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第1章 レアスキルは偉大
41話 錬金術の凄さ
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ショウはライネと商談を交わし、ライネの抱えるヒールポーションを全て買い取る事に成功する。
「ショウ、本当によかったの?」
「ああ!これで商人ギルドの中に味方の人間ができたよ」
「そうじゃないよ!その買い取ったポーションだよ!100ゴルドでも売れないんでしょ?それを300ゴルドで購入してどうすんの?200ゴルドの損失じゃない」
「おっ!計算が早くなったな」
「そりゃアリサに教えてもらっているから、みんなも感謝してるよってそうじゃない!」
ホムンクルス達は晩御飯の後、1時間程アリサに勉強を教わっていた。そのおかげで、今では冒険者ギルドの依頼書が読めるようになり買い物もできるようになっていた。
アリサに至っては、最初ぶっきらぼうな喋り方だったが最近では女の子らしい話し方を意識しているようだ。
「まあまあ、家に帰ってからのお楽しみだ」
「又そんな事を言って・・・早く教えてよ」
その頃、ショウが帰った商人ギルドではライネの功績が高く評価されて、上層部の人間がライネに感謝をしていた。そして、ライネには発言権が与えられ自分に責任を負わせた上司を訴えた。その結果、ライネに主任の立場を与えられ元上司は降格したのだった。
「フフッ!まさか貴方があたしの部下になるなんて思わなかったわ」
「くっ・・・なんであんたがあたしの上司になるのよ!」
「安心してよね。あたしはあんたみたいに部下の手柄を横取りしたりしない。そして、失敗は部下のせいにしたりは絶対にしないから」
「どうせ貴女も同じようになるわ」
「そんな事したら貴女と一緒になるわ!あたしは貴女を反面教師にして商人ギルドでのし上がってやるわ」
「そんな事は無理ね。あなたも絶対ギルドに絶望するわ」
「あたしは貴女みたいには絶対ならない!しかし、貴方はあたしがこき使って上げるわ」
「なっ!」
「あたしは部下の手柄を横取りしたりしないし、自分のミスを部下になすりつけたりもしない!だけど、あなたにはあたしがギルドでのし上がる手伝いをしてもらう」
「そんな事認めない!」
「今はあたしが上司。嫌ならギルドを退職する事ね。移動願め認めない。あたしから逃げたければ逃げればいい!ただしその行為はあなたの退職だけどね」
「ぐっ・・・」
元上司はプライドが許せなかった。自分の部下だった人間に手足のように使われるなら死んだほうがマシだと思い、ライネの部下になって一ヶ月でギルドを退職してしまったのだった。
そして、それからライネは頭を抱える事になっていた。ギルド上層部は生産ギルドからのポーションの発注を停止してしまったのだ。100ゴルドでも売れないポーションなど必要ないと、生産ギルドに苦情を入れたのだった。しかし、これは商人ギルドが安く買い叩いた結果であり、生産ギルドは悪くない。この事で、現場主任のライネがギルド上層部に猛反発する。
「ポーションの発注を停止するなど愚策です。今、ポーションは売れています」
「馬鹿な事を!100ゴルドでも売れないポーションを仕入れても意味がない!」
「それは我々が仕入れ金額を見直さなかったからです。そうすれば、生産者も丁寧に作ったポーションを・・・」
「もうよい。丁寧に作ったポーションは高くつく。それを原価ギリギリで売ったとしても純利益は微々たるものではないか!」
「そんな事はありません。駆け出し冒険者まで安くなったポーションを買ってくれます」
「駆け出し冒険者が安いポーションを買ったぐらいで利益が上がる訳がない」
上層部の考えは書面上でしか見ず、利益率ばかり気にして自分達の保身に走り現場の情報は後回しであった。それに先の事で100ゴルドでも要らないポーションと頭にこぼれ付き、柔軟な考えができないのである。駆け出し冒険者は上級やベテラン冒険者よりはるかに数が多い。その数多くの冒険者がポーションを購入して冒険を行うことに、ライネが何度も説明しても聞く耳をもたない上層部だった。
「もうよい。下がれ!ヒールポーションの仕入れは停止!これは決定事項だ!」
「しかし!」
「お前は、あの魔道士に100ゴルドでも売れないポーションを買い取らせて商人ギルドを救った賢い部下の一人だ。もっと賢く生きた方がよいぞ!」
「ぐっ・・・」
「ワハハハ!それでよい。上に逆らい閑職に飛ばされた人間は数多くいる。お前もその一人にはなりたくはなかろうて」
ライネは歯を食いしばる。そして一礼をし会議室を後にしたのだった。そして、自分のデスクに戻り自分の拳をにきりしめ机を叩いた。
あたしは絶対諦めない。ショウさんが言った事を信じて、商人ギルドにしがみついてでも上に這い上がってやる。そうしないとマートン支部は潰れる・・・
ライネはショウと約束を交わし出世する事を誓っていた。今の商人ギルドマートン支部の膿を切除し、働きやすいギルドにする事を頭の中で何度も繰り返す。
そして、場所は変わり商人ギルドの在庫のポーションを全て買い取ったショウは我が家に帰り着いていた。
「ショウ、それでその在庫の山はどうすんの?」
「「「「「「在庫の山って何?」」」」」」
「商人ギルドのヒールポーションを全部買い取った」
「「「「「「「えぇ~!」」」」」」」
すると、システィナがショウに大きい声をだす。
「ご主人様いったい何を考えているんですか?」
「システィナもそう思うよね」
「アユミもなんで止めなかったんですか?」
「止めたわよ。だけど、ショウが黙ってろって威圧してきたんだよ」
「それは悪かったよ。だが、俺だって損をするつもりはないぜ?これだって十分利益が出るから買い取ったんだ」
「商人ギルドのヒールポーションは、冒険者ギルドで要らないと言われたポーションなんでしょ?それがどうして損をしないんですか?」
「まあ見てなって!神様がくれた錬金術はこういう使い方もできるんだぜ」
ショウは、錬金術の項目の分解を買い取ってきたヒールポーションに使う。それを見たシスティナは大声を出した。
「駄目っ!ヒールポーションが・・・」
するとヒールポーションが輝き始め、すこしすると光が収まってくる。そして、そこにはヒールポーションの原材料があった。
「「「「「「「どういう事?」」」」」」」
「実は錬金術の分解には、アイテムを分解すると言う意味があるんだ」
「「「「「「「はぁあ?」」」」」」」
「つまりだな。前に使ったのはゴブリンの角を分解し粉末状にした。しかし、今回は出来上がったアイテムの原材料を分解したんだ」
「「「「「「「嘘でしょ!」」」」」」」
「そんな事が出来るなんて錬金術ってどんだけ万能スキルなのよ!」
「だから、ショウはあたしに口を出すなと言ったんだ」
「まあそういう事だ!」
「だったらあの時に教えてくれたらよかっただろ!」
アユミはショウの秘密主義に頬を膨らませて怒った。しかし、ショウはあの時にアユミに教えれば、ライネはショウの足元をみるかもしれないと言って、自分の強みを見せるのは愚の骨頂だと教えるのだった。
「だけど、この薬草低品質ですね・・・」
「何言ってんだ。ここからはシスティナの出番だろ?ドライアドと協力してほしい」
「な、なるほど!」
しかし、ドライアドは首を横に振る。ショウはなんでって顔をしてシスティナにドライアドの通訳を頼む。
すると、システィナの言葉は一度無造作に引きちぎられた薬草は元に戻らないそうだ。根っこが残っていればまだなんとかできたかもしれないが、この薬草は無造作に引きちぎらて根っこが無かったのだ。これにはショウの誤算で頭を抱える事になってしまったのだった。そして、誰も喋ることさえなく数時間の時間が経った。
「あっ!だったらこうすればいいんだ」
ショウはその薬草を時空間倉庫に収納し時間を巻き戻して引きちぎられる以前の状態にした。
「「「「「「「おおぉ!」」」」」」」
その状態の薬草を見て、アユミ達は声を漏らして感動していたのだった。また、役に立てなかったシスティナとドライアドは嬉しそうに万歳をする。
「ご主人様凄い!」
「ホント、旦那様のスキルは万歳なんだな。普通あの状況は諦めるしかないのに・・・」
「アスカ・・・俺も今回はもう駄目かと思ったよ」
「そこからあんな方法で解決する旦那様が凄いんですよ」
「でも、それはアリサのおかげなんだよな」
「あ、あたしはなにもしてないですよ」
「以前、何だったか忘れたが調味料と同じように時間を巻き戻したらいいと言ったよな?」
「た、たしかに!」
「その言葉を思い出したんだよ。だから、アリサのおかげなんだよな。俺はまだ以前の記憶が強いからどうしても思い出しすのが遅くなっちまう。ホントありがとな」
「あたしは何も・・・」
ショウに褒められアリサはそっぽを向くが、その顔は微笑んでいた。
「じゃあ、おじちゃん!これでヒールポーションを作り直すの?」
「カホは偉いな。先の事を考えれて」
「エヘヘ。私偉い?」
「だが、ちょっと違うんだな」
「えぇ~!私間違ってたの・・・」
ショウの言葉にカホはシュンっとして落ち込んでしまった。しかし、ショウはカホの頭を撫でてフォローをする。
「だが、先の事を考えれて偉いぞ。さっきも言った通り、この薬草を使って先の事をやるのはあっているからな」
「じゃあ、なにをするの?」
「これはな合成するために買い取ったポーションなんだよ」
ショウは、買い取ったポーションを分解し、時空間倉庫で時間を巻き戻した完璧な薬草を用意する。
「凄い数の薬草だね。おじちゃんこれをどうするの?」
「さっきも言った通り合成する」
錬金術は、錬成・抽出・合成・分解の4つの顔を持つ複合スキルだ。今回は合成を使い薬草5本を使って合成する。合成した薬草はなんと上級薬草の癒し草に変化したのだった。
「「「「「「「「嘘でしょ・・・」」」」」」」」
その場にいる全員が目を見開き大声を出して驚いた。錬金術の合成は錬成とは違い、同じアイテムを合成する事で上級アイテムに変化させるスキルである。錬成は違うアイテムを合わせる事で違うアイテムを創り出すスキルで似ているようで合成とはまったく異質のスキルである。
「これからはハイヒールポーションの需要が増えるからな、癒し草がたくさんいるんだよ」
「じゃあ、ショウは最初からこれが目的で商人ギルドにある大量の在庫を買い取ったのか?」
「そういう事!ヒールポーションは薬草一つで作られるからな。まあ少し高い薬草だが、5本で1500ゴルドの癒し草が出来る。それと薬草2本と水でハイヒールポーションの出来上がりだ」
「つまり、5000ゴルドの儲けって事か?」
「そういう事だ!」
「「「「「「「「凄い!」」」」」」」」
ちなみにハイヒールポーションの薬草は、ショウ達が森で採取したものでダダみたいなものだ。ショウは、大量の薬草を全て癒し草にして、ハイヒールポーションを作り、冒険者ギルドに買い取ってもらう。そのハイヒールポーションを購入した冒険者は、ダンジョン攻略を進め6階層の素材を大量に持ち帰る事となった。
「ショウ、本当によかったの?」
「ああ!これで商人ギルドの中に味方の人間ができたよ」
「そうじゃないよ!その買い取ったポーションだよ!100ゴルドでも売れないんでしょ?それを300ゴルドで購入してどうすんの?200ゴルドの損失じゃない」
「おっ!計算が早くなったな」
「そりゃアリサに教えてもらっているから、みんなも感謝してるよってそうじゃない!」
ホムンクルス達は晩御飯の後、1時間程アリサに勉強を教わっていた。そのおかげで、今では冒険者ギルドの依頼書が読めるようになり買い物もできるようになっていた。
アリサに至っては、最初ぶっきらぼうな喋り方だったが最近では女の子らしい話し方を意識しているようだ。
「まあまあ、家に帰ってからのお楽しみだ」
「又そんな事を言って・・・早く教えてよ」
その頃、ショウが帰った商人ギルドではライネの功績が高く評価されて、上層部の人間がライネに感謝をしていた。そして、ライネには発言権が与えられ自分に責任を負わせた上司を訴えた。その結果、ライネに主任の立場を与えられ元上司は降格したのだった。
「フフッ!まさか貴方があたしの部下になるなんて思わなかったわ」
「くっ・・・なんであんたがあたしの上司になるのよ!」
「安心してよね。あたしはあんたみたいに部下の手柄を横取りしたりしない。そして、失敗は部下のせいにしたりは絶対にしないから」
「どうせ貴女も同じようになるわ」
「そんな事したら貴女と一緒になるわ!あたしは貴女を反面教師にして商人ギルドでのし上がってやるわ」
「そんな事は無理ね。あなたも絶対ギルドに絶望するわ」
「あたしは貴女みたいには絶対ならない!しかし、貴方はあたしがこき使って上げるわ」
「なっ!」
「あたしは部下の手柄を横取りしたりしないし、自分のミスを部下になすりつけたりもしない!だけど、あなたにはあたしがギルドでのし上がる手伝いをしてもらう」
「そんな事認めない!」
「今はあたしが上司。嫌ならギルドを退職する事ね。移動願め認めない。あたしから逃げたければ逃げればいい!ただしその行為はあなたの退職だけどね」
「ぐっ・・・」
元上司はプライドが許せなかった。自分の部下だった人間に手足のように使われるなら死んだほうがマシだと思い、ライネの部下になって一ヶ月でギルドを退職してしまったのだった。
そして、それからライネは頭を抱える事になっていた。ギルド上層部は生産ギルドからのポーションの発注を停止してしまったのだ。100ゴルドでも売れないポーションなど必要ないと、生産ギルドに苦情を入れたのだった。しかし、これは商人ギルドが安く買い叩いた結果であり、生産ギルドは悪くない。この事で、現場主任のライネがギルド上層部に猛反発する。
「ポーションの発注を停止するなど愚策です。今、ポーションは売れています」
「馬鹿な事を!100ゴルドでも売れないポーションを仕入れても意味がない!」
「それは我々が仕入れ金額を見直さなかったからです。そうすれば、生産者も丁寧に作ったポーションを・・・」
「もうよい。丁寧に作ったポーションは高くつく。それを原価ギリギリで売ったとしても純利益は微々たるものではないか!」
「そんな事はありません。駆け出し冒険者まで安くなったポーションを買ってくれます」
「駆け出し冒険者が安いポーションを買ったぐらいで利益が上がる訳がない」
上層部の考えは書面上でしか見ず、利益率ばかり気にして自分達の保身に走り現場の情報は後回しであった。それに先の事で100ゴルドでも要らないポーションと頭にこぼれ付き、柔軟な考えができないのである。駆け出し冒険者は上級やベテラン冒険者よりはるかに数が多い。その数多くの冒険者がポーションを購入して冒険を行うことに、ライネが何度も説明しても聞く耳をもたない上層部だった。
「もうよい。下がれ!ヒールポーションの仕入れは停止!これは決定事項だ!」
「しかし!」
「お前は、あの魔道士に100ゴルドでも売れないポーションを買い取らせて商人ギルドを救った賢い部下の一人だ。もっと賢く生きた方がよいぞ!」
「ぐっ・・・」
「ワハハハ!それでよい。上に逆らい閑職に飛ばされた人間は数多くいる。お前もその一人にはなりたくはなかろうて」
ライネは歯を食いしばる。そして一礼をし会議室を後にしたのだった。そして、自分のデスクに戻り自分の拳をにきりしめ机を叩いた。
あたしは絶対諦めない。ショウさんが言った事を信じて、商人ギルドにしがみついてでも上に這い上がってやる。そうしないとマートン支部は潰れる・・・
ライネはショウと約束を交わし出世する事を誓っていた。今の商人ギルドマートン支部の膿を切除し、働きやすいギルドにする事を頭の中で何度も繰り返す。
そして、場所は変わり商人ギルドの在庫のポーションを全て買い取ったショウは我が家に帰り着いていた。
「ショウ、それでその在庫の山はどうすんの?」
「「「「「「在庫の山って何?」」」」」」
「商人ギルドのヒールポーションを全部買い取った」
「「「「「「「えぇ~!」」」」」」」
すると、システィナがショウに大きい声をだす。
「ご主人様いったい何を考えているんですか?」
「システィナもそう思うよね」
「アユミもなんで止めなかったんですか?」
「止めたわよ。だけど、ショウが黙ってろって威圧してきたんだよ」
「それは悪かったよ。だが、俺だって損をするつもりはないぜ?これだって十分利益が出るから買い取ったんだ」
「商人ギルドのヒールポーションは、冒険者ギルドで要らないと言われたポーションなんでしょ?それがどうして損をしないんですか?」
「まあ見てなって!神様がくれた錬金術はこういう使い方もできるんだぜ」
ショウは、錬金術の項目の分解を買い取ってきたヒールポーションに使う。それを見たシスティナは大声を出した。
「駄目っ!ヒールポーションが・・・」
するとヒールポーションが輝き始め、すこしすると光が収まってくる。そして、そこにはヒールポーションの原材料があった。
「「「「「「「どういう事?」」」」」」」
「実は錬金術の分解には、アイテムを分解すると言う意味があるんだ」
「「「「「「「はぁあ?」」」」」」」
「つまりだな。前に使ったのはゴブリンの角を分解し粉末状にした。しかし、今回は出来上がったアイテムの原材料を分解したんだ」
「「「「「「「嘘でしょ!」」」」」」」
「そんな事が出来るなんて錬金術ってどんだけ万能スキルなのよ!」
「だから、ショウはあたしに口を出すなと言ったんだ」
「まあそういう事だ!」
「だったらあの時に教えてくれたらよかっただろ!」
アユミはショウの秘密主義に頬を膨らませて怒った。しかし、ショウはあの時にアユミに教えれば、ライネはショウの足元をみるかもしれないと言って、自分の強みを見せるのは愚の骨頂だと教えるのだった。
「だけど、この薬草低品質ですね・・・」
「何言ってんだ。ここからはシスティナの出番だろ?ドライアドと協力してほしい」
「な、なるほど!」
しかし、ドライアドは首を横に振る。ショウはなんでって顔をしてシスティナにドライアドの通訳を頼む。
すると、システィナの言葉は一度無造作に引きちぎられた薬草は元に戻らないそうだ。根っこが残っていればまだなんとかできたかもしれないが、この薬草は無造作に引きちぎらて根っこが無かったのだ。これにはショウの誤算で頭を抱える事になってしまったのだった。そして、誰も喋ることさえなく数時間の時間が経った。
「あっ!だったらこうすればいいんだ」
ショウはその薬草を時空間倉庫に収納し時間を巻き戻して引きちぎられる以前の状態にした。
「「「「「「「おおぉ!」」」」」」」
その状態の薬草を見て、アユミ達は声を漏らして感動していたのだった。また、役に立てなかったシスティナとドライアドは嬉しそうに万歳をする。
「ご主人様凄い!」
「ホント、旦那様のスキルは万歳なんだな。普通あの状況は諦めるしかないのに・・・」
「アスカ・・・俺も今回はもう駄目かと思ったよ」
「そこからあんな方法で解決する旦那様が凄いんですよ」
「でも、それはアリサのおかげなんだよな」
「あ、あたしはなにもしてないですよ」
「以前、何だったか忘れたが調味料と同じように時間を巻き戻したらいいと言ったよな?」
「た、たしかに!」
「その言葉を思い出したんだよ。だから、アリサのおかげなんだよな。俺はまだ以前の記憶が強いからどうしても思い出しすのが遅くなっちまう。ホントありがとな」
「あたしは何も・・・」
ショウに褒められアリサはそっぽを向くが、その顔は微笑んでいた。
「じゃあ、おじちゃん!これでヒールポーションを作り直すの?」
「カホは偉いな。先の事を考えれて」
「エヘヘ。私偉い?」
「だが、ちょっと違うんだな」
「えぇ~!私間違ってたの・・・」
ショウの言葉にカホはシュンっとして落ち込んでしまった。しかし、ショウはカホの頭を撫でてフォローをする。
「だが、先の事を考えれて偉いぞ。さっきも言った通り、この薬草を使って先の事をやるのはあっているからな」
「じゃあ、なにをするの?」
「これはな合成するために買い取ったポーションなんだよ」
ショウは、買い取ったポーションを分解し、時空間倉庫で時間を巻き戻した完璧な薬草を用意する。
「凄い数の薬草だね。おじちゃんこれをどうするの?」
「さっきも言った通り合成する」
錬金術は、錬成・抽出・合成・分解の4つの顔を持つ複合スキルだ。今回は合成を使い薬草5本を使って合成する。合成した薬草はなんと上級薬草の癒し草に変化したのだった。
「「「「「「「「嘘でしょ・・・」」」」」」」」
その場にいる全員が目を見開き大声を出して驚いた。錬金術の合成は錬成とは違い、同じアイテムを合成する事で上級アイテムに変化させるスキルである。錬成は違うアイテムを合わせる事で違うアイテムを創り出すスキルで似ているようで合成とはまったく異質のスキルである。
「これからはハイヒールポーションの需要が増えるからな、癒し草がたくさんいるんだよ」
「じゃあ、ショウは最初からこれが目的で商人ギルドにある大量の在庫を買い取ったのか?」
「そういう事!ヒールポーションは薬草一つで作られるからな。まあ少し高い薬草だが、5本で1500ゴルドの癒し草が出来る。それと薬草2本と水でハイヒールポーションの出来上がりだ」
「つまり、5000ゴルドの儲けって事か?」
「そういう事だ!」
「「「「「「「「凄い!」」」」」」」」
ちなみにハイヒールポーションの薬草は、ショウ達が森で採取したものでダダみたいなものだ。ショウは、大量の薬草を全て癒し草にして、ハイヒールポーションを作り、冒険者ギルドに買い取ってもらう。そのハイヒールポーションを購入した冒険者は、ダンジョン攻略を進め6階層の素材を大量に持ち帰る事となった。
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