28 / 59
28 あんなコト良いな出来たら良いな
しおりを挟む
ダンジョンの下層で頑張ってランクアップを努力する日々だが、ある日唐突に思った。
「わたしはこういう事をしたかったのか?と」
いや、別にしたい訳では無い。
じゃあ何で私はダンジョンに潜ってるのか、しかもこんな下層に。
作るポーションのランクアップを目指して、が理由だけど、どうしてもコレをやりたいのか?
会社でポーションを作りながら、自問自答しているうちに何となく分かってきた。ポーションを作るのは好きだし、ランクの高いものを作るのは自尊心を満たしてくれたが、それを目指していたわけではない。
単に年金の足しにダンジョンで、小遣い稼ぎをしたかっただけだ。
会社を起こしたのは、節税対策と「ポーションを作る」ことで社会貢献できるかな、という半ば軽い気持ちだった。
今のところ、社員を路頭に迷わせない程度には貢献できていると思う。
多分今後も続けることは出来ると思う。でも自分を振り返って、いつまでも会社に関わる年齢でもないな、と思った。
そうなるとやる事は決まったかな。後継者育成だ。
まずはポーション作成の後継者。多分一番私に近いのはくららさん、ついで恵美さんだ。史郎くんも適性はあるが、おそらく性格的にダンジョンに潜るほうが向いてるのだと思う。ケガをして不自由はしても、ひねくれない温厚な性格はひょっとしたら会社経営の方を任せてみても良いかもしれない。
会社自体は別に畳んでしまうことになっても問題はない。
ポーション作成の技術と鑑定スキルを身に着けていれば、生活していけるだろう。
と、言う事で明日からはポーション作りと、やっぱり蜂の巣退治だろうか。
電撃も教えよう。中~遠距離の攻撃は、便利だからね。
イメージ先行で教えてみて、駄目なようなら理科のお勉強をしてもらおう。
論理の裏付けがある方が高威力になりそうだし。
魔法を使ってみたい、という子供の頃の憧れみたいなものも果たせたし、今の自分に割と満足している。
ポーションの特許の1%のお陰で、思いがけず余裕ができた。
もう一つの社会貢献、として基金を作るのも考えている。
経済力に恵まれない人に進学や就職をサポート出来るような仕組みを作ってみたい。ダンジョンが出来てから、とりあえずの仕事先としてダイバーとして働くことが出来るようになった。けれど、ダイバーに向いてなかったりケガをしたりで他の仕事を見つける必要がある人も多い。
今、まさに史郎くんや恵美さん、くららさんといった人たちが居るように。
ダイバーを続けるなら、もっと安全に続けられるように。他の道を見つけるなら、その助けになれないだろうか、と考え始めたのだった。
その根底には、私と夫の両親の来し方、がある、と思う。
「わたしはこういう事をしたかったのか?と」
いや、別にしたい訳では無い。
じゃあ何で私はダンジョンに潜ってるのか、しかもこんな下層に。
作るポーションのランクアップを目指して、が理由だけど、どうしてもコレをやりたいのか?
会社でポーションを作りながら、自問自答しているうちに何となく分かってきた。ポーションを作るのは好きだし、ランクの高いものを作るのは自尊心を満たしてくれたが、それを目指していたわけではない。
単に年金の足しにダンジョンで、小遣い稼ぎをしたかっただけだ。
会社を起こしたのは、節税対策と「ポーションを作る」ことで社会貢献できるかな、という半ば軽い気持ちだった。
今のところ、社員を路頭に迷わせない程度には貢献できていると思う。
多分今後も続けることは出来ると思う。でも自分を振り返って、いつまでも会社に関わる年齢でもないな、と思った。
そうなるとやる事は決まったかな。後継者育成だ。
まずはポーション作成の後継者。多分一番私に近いのはくららさん、ついで恵美さんだ。史郎くんも適性はあるが、おそらく性格的にダンジョンに潜るほうが向いてるのだと思う。ケガをして不自由はしても、ひねくれない温厚な性格はひょっとしたら会社経営の方を任せてみても良いかもしれない。
会社自体は別に畳んでしまうことになっても問題はない。
ポーション作成の技術と鑑定スキルを身に着けていれば、生活していけるだろう。
と、言う事で明日からはポーション作りと、やっぱり蜂の巣退治だろうか。
電撃も教えよう。中~遠距離の攻撃は、便利だからね。
イメージ先行で教えてみて、駄目なようなら理科のお勉強をしてもらおう。
論理の裏付けがある方が高威力になりそうだし。
魔法を使ってみたい、という子供の頃の憧れみたいなものも果たせたし、今の自分に割と満足している。
ポーションの特許の1%のお陰で、思いがけず余裕ができた。
もう一つの社会貢献、として基金を作るのも考えている。
経済力に恵まれない人に進学や就職をサポート出来るような仕組みを作ってみたい。ダンジョンが出来てから、とりあえずの仕事先としてダイバーとして働くことが出来るようになった。けれど、ダイバーに向いてなかったりケガをしたりで他の仕事を見つける必要がある人も多い。
今、まさに史郎くんや恵美さん、くららさんといった人たちが居るように。
ダイバーを続けるなら、もっと安全に続けられるように。他の道を見つけるなら、その助けになれないだろうか、と考え始めたのだった。
その根底には、私と夫の両親の来し方、がある、と思う。
153
あなたにおすすめの小説
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
リンダの入念な逃走計画
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
愛人の子であるリンダは、先妻が亡くなったことで母親が後妻に入り侯爵令嬢となった。
特に家族との確執もないが、幼い時に受けた心の傷はリンダの歩みを決めさせる。
「貴族なんて自分には無理!」
そんな彼女の周囲の様子は、護衛に聞いた噂とは違うことが次々に分かっていく。
真実を知った彼女は、やっぱり逃げだすのだろうか?
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
透明な貴方
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。
私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。
ククルス公爵家の一人娘。
父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。
複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。
(カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる