5 / 59
5 ポーションを美味しくしたい
しおりを挟む
それにしても目薬とは言え、これほどマズくては困る。
次に使うのを、躊躇してしまう。
傷口にかけるのは出来ても、飲むのは無理かも。
命がかかってる場合以外は。
そのくらいマズい。
この苦さをマシにしたい。
と言うことで、しばらく薬草採取を優先して味の改良をしようと思う。
毎日少量の薬草を取ってきては、色々やり方を変えて試してみた。
ここ数日で分かってきたのは、薬草を煮出す際に沸騰しない温度を保つと、苦みが減ると言う事だ。
玉露を煎れるように、と言うところで、先に薬草を煎茶のように処理してみることにした。
薬草を蒸して冷やして、ホットプレートで乾燥させてみる。
水分の減ったところでモミモミ。乾燥とモミモミを繰り返して、最後にまた乾燥。
出来上がったら、適量を急須に入れて、低めの温度のお湯(自分で出した水を沸かした)を淹れて蒸らす。
あら、これお茶だわ。
苦味と甘味の微妙なバランス。
あとくち、スッキリ。
これ、薬草を発酵させたら烏龍茶風味とか紅茶風味とかになるんだろうか?
これはやってみたい!
で、乾燥が時間を取る上に面倒なので、水魔法を逆バージョンで乾燥に使えないかやってみる。水を操ることができるんなら、きっとものから水分を抜くことも出来るはず!私の切実さとイメージが多分ものすごく伝わったのだろう。
乾燥は出来た。
触るとサラサラと粉になって崩れるくらいに。
魔力の回復と、適度な乾燥を使えるようになるのに、数日を要したが、無事に水魔法も上達した。
一応、お茶風味薬草、各種は出来上がったけどポーションとしての効能があるかが問題。
これ、試すのはやっぱり自分しかいないよね?
料理なら味見で終了なのに、医薬品なので自分で試すほか無い、と言うのが切実に悲しい…
とりあえずダンジョンに行って通常の激マズポーションと自作のお茶ポーションをカバンから出す。
消毒したナイフで指先をちょっとだけ切る。うん、普通に痛いです。
お茶ポーションを指先にかける。
一瞬で治る。
これ以上大きい傷を作るのが躊躇われたので、検証を終える。
私が潜る浅い層で、これ以上の効果が必要なはずはない。
効能はある、と言うことが分かったので後は味の追求だけれど、これはもう作成を重ねてコツを掴む以外には無いと思う。
所詮は素人が作る家庭の味なのだ。
この2週間ほど、何度もポーションの味見をしていた所為かやたらとお肌の調子がいい。こころなしかキメも細かくなった気がする。
夫が生きていたら、気のせい気のせい、と突っ込まれただろうが。
もうちょっとダンジョンで試して、ホントに効くようなら、娘のところにもおすそ分けに行こう、孫の常備薬に、等と殊勝にも考えたのだった。
次に使うのを、躊躇してしまう。
傷口にかけるのは出来ても、飲むのは無理かも。
命がかかってる場合以外は。
そのくらいマズい。
この苦さをマシにしたい。
と言うことで、しばらく薬草採取を優先して味の改良をしようと思う。
毎日少量の薬草を取ってきては、色々やり方を変えて試してみた。
ここ数日で分かってきたのは、薬草を煮出す際に沸騰しない温度を保つと、苦みが減ると言う事だ。
玉露を煎れるように、と言うところで、先に薬草を煎茶のように処理してみることにした。
薬草を蒸して冷やして、ホットプレートで乾燥させてみる。
水分の減ったところでモミモミ。乾燥とモミモミを繰り返して、最後にまた乾燥。
出来上がったら、適量を急須に入れて、低めの温度のお湯(自分で出した水を沸かした)を淹れて蒸らす。
あら、これお茶だわ。
苦味と甘味の微妙なバランス。
あとくち、スッキリ。
これ、薬草を発酵させたら烏龍茶風味とか紅茶風味とかになるんだろうか?
これはやってみたい!
で、乾燥が時間を取る上に面倒なので、水魔法を逆バージョンで乾燥に使えないかやってみる。水を操ることができるんなら、きっとものから水分を抜くことも出来るはず!私の切実さとイメージが多分ものすごく伝わったのだろう。
乾燥は出来た。
触るとサラサラと粉になって崩れるくらいに。
魔力の回復と、適度な乾燥を使えるようになるのに、数日を要したが、無事に水魔法も上達した。
一応、お茶風味薬草、各種は出来上がったけどポーションとしての効能があるかが問題。
これ、試すのはやっぱり自分しかいないよね?
料理なら味見で終了なのに、医薬品なので自分で試すほか無い、と言うのが切実に悲しい…
とりあえずダンジョンに行って通常の激マズポーションと自作のお茶ポーションをカバンから出す。
消毒したナイフで指先をちょっとだけ切る。うん、普通に痛いです。
お茶ポーションを指先にかける。
一瞬で治る。
これ以上大きい傷を作るのが躊躇われたので、検証を終える。
私が潜る浅い層で、これ以上の効果が必要なはずはない。
効能はある、と言うことが分かったので後は味の追求だけれど、これはもう作成を重ねてコツを掴む以外には無いと思う。
所詮は素人が作る家庭の味なのだ。
この2週間ほど、何度もポーションの味見をしていた所為かやたらとお肌の調子がいい。こころなしかキメも細かくなった気がする。
夫が生きていたら、気のせい気のせい、と突っ込まれただろうが。
もうちょっとダンジョンで試して、ホントに効くようなら、娘のところにもおすそ分けに行こう、孫の常備薬に、等と殊勝にも考えたのだった。
161
あなたにおすすめの小説
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
リンダの入念な逃走計画
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
愛人の子であるリンダは、先妻が亡くなったことで母親が後妻に入り侯爵令嬢となった。
特に家族との確執もないが、幼い時に受けた心の傷はリンダの歩みを決めさせる。
「貴族なんて自分には無理!」
そんな彼女の周囲の様子は、護衛に聞いた噂とは違うことが次々に分かっていく。
真実を知った彼女は、やっぱり逃げだすのだろうか?
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
透明な貴方
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。
私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。
ククルス公爵家の一人娘。
父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。
複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。
(カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる