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第1章 レアスキルは偉大
16話 生産ギルドは大丈夫なのか?
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ショウとシスティナはまだ旅を続けていた。ここまで来ると、国境での事は沈静してきて街道を旅してても声をかけてくる行商人はいなくなっていた。
「ご主人様、王国領を通り過ぎちゃいますよ。それにご主人様はギルドには所属しないのですか?」
【どこまで行くのですか?】
「そうだな・・・ちょっと思うところがあってな」
ショウ達は、王国領を縦断する勢いで西に向かっていた。アルンをでて、【ジータ】【ロードス】【スーマ】の町を素通りしていたのだ。町と町の間は馬車で1週間の距離があり、その間には3つ4つの村が点在し、宿場村として機能している。しかし、ショウ達にはハウスがあり自由気ままに旅ができていた。そして、システィナの疑問にはショウもどう答えていいのかわからなかった。
ショウも町で生産ギルドに寄ってみたのだが、なんかショウの第六感がさわぐのだ。ブラック臭ではないのだが、上から目線が気になるのだ。確かに、年齢的に自分はオッサンなんだが人を値踏みする感じが鼻につくのだ。町で色々と情報を集めると、スキル有りと無しで相当待遇が違い、職人達がギスギスしているのが気になり、ここまでギルドに所属してなかったのだ。
「この先に【マートン】という町があるみたいなんだ。そこを拠点に生活をしようと思っているんだ」
「マートンは生活がしやすい町なんですか?」
「それはわからんな」
【わからないんですか?】
「行ったことがないからな。」
「えぇ~!」
「だけどな。その町の近くにはダンジョンがあるんだよ。だから多少不便でも仕事に不自由する事はないと思う」
【ダンジョンですか?】
ダンジョンの事に飛びついたのはホムンクルスだった。
「そうだ。ダンジョンは王国領には4つあるんだがその一つというわけだな」
【ダンジョンに潜るのですね】
「そうだな。俺のレベルも上げたいが、ダンジョンがある事は冒険者ギルドも活発だから、ポーションの需要も高いと思うんだ」
「確かにそうですね。じゃあそこに家を購入するんですね」
「まあ、土地だけでいいかな」
「確かに土地だけ購入して、そこにハウスを建てた方がいいですね」
「そういう事だ」
「なんかワクワクしますね」
「そうだな」
そんな会話をしながらショウ達は一ヶ月をかけて、王国領を縦断してようやくマートンの町に到着した。すると、行商人が声をかけてきた。
「ここがマートンかぁ!」
「マートンの町は初めてかい?」
「そうですね。ここで生活をするつもりでやってきました」
「そうですか。私もマートンと南にあるグレンの町を行き来する行商人をやっいます」
「へぇそれは精が出ますね」
「そうですね。私の生きがいですよ」
「俺も貴方みたいに生きがいを見つけたいですね」
「お互い頑張りましょう」
そうして、行商人は町からグレンの町に出ていってしまった。名前はわからなかったがああして行商人の人は人脈を作っていくんだろうとショウは感心した。
それにしても、今の人・・・某ゲームの第三章に出てくる【トルネ◯】に激似なんだが・・・あの人の事はトルネ◯さんと呼ぼう。
ショウはそんな事を考えていたら、システィナが話し掛けてきた。
「ご主人様、さっきの人は知り合いじゃないですよね?」
「ああ。初めて見た人だよ」
「そうなんですね・・・いきなり話し掛けてきて緊張しました」
「多分商人はああして知り合いを増やしているんだよ」
「知り合いを増やす?」
「俺もよくわからないが、ああして行商人は人脈を増やしているんだと思う。商人は縦のつながりも大事だけど、横のつながりはもっと大事だからな」
「ご主人様のいう事は難しいです・・・」
「つまりだな。行商人は横のつながりを広げると情報が手に入りやすいんだ。今みたいに話し掛けるとどこどこで品が足りないとか足りすぎてるとかな」
「・・・」
「わからないか?」
「はい・・・」
「じゃあ例えば、システィナが冒険者で薬草をたくさん採取してきたとしよう」
「はい」
「しかし、システィナはギルドでは薬草がいっぱい在庫があることを知らなかったんだ。売れると思うか?」
「安く買い叩かれますね・・・」
「だけど、横のつながりを作っておけば冒険者仲間から今は毒消し草などが足りてないと情報がもらえれば、システィナは薬草より毒消し草を採取するだろ」
「はい」
「それが横のつながりだ」
「なるほどぉ!」
システィナはショウの説明に感心していた。
「だから、あの人はご主人様に話し掛けたのですね」
「それだけじゃないけどな。おおまかには正解だ」
「他にもなにか?」
「これ以上は俺にもわからんよ。商人の腹芸は長年の経験からのその人の財産だからな」
「商人って凄いんですね・・・」
「俺の目指す商人は違うからわからんのが正直な感想だ」
「ご主人様の理想がなにかわかりませんがなんかワクワクしてきますね」
そんな話をしているとようやく、マートンに入れる順番がまわってきた。
「この町には初めてか?」
「はい。この町にはダンジョンがあるので商売がしたくてやってきました」
「そうか。なら、ギルドにもこれから登録するのか?」
「そうですね。一から頑張るつもりです」
「そうか。商売の成功を祈っているよ」
「ありがとう」
ショウがそういうと、城門警備兵は曇った笑顔をみせた。ショウはその事が少し気になったが何も尋ねず入町手続きをとり、水晶も赤く光らずスムーズに町に入れたのだった。
マートンの町は賑やかで色んな種族が行き来する。その中にはドルーマ族までいた。ドルーマ族は少数民族で戦闘に特化した種族で身長は2メートル50以上あり、女性でも2メートルを超える。とにかく筋肉を極限まで鍛え上げ肉弾戦を得意とする。また、武器を得意する者は大剣を使う者が多いみたいだ。そして、この町マートンは西に向かえば獣人王国があり獣人族も多い。種族差別が少なくダンジョンが近くにある為、本当に様々な種族がいたのだ。その光景にショウは目を輝かせたのだった。
「ご主人様。これからどちらに?」
「まずは生産ギルドに行こうと思う」
「商人ギルドじゃないのですか?」
「商人は先程言った通り腹芸が無いと辛いからな。俺はどちらかと言えば職人だ。ポーションを作って売れればいい感じなんだよ」
「なるほど」
そう言ってショウは生産ギルドに向かう。
「ここが生産ギルドか!」
「大きい建物ですね」
システィナが見上げて驚くのは無理もない。この世界では珍しい三階建ての建物だったからだ。大きな入り口をくぐるとホールは酒場と併設されていて、昼間からお酒を飲む人でごった返している。そして、奥にはカウンターがあり生産ギルド嬢が受付業務をしていた。
「すいません」
「いらっしゃいませ。案内はレジーナが承ります。今日はどのようなご要件でしょうか?」
さすがは受付嬢である。その笑顔には見惚れるほど美しくスマートな対応でショウは一瞬言葉が詰まる。
「ご主人様・・・」
「あっ・・・えーっと生産ギルドに登録をお願いします」
「えっ?」
「な、なにか?」
「申し訳ありませんが、今から登録するのですか?」
「そのつもりだが・・・なにか不都合でもあるのか?」
「いえ。そうではないのですが、どの生産職を目指すおつもりですか?」
「ポーションを作りたいと思っているんだが」
「ポ、ポーションですか!?あのポーション錬成の経験は?」
「いや、まだこれからなんだが?」
「でしたら、POT錬成術のスキルを?」
「POT錬成術はないな」
「では一から修行をするのですか?」
「さっきからなんなんですか?ご主人様は・・・」
「奴隷の方は口を挟まないでください」
受付嬢の煮えきらない対応に、システィナが口を挟むが毅然なレジーナに押し黙ってしまう。
「さっきからなんだ?俺には登録出来ないといいたげなんだが・・・」
「おいおいオッサン!レジーナさんを困らせるんじゃねぇ」
「お前だってオッサンじゃねぇか!」
「儂はドワーフだ。オッサンじゃねぇ」
「俺からしたらオッサンにしか見えねぇよ」
「黙れ!ドワーフのなかじゃ働き盛りだ」
「ちょっとガンツさん話をややこしくしないで下さい」
「レジーナさんもこういう先のないオッサンにはハッキリ言わなきゃ駄目だろ」
「先のないオッサンってなんなんですか!ご主人様は・・・」
「エルフ奴隷は黙ってろ!儂が説明してやろう」
ドワーフのガンツは、ショウにはPOT錬成術の修行は無駄だから止めたらどうだと言い放つ。理由は、ショウの年齢にありその年齢から修行を始めてもポーションが作れるようになるのは50歳前後となる。
この世界では、修行をすればスキル無しでもポーションの製作はできるのだが、スキル有りと無しではどうしても時間がかかるのだ。その為、ショウはポーションの製作ができるようになるのは50前後となり、ヒューマン族の寿命から考えても時間の無駄だというのだ。
「どうだ。儂の説明は的に当たっているだろう?」
「・・・・・・」
「それに申し訳ありませんが、あなたにポーションの修行をしてくださる師匠となる人もいないかと・・・ポーション製作は難しい生産職の一つですので・・・」
レジーナはショウに申し訳なさそうに、ガンツの意見に賛同する。
「だから、オッサンのお前には気の毒だが生産職を目指すのが遅すぎたという訳だ」
「私もそう思いますよ・・・」
「じゃあ、生産ギルドでは俺の登録は出来ないというんだな?」
「登録出来ないと言うわけではありませんが、あなたの為に助言をしているつもりです」
「だったら俺は何で生活をすればいいんだよ」
「私からは商人ギルドに所属した方がよろしいかと」
「そうだな!レジーナさんの言う通り、商人ならスキル無しでも金儲けはできるからな。まぁオッサンに商才があればの話たがな。がははははは!」
ガンツは、レジーナのアドバイスに大笑いをして、ショウを蔑ました。それを見たショウは何も言わず生産ギルドを出ていき、レジーナはショウに何も言わずただ頭を下げて見送るしか出来なかった。
「なんなんですか!ご主人様に失礼ですよ」
「町に来た時、城門警備兵の顔の理由がわかった気がしたな」
「ご主人様もなんで何も言わなかったんですか」
「俺の世界では沈黙は金雄弁は銀と言う言葉があってな」
「いきなり何を?」
「まぁ使い方が違うかもしれんが、あそこで反論してもいい事は無いと思ってな」
「確かに無理矢理生産ギルドに所属しても、ご主人様にメリットは無さそうですね」
「そういう事だ」
ショウとシスティナは呆れた様子で、次は商人ギルドに向かったのだった。
「ご主人様、王国領を通り過ぎちゃいますよ。それにご主人様はギルドには所属しないのですか?」
【どこまで行くのですか?】
「そうだな・・・ちょっと思うところがあってな」
ショウ達は、王国領を縦断する勢いで西に向かっていた。アルンをでて、【ジータ】【ロードス】【スーマ】の町を素通りしていたのだ。町と町の間は馬車で1週間の距離があり、その間には3つ4つの村が点在し、宿場村として機能している。しかし、ショウ達にはハウスがあり自由気ままに旅ができていた。そして、システィナの疑問にはショウもどう答えていいのかわからなかった。
ショウも町で生産ギルドに寄ってみたのだが、なんかショウの第六感がさわぐのだ。ブラック臭ではないのだが、上から目線が気になるのだ。確かに、年齢的に自分はオッサンなんだが人を値踏みする感じが鼻につくのだ。町で色々と情報を集めると、スキル有りと無しで相当待遇が違い、職人達がギスギスしているのが気になり、ここまでギルドに所属してなかったのだ。
「この先に【マートン】という町があるみたいなんだ。そこを拠点に生活をしようと思っているんだ」
「マートンは生活がしやすい町なんですか?」
「それはわからんな」
【わからないんですか?】
「行ったことがないからな。」
「えぇ~!」
「だけどな。その町の近くにはダンジョンがあるんだよ。だから多少不便でも仕事に不自由する事はないと思う」
【ダンジョンですか?】
ダンジョンの事に飛びついたのはホムンクルスだった。
「そうだ。ダンジョンは王国領には4つあるんだがその一つというわけだな」
【ダンジョンに潜るのですね】
「そうだな。俺のレベルも上げたいが、ダンジョンがある事は冒険者ギルドも活発だから、ポーションの需要も高いと思うんだ」
「確かにそうですね。じゃあそこに家を購入するんですね」
「まあ、土地だけでいいかな」
「確かに土地だけ購入して、そこにハウスを建てた方がいいですね」
「そういう事だ」
「なんかワクワクしますね」
「そうだな」
そんな会話をしながらショウ達は一ヶ月をかけて、王国領を縦断してようやくマートンの町に到着した。すると、行商人が声をかけてきた。
「ここがマートンかぁ!」
「マートンの町は初めてかい?」
「そうですね。ここで生活をするつもりでやってきました」
「そうですか。私もマートンと南にあるグレンの町を行き来する行商人をやっいます」
「へぇそれは精が出ますね」
「そうですね。私の生きがいですよ」
「俺も貴方みたいに生きがいを見つけたいですね」
「お互い頑張りましょう」
そうして、行商人は町からグレンの町に出ていってしまった。名前はわからなかったがああして行商人の人は人脈を作っていくんだろうとショウは感心した。
それにしても、今の人・・・某ゲームの第三章に出てくる【トルネ◯】に激似なんだが・・・あの人の事はトルネ◯さんと呼ぼう。
ショウはそんな事を考えていたら、システィナが話し掛けてきた。
「ご主人様、さっきの人は知り合いじゃないですよね?」
「ああ。初めて見た人だよ」
「そうなんですね・・・いきなり話し掛けてきて緊張しました」
「多分商人はああして知り合いを増やしているんだよ」
「知り合いを増やす?」
「俺もよくわからないが、ああして行商人は人脈を増やしているんだと思う。商人は縦のつながりも大事だけど、横のつながりはもっと大事だからな」
「ご主人様のいう事は難しいです・・・」
「つまりだな。行商人は横のつながりを広げると情報が手に入りやすいんだ。今みたいに話し掛けるとどこどこで品が足りないとか足りすぎてるとかな」
「・・・」
「わからないか?」
「はい・・・」
「じゃあ例えば、システィナが冒険者で薬草をたくさん採取してきたとしよう」
「はい」
「しかし、システィナはギルドでは薬草がいっぱい在庫があることを知らなかったんだ。売れると思うか?」
「安く買い叩かれますね・・・」
「だけど、横のつながりを作っておけば冒険者仲間から今は毒消し草などが足りてないと情報がもらえれば、システィナは薬草より毒消し草を採取するだろ」
「はい」
「それが横のつながりだ」
「なるほどぉ!」
システィナはショウの説明に感心していた。
「だから、あの人はご主人様に話し掛けたのですね」
「それだけじゃないけどな。おおまかには正解だ」
「他にもなにか?」
「これ以上は俺にもわからんよ。商人の腹芸は長年の経験からのその人の財産だからな」
「商人って凄いんですね・・・」
「俺の目指す商人は違うからわからんのが正直な感想だ」
「ご主人様の理想がなにかわかりませんがなんかワクワクしてきますね」
そんな話をしているとようやく、マートンに入れる順番がまわってきた。
「この町には初めてか?」
「はい。この町にはダンジョンがあるので商売がしたくてやってきました」
「そうか。なら、ギルドにもこれから登録するのか?」
「そうですね。一から頑張るつもりです」
「そうか。商売の成功を祈っているよ」
「ありがとう」
ショウがそういうと、城門警備兵は曇った笑顔をみせた。ショウはその事が少し気になったが何も尋ねず入町手続きをとり、水晶も赤く光らずスムーズに町に入れたのだった。
マートンの町は賑やかで色んな種族が行き来する。その中にはドルーマ族までいた。ドルーマ族は少数民族で戦闘に特化した種族で身長は2メートル50以上あり、女性でも2メートルを超える。とにかく筋肉を極限まで鍛え上げ肉弾戦を得意とする。また、武器を得意する者は大剣を使う者が多いみたいだ。そして、この町マートンは西に向かえば獣人王国があり獣人族も多い。種族差別が少なくダンジョンが近くにある為、本当に様々な種族がいたのだ。その光景にショウは目を輝かせたのだった。
「ご主人様。これからどちらに?」
「まずは生産ギルドに行こうと思う」
「商人ギルドじゃないのですか?」
「商人は先程言った通り腹芸が無いと辛いからな。俺はどちらかと言えば職人だ。ポーションを作って売れればいい感じなんだよ」
「なるほど」
そう言ってショウは生産ギルドに向かう。
「ここが生産ギルドか!」
「大きい建物ですね」
システィナが見上げて驚くのは無理もない。この世界では珍しい三階建ての建物だったからだ。大きな入り口をくぐるとホールは酒場と併設されていて、昼間からお酒を飲む人でごった返している。そして、奥にはカウンターがあり生産ギルド嬢が受付業務をしていた。
「すいません」
「いらっしゃいませ。案内はレジーナが承ります。今日はどのようなご要件でしょうか?」
さすがは受付嬢である。その笑顔には見惚れるほど美しくスマートな対応でショウは一瞬言葉が詰まる。
「ご主人様・・・」
「あっ・・・えーっと生産ギルドに登録をお願いします」
「えっ?」
「な、なにか?」
「申し訳ありませんが、今から登録するのですか?」
「そのつもりだが・・・なにか不都合でもあるのか?」
「いえ。そうではないのですが、どの生産職を目指すおつもりですか?」
「ポーションを作りたいと思っているんだが」
「ポ、ポーションですか!?あのポーション錬成の経験は?」
「いや、まだこれからなんだが?」
「でしたら、POT錬成術のスキルを?」
「POT錬成術はないな」
「では一から修行をするのですか?」
「さっきからなんなんですか?ご主人様は・・・」
「奴隷の方は口を挟まないでください」
受付嬢の煮えきらない対応に、システィナが口を挟むが毅然なレジーナに押し黙ってしまう。
「さっきからなんだ?俺には登録出来ないといいたげなんだが・・・」
「おいおいオッサン!レジーナさんを困らせるんじゃねぇ」
「お前だってオッサンじゃねぇか!」
「儂はドワーフだ。オッサンじゃねぇ」
「俺からしたらオッサンにしか見えねぇよ」
「黙れ!ドワーフのなかじゃ働き盛りだ」
「ちょっとガンツさん話をややこしくしないで下さい」
「レジーナさんもこういう先のないオッサンにはハッキリ言わなきゃ駄目だろ」
「先のないオッサンってなんなんですか!ご主人様は・・・」
「エルフ奴隷は黙ってろ!儂が説明してやろう」
ドワーフのガンツは、ショウにはPOT錬成術の修行は無駄だから止めたらどうだと言い放つ。理由は、ショウの年齢にありその年齢から修行を始めてもポーションが作れるようになるのは50歳前後となる。
この世界では、修行をすればスキル無しでもポーションの製作はできるのだが、スキル有りと無しではどうしても時間がかかるのだ。その為、ショウはポーションの製作ができるようになるのは50前後となり、ヒューマン族の寿命から考えても時間の無駄だというのだ。
「どうだ。儂の説明は的に当たっているだろう?」
「・・・・・・」
「それに申し訳ありませんが、あなたにポーションの修行をしてくださる師匠となる人もいないかと・・・ポーション製作は難しい生産職の一つですので・・・」
レジーナはショウに申し訳なさそうに、ガンツの意見に賛同する。
「だから、オッサンのお前には気の毒だが生産職を目指すのが遅すぎたという訳だ」
「私もそう思いますよ・・・」
「じゃあ、生産ギルドでは俺の登録は出来ないというんだな?」
「登録出来ないと言うわけではありませんが、あなたの為に助言をしているつもりです」
「だったら俺は何で生活をすればいいんだよ」
「私からは商人ギルドに所属した方がよろしいかと」
「そうだな!レジーナさんの言う通り、商人ならスキル無しでも金儲けはできるからな。まぁオッサンに商才があればの話たがな。がははははは!」
ガンツは、レジーナのアドバイスに大笑いをして、ショウを蔑ました。それを見たショウは何も言わず生産ギルドを出ていき、レジーナはショウに何も言わずただ頭を下げて見送るしか出来なかった。
「なんなんですか!ご主人様に失礼ですよ」
「町に来た時、城門警備兵の顔の理由がわかった気がしたな」
「ご主人様もなんで何も言わなかったんですか」
「俺の世界では沈黙は金雄弁は銀と言う言葉があってな」
「いきなり何を?」
「まぁ使い方が違うかもしれんが、あそこで反論してもいい事は無いと思ってな」
「確かに無理矢理生産ギルドに所属しても、ご主人様にメリットは無さそうですね」
「そういう事だ」
ショウとシスティナは呆れた様子で、次は商人ギルドに向かったのだった。
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