52 / 59
番外編 ポーションメーカー
出向
しおりを挟む
ポーション作りのオートメーション化は形となって、一般販売できる中ではかなりの仕上がりとなった、と思う。
二度目の研修会から、ものすごく頑張ったのだ。個人レベルがあんまり上がらなかったのが、残念だけど。なんかこうモウヒトツって感じなのよね。
そんな私に朗報が。
田中DP販売㈱に出向しない?という話が会社に来てるのです。コレやりたい!と言うことで、募集がかかると同時に応募したんだけど、考えることは皆同じ。
普通、出向って選抜をくぐり抜けていくもんなの?そういう疑問を抱えつつ、最後の椅子を勝ち取った。一緒に行くのが同期の藤田と他部署の笹山さんって言う男の人なので、政治的なパワーバランスで選ばれた気もしないでもないけどね。女性枠で行けるのなら、それに感謝して出向するだけよね。
期間は半年。会社が出向先の家賃も払ってくれるので、今の家の契約はそのままにする。住まないのにもったいないけど会社のそばの好立地物件なので、手放すと絶対もう手に入らないんだもん。月一くらいで帰って来たい。
必要な家財その他諸々はもう送ったので、後は自分が行くだけ。頑張るぞー!
「回復魔法のレベルを上げるとポーションのレベルも上がると思いますが、どうされますか?」とダイバーとして活動するかを確認されている私。
はぁ?っ言う感じなんだけど、私、ポーション作りに来たんだよね?なのに、なんでダイバーをやれと!?ここのやり方がそうなのなら、ある程度は仕方ないのかな?…と言うことで。
「安全に連れて行ってもらえるんですか?」と聞いてみた。コレ、絶対譲れないから、自分で自作ポーションの検証実験なんてしないからね!!
「護衛はつけますからケガをするような事はないと思います」と田中さんは淡々と言った。
「よろしくお願いします」と、藤田共々頭を下げた。あ~コレで私もダイバーかぁ。入社前にダイバー資格取った時以来だわ~と考えてたら、隣から「僕はポーション作りの研修に来たので、ダンジョンに行く予定はありません」と笹山さんが言い出した。
なんやかんやで笹山さんはポーション作りオンリーの人になった。あの人がそれで良いんなら、私もゴネたら良かったじゃん。ムカツク、笹山め。
その後、色々説明を受けたが一番嬉しかったのは、家事の事だ。
寮母さんがいるので、洗濯とご飯は全部お任せ出来るんだって。会社が借りてくれたアパートも会社からすぐ近くだし、ラッキーかな。ダンジョンに行くこと以外は。クソ笹山と。
「藤田、ダンジョンって行ったことある?」2人でアパートに向かいながら聞いてみた。
「あるよ~。生活魔法取りに行くのに学生の時」
「それは私も行ったよ。そうじゃなくて、戦えんの?」
「それは無理。でも護衛が付くって言ってくれたからあんまり気にしなくて良いんじゃない?」「そうだよね、そう思うしかないよね、じゃ、また明日ね」とアパートの入口で別れた。
後ろから「藤田さん、ここのアパート、田中DP販売の関係者がほとんどなんで、これからよろしくお願いします」と、声をかけられた。
「採取、護衛担当の佐藤です」と、がっしりした男の子が頭を下げた。
二度目の研修会から、ものすごく頑張ったのだ。個人レベルがあんまり上がらなかったのが、残念だけど。なんかこうモウヒトツって感じなのよね。
そんな私に朗報が。
田中DP販売㈱に出向しない?という話が会社に来てるのです。コレやりたい!と言うことで、募集がかかると同時に応募したんだけど、考えることは皆同じ。
普通、出向って選抜をくぐり抜けていくもんなの?そういう疑問を抱えつつ、最後の椅子を勝ち取った。一緒に行くのが同期の藤田と他部署の笹山さんって言う男の人なので、政治的なパワーバランスで選ばれた気もしないでもないけどね。女性枠で行けるのなら、それに感謝して出向するだけよね。
期間は半年。会社が出向先の家賃も払ってくれるので、今の家の契約はそのままにする。住まないのにもったいないけど会社のそばの好立地物件なので、手放すと絶対もう手に入らないんだもん。月一くらいで帰って来たい。
必要な家財その他諸々はもう送ったので、後は自分が行くだけ。頑張るぞー!
「回復魔法のレベルを上げるとポーションのレベルも上がると思いますが、どうされますか?」とダイバーとして活動するかを確認されている私。
はぁ?っ言う感じなんだけど、私、ポーション作りに来たんだよね?なのに、なんでダイバーをやれと!?ここのやり方がそうなのなら、ある程度は仕方ないのかな?…と言うことで。
「安全に連れて行ってもらえるんですか?」と聞いてみた。コレ、絶対譲れないから、自分で自作ポーションの検証実験なんてしないからね!!
「護衛はつけますからケガをするような事はないと思います」と田中さんは淡々と言った。
「よろしくお願いします」と、藤田共々頭を下げた。あ~コレで私もダイバーかぁ。入社前にダイバー資格取った時以来だわ~と考えてたら、隣から「僕はポーション作りの研修に来たので、ダンジョンに行く予定はありません」と笹山さんが言い出した。
なんやかんやで笹山さんはポーション作りオンリーの人になった。あの人がそれで良いんなら、私もゴネたら良かったじゃん。ムカツク、笹山め。
その後、色々説明を受けたが一番嬉しかったのは、家事の事だ。
寮母さんがいるので、洗濯とご飯は全部お任せ出来るんだって。会社が借りてくれたアパートも会社からすぐ近くだし、ラッキーかな。ダンジョンに行くこと以外は。クソ笹山と。
「藤田、ダンジョンって行ったことある?」2人でアパートに向かいながら聞いてみた。
「あるよ~。生活魔法取りに行くのに学生の時」
「それは私も行ったよ。そうじゃなくて、戦えんの?」
「それは無理。でも護衛が付くって言ってくれたからあんまり気にしなくて良いんじゃない?」「そうだよね、そう思うしかないよね、じゃ、また明日ね」とアパートの入口で別れた。
後ろから「藤田さん、ここのアパート、田中DP販売の関係者がほとんどなんで、これからよろしくお願いします」と、声をかけられた。
「採取、護衛担当の佐藤です」と、がっしりした男の子が頭を下げた。
92
あなたにおすすめの小説
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
リンダの入念な逃走計画
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
愛人の子であるリンダは、先妻が亡くなったことで母親が後妻に入り侯爵令嬢となった。
特に家族との確執もないが、幼い時に受けた心の傷はリンダの歩みを決めさせる。
「貴族なんて自分には無理!」
そんな彼女の周囲の様子は、護衛に聞いた噂とは違うことが次々に分かっていく。
真実を知った彼女は、やっぱり逃げだすのだろうか?
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
透明な貴方
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。
私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。
ククルス公爵家の一人娘。
父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。
複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。
(カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる