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第3章 新たな覚醒
5話 また襲い来る暗殺者
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ショウは、ヒナタを連れて森に来ていて、ボアやディアを狩りにきていた。この狩りはマートンの町の住人達の食材となるものだ。あの一件から、冒険者達も町の住人達の役に立つ依頼を受け始めているらしい。
「父ちゃん。冒険者達も町の雑用を受け始めているって聞いたよ」
「ああ。そうだな。溝掃除や庭の手入れなどして、日銭を稼いでいるらしい」
「あの時の父ちゃんは怖かったから、冒険者達も思い直したのかな?」
「アイツらがそんな殊勝な考えがあるならいいとは思うが、まあ……ないな!」
「殊勝な考えって?」
「謙虚や奥ゆかしいって事だが、ヒナタにはまだちょっと理解するには難しいかもな」
「う~ん……」
ヒナタは眉をハの字にして唸っていると、草むらから音がしたと思ったらヒナタめがけて突進する影があった。
「ヒナタ危ない!」
「えっ……」
ショウはヒナタを背中にして壁となる。しかし、アユミが横からその突進する影をズバッと一刀両断にしてしまった。
「ヒナタ。森にいる時は周りに気を配らないと駄目だよ」
「うん……ごめんなさい……」
「アユミ助かった。ありがとな」
「ショウも気をつけないと駄目だな」
「そうだな。しかし、こいつは立派なボアだな」
アユミが一刀両断にしたボアは野生動物の中でも大きいものだ。ショウは、ボアを時空間倉庫に収納してしまう。そして、ショウ達はマートンの町に戻ってボアの肉を肉屋に買い取ってもらうのだった。
その頃、別行動をするアスカ達はダンジョンに潜っていた。
「旦那様もダンジョンに来ればいいのに……」
「アスカ無駄口を言わない……」
「だけど、イチョウ達もそう思わないか?」
「あたしは思わない……」
「なんでだよう……」
「今はダンジョンの中は人が少ないし、ヒナタは危ないから心配……」
アスカ達はショウの指示でダンジョンの魔物の間引きをしていた。その為、行動範囲は一階層のみであり魔物が増えすぎないようにしていた。
中には命しらずの冒険者達が数組いたが、1階層までしか行かないことを条件にしているみたいで問題はなさそうである。それらの冒険者は薬草採取や鉄鉱石の採掘をメインで来ているみたいだ。
本当なら、2階層のフィールドエリアでする方が効率は良いのだが、地上よりはダンジョンの1階層の方がましなのである。
「しかし、偽金の問題は早く解決してほしいよね」
「カホもそう思うか?」
「当たり前じゃない!偽金のせいで町の人が疑心暗鬼になってなんか嫌なのよね」
「なんでおじちゃんは解決しようとしないの……」
「イチョウもそうおもう?」
「おじちゃんならすぐ解決できそう……」
「だよね?」
「あたし達でつかんでみるか?」
「アスカそれは駄目です。私が許しません」
「スミエ冗談だろ?そんなに睨むなよ」
「冗談ではないでしょう? 私が止めなきゃ、あなたは本気でやろうとしたはずです」
「うっ……」
「「アスカの負け!」」
「アスカの性格はみんなにバレてるからね」
「カホ そんな言い方しなくてもいいだろ?」
「アスカは分かりやすい……」
「イチョウまで……」
「とにかく、主様の指示はダンジョンの魔物の間引きです。それ以上でも以下でもありません」
「スミエは真面目だよな……」
「主様はアスカが暴走しないように、私をアスカの班に一緒にしたのですよ」
「そ、そうなのか?」
「「知らないのはアスカだけ!」」
イチョウとカホの言葉にアスカは落ち込み、スミエはクスクスと笑う。そして、別の場所では、カオリとヨシノとシスティナはショウの私有地の警備をしていた。ちなみに、アリサは家の中で家事に勤しんでいる。
「まさかこんな時に襲撃してくるとはね!」
「奴らは昼も夜も関係なくなってきたのかしら?」
カオリとヨシノは、目の前に襲撃してきた黒装束の男の姿に、余裕の笑みで立ちはだかる。
「ヒッヒッヒ!お前等は闇ギルド五竜を敵に回した事を後悔して死ね!」
「後悔?敵に回して後悔しているのはあんた達じゃないの?」
「そうですわね。とうとう昼夜問わず襲いに来るなんて節操がありませんことよ!」
「や、喧しい!」
「フッ!図星を指され動揺しているみたいね」
「どうせ、おおかた闇ギルドの上から暗殺の催促でもされているのでしょう」
「だから、こんな時に狙って私達だけでも殺して上に報告をしようとしているのね」
「だ、黙れ!それ以上抜かすと楽にはさせんぞ!」
「御託はいいからかかってらっしゃい!」
「だね!生殺与奪の権は私達にある事を教えてあげるわ!」
勝ち誇るカオリとヨシノの態度に、黒装束の男は武器を振りかぶり突進してきた。咄嗟の判断でカオリが飛び出し、黒装束の武器を受け止める。
「闇ギルドの人間が珍しい!」
「闇ギルドの人間全てが暗器を使うわけではない!」
黒装束の男はカオリに攻撃を受け止められ後方に飛び退く。カオリは男の武器を見て少し動揺している。見たことのない武器であり、どういう攻撃をしてくるのかわからなかったからだ。
カオリにはわからなかったが、この場所にショウがいればすぐにわかっただろう。男の持つ武器はトンファーである。
「これが躱せるかな?」
黒装束の男は、カオリに突進しアッパーカットで攻撃を仕掛ける。
「こんな攻撃余裕で躱せっ!?ぐっ!」
「フッ!油断したな」
カオリが男の攻撃を躱す瞬間、トンファーが襲いかかる。カオリはまさか武器が回転するとは思っていなかったからだ。そして、トンファーはカオリの顎にクリンヒットして、カオリは吹き飛ばされた。
「カオリ!」
ヨシノは吹き飛ばされるカオリのダメージを心配するが、カオリは吹き飛ばされた瞬間、身体を捻りバク宙をして着地する。
「ほう!感触がおかしいと思ったが、自分から後方にジャンプしたとはな」
「な、なによその武器は!」
「カオリ大丈夫?」
「うん……ヨシノも気をつけて!あの武器、間合いが伸びる……」
カオリとヨシノは未知の武器に緊張が走った。
「父ちゃん。冒険者達も町の雑用を受け始めているって聞いたよ」
「ああ。そうだな。溝掃除や庭の手入れなどして、日銭を稼いでいるらしい」
「あの時の父ちゃんは怖かったから、冒険者達も思い直したのかな?」
「アイツらがそんな殊勝な考えがあるならいいとは思うが、まあ……ないな!」
「殊勝な考えって?」
「謙虚や奥ゆかしいって事だが、ヒナタにはまだちょっと理解するには難しいかもな」
「う~ん……」
ヒナタは眉をハの字にして唸っていると、草むらから音がしたと思ったらヒナタめがけて突進する影があった。
「ヒナタ危ない!」
「えっ……」
ショウはヒナタを背中にして壁となる。しかし、アユミが横からその突進する影をズバッと一刀両断にしてしまった。
「ヒナタ。森にいる時は周りに気を配らないと駄目だよ」
「うん……ごめんなさい……」
「アユミ助かった。ありがとな」
「ショウも気をつけないと駄目だな」
「そうだな。しかし、こいつは立派なボアだな」
アユミが一刀両断にしたボアは野生動物の中でも大きいものだ。ショウは、ボアを時空間倉庫に収納してしまう。そして、ショウ達はマートンの町に戻ってボアの肉を肉屋に買い取ってもらうのだった。
その頃、別行動をするアスカ達はダンジョンに潜っていた。
「旦那様もダンジョンに来ればいいのに……」
「アスカ無駄口を言わない……」
「だけど、イチョウ達もそう思わないか?」
「あたしは思わない……」
「なんでだよう……」
「今はダンジョンの中は人が少ないし、ヒナタは危ないから心配……」
アスカ達はショウの指示でダンジョンの魔物の間引きをしていた。その為、行動範囲は一階層のみであり魔物が増えすぎないようにしていた。
中には命しらずの冒険者達が数組いたが、1階層までしか行かないことを条件にしているみたいで問題はなさそうである。それらの冒険者は薬草採取や鉄鉱石の採掘をメインで来ているみたいだ。
本当なら、2階層のフィールドエリアでする方が効率は良いのだが、地上よりはダンジョンの1階層の方がましなのである。
「しかし、偽金の問題は早く解決してほしいよね」
「カホもそう思うか?」
「当たり前じゃない!偽金のせいで町の人が疑心暗鬼になってなんか嫌なのよね」
「なんでおじちゃんは解決しようとしないの……」
「イチョウもそうおもう?」
「おじちゃんならすぐ解決できそう……」
「だよね?」
「あたし達でつかんでみるか?」
「アスカそれは駄目です。私が許しません」
「スミエ冗談だろ?そんなに睨むなよ」
「冗談ではないでしょう? 私が止めなきゃ、あなたは本気でやろうとしたはずです」
「うっ……」
「「アスカの負け!」」
「アスカの性格はみんなにバレてるからね」
「カホ そんな言い方しなくてもいいだろ?」
「アスカは分かりやすい……」
「イチョウまで……」
「とにかく、主様の指示はダンジョンの魔物の間引きです。それ以上でも以下でもありません」
「スミエは真面目だよな……」
「主様はアスカが暴走しないように、私をアスカの班に一緒にしたのですよ」
「そ、そうなのか?」
「「知らないのはアスカだけ!」」
イチョウとカホの言葉にアスカは落ち込み、スミエはクスクスと笑う。そして、別の場所では、カオリとヨシノとシスティナはショウの私有地の警備をしていた。ちなみに、アリサは家の中で家事に勤しんでいる。
「まさかこんな時に襲撃してくるとはね!」
「奴らは昼も夜も関係なくなってきたのかしら?」
カオリとヨシノは、目の前に襲撃してきた黒装束の男の姿に、余裕の笑みで立ちはだかる。
「ヒッヒッヒ!お前等は闇ギルド五竜を敵に回した事を後悔して死ね!」
「後悔?敵に回して後悔しているのはあんた達じゃないの?」
「そうですわね。とうとう昼夜問わず襲いに来るなんて節操がありませんことよ!」
「や、喧しい!」
「フッ!図星を指され動揺しているみたいね」
「どうせ、おおかた闇ギルドの上から暗殺の催促でもされているのでしょう」
「だから、こんな時に狙って私達だけでも殺して上に報告をしようとしているのね」
「だ、黙れ!それ以上抜かすと楽にはさせんぞ!」
「御託はいいからかかってらっしゃい!」
「だね!生殺与奪の権は私達にある事を教えてあげるわ!」
勝ち誇るカオリとヨシノの態度に、黒装束の男は武器を振りかぶり突進してきた。咄嗟の判断でカオリが飛び出し、黒装束の武器を受け止める。
「闇ギルドの人間が珍しい!」
「闇ギルドの人間全てが暗器を使うわけではない!」
黒装束の男はカオリに攻撃を受け止められ後方に飛び退く。カオリは男の武器を見て少し動揺している。見たことのない武器であり、どういう攻撃をしてくるのかわからなかったからだ。
カオリにはわからなかったが、この場所にショウがいればすぐにわかっただろう。男の持つ武器はトンファーである。
「これが躱せるかな?」
黒装束の男は、カオリに突進しアッパーカットで攻撃を仕掛ける。
「こんな攻撃余裕で躱せっ!?ぐっ!」
「フッ!油断したな」
カオリが男の攻撃を躱す瞬間、トンファーが襲いかかる。カオリはまさか武器が回転するとは思っていなかったからだ。そして、トンファーはカオリの顎にクリンヒットして、カオリは吹き飛ばされた。
「カオリ!」
ヨシノは吹き飛ばされるカオリのダメージを心配するが、カオリは吹き飛ばされた瞬間、身体を捻りバク宙をして着地する。
「ほう!感触がおかしいと思ったが、自分から後方にジャンプしたとはな」
「な、なによその武器は!」
「カオリ大丈夫?」
「うん……ヨシノも気をつけて!あの武器、間合いが伸びる……」
カオリとヨシノは未知の武器に緊張が走った。
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