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ひととせ明けの咲く花月
第38話
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「殿下が愚かである方が都合の良い方も多いでしょう。だがそれではいずれ近いうちに国が滅びましょう。愚かであれば傀儡になる。いずれ皇になる殿下が傀儡になれば政治は揺れる。政治が揺れれば国は揺れる。国が揺れれば統治は乱れる。その責任を取るのは未来の子供たちです。自分の、かわいい、子供や孫かもしれない。そう考えれば己の欲のみを実行することなどできましょうか」
にっこりと微笑んでティーカップを置く。オーベルマイヤーさんは呆けたようにぼくの顔を見つめた。折よくベッテがお菓子を包んで小さな籠に持って来た。
「オーベルマイヤーさんのお嬢さまは、何色がお好きですか」
ぼくが尋ねると、魔法が解けた人みたいにオーベルマイヤーさんは何度も瞬きをした。
「へっ……? あ、ああ……青が、好きですが……」
「ベッテ、青いリボンを籠に結んでください」
「承知しました」
「そこまでお気遣いされては、うちの娘がスヴァンテ様と結婚すると言い出しかねません」
紅茶を飲み干し、オーベルマイヤーさんが後頭部を掻く。ぼくはおどけて、人差し指を唇へ当て、片目を瞑って見せた。
「おや、大変光栄ですとお伝えください」
「いや参った。スヴァンテ様は、そういう行動をお控えになった方がよろしいかと」
「自覚がないのですよ。言っても無駄です」
それまで黙っていたルクレーシャスさんが一言口を挟む。なんですか。二人してぼくを見てため息を吐かないでください。
「ベステル・ヘクセ様、自覚がないとは?」
「読んで字の如くです。『普通』の基準が自分の顔ですから、ね?」
「ああ……それは周りがみんなカボチャやジャガイモに見えるでしょうし、審美の基準がスヴァンテ様ならうちの娘など女神カロリーネ似ですよ……」
女神カロリーネとは、芸能と踊りの神ヨーズアの末娘でまぁ、日本で言うオカメみたいなあまり容姿の美しくない女神のことである。しかし芸術に造詣の深い女神で、踊り子と吟遊詩人の守護者で素朴な庶民派の神様なのである。いくら人は見た目ではないとはいえ、自分の娘にそんなこと言っちゃいけませんよ、オーベルマイヤーさん。
「そんなわけありませんよ、ぼくだって美醜の区別くらい付きますってば。ルカ様が大変にお美しいことくらいはちゃんと分かりますよ」
「ほらね、無自覚でしょう?」
「ええ……はぁ……ベステル・ヘクセ様がお美しいのは私も同意しますよ……?」
ほらね。何なんですか、ぼくの美的感覚はおかしくないでしょう。
「……まぁ二歳でこの世で一番美しいものを見たら、後はもう全部カカシにしか見えないよね……」
そう呟いて、ルクレーシャスさんはラングドシャクッキーを大量に口へ放り込んだ。
ベッテが青いリボンを籠へ結んでぼくへ差し出す。立ち上がったオーベルマイヤーさんへ、籠を渡した。受け取りながら、オーベルマイヤーさんはジュストコールの前を手の平で伸ばした。
「いつもスヴァンテ様には何から何までお気遣いいただいて申し訳ありません。それでは、来週の十七の日にお迎えに上がります」
「よろしくお願いします」
噴水の向こうへえっちらおっちらと消えて行く赤毛を見送って、暖炉の前のソファへ戻る。ラルクはヴィノさんが呼びに来て、庭の手入れへ行ってしまった。ベッテはティーセットやティースタンドが載ったワゴンを片付けて出て行く。
「しばらくは怠けて暮らせると思ったのになぁ」
ぼやくとルクレーシャスさんがクスクスと笑った。
「諦めなさい」
庭へ目をやると、桃の花がちらほらと薄桃の花を付けているのが見えた。長かった冬ももう、終わるらしい。どうやら忙しい、春の初めになりそうである。
離宮の庭も皇宮の庭も、春の匂いに満ちている。蜜を含みながらもまだ固く閉じた蕾を、草木が抱いている香りだ。デ・ランダ皇国は冬が長いから、五月の初旬はまだ肌寒い日がある。今日は比較的暖かい方だ。
柔らかな芝を踏みしめ、ぼくはルクレーシャスさんを急かした。
「ルカ様早く、早く! アルベルナの石板ですよ?! ワクワクしますね!」
「スヴァンくん、今飛ばすと帰りはずっとわたくしに抱っこされることになると思うよ?」
「……」
すぅっ。流れるような動きで両手を上げたぼくの両脇へ手を入れ、ルクレーシャスさんはぼくを抱え上げた。
「素直に抱っこされるようになったのは、褒めてあげましょう」
「はい」
離宮から皇宮への道程は、あまり警備が厳しくない。離宮は上皇夫妻のために建てられたのだから、当然といえば当然だ。皇宮はランゲルシュタット湾へとUの字に突き出した崖の上に建っている。崖下から皇宮へ上がる道はない。崖が反り返っているから、実質そこからの侵入が不可能なのだ。崖の下、海側は主に大量の物資の受け取り口だ。だから食料とか、庭に植え替える木とか、補修のためのレンガとか、大量の木材や本などを皇宮の魔法使いが魔法で崖の上まで引き上げる。
崖全体に魔法結界が張られており、項に通行印のある者しか出入りできない。しかも生きていない者の通行印では結界が開かないんだって。つまり、切り取って入ろうとする馬鹿者対策もバッチリって訳。怖い。さらに崖側からは生き物は受け取れないのだとか。
前庭の先には貴族の住む「エーデルツォーネ」と呼ばれる地域と、さらにその先には平民の暮らす城下町があって、さらにその向こうには農地があるらしい。皇宮の庭は高さ四メートルもあろうかという塀で覆われており、そこにも侵入者避けの魔法がかけられているそうだ。
一度だけ、塀を越えようとした侵入者がミンチになっているから今日は庭へ出ない方がいい、と珍しくヴィノさんが室内へ入って来たことがあった。皇族の暮らす場所だから警備が厳重なのは当然だけど、怖くて泣きそうだった。そこまでする?! ってなった。殺意が強すぎるんだよこの宮殿。もちろん、皇宮の中も外も塀の周囲を衛兵が常に三人一組、常時六チームで巡回している。離宮と皇宮の間は生け垣だけど、皇宮と政宮の間には水の入った深い堀があり、橋がかかっている。庭側の出入り口も同様で、政宮側にも皇宮側にも鉄の門扉があり、橋で繋がっているのだ。おまけに政宮と皇宮の間は生け垣ではなく高い大理石の壁で仕切られている。下の方には見るからに痛そうなトゲトゲ、上の方はお椀を伏せたのかな? ってくらいの傾斜角度の返しが付いてた。初めて図書館へ行った帰り、政宮側から皇宮側を見てギョッとしたもの。多分、ここにも魔法の結界は施されているんだろうけど。
「こんなに怯えるくらいなら、他国への侵攻をさっさと止めたらよかったのに」
「止めたってそんなに都合よく侵攻された側が『はいそうですか』と恨むのを止めるわけがないんだよ、スヴァンくん」
「……だから初めから、誰かの恨みを買ってまで自分の利益のみを追及しちゃいけないんです。コストもリスクも高い」
ぼくの言葉に、ルクレーシャスさんは少し苦い表情をして空へ視線を向けた。
「みんながみんな、君みたいに初めから過ちに気付くわけではないんだよ。スヴァンくん……。愚かな選択でも、それしか選べず踊るしかない状況もあるのさ」
ルクレーシャスさんは金色の虹彩を遠くへ向けた。ぼくも俯く。
皇国は神の子孫である皇王が全世界を統べるべき、と代々周囲の国々へ侵攻して国土を広げて来た国である。今の皇王、鶺鴒皇ヴェンデルヴェルトの代になってようやく、他国への侵攻を止めたのだ。皇宮の警備の強固さは、歴代皇王の罪の証左でもある。
にっこりと微笑んでティーカップを置く。オーベルマイヤーさんは呆けたようにぼくの顔を見つめた。折よくベッテがお菓子を包んで小さな籠に持って来た。
「オーベルマイヤーさんのお嬢さまは、何色がお好きですか」
ぼくが尋ねると、魔法が解けた人みたいにオーベルマイヤーさんは何度も瞬きをした。
「へっ……? あ、ああ……青が、好きですが……」
「ベッテ、青いリボンを籠に結んでください」
「承知しました」
「そこまでお気遣いされては、うちの娘がスヴァンテ様と結婚すると言い出しかねません」
紅茶を飲み干し、オーベルマイヤーさんが後頭部を掻く。ぼくはおどけて、人差し指を唇へ当て、片目を瞑って見せた。
「おや、大変光栄ですとお伝えください」
「いや参った。スヴァンテ様は、そういう行動をお控えになった方がよろしいかと」
「自覚がないのですよ。言っても無駄です」
それまで黙っていたルクレーシャスさんが一言口を挟む。なんですか。二人してぼくを見てため息を吐かないでください。
「ベステル・ヘクセ様、自覚がないとは?」
「読んで字の如くです。『普通』の基準が自分の顔ですから、ね?」
「ああ……それは周りがみんなカボチャやジャガイモに見えるでしょうし、審美の基準がスヴァンテ様ならうちの娘など女神カロリーネ似ですよ……」
女神カロリーネとは、芸能と踊りの神ヨーズアの末娘でまぁ、日本で言うオカメみたいなあまり容姿の美しくない女神のことである。しかし芸術に造詣の深い女神で、踊り子と吟遊詩人の守護者で素朴な庶民派の神様なのである。いくら人は見た目ではないとはいえ、自分の娘にそんなこと言っちゃいけませんよ、オーベルマイヤーさん。
「そんなわけありませんよ、ぼくだって美醜の区別くらい付きますってば。ルカ様が大変にお美しいことくらいはちゃんと分かりますよ」
「ほらね、無自覚でしょう?」
「ええ……はぁ……ベステル・ヘクセ様がお美しいのは私も同意しますよ……?」
ほらね。何なんですか、ぼくの美的感覚はおかしくないでしょう。
「……まぁ二歳でこの世で一番美しいものを見たら、後はもう全部カカシにしか見えないよね……」
そう呟いて、ルクレーシャスさんはラングドシャクッキーを大量に口へ放り込んだ。
ベッテが青いリボンを籠へ結んでぼくへ差し出す。立ち上がったオーベルマイヤーさんへ、籠を渡した。受け取りながら、オーベルマイヤーさんはジュストコールの前を手の平で伸ばした。
「いつもスヴァンテ様には何から何までお気遣いいただいて申し訳ありません。それでは、来週の十七の日にお迎えに上がります」
「よろしくお願いします」
噴水の向こうへえっちらおっちらと消えて行く赤毛を見送って、暖炉の前のソファへ戻る。ラルクはヴィノさんが呼びに来て、庭の手入れへ行ってしまった。ベッテはティーセットやティースタンドが載ったワゴンを片付けて出て行く。
「しばらくは怠けて暮らせると思ったのになぁ」
ぼやくとルクレーシャスさんがクスクスと笑った。
「諦めなさい」
庭へ目をやると、桃の花がちらほらと薄桃の花を付けているのが見えた。長かった冬ももう、終わるらしい。どうやら忙しい、春の初めになりそうである。
離宮の庭も皇宮の庭も、春の匂いに満ちている。蜜を含みながらもまだ固く閉じた蕾を、草木が抱いている香りだ。デ・ランダ皇国は冬が長いから、五月の初旬はまだ肌寒い日がある。今日は比較的暖かい方だ。
柔らかな芝を踏みしめ、ぼくはルクレーシャスさんを急かした。
「ルカ様早く、早く! アルベルナの石板ですよ?! ワクワクしますね!」
「スヴァンくん、今飛ばすと帰りはずっとわたくしに抱っこされることになると思うよ?」
「……」
すぅっ。流れるような動きで両手を上げたぼくの両脇へ手を入れ、ルクレーシャスさんはぼくを抱え上げた。
「素直に抱っこされるようになったのは、褒めてあげましょう」
「はい」
離宮から皇宮への道程は、あまり警備が厳しくない。離宮は上皇夫妻のために建てられたのだから、当然といえば当然だ。皇宮はランゲルシュタット湾へとUの字に突き出した崖の上に建っている。崖下から皇宮へ上がる道はない。崖が反り返っているから、実質そこからの侵入が不可能なのだ。崖の下、海側は主に大量の物資の受け取り口だ。だから食料とか、庭に植え替える木とか、補修のためのレンガとか、大量の木材や本などを皇宮の魔法使いが魔法で崖の上まで引き上げる。
崖全体に魔法結界が張られており、項に通行印のある者しか出入りできない。しかも生きていない者の通行印では結界が開かないんだって。つまり、切り取って入ろうとする馬鹿者対策もバッチリって訳。怖い。さらに崖側からは生き物は受け取れないのだとか。
前庭の先には貴族の住む「エーデルツォーネ」と呼ばれる地域と、さらにその先には平民の暮らす城下町があって、さらにその向こうには農地があるらしい。皇宮の庭は高さ四メートルもあろうかという塀で覆われており、そこにも侵入者避けの魔法がかけられているそうだ。
一度だけ、塀を越えようとした侵入者がミンチになっているから今日は庭へ出ない方がいい、と珍しくヴィノさんが室内へ入って来たことがあった。皇族の暮らす場所だから警備が厳重なのは当然だけど、怖くて泣きそうだった。そこまでする?! ってなった。殺意が強すぎるんだよこの宮殿。もちろん、皇宮の中も外も塀の周囲を衛兵が常に三人一組、常時六チームで巡回している。離宮と皇宮の間は生け垣だけど、皇宮と政宮の間には水の入った深い堀があり、橋がかかっている。庭側の出入り口も同様で、政宮側にも皇宮側にも鉄の門扉があり、橋で繋がっているのだ。おまけに政宮と皇宮の間は生け垣ではなく高い大理石の壁で仕切られている。下の方には見るからに痛そうなトゲトゲ、上の方はお椀を伏せたのかな? ってくらいの傾斜角度の返しが付いてた。初めて図書館へ行った帰り、政宮側から皇宮側を見てギョッとしたもの。多分、ここにも魔法の結界は施されているんだろうけど。
「こんなに怯えるくらいなら、他国への侵攻をさっさと止めたらよかったのに」
「止めたってそんなに都合よく侵攻された側が『はいそうですか』と恨むのを止めるわけがないんだよ、スヴァンくん」
「……だから初めから、誰かの恨みを買ってまで自分の利益のみを追及しちゃいけないんです。コストもリスクも高い」
ぼくの言葉に、ルクレーシャスさんは少し苦い表情をして空へ視線を向けた。
「みんながみんな、君みたいに初めから過ちに気付くわけではないんだよ。スヴァンくん……。愚かな選択でも、それしか選べず踊るしかない状況もあるのさ」
ルクレーシャスさんは金色の虹彩を遠くへ向けた。ぼくも俯く。
皇国は神の子孫である皇王が全世界を統べるべき、と代々周囲の国々へ侵攻して国土を広げて来た国である。今の皇王、鶺鴒皇ヴェンデルヴェルトの代になってようやく、他国への侵攻を止めたのだ。皇宮の警備の強固さは、歴代皇王の罪の証左でもある。
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