おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ

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番外編 ポーションメーカー

研修会

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「おはようございます 本日の講師の田中優子と申します」

頭を下げて、その人は名乗った。小柄で太ってるまではいかないくらいのぽっちゃり。ちょっとだけ顔がツヤツヤしてて、うちの母親くらいかと思ったけど、若くも見える。年齢不詳な感じがするけど、絶対に50歳くらい、とかじゃないハズ。

 美魔女の美が並って感じ。説明が難しいけど、肌年齢がものすごく若いオバサン、と言うのが一番近い表現かな。さっきからやたらと年齢にこだわってるけど、多分この場にいる女の人はみんな意識してると思う。お手入れに何使ってるんだろう?何もしてません、って言う事はないハズ。

 あっ、始まった。ちゃんと聞かないと。

 え、ウソっ、そこでそんな事するの?田中さんは、薬草から水魔法を使って水分を抜いてた…水魔法って、あの水魔法だよね?飲む水出したり、ダンジョンで攻撃に使ったりとか…

 誰かが、そんな使い方をしたことがありませんって言った!!勇者!

 田中さんは顔色も変えずに「では、ここでホットプレートを使って乾燥を~」とか言ってるけど、頭に入らん。衝撃が大きすぎて、情報が理解できない。

「すみません、魔法じゃなくてホットプレートで出来るんですか?」

「私も水魔法で乾燥が使えるようになるまでは、ホットプレートで乾燥してましたので問題はありません。ありませんが、多分魔法を使ったほうが効果が高くなると思います」

 研修室がざわついた。あ~あの効果の高さの違いって、ソコかぁ。

「すみません、ちょっと待ってください」とまたもやどこぞの勇者が、田中さんに声をかけた。「乾燥のところからもう一度お願いします」うん、なんか違う気もするけど、そうね、そこからもう一回聞きたいわ~。


 ふんふん、薬草を蒸すのに魔法で水出して、乾燥に魔法使って、何度も回復魔法を含んだ水魔法使うことで、効果を高めるのね~。モミモミ、モミモミ薬草をもんで~ってこんな感じかな。

「では三島さん、鑑定お願いします」と田中さん。
鑑定会社の三島社長が、社員と手分けして鑑定して回っている。

 1人ずつ作ったお茶っ葉ポーションと、それで淹れたお茶ポーションの鑑定か~。可視化ってスゴイわ。いや、田中さんの作ったポーションもレベル3かぁ。
水魔法でお茶ポーションにしたらもっと上がるのかぁ。私のは…レベル1で、レベル1かぁ。

 水魔法も回復も持ってるけど、あんまり上手に使えないんだよね。でもこれって、使いこなしたら上がる未来しか見えないよねぇ。うん、我ながら楽天的。
ポーションの方は上達の方向性が見えたので、誰か田中さんに化粧品ナニ使ってるのか聞いてくれないかな~。
 

 やっぱりポーション使ってるのかな?

「最後ですが、良く聞かれるので言っておきますが、私は61才で化粧水はレモンティーポーションにグリセリン混ぜたのを使ってます。効果は絶大、です」

 勇者はここでも既にやらかしてたらしい。 ありがとう、勇者!
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