氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

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第1章 レアスキルは偉大

1話 大判振る舞い

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 大野将臣おおのまさおみは真っ白な空間でボーっと呆けていた。
「ここはどこだ?俺は確か残業をしていたはずで・・・」
「おおぅ。ようやく来てくれたようじゃな」

 そこには、灰色のローブを着てねじり曲がった杖持ち、真っ白な長い髭を生やし、瞳は長い眉毛で見づらく、坊主頭でまるで昔話に出てくる仙人様そのものだった。

「あ、貴方は仙人様・・・ですか?」
「まぁ、話は長くなるでのこちらに来て座らんか?」
「は、はい」

 座らんかと言われても、こんな真っ白な空間どこにいても一緒だと思うが・・・将臣はそう思いながらも、仙人の爺さんに着いていく。

「あの仙人様・・・どこまで行くのですか?どこでも一緒のようなっ!」

 っと、愚痴を吐いた瞬間、真っ白な空間から景色が一転して、将臣は息を呑んだ。

「待たせたの。ここならゆっくり話せるじゃろ?」

 将臣はキョロキョロして目を見開く。将臣が驚くのは無理もなかった。

「ここはじいちゃんの家?」

 そう将臣がゆっくりしたいと思っていた思い出の景色だったからだ。

「まぁまぁ、そこに座りなさい」
「は、はい・・・」
「まずはお疲れ様。辛い人生だったの?」
「はっ?何を!?爺さん言ってんだ」
「覚えておらんのか?お主は文句を言いながらも残業をしていたが働き過ぎじゃ・・・過労死でここに来たんじゃよ」
「あっ・・・」
「思い出したか?」
「確か俺は頭がいきなりクラクラして・・・」
「フム。その時に床で頭を強打してしまった。毎日1人で残業してたじゃろ?近くに人がいなかったから次の朝にようやく発見されてな。その時にはもう手遅れだったんじゃよ」
「じゃ、俺は死んだのか。このまま天国か、いや・・・親不孝者は地獄に落ちるのか・・・しかし、なんでこんな冷静に受け入れているんだ?」

 爺さんが言うには、この真っ白な空間のおかげ冷静でいられるそうだ。この真っ白な空間は心を安定させる事ができるらしい。本来、いきなり死んだ人間は死んだ事が理解出来ずパニック状態になるそうだ。

「待て待て。お主に天国に行かれたら儂が困る」
「爺さんが困る?」
「ほう。お主には儂が爺さんに見えておるのか?」
「どう見ても爺さんに見えるぜ。爺さんが女だったらびっくりだけど・・・違うよな?」
「儂には姿形はないんじゃ。その個人によって姿形は変わるんじゃよ」
「爺さんは一体何者なにもんなんだよ?それにここはどこなんだ?」
「お主に解りやすく言えば儂は神じゃな。ホホホッ」
「か、神様?あのゼウス様とか、月読様とかの?」
「そうじゃな。しかし、儂は異世界の創造神じゃよ」
「ま、まさか、俺を異世界転生させるとかじゃないよな、いえ・・・ないですよね?」
「話が早くて助かるよ。その通りじゃ」

 将臣は、神様の言う事に顔を曇らせる。

「ちょ、ちょっと待ってくれ、下さいよ。爺、いや神様、俺はただの50歳のおじさんですよ!なんで俺なんだよ。いや、ですか?」
「しゃべりづらそうなら敬語じゃなくていいぞ。それに爺さんで構わんよ」
「そ、そうか。それは助かる。なんせ工場勤務だったから敬語は苦手なんだ」
「話を戻そうかの。お主には是非とも儂の世界に来てほしいんじゃよ」
「だからなんで俺なんだ?こんなおじさんじゃ役に立つとは思えんしな」
「いや、お主に役目等ないよ。だだ、儂の世界に来て人生を謳歌して欲しいだけなんじゃ」
「だとしても、こういう話は爺さんの世界は、剣と魔法の世界とか言うんだろ?」
「ほう!本当に話が早いのう」
「そんな世界じゃすぐ死んじゃうだろ?だったら、俺じゃなくて元スポーツ選手とかいるじゃないか?」
「フム。確かにいるだろうな。しかし、その人選は儂がするわけではないんじゃよ」
「じゃ、誰が?」

 爺さんの説明では、地球の神様であって爺さんは自分の世界に来てくれそうな魂を待っていただけだそうだ。

「なら、この話は無かった事にしてもいいって事?」
「待て待て。確かにそういう選択もある。しかし、お主が地球の輪廻の輪に戻ったとしても人間にはなれんぞ」
「はぁあ?なんで?」
「お主の住んでいた地球はもう飽和状態なんじゃよ。だからこうして他の世界に行けそうな魂を割り振っているんじゃ」
「じゃ、俺は地球から捨てられたって事か・・・」
「いやいや違うぞ。お主の魂は前世を立派に生き抜いたからこうして他の世界に推薦されたんじゃよ。だから、儂もそれを信じて受け入れれるんじゃ」

 爺さんの説明では、推薦された世界は推薦された世界より文明が遅れているのが実状らしい。そして、魔王討伐など無茶な世界には絶対魂を送らないルールがあるらしい。

「捨てられる訳じゃないんだな。ちょっと安心したよ」
「当たり前じゃよ」
「しかし、爺さんの世界はファンタジーの世界なんだろ?なら、魔物とかいたら俺はすぐ死んじゃわないのか?」
「確かにそのままじゃすぐ食われて死ぬじゃろうな」
「それは無茶な世界じゃないのか?だから・・・俺には」
「地球にいた頃、日常で車とか事故があったじゃろ?儂の世界じゃ魔物に襲われるのが日常の事故じゃよ」
「それは同じなのか?」
「だから儂がお主が簡単には死なないようにサービスしてやるから大丈夫じゃ」

 爺さんからサービスね。それってチート能力って事か?

「それじゃそれ!チート能力ってやつじゃよ!」
「俺、口に出てたか?」
「儂は神じゃそれくらい分かる」
「だけどなぁ。俺は戦いなんか無理だよ。それに俺はのんびり働き生活したいしな」
「頼むから儂の世界に来てくれ。そういった生産系スキルを与えるから」

 おいおい・・・神様が土下座までして俺を世界に勧誘している・・・

「爺さん止めてくれよ土下座なんか。顔をあげてくれ」
「お主が来てくれるなら土下座なんか100万回でも苦ではないわい」
「なんでそんなに必死なんだよ。俺の他にも来てくれそうなもんだろ?」
「いやいや、お主が儂の世界に来なければ次はいつになるかわからん。お主がこうしてここにいるのは奇跡といっても過言じゃないんじゃ」
「はぁあ?爺さんの世界に行くのは」
「お主が初めてじゃ。儂はお主のいた地球から推薦される魂をずっと待ってたんじゃからな」
「一応聞くけどどれくらい?」
「5000年じゃ!」

 神様はドヤ顔をして右手を広げた。それを見た将臣はため息をつくのだった。

「分かったよ・・・爺さんの世界に行くよ」
「本当か?」
「五千年って聞いたら断るのも寝覚めが悪いしな」

 神様はニコニコ笑って、将臣の手を握ってブンブンと振った。

「じゃ、まずはほれ」

 神様は将臣の頭に手を置き神力を込めた。すると、将臣の身体が軽くなった感じがした。

「な、なんだ?」
「儂の加護を与えたんじゃよ」
「加護までもらえるのか?」
「そうせんとお主は会話も出来ないからの」
「た、確かに・・・言葉も通じないと詰むよな・・・爺さんありがとう」
「礼など及ばん。儂の世界にきてくれるんじゃからの」 

 神はニコニコと笑っていた。

「しかし、さっき言った通り俺は戦うのはゴメンだからな」
「解っておるよ。さっきも言った通り生産系のスキルもあるしのう。しかし、いいのか?生産系のスキルはレベルが上がっても、アクティブスキルは覚えんぞ」
「アクティブスキル?」
「フム。例えば剣術スキルならば1レベルならばディザームというスキルが使えるんじゃ」

ディザーム 相手の手首を斬り武器を使えなくする

「ほう!じゃスキルレベルが上がればどんどん強くなれるって事か」
「スキルレベルはないんじゃ。スキルを持つ人間のレベルが上がればアクティブスキルを覚えるんじゃ」
「な、なるほど」

 神の説明では、どんな人間でも五歳になれば神託の義を教会で受ける事になり、スキルを1~3個授かるらしい。多い人では5個も授かった人もいたそうだ。
 しかし、スキルはランダムで剣術と戦術なら戦闘系として当たりとなるが、剣術と料理とかもある。そうなれば、冒険者の道か料理人の道か悩むところになる。
 そして、生産系のスキルはこういったアクティブスキルの発生はなく、その個人のレベルが上がれば生産物の成功率が上がり、生産物の品質が向上する。

「うん。それならば大丈夫だ。俺は生産系が欲しい。のんびり生産物を作って生きていくよ」
「うむ。わかった。では、どういった生産系にする?」
「それも選ばせてくれるのか?なら、せっかくならポーションを作れる錬金術がいいな」
「面白いスキルを選んだな」
「面白いスキル?」
「ふむ。儂の世界ではポーションを作れるスキルはPOT錬成術じゃ。錬金術はその上位互換スキルじゃ」
「えっ!そんな良いスキルでもいいのか?」
「ホッホッホ。構わんよ。」
「爺さんありがとう!」
「一緒に薬学もつけておいたぞ。じゃあ後はどうする?」
「薬学?」

 神の説明では、基本的にポーションは体力や魔力を回復したり、毒や麻痺など状態異常の回復したりする。
 薬学は、ポーションで治療出来ない頭痛薬や熱冷ましなどの治療薬を作れるらしい。

「便利だな」
「まだスキルは与えられるがどうする?」
「じゃ、ストレージ系のアイテムボックスやインベントリみたいのはあるか?」
「それはスキルではなく魔法になるのう」
「魔法か!確かにせっかくなら魔法も使ってみたいな」
「お主は本当に運が良いというか、よくものを知っておるのう。その魔法は錬金術と同じくレア属性魔法じゃよ」
「そんな魔法もいいのか?」
「構わん構わん」

 そして、神は将臣にスキルを与えていく。

「しかし、それだけだと本当に戦闘はできんぞ?町の外にもいけんわい」
「でもなぁ・・・」
「だったら、お主専用の護衛人形を与えようか」
「護衛人形?」
「お主は錬金術もあるしうってつけじゃ。ホムンクルスじゃよ」
「ホムンクルス!錬金術の最終到達点じゃないか」
「まぁ、お主には作れんよ。だから与えてやろう。これらに戦闘を任せれば、大抵の魔物には負けん」

 ホムンクルスとは、錬金術師の最終到達点とされる製作物である賢者の石を使って創り出す人造人間だ。神が将臣には作れんと言った意味はレベルにある。将臣はヒューマン族となり平均レベルは30と低く、この世界にある王国騎士団長でさえ60ほどになる。
 そして、この賢者の石の製作が100レベルでも難しく、賢者の石の加工は更にレベルが必要だからだ。つまり、100レベル以上になれないと扱えない代物というわけだ。

「そんな貴重なものを連れて歩いて問題にならないのか?」
「お主には空間倉庫があるじゃろ?ホムンクルスはお主のアイテムであり生物じゃないから、普段は空間倉庫に入れて持ち歩けば良い」
「な、なるほど!」
「後はもう良いか?スキルは5つまで持てるぞ」
「こんだけサービスしてもらったんだもう良いよ。本当にありがとう」
「じゃあ、後は儂が適当に選んでやるわい」
「いや、本当にもういいよ」
「儂もお主が事故とは言ってもすぐに死んでもらったら困るんじゃわい!」

 そして、神は将臣に体術と採取を与えたのだった。

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