36 / 70
第1章 レアスキルは偉大
35話 ゴブリン討伐完了しました
しおりを挟む
イチョウが集落の中にギルド斥候隊員達を連れてきたことにショウの顔に笑顔が戻る。
「よく集落の中に来てくれました」
「魔道士様、なぜこんな無茶な事を!」
「森の中にジャイアントボアを探しにきてたんだよ。そしたらゴブリンの数が多くてな。それでこの集落を見つけたんだがその中に女性達を見つけて放っておけなかったんだ」
「その気持ちは理解出来ますが、これほど大きな集落ならキングの存在も気づいていたんじゃ・・・」
「あれを見てくれたら分かるとは思うけど、キングなら俺の護衛達で対処出来るからな」
「「「「「「た、確かに・・・」」」」」」
そこにはキング相手にアスカ一人でやり合う姿があった。
「ただ、この捕らえられている女性達が気になり、アユミ達も力が思いっきり出せないんだ。女性達をマートンの町に連れて帰ってくれないか?」
「わかりました。我々がここにいても役に立てそうにありませんから後は頼みました」
「わかった。ゴブリンの事は任せてとギルドに報告を頼みます」
「わかりました。貴方のご武運を祈ります」
数十人の斥候隊員は、捕らえられていた女性を抱きかかえ全ての女性を集落から連れ出してしまった。
「アスカ!捕まっていた女性は全て安全なところに連れ出した。もう遠慮はいらん。思いっきりぶちのめせ!」
「わかった!」
「イチョウもありがとな」
「うん・・・おじちゃんの手・・・温かいね」
ショウはイチョウの頭を優しく撫でると、日頃無表情のイチョウが笑顔になった。
そして、アスカは捕虜になっていた女性達の姿がない事に気づき気合いが入る。
「ようやく大技が繰り出せる!ゴブリンキングこれでも食らえ。大絶斬!」
●大絶斬(だいぜつざん)
大剣術をもつ人物が70レベルになると派生するアクティブスキル。大剣を振り被り神速で振り抜く事で超絶ダメージを敵に与える。通常ダメージの5倍を叩き出す大技。
アスカが大絶斬を繰り出した瞬間、剣圧で突風が巻き起こる。それはまるで台風が通りすぎている感じだった。システィナとアリサはその突風に目を開けていられなく、ショウに抱きつき飛ばされないようにしていた。
「「きゃあああああ!」」
「アスカやり過ぎ・・・」
「アスカやり過ぎ!」
カホとイチョウは、仁王立ちしながらショウの風よけに徹する。そして、ゴブリンキングはアスカの大絶斬を避けることもできず真っ二つに切断されて息絶える。
『ぐおぉおおおおおおおおおお!』
「アスカやるなぁ!あたしもゴブリンキングにとどめを刺してやる」
アスカの活躍を見たアユミは剣を高々に振り上げた。
「これでも食らえ。英霊進軍!」
●英霊進軍
剣術と戦術を持った事で派生したアユミのオリジナルのアクティブスキル。将棋の駒の特性を持つアユミの能力が剣術と戦術に影響を与えたと考える。剣を高々に振り上げると、8体の英霊が召喚されアユミをあわせ9人が敵に突撃するアタック攻撃。すれ違いざまに一撃を与え敵を斬り刻む。通常攻撃の9倍ダメージを与える。
アユミが剣を高々に振り上げると、アユミそっくりの半透明の人間が横一線に現れる。
「「何が起こってるの?」」
「アユミそっくりのホムンクルスが9体・・・まるで将棋の歩の布陣みたいだな」
ショウはアユミの技にニヤリと笑う。そして、アユミと英霊8体はゴブリンキングに突撃をし、すれ違いざまに重い一撃を入れ、英霊一体づつゴブリンキングを斬り刻んだ。
「ぐおぉおおおおおおおおおお!」
その一撃は、ゴブリンキングには目にも止まらない一撃で避ける事も防御する事もできず全身から血が吹き出て地に崩れ落ちた。
「アユミあんな技を習得してたのね。私も負けてられないわね。リミット解除・・・」
ヨシノの身体が金色に輝く。そしてヨシノは何もないところにジャンプする。
●リミット解除
槍術を持つ人物が50レベルに達すると派生するアクティブスキル。20分間、腕力と敏捷度を2倍に跳ね上げる。
『ぐがっ!』
何もないところでジャンプするヨシノにゴブリンキングは格好の的になりイヤらしい笑みを浮かべる。そして、ヨシノに向かって巨大な棍棒を振り下ろした。ヨシノに振り下ろされた棍棒にショウは大声で叫ぶ。
「ヨシノ危ない!」
ショウの叫び声にヨシノはフッと笑みをこぼした。
「ご主人様。心配しなくとも大丈夫です。空歩」
ヨシノは、何もない空中を足場にして更に高く駆け昇ったのだ。そのありえない技は、ゴブリンキングの棍棒を難なく回避する。
●空歩
ヨシノのオリジナルアクティブスキル。戦術が派生し、将棋の駒である桂馬の能力と合わさり開花したスキルと予想される。桂馬の攻めは斜めに動き攻める為、空歩という動きができるようになった。効果何もない空中に足場を作り出し天高くジャンプする事ができる。
『ぐがっ?』
空振りしたゴブリンキングは、目標のヨシノの姿を見失い辺りをキョロキョロと見渡す。それもそのはずである。ヨシノの身体はリミット解除して敏捷度が2倍に跳ね上がっているので予想もしない空中に更に高く駆け昇る姿をとらえることは不可能だった。
「これでも食らいなさい。牙突!」
そして、キョロキョロとするゴブリンキングの頭上からヨシノの一撃が、ゴブリンキングの脳天に炸裂する。ヨシノが繰り出した技は空中から落下速度を利用した目にも止まらないものだった。そして、その槍を2倍になった腕力で貫いたのだった。
『グギャアアアアアアアアア!』
●牙突
槍術を持つ人物が10レベルになると派生するアクティブスキル。槍を突き出す時に手首を使い槍に回転を与え穿つ。通常ダメージの1.5倍。
ゴブリンキングの脳天を穿つ槍は、ゴブリンキングの頭をキリモミ状態にしてなくなってしまった。そして、ゴブリンキングはその場に倒れ込んでしまった。その様子を見ていたゴブリンエンペラーは顔を引き攣らせていた。
「みんな、後はあの二匹だけだ。思い存分力を見せてやれ」
ショウの号令にアユミ達ホムンクルス全員が、ゴブリンエンペラーとマザーを睨みつける。その威圧にゴブリンエンペラーとマザーは逃げ出したかったが身体が全然うごかない。しかも、冷や汗も流れない変な感情に余計に心が追いつかなかった。
『『グギャアアアッ!ガゴゴゴ』』
ショウ達にはゴブリンエンペラーとマザーが何を言っているのか全然わからないが、エンペラーとマザーはここから逃げ出そうとしているのがわかった。
「アハハハ!旦那様の魔法から逃げ出せると思うな!」
『『グギャアアアアアア!』』
アスカが大剣をエンペラーとマザーに向け啖呵を切ると、エンペラーとマザーは最後の抵抗とばかりに咆哮を上げる。しかし、麻痺とは違う身体が動かない状況に何もできずにいた。
「アスカ。そう言うセリフはいいからみんなでとどめを刺してやれ。どうせアイツ等はあと10分は指一本動かせないんだからな」
「旦那様わかりました。みんなやるわよ」
アスカの言葉にアユミ達は黙って頷き、ゴブリンエンペラーとマザーに突撃をした。エンペラーとマザーはショウの言った通り指一本動かす事が出来ず、無抵抗のまま絶命してしまったのだった。
「ゴブリンエンペラーとマザーがこんな簡単に討伐されちゃうなんて・・・」
「これでシスティナもレベルが上がったんじゃないか?」
「あ、はい!今ので30レベルに到達しました」
「アリサはどうだ?」
「あっ・・・はい・・・あたしは21レベルになりました」
アリサは、こんな急激にレベルが上昇するとは思っておらず放心状態にあった。そんなアリサを見てショウはアリサの頭をポンポンと優しく叩くのだった。
「な、なんですかいきなり・・・」
「よく頑張ったな」
「あ、あたしはなにも・・・」
「一般人がエンペラーの討伐についてこれただけで胸を張れる事だから自慢していいんだよ」
「そ、そうですか・・・」
「ああ。胸を張れ。それとアリサお前の鑑定(アイテム)精度が上がっただろ?」
「あっ!」
アリサは、ショウに言われて地面に生えている雑草を鑑定してみた。
●雑草
なんの役にも立たない草。薬草とは別物。
「す、凄い!雑草に説明がついたわ。今まで雑草としか出なかったのに!」
「アリサ。凄いね!おめでとう」
「システィナありがとう」
システィナとアリサはお互い手を握り満面の笑顔になっていた。そして、アリサはシスティナにもレベルが上がった事で精霊眼が変わったんじゃないかと聞いた。しかし、システィナは首を横に振って何も変わってないと気落ちしたのだった。
「システィナそう落ち込むな。精霊眼はレアスキルだからそう簡単に変わるもんじゃないと思うぞ」
「だけど、ご主人様・・・私は最初の壁である30レベルになれたんですよ?」
「それは違うと思うぞ」
「「えっ?」」
ショウの否定の言葉に、システィナとアリサは困惑気味に聞き返す。
「だけど30レベルは!」
「違う違う。30レベルは普通に上がるんだ。30レベルまでの経験値と30レベルから31レベルに上がる経験値がほぼ同じ経験値が必要なんだ」
「「えっ?じゃあ・・・」」
「そう言う事だ!システィナはここに来る前は15レベルはあったから、ゴブリンエンペラーとマザーをもう1回2回倒さないとヒューマン族の壁は越えられないって事だ」
「「う、嘘でしょ・・・」」
「そう簡単にレベルが上がればみんな冒険者になるに決まっているだろうが。まあ、道はまだまだ険しいって事だ」
そう言うショウは、システィナのレベルが上がればとんでもない事になるだろうと期待していたのだった。
「よく集落の中に来てくれました」
「魔道士様、なぜこんな無茶な事を!」
「森の中にジャイアントボアを探しにきてたんだよ。そしたらゴブリンの数が多くてな。それでこの集落を見つけたんだがその中に女性達を見つけて放っておけなかったんだ」
「その気持ちは理解出来ますが、これほど大きな集落ならキングの存在も気づいていたんじゃ・・・」
「あれを見てくれたら分かるとは思うけど、キングなら俺の護衛達で対処出来るからな」
「「「「「「た、確かに・・・」」」」」」
そこにはキング相手にアスカ一人でやり合う姿があった。
「ただ、この捕らえられている女性達が気になり、アユミ達も力が思いっきり出せないんだ。女性達をマートンの町に連れて帰ってくれないか?」
「わかりました。我々がここにいても役に立てそうにありませんから後は頼みました」
「わかった。ゴブリンの事は任せてとギルドに報告を頼みます」
「わかりました。貴方のご武運を祈ります」
数十人の斥候隊員は、捕らえられていた女性を抱きかかえ全ての女性を集落から連れ出してしまった。
「アスカ!捕まっていた女性は全て安全なところに連れ出した。もう遠慮はいらん。思いっきりぶちのめせ!」
「わかった!」
「イチョウもありがとな」
「うん・・・おじちゃんの手・・・温かいね」
ショウはイチョウの頭を優しく撫でると、日頃無表情のイチョウが笑顔になった。
そして、アスカは捕虜になっていた女性達の姿がない事に気づき気合いが入る。
「ようやく大技が繰り出せる!ゴブリンキングこれでも食らえ。大絶斬!」
●大絶斬(だいぜつざん)
大剣術をもつ人物が70レベルになると派生するアクティブスキル。大剣を振り被り神速で振り抜く事で超絶ダメージを敵に与える。通常ダメージの5倍を叩き出す大技。
アスカが大絶斬を繰り出した瞬間、剣圧で突風が巻き起こる。それはまるで台風が通りすぎている感じだった。システィナとアリサはその突風に目を開けていられなく、ショウに抱きつき飛ばされないようにしていた。
「「きゃあああああ!」」
「アスカやり過ぎ・・・」
「アスカやり過ぎ!」
カホとイチョウは、仁王立ちしながらショウの風よけに徹する。そして、ゴブリンキングはアスカの大絶斬を避けることもできず真っ二つに切断されて息絶える。
『ぐおぉおおおおおおおおおお!』
「アスカやるなぁ!あたしもゴブリンキングにとどめを刺してやる」
アスカの活躍を見たアユミは剣を高々に振り上げた。
「これでも食らえ。英霊進軍!」
●英霊進軍
剣術と戦術を持った事で派生したアユミのオリジナルのアクティブスキル。将棋の駒の特性を持つアユミの能力が剣術と戦術に影響を与えたと考える。剣を高々に振り上げると、8体の英霊が召喚されアユミをあわせ9人が敵に突撃するアタック攻撃。すれ違いざまに一撃を与え敵を斬り刻む。通常攻撃の9倍ダメージを与える。
アユミが剣を高々に振り上げると、アユミそっくりの半透明の人間が横一線に現れる。
「「何が起こってるの?」」
「アユミそっくりのホムンクルスが9体・・・まるで将棋の歩の布陣みたいだな」
ショウはアユミの技にニヤリと笑う。そして、アユミと英霊8体はゴブリンキングに突撃をし、すれ違いざまに重い一撃を入れ、英霊一体づつゴブリンキングを斬り刻んだ。
「ぐおぉおおおおおおおおおお!」
その一撃は、ゴブリンキングには目にも止まらない一撃で避ける事も防御する事もできず全身から血が吹き出て地に崩れ落ちた。
「アユミあんな技を習得してたのね。私も負けてられないわね。リミット解除・・・」
ヨシノの身体が金色に輝く。そしてヨシノは何もないところにジャンプする。
●リミット解除
槍術を持つ人物が50レベルに達すると派生するアクティブスキル。20分間、腕力と敏捷度を2倍に跳ね上げる。
『ぐがっ!』
何もないところでジャンプするヨシノにゴブリンキングは格好の的になりイヤらしい笑みを浮かべる。そして、ヨシノに向かって巨大な棍棒を振り下ろした。ヨシノに振り下ろされた棍棒にショウは大声で叫ぶ。
「ヨシノ危ない!」
ショウの叫び声にヨシノはフッと笑みをこぼした。
「ご主人様。心配しなくとも大丈夫です。空歩」
ヨシノは、何もない空中を足場にして更に高く駆け昇ったのだ。そのありえない技は、ゴブリンキングの棍棒を難なく回避する。
●空歩
ヨシノのオリジナルアクティブスキル。戦術が派生し、将棋の駒である桂馬の能力と合わさり開花したスキルと予想される。桂馬の攻めは斜めに動き攻める為、空歩という動きができるようになった。効果何もない空中に足場を作り出し天高くジャンプする事ができる。
『ぐがっ?』
空振りしたゴブリンキングは、目標のヨシノの姿を見失い辺りをキョロキョロと見渡す。それもそのはずである。ヨシノの身体はリミット解除して敏捷度が2倍に跳ね上がっているので予想もしない空中に更に高く駆け昇る姿をとらえることは不可能だった。
「これでも食らいなさい。牙突!」
そして、キョロキョロとするゴブリンキングの頭上からヨシノの一撃が、ゴブリンキングの脳天に炸裂する。ヨシノが繰り出した技は空中から落下速度を利用した目にも止まらないものだった。そして、その槍を2倍になった腕力で貫いたのだった。
『グギャアアアアアアアアア!』
●牙突
槍術を持つ人物が10レベルになると派生するアクティブスキル。槍を突き出す時に手首を使い槍に回転を与え穿つ。通常ダメージの1.5倍。
ゴブリンキングの脳天を穿つ槍は、ゴブリンキングの頭をキリモミ状態にしてなくなってしまった。そして、ゴブリンキングはその場に倒れ込んでしまった。その様子を見ていたゴブリンエンペラーは顔を引き攣らせていた。
「みんな、後はあの二匹だけだ。思い存分力を見せてやれ」
ショウの号令にアユミ達ホムンクルス全員が、ゴブリンエンペラーとマザーを睨みつける。その威圧にゴブリンエンペラーとマザーは逃げ出したかったが身体が全然うごかない。しかも、冷や汗も流れない変な感情に余計に心が追いつかなかった。
『『グギャアアアッ!ガゴゴゴ』』
ショウ達にはゴブリンエンペラーとマザーが何を言っているのか全然わからないが、エンペラーとマザーはここから逃げ出そうとしているのがわかった。
「アハハハ!旦那様の魔法から逃げ出せると思うな!」
『『グギャアアアアアア!』』
アスカが大剣をエンペラーとマザーに向け啖呵を切ると、エンペラーとマザーは最後の抵抗とばかりに咆哮を上げる。しかし、麻痺とは違う身体が動かない状況に何もできずにいた。
「アスカ。そう言うセリフはいいからみんなでとどめを刺してやれ。どうせアイツ等はあと10分は指一本動かせないんだからな」
「旦那様わかりました。みんなやるわよ」
アスカの言葉にアユミ達は黙って頷き、ゴブリンエンペラーとマザーに突撃をした。エンペラーとマザーはショウの言った通り指一本動かす事が出来ず、無抵抗のまま絶命してしまったのだった。
「ゴブリンエンペラーとマザーがこんな簡単に討伐されちゃうなんて・・・」
「これでシスティナもレベルが上がったんじゃないか?」
「あ、はい!今ので30レベルに到達しました」
「アリサはどうだ?」
「あっ・・・はい・・・あたしは21レベルになりました」
アリサは、こんな急激にレベルが上昇するとは思っておらず放心状態にあった。そんなアリサを見てショウはアリサの頭をポンポンと優しく叩くのだった。
「な、なんですかいきなり・・・」
「よく頑張ったな」
「あ、あたしはなにも・・・」
「一般人がエンペラーの討伐についてこれただけで胸を張れる事だから自慢していいんだよ」
「そ、そうですか・・・」
「ああ。胸を張れ。それとアリサお前の鑑定(アイテム)精度が上がっただろ?」
「あっ!」
アリサは、ショウに言われて地面に生えている雑草を鑑定してみた。
●雑草
なんの役にも立たない草。薬草とは別物。
「す、凄い!雑草に説明がついたわ。今まで雑草としか出なかったのに!」
「アリサ。凄いね!おめでとう」
「システィナありがとう」
システィナとアリサはお互い手を握り満面の笑顔になっていた。そして、アリサはシスティナにもレベルが上がった事で精霊眼が変わったんじゃないかと聞いた。しかし、システィナは首を横に振って何も変わってないと気落ちしたのだった。
「システィナそう落ち込むな。精霊眼はレアスキルだからそう簡単に変わるもんじゃないと思うぞ」
「だけど、ご主人様・・・私は最初の壁である30レベルになれたんですよ?」
「それは違うと思うぞ」
「「えっ?」」
ショウの否定の言葉に、システィナとアリサは困惑気味に聞き返す。
「だけど30レベルは!」
「違う違う。30レベルは普通に上がるんだ。30レベルまでの経験値と30レベルから31レベルに上がる経験値がほぼ同じ経験値が必要なんだ」
「「えっ?じゃあ・・・」」
「そう言う事だ!システィナはここに来る前は15レベルはあったから、ゴブリンエンペラーとマザーをもう1回2回倒さないとヒューマン族の壁は越えられないって事だ」
「「う、嘘でしょ・・・」」
「そう簡単にレベルが上がればみんな冒険者になるに決まっているだろうが。まあ、道はまだまだ険しいって事だ」
そう言うショウは、システィナのレベルが上がればとんでもない事になるだろうと期待していたのだった。
32
あなたにおすすめの小説
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
異世界に迷い込んだ盾職おっさんは『使えない』といわれ町ぐるみで追放されましたが、現在女の子の保護者になってます。
古嶺こいし
ファンタジー
異世界に神隠しに遭い、そのまま10年以上過ごした主人公、北城辰也はある日突然パーティーメンバーから『盾しか能がないおっさんは使えない』という理由で突然解雇されてしまう。勝手に冒険者資格も剥奪され、しかも家まで壊されて居場所を完全に失ってしまった。
頼りもない孤独な主人公はこれからどうしようと海辺で黄昏ていると、海に女の子が浮かんでいるのを発見する。
「うおおおおお!!??」
慌てて救助したことによって、北城辰也の物語が幕を開けたのだった。
基本出来上がり投稿となります!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる