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婚約破棄して全てを無茶苦茶にしてやる
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別に実質、強制的に婚約者を決められるのに不満はない。
王太子ともなればそもそも選択肢はあったとしても少ないのだ。王太子妃、そして王妃となるにはかなりの素養と教育が必要になる。庶民を連れてきて一から教育していたら必要最低限の能力になる頃にはもう年寄りになっているだろう。
何より生まれながらに教えられ、しみ込んだ王太子としての常識やマナー、ルールにを理解できない庶民と共に過ごすなんて苦痛すぎるだろう。庶民などせいぜい珍獣のようにペットにするぐらいの距離が適切な、別の世界の住人である。
自由恋愛、というのは見た目だけは美しいが、結局その人に相応な人間など多くても2,3人ぐらいであり、1人しかいないなんてことも珍しくない。私にとってはそれが公爵令嬢だけだったというだけである。
だが彼女はダメだった。会った時からこちらを見下していた。
何が彼女をそうしているのかはわからなったが、歩み寄ろうとする姿勢がまるでないのは一目瞭然であった。
そのくせ彼女は私には歩み寄るよう求めてくるのだ。
私が何もしなければ「政略もわからないのね」と嫌味を言い、
私が何かすれば「センスがなさすぎる」と嫌味を言う。
センスが良い部下に任せれば「ないがしろにされた」と吹聴する。
王家の嫁に、などという話ではなくそもそも嫁としてふさわしくない女だった。
だからこそ父にも何度も婚約解消を願ったが、父は公爵令嬢の発言を私のための叱責と評価し、政略を考えろと私を叱った。
そもそもダメ出しだけされてどうすればいいかをだれも教えないのにできると思っているのがおかしいのだが、それを指摘するものはいなかった。
正直私の能力はあまり高いものではないのは自分でも理解している。
学園の成績などまるでダメだし、任された政務もすべてこなし切ることができない。
無能と評価されるのはただの事実だからあまり堪えないし、それで王太子が別のものに変わるといわれても仕方ないだろうと思っていた。
だが、ただただダメだしされ、その改善策も手伝いもされず、自分で考えろとあとは放置される。それでどうしろというのか、私には何もわからなかったし、それがとてもつらかった。
そんな私が公爵令嬢の義妹に会ってから、人生が少し変わった。
彼女は庶民、しかも母は元娼婦という、血筋も生まれも全くよくない少女であった。
しかし、だからこそ無能がどういうものだかよくわかっていた。
彼女が私を手伝ってくれるようになってから、物事は多少改善した。彼女がわかる範囲でやるべきことを教えてくれるからだ。
そうして適切な教育役が実質的についてやっと少しずつ成長を始めた私を激しくののしったのが婚約者たる公爵令嬢だった。
「傀儡になるつもりか」「婚約者の妹に色目を使うなんておぞましい」そんな罵倒を繰り返された。
私は鼻で笑った。彼女が私のことを傀儡にもならない無能と言っているのは知っている。自分が最初に私を傀儡にしようとしていたくせに、他人がそれをしようとすると激怒するのか。気持ち悪い執着である。傀儡にしたいなら考えられないように甘やかして囲い込めばいいだけだ。そんな私程度すらわかることがわからずただただ努力しろと皮肉を言う彼女の方がよほど無能ではなかろうか。
また彼女の義妹が私と知り合ったのは彼女が公爵家の仕事を適切にしないからだ。表面的な事務作業だけして泥臭いあいさつ回りをしないから、それを実際やっていた義妹が王宮に報告に来ているのだ。
そもそも彼女が隣国の王太子と逢瀬を繰り返しているのを知っている。異国との外交のための交流と銘打っているがその頻度は常識的な範囲を超えているのも知っているのだ。
鏡を見ろ。私はそう吐き捨ててやった。
父は婚約の解消をここまで来ても認めなかった。政略的に重要なのはわかるが、王も宰相も祖父である王国公爵もだれもその関係の維持には手を貸してくれないのだから笑うしかない。それどころかその責任をすべて私のせいとして、叱責を繰り返すのだ。怒られて関係が維持されるなら甘んじて受け入れるが、当然そんなこともなく、心の距離は離れていった。
そしてその時が訪れた。
ある日義妹がこういったのだ。
「王太子殿下はここまでされても王国に尽くすのですから、余程王国を愛しているのですね」
と
その時気づいてしまった。私は王国に何も未練がないということを。
意味のない叱責しか繰り返さず、私の努力を一切認めない毒親たち。
ただただ私をいたぶるだけのモラハラ婚約者。
わからないことを否定し続けるだけの無能教師。
なにも手伝わない側近たち。
彼らはきっと口をそろえて私が無能なのが悪いというだろう。
きっとそれが正しいのだろう。
だがその正しさが何の意味があるのか。
私は王国に何ら思い入れを抱けない自分がいるのに気づいてしまった。
そして、こんな生活を続けることを心が拒否した。
だからこそ大勢の前で、公爵令嬢と婚約破棄をした。
ちゃんと公爵令嬢の思い人である隣国の王太子がいる場所で、である。
当然ながら思った通りに王国も隣国も無茶苦茶になった。
王家と公爵家の関係は修復不可能な状況に陥る。
公爵家内部もボロボロだ。正当性はあるが支持はされていない公爵令嬢は隣国へと逃亡した。彼女に言わせれば一時避難とでも宣うのだろうが、公爵領側から見れば非難するなら公爵領に帰ってくればいいだけであり、わざわざ隣国に行った時点で裏切られたと公爵領の人々は思うだろう。頭がいいことを鼻にかけた女だったがこんな簡単な人間心理すらわからない愚か者だ。このせいで近々公爵位の継承戦争が始まるだろう。
王家の方も無茶苦茶である。愚かだなんだと馬鹿にされながらも私が王太子だったのは、現王と血が近い王位継承者が私以外いないからだ。私がいなくなれば、王位継承権でもめる。王がいるうちはどうにかなるだろうが、死ねばすぐに王位継承戦争が始まるだろう。
隣国の方も無茶苦茶になりつつある。公爵領を手に入れるため公爵令嬢を攫った王太子の地位を盤石にしたが、彼女は正当性はあれど公爵領側から支持もされず、彼女自身も勉強ができるだけの愚か者であり王妃に全く向いていない。そのため泥沼の公爵位継承戦争に巻き込まれた上に、元公爵令嬢の王太子妃の言動で王太子は支持を下げ続けている。
そして王は後継者として自分の庶子を選んだ。王妃と離縁して愛人を王妃に据えたうえで、庶子を嫡子としたのだ。
これがさらなる混乱を招く。今の王の支持基盤は筆頭貴族である王国公爵である。支持する理由は正妃である私の母が、前王国公爵の娘で、現王国公爵の妹だからに他ならない。それを離縁して愛人にしたら、王の支持から母の実家は離れるに決まっている。そしてただの庶民でしかない愛人を王妃にしたのだから、貴族たちがそっぽを向くのは当たり前だ。
いくつかある後継者の選択の中でも王は最悪の選択肢を選んだ。私程度でも最悪だと解る選択肢を選んだのだから、やはり王も私以上に愚かだったのだろう。すでに内乱が少しずつ始まっている。
「全く私は自分が愚かだとは自覚しているが、世間には愚かと自覚してないものが多すぎるね」
「王太子殿下は聡明な人ですよ」
「世事は結構だよ義妹殿」
「もう義妹じゃないです。王太子殿下は姉と婚約破棄をしたじゃないですか」
「廃嫡された私も王太子殿下じゃないぞ」
「そうでしたね」
そんな私はいま、元婚約者の義妹殿にかくまわれている。
てっきりすぐに処刑や病死させられるかと思っていたのだが、国が予想以上にごたごたしたせいで私の見張りがおざなりになっていたのだ。
そんな隙をついて、彼女が私を攫い、そして今公爵領の片隅にある屋敷で養われている。
「まあ、しがらみもなくなりましたし、ということで結婚しましょう」
「私の何がいいかわからないんだが」
「顔ですね」
「なるほど、人形でも買ってめでた方が費用としては得だと思うが」
「あと中身もですね」
「物好きだな」
婚約破棄をしたときは死ぬつもりでやった。王国や公爵領、隣国を巻き込む自爆が目標であり、自己保身などまるで考えていなかった。
だから、私を助け出した彼女が望むことは基本かなえてやろうと思っている。
「殿下のことは聡明だと思ってますけどね」
「世辞はいい」
「本心ですよ」
「あと殿下はやめろ。殿下じゃない。名前を呼べ」
「わかりました……んっ!?」
ひとまず意趣返しで私の名前を呼ぼうとした口をついばむ。
誰もかれも嫌いになる人生であったが、それでも彼女のことは嫌いではないのだ。
王太子ともなればそもそも選択肢はあったとしても少ないのだ。王太子妃、そして王妃となるにはかなりの素養と教育が必要になる。庶民を連れてきて一から教育していたら必要最低限の能力になる頃にはもう年寄りになっているだろう。
何より生まれながらに教えられ、しみ込んだ王太子としての常識やマナー、ルールにを理解できない庶民と共に過ごすなんて苦痛すぎるだろう。庶民などせいぜい珍獣のようにペットにするぐらいの距離が適切な、別の世界の住人である。
自由恋愛、というのは見た目だけは美しいが、結局その人に相応な人間など多くても2,3人ぐらいであり、1人しかいないなんてことも珍しくない。私にとってはそれが公爵令嬢だけだったというだけである。
だが彼女はダメだった。会った時からこちらを見下していた。
何が彼女をそうしているのかはわからなったが、歩み寄ろうとする姿勢がまるでないのは一目瞭然であった。
そのくせ彼女は私には歩み寄るよう求めてくるのだ。
私が何もしなければ「政略もわからないのね」と嫌味を言い、
私が何かすれば「センスがなさすぎる」と嫌味を言う。
センスが良い部下に任せれば「ないがしろにされた」と吹聴する。
王家の嫁に、などという話ではなくそもそも嫁としてふさわしくない女だった。
だからこそ父にも何度も婚約解消を願ったが、父は公爵令嬢の発言を私のための叱責と評価し、政略を考えろと私を叱った。
そもそもダメ出しだけされてどうすればいいかをだれも教えないのにできると思っているのがおかしいのだが、それを指摘するものはいなかった。
正直私の能力はあまり高いものではないのは自分でも理解している。
学園の成績などまるでダメだし、任された政務もすべてこなし切ることができない。
無能と評価されるのはただの事実だからあまり堪えないし、それで王太子が別のものに変わるといわれても仕方ないだろうと思っていた。
だが、ただただダメだしされ、その改善策も手伝いもされず、自分で考えろとあとは放置される。それでどうしろというのか、私には何もわからなかったし、それがとてもつらかった。
そんな私が公爵令嬢の義妹に会ってから、人生が少し変わった。
彼女は庶民、しかも母は元娼婦という、血筋も生まれも全くよくない少女であった。
しかし、だからこそ無能がどういうものだかよくわかっていた。
彼女が私を手伝ってくれるようになってから、物事は多少改善した。彼女がわかる範囲でやるべきことを教えてくれるからだ。
そうして適切な教育役が実質的についてやっと少しずつ成長を始めた私を激しくののしったのが婚約者たる公爵令嬢だった。
「傀儡になるつもりか」「婚約者の妹に色目を使うなんておぞましい」そんな罵倒を繰り返された。
私は鼻で笑った。彼女が私のことを傀儡にもならない無能と言っているのは知っている。自分が最初に私を傀儡にしようとしていたくせに、他人がそれをしようとすると激怒するのか。気持ち悪い執着である。傀儡にしたいなら考えられないように甘やかして囲い込めばいいだけだ。そんな私程度すらわかることがわからずただただ努力しろと皮肉を言う彼女の方がよほど無能ではなかろうか。
また彼女の義妹が私と知り合ったのは彼女が公爵家の仕事を適切にしないからだ。表面的な事務作業だけして泥臭いあいさつ回りをしないから、それを実際やっていた義妹が王宮に報告に来ているのだ。
そもそも彼女が隣国の王太子と逢瀬を繰り返しているのを知っている。異国との外交のための交流と銘打っているがその頻度は常識的な範囲を超えているのも知っているのだ。
鏡を見ろ。私はそう吐き捨ててやった。
父は婚約の解消をここまで来ても認めなかった。政略的に重要なのはわかるが、王も宰相も祖父である王国公爵もだれもその関係の維持には手を貸してくれないのだから笑うしかない。それどころかその責任をすべて私のせいとして、叱責を繰り返すのだ。怒られて関係が維持されるなら甘んじて受け入れるが、当然そんなこともなく、心の距離は離れていった。
そしてその時が訪れた。
ある日義妹がこういったのだ。
「王太子殿下はここまでされても王国に尽くすのですから、余程王国を愛しているのですね」
と
その時気づいてしまった。私は王国に何も未練がないということを。
意味のない叱責しか繰り返さず、私の努力を一切認めない毒親たち。
ただただ私をいたぶるだけのモラハラ婚約者。
わからないことを否定し続けるだけの無能教師。
なにも手伝わない側近たち。
彼らはきっと口をそろえて私が無能なのが悪いというだろう。
きっとそれが正しいのだろう。
だがその正しさが何の意味があるのか。
私は王国に何ら思い入れを抱けない自分がいるのに気づいてしまった。
そして、こんな生活を続けることを心が拒否した。
だからこそ大勢の前で、公爵令嬢と婚約破棄をした。
ちゃんと公爵令嬢の思い人である隣国の王太子がいる場所で、である。
当然ながら思った通りに王国も隣国も無茶苦茶になった。
王家と公爵家の関係は修復不可能な状況に陥る。
公爵家内部もボロボロだ。正当性はあるが支持はされていない公爵令嬢は隣国へと逃亡した。彼女に言わせれば一時避難とでも宣うのだろうが、公爵領側から見れば非難するなら公爵領に帰ってくればいいだけであり、わざわざ隣国に行った時点で裏切られたと公爵領の人々は思うだろう。頭がいいことを鼻にかけた女だったがこんな簡単な人間心理すらわからない愚か者だ。このせいで近々公爵位の継承戦争が始まるだろう。
王家の方も無茶苦茶である。愚かだなんだと馬鹿にされながらも私が王太子だったのは、現王と血が近い王位継承者が私以外いないからだ。私がいなくなれば、王位継承権でもめる。王がいるうちはどうにかなるだろうが、死ねばすぐに王位継承戦争が始まるだろう。
隣国の方も無茶苦茶になりつつある。公爵領を手に入れるため公爵令嬢を攫った王太子の地位を盤石にしたが、彼女は正当性はあれど公爵領側から支持もされず、彼女自身も勉強ができるだけの愚か者であり王妃に全く向いていない。そのため泥沼の公爵位継承戦争に巻き込まれた上に、元公爵令嬢の王太子妃の言動で王太子は支持を下げ続けている。
そして王は後継者として自分の庶子を選んだ。王妃と離縁して愛人を王妃に据えたうえで、庶子を嫡子としたのだ。
これがさらなる混乱を招く。今の王の支持基盤は筆頭貴族である王国公爵である。支持する理由は正妃である私の母が、前王国公爵の娘で、現王国公爵の妹だからに他ならない。それを離縁して愛人にしたら、王の支持から母の実家は離れるに決まっている。そしてただの庶民でしかない愛人を王妃にしたのだから、貴族たちがそっぽを向くのは当たり前だ。
いくつかある後継者の選択の中でも王は最悪の選択肢を選んだ。私程度でも最悪だと解る選択肢を選んだのだから、やはり王も私以上に愚かだったのだろう。すでに内乱が少しずつ始まっている。
「全く私は自分が愚かだとは自覚しているが、世間には愚かと自覚してないものが多すぎるね」
「王太子殿下は聡明な人ですよ」
「世事は結構だよ義妹殿」
「もう義妹じゃないです。王太子殿下は姉と婚約破棄をしたじゃないですか」
「廃嫡された私も王太子殿下じゃないぞ」
「そうでしたね」
そんな私はいま、元婚約者の義妹殿にかくまわれている。
てっきりすぐに処刑や病死させられるかと思っていたのだが、国が予想以上にごたごたしたせいで私の見張りがおざなりになっていたのだ。
そんな隙をついて、彼女が私を攫い、そして今公爵領の片隅にある屋敷で養われている。
「まあ、しがらみもなくなりましたし、ということで結婚しましょう」
「私の何がいいかわからないんだが」
「顔ですね」
「なるほど、人形でも買ってめでた方が費用としては得だと思うが」
「あと中身もですね」
「物好きだな」
婚約破棄をしたときは死ぬつもりでやった。王国や公爵領、隣国を巻き込む自爆が目標であり、自己保身などまるで考えていなかった。
だから、私を助け出した彼女が望むことは基本かなえてやろうと思っている。
「殿下のことは聡明だと思ってますけどね」
「世辞はいい」
「本心ですよ」
「あと殿下はやめろ。殿下じゃない。名前を呼べ」
「わかりました……んっ!?」
ひとまず意趣返しで私の名前を呼ぼうとした口をついばむ。
誰もかれも嫌いになる人生であったが、それでも彼女のことは嫌いではないのだ。
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