人間が姿を現す。
「うひょー!女が二人もいやがるぜ!」
「久しぶりの獲物だぁ」
「男は殺してしまえ。女は生け捕りにしろよ」
「お前等の誰が男を殺せるか勝負しろよ。殺した奴にあのエルフをやろう」
「「「「「「「親分ホントですか!」」」」」」」
盗賊の親分は後方に陣取りニヤニヤ笑い、大岩の上で座っている。部下の盗賊達は久しぶりの女のご褒美に目が血走りハァハァと気味が悪い。
「あんたが盗賊の親分か?」
「そうだ。お前さんも運が悪かったな。女共は可愛がってやるから心置きなく死んでくれや」
「いや、そうじゃなくてな」
「見逃してくれというなら無理だからな」
「いや、俺達を狙うのは構わないが殺すなら殺される覚悟はあるんだろうな?」
「はっ?」
「「「「「「「「ギャハハハハハハハハハ!」」」」」」」」
ショウの言葉に、盗賊の親分は一瞬呆けて部下達は大笑いした。
「おいおいオッサン。まさかこの人数相手に生き残れると思っているのか?」
「まぁ、大丈夫でしょ。俺が戦わなくても彼女一人でお前達全員やってくれるよ」
「ギャハハハハハハハハハ!面白い!まさかそんな冗談が聞けるとはよう!」
「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」
ショウの言葉に、盗賊達の表情が消え去り頭に血が昇っているようだ。
「「「「「「「「殺す!」」」」」」」」
「いいのか?もう俺様でも止められねぇぜ!」
「逃げるなら今のうちだよ。彼女も俺を護るのが宿命だからな」
「お前等、あんな死に損ない殺ってしまえ!」
「「「「「「「「「オオオオオオ!」」」」」」」」」
盗賊の親分の号令で子分達が大声を上げて、ショウとシスティナに向かって突進する。システィナは悲鳴をあげ、ショウに抱きついた。
「きゃあああああ!ご主人様怖い」
「システィナ大丈夫だ。俺から離れるなよ」
ホムンクルスは、突進する盗賊達を目にも止まらない速さで首を斬り落とす。
「「「「「「ギャッ!」」」」」」
一瞬で6人の首を刎ねる。その光景に盗賊の親分の表情が固まる。
「な、なんだと・・・」
そして、ショウに突進する盗賊達に、時空の槍を発射する。黒く輝く槍は盗賊達を貫き一瞬で絶命された。
「おめぇ!戦うのは女だけだろうが!それに貴様属性魔法を使うなんて汚ねぇぞ!」
「何言っているか分かないな!殺される覚悟はあるかとさっき聞いたはかりたろ?」
「ぐぬぬ・・・おめぇ等何やってる!そんなオッサン早く殺してしまえ!」
「「「「「「うわぁあああ!」」」」」」
盗賊の子分達は、ショウが属性魔法所持者とは思わなかった。しかし、後悔してももう遅かったのだ。錯乱状態になりながらも親分の命令は絶対だった。涙を流しながらホムンクルスに立ち向かうが一瞬でその首が刎ねられてしまった。
「貴様等・・・何者だ」
「ただの移住者だよ」
「馬鹿言うんじゃねぇ!ただのわけあるかぁ!」
盗賊の親分の首が刎ねられる。目にも止まらないホムンクルスが盗賊の親分の後ろに回り込み剣を一閃払う。ズバッという音がしたとたん盗賊の親分の首が飛ぶ。
「お、親分が殺されかけた・・・」
「もう駄目だ・・・」
「もう終わりだ・・・」
盗賊の親分が死んだとたん子分達はその場に崩れ落ちる。そして、両手をあげて全面降伏をした。60人以上いた盗賊達は10名生き残っただけだった。
【こいつ等はどうしますか?】
「全員このロープで縛ってしまおう。お前達逃げるなよ。逃げたらさっきの槍が背中を貫くからな」
「「「「「「「「はい・・・」」」」」」」」
ショウは、ホムンクルスを全員時空間倉庫から出し、盗賊達を縛りあげた。
「お前達はこれで全員か?」
「アジトにまだ残っています・・・」
「そうか。じゃあ案内してもらおうか」
「「「「「「はい・・・わかりました」」」」」」
ショウは、亡骸となった盗賊達を時空間倉庫に全員収納してしまった。そして、盗賊達のアジトに乗り込み残った盗賊を全員始末してしまったのだった。
「こんなに金銀財宝を溜め込みやがって、どんだけ人を殺したんだよ」
「「「「「ぐっ・・・」」」」」
「お前達はなんて名前の盗賊集団なんだ?」
生き残った盗賊の口からは【風の群狼】と一言だけ白状した。そして、ショウは生き残った盗賊達を連れて西に向かうのだった。すると、三日歩くと遠くに国境壁が見えてきた。この三日の野宿は、ホムンクルスが交代で盗賊達を見張り、ショウとシスティナはハウスで寝泊まりをしていた。ホムンクルスは人造人間で寝ずに活動ができる。その為、命令すれば盗賊達を寝ずに見張る事は簡単だった。
「あの仮面をつけた女達いつ寝てたんだよ・・・」
「気味が悪いぜ・・・」
「全員おんなじに見える・・・」
盗賊達はブチブチいいながら、縄を引かれホムンクルスに追従していた。そして、やっとの事でブリガンダイン王国の国境に着いた。
「なんだなんだ?その人数は!」
「あー!すいません。俺達で【風の群狼】を討伐しまして。こいつ等は生き残った盗賊達です」
「な、な、な、な、なんだと!風の群狼を討伐したというのか!?」
「こいつ等はこちらで引き渡したらよろしいので?」
「あっああ・・・それで構わない」
ショウが王国の国境警備兵に伝えると、声が詰まって驚かれた。
「それでこれで全員ではないのだろう?死体はどうしたんだ?」
「ちゃんと持ってきていますよ。ここに出しても?」
ショウは、盗賊の親分を始め、子分の死体を60体以上だした。
「うわぁあああ!まさか貴方様は空間魔導士様ですか?」
「「「「「「嘘だろ?」」」」」」
「空間魔導士様がブリガンダイン王国に移住ですか?」
王国領でも、属性魔法の使い手は歓迎される。また、国境を越える旅人や行商人達も【風の群狼】が全滅した事を聞き歓声が上がるのだった。
「空間魔導士様が!」
「ホントありがたい!旅の安全性が!」
「すげぇな!あのどうにもならなかった風の群狼をやっつけちまうなんて!」
国境警備兵から、盗賊の鑑識には時間がかかると言われ国境の一番近い町【アルン】で1週間の滞在をお願いされた。
「1週間ですか?」
「多分、そのくらいには懸賞金がすべて分かるかと思う。アルンまでは馬車で4日の距離だから町での滞在は三日程になると思うぞ」
「俺達は歩きだから、滞在はもっと少なくなると考えてもいいな」
「確かにそうだな。だったら、アルンに着いたら町の兵舎に声をかけてほしい。この書類を見せてくれたら話は通るはずだ」
国境警備兵はショウに風の群狼の討伐書類を渡した。
「それで聞きたい事があるのだが、風の群狼のアジトには奴らが盗んだ物は何も残ってはいないのだな?」
「ええ!俺が全部アイテムボックスに収納しましたから」
「そ、そっか。分かったよ」
この世界では盗賊のアジトに残る盗品や盗賊の装備品などは、討伐した人間の所有物になる。基本持てる分だけだが、持ち帰れない分はその場に残す事になるが、そうなれば衛兵がアジトに派遣され盗品などは回収されて国の財政に使われるのだ。ただ、今回は時空間倉庫を持つショウに討伐されたので、アジトに盗品は一切残らなかった。
その為、兵士もその事を改めて聞き直し、派遣しても無駄だということがわかり気を落としたというわけである。
行商人はこうやって命がけで商品を仕入れて商売をしているので、どうしても特産品は高価な物となるのだ。
「それにしても、すれ違うたびに剣を握るのは勘弁してほしいな・・・」
「ご主人様。それはしょうがないですよ」
【そうですね。私もすれ違う時には剣の柄に手をおき構えていますよ】
「そ、そっか。このやりとりもお互い様なんだな」
「ご主人様の元の世界は護衛なくとも旅はできたのですか?」
「そうだな。そもそも盗賊なんてものはいなかったからな」
「ええ!そんな世界が?」
「それに、俺のいた世界はこんな長旅はまずしないからな」
「えっ?長旅はしないのですか?」
「二泊三日の旅行は休みの日にしたりするが、移動にこんな時間をかけたりしないんだよ」
「移動に時間をかけないとは?馬車が普通なのですか?」
「理解出来ないと思うが、馬車なんてものはなく馬をつかわず動く乗り物があるんだ」
「馬をつかわず動く乗り物!?」
「そして、その乗り物の速度はとんでもなく速いんだ。例えば、今のこの旅をしてきた道のりを数時間で移動できる」
「嘘ですよね?町を出てここまでもう3週間経っているんですよ」
「だから、仮に盗賊がいたとしても襲われる心配はないかな」
「凄い世界ですね・・・」
「まぁその分違う悩みが多い世界だよ」
「そんな便利で平和な世界で悩みが多いのですか?」
「そうだな・・・便利になればその便利さを悪用する人間が現れるという事だ」
システィナは、ショウが何を言っているのかわからなかったが、人間の欲望は限りないのかと思った。その時、ショウに向かって一筋の矢が飛んできた。
【ご主人様危ない!】
ホムンクルスは瞬時に飛んできた矢を剣で弾いた。すると数多くの人間が姿を現す。
「うひょー!女が二人もいやがるぜ!」
「久しぶりの獲物だぁ」
「男は殺してしまえ。女は生け捕りにしろよ」
「お前等の誰が男を殺せるか勝負しろよ。殺した奴にあのエルフをやろう」
「「「「「「「親分ホントですか!」」」」」」」
盗賊の親分は後方に陣取りニヤニヤ笑い、大岩の上で座っている。部下の盗賊達は久しぶりの女のご褒美に目が血走りハァハァと気味が悪い。
「あんたが盗賊の親分か?」
「そうだ。お前さんも運が悪かったな。女共は可愛がってやるから心置きなく死んでくれや」
「いや、そうじゃなくてな」
「見逃してくれというなら無理だからな」
「いや、俺達を狙うのは構わないが殺すなら殺される覚悟はあるんだろうな?」
「はっ?」
「「「「「「「「ギャハハハハハハハハハ!」」」」」」」」
ショウの言葉に、盗賊の親分は一瞬呆けて部下達は大笑いした。
「おいおいオッサン。まさかこの人数相手に生き残れると思っているのか?」
「まぁ、大丈夫でしょ。俺が戦わなくても彼女一人でお前達全員やってくれるよ」
「ギャハハハハハハハハハ!面白い!まさかそんな冗談が聞けるとはよう!」
「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」
ショウの言葉に、盗賊達の表情が消え去り頭に血が昇っているようだ。
「「「「「「「「殺す!」」」」」」」」
「いいのか?もう俺様でも止められねぇぜ!」
「逃げるなら今のうちだよ。彼女も俺を護るのが宿命だからな」
「お前等、あんな死に損ない殺ってしまえ!」
「「「「「「「「「オオオオオオ!」」」」」」」」」
盗賊の親分の号令で子分達が大声を上げて、ショウとシスティナに向かって突進する。システィナは悲鳴をあげ、ショウに抱きついた。
「きゃあああああ!ご主人様怖い」
「システィナ大丈夫だ。俺から離れるなよ」
ホムンクルスは、突進する盗賊達を目にも止まらない速さで首を斬り落とす。
「「「「「「ギャッ!」」」」」」
一瞬で6人の首を刎ねる。その光景に盗賊の親分の表情が固まる。
「な、なんだと・・・」
そして、ショウに突進する盗賊達に、時空の槍を発射する。黒く輝く槍は盗賊達を貫き一瞬で絶命された。
「おめぇ!戦うのは女だけだろうが!それに貴様属性魔法を使うなんて汚ねぇぞ!」
「何言っているか分かないな!殺される覚悟はあるかとさっき聞いたはかりたろ?」
「ぐぬぬ・・・おめぇ等何やってる!そんなオッサン早く殺してしまえ!」
「「「「「「うわぁあああ!」」」」」」
盗賊の子分達は、ショウが属性魔法所持者とは思わなかった。しかし、後悔してももう遅かったのだ。錯乱状態になりながらも親分の命令は絶対だった。涙を流しながらホムンクルスに立ち向かうが一瞬でその首が刎ねられてしまった。
「貴様等・・・何者だ」
「ただの移住者だよ」
「馬鹿言うんじゃねぇ!ただのわけあるかぁ!」
盗賊の親分の首が刎ねられる。目にも止まらないホムンクルスが盗賊の親分の後ろに回り込み剣を一閃払う。ズバッという音がしたとたん盗賊の親分の首が飛ぶ。
「お、親分が殺されかけた・・・」
「もう駄目だ・・・」
「もう終わりだ・・・」
盗賊の親分が死んだとたん子分達はその場に崩れ落ちる。そして、両手をあげて全面降伏をした。60人以上いた盗賊達は10名生き残っただけだった。
【こいつ等はどうしますか?】
「全員このロープで縛ってしまおう。お前達逃げるなよ。逃げたらさっきの槍が背中を貫くからな」
「「「「「「「「はい・・・」」」」」」」」
ショウは、ホムンクルスを全員時空間倉庫から出し、盗賊達を縛りあげた。
「お前達はこれで全員か?」
「アジトにまだ残っています・・・」
「そうか。じゃあ案内してもらおうか」
「「「「「「はい・・・わかりました」」」」」」
ショウは、亡骸となった盗賊達を時空間倉庫に全員収納してしまった。そして、盗賊達のアジトに乗り込み残った盗賊を全員始末してしまったのだった。
「こんなに金銀財宝を溜め込みやがって、どんだけ人を殺したんだよ」
「「「「「ぐっ・・・」」」」」
「お前達はなんて名前の盗賊集団なんだ?」
生き残った盗賊の口からは【風の群狼】と一言だけ白状した。そして、ショウは生き残った盗賊達を連れて西に向かうのだった。すると、三日歩くと遠くに国境壁が見えてきた。この三日の野宿は、ホムンクルスが交代で盗賊達を見張り、ショウとシスティナはハウスで寝泊まりをしていた。ホムンクルスは人造人間で寝ずに活動ができる。その為、命令すれば盗賊達を寝ずに見張る事は簡単だった。
「あの仮面をつけた女達いつ寝てたんだよ・・・」
「気味が悪いぜ・・・」
「全員おんなじに見える・・・」
盗賊達はブチブチいいながら、縄を引かれホムンクルスに追従していた。そして、やっとの事でブリガンダイン王国の国境に着いた。
「なんだなんだ?その人数は!」
「あー!すいません。俺達で【風の群狼】を討伐しまして。こいつ等は生き残った盗賊達です」
「な、な、な、な、なんだと!風の群狼を討伐したというのか!?」
「こいつ等はこちらで引き渡したらよろしいので?」
「あっああ・・・それで構わない」
ショウが王国の国境警備兵に伝えると、声が詰まって驚かれた。
「それでこれで全員ではないのだろう?死体はどうしたんだ?」
「ちゃんと持ってきていますよ。ここに出しても?」
ショウは、盗賊の親分を始め、子分の死体を60体以上だした。
「うわぁあああ!まさか貴方様は空間魔導士様ですか?」
「「「「「「嘘だろ?」」」」」」
「空間魔導士様がブリガンダイン王国に移住ですか?」
王国領でも、属性魔法の使い手は歓迎される。また、国境を越える旅人や行商人達も【風の群狼】が全滅した事を聞き歓声が上がるのだった。
「空間魔導士様が!」
「ホントありがたい!旅の安全性が!」
「すげぇな!あのどうにもならなかった風の群狼をやっつけちまうなんて!」
国境警備兵から、盗賊の鑑識には時間がかかると言われ国境の一番近い町【アルン】で1週間の滞在をお願いされた。
「1週間ですか?」
「多分、そのくらいには懸賞金がすべて分かるかと思う。アルンまでは馬車で4日の距離だから町での滞在は三日程になると思うぞ」
「俺達は歩きだから、滞在はもっと少なくなると考えてもいいな」
「確かにそうだな。だったら、アルンに着いたら町の兵舎に声をかけてほしい。この書類を見せてくれたら話は通るはずだ」
国境警備兵はショウに風の群狼の討伐書類を渡した。
「それで聞きたい事があるのだが、風の群狼のアジトには奴らが盗んだ物は何も残ってはいないのだな?」
「ええ!俺が全部アイテムボックスに収納しましたから」
「そ、そっか。分かったよ」
この世界では盗賊のアジトに残る盗品や盗賊の装備品などは、討伐した人間の所有物になる。基本持てる分だけだが、持ち帰れない分はその場に残す事になるが、そうなれば衛兵がアジトに派遣され盗品などは回収されて国の財政に使われるのだ。ただ、今回は時空間倉庫を持つショウに討伐されたので、アジトに盗品は一切残らなかった。
その為、兵士もその事を改めて聞き直し、派遣しても無駄だということがわかり気を落としたというわけである。
33
あなたにおすすめの小説
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界に迷い込んだ盾職おっさんは『使えない』といわれ町ぐるみで追放されましたが、現在女の子の保護者になってます。
古嶺こいし
ファンタジー
異世界に神隠しに遭い、そのまま10年以上過ごした主人公、北城辰也はある日突然パーティーメンバーから『盾しか能がないおっさんは使えない』という理由で突然解雇されてしまう。勝手に冒険者資格も剥奪され、しかも家まで壊されて居場所を完全に失ってしまった。
頼りもない孤独な主人公はこれからどうしようと海辺で黄昏ていると、海に女の子が浮かんでいるのを発見する。
「うおおおおお!!??」
慌てて救助したことによって、北城辰也の物語が幕を開けたのだった。
基本出来上がり投稿となります!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる