55 / 59
番外編 ポーションメーカー
出向期間
しおりを挟む
翌日は午前はポーション作りで、午後からダンジョンだった。
護衛が佐藤くんだった。
見事に空回りしまくりで、仕事が終わってからも思い出しては身悶えしている。
今日も一緒だった松本さんは、薄っすら察してたようでちょっとニヤつきながらも、私にはなにも言わなかった。くっそ~。
自分のことはさておいて、このダンジョンとポーション作りのシステムは、レベル上げには良いかもしれない。ダンジョンの中で松本さんから魔法の使い方を教えてもらうのだが、ものすごく勉強になる。そして、ポーション作りの際に役立っている。たった2日の、それも半日のダンジョン行きで私の水魔法はかなり制御されてきた。
ふふん、笹山め、お前損してるぞ。あの時、ダンジョンに行きますって言ってホント~に良かった。半年経ったら、私スッゴイレベル上がってると思う。
夜に、藤田と飲みに出た。周りに何も無いとは言え、駅前にでたら一応居酒屋があった。帰りはタクシーだな。
案の定、藤田にもバレバレのようだったが当てこすられただけで、ハッキリとは言われなかった。流石に付き合いが長いだけのことはある。私は女子なのだが、恋バナが苦手なのだ。
二人で、魔力制御の話をし、松本さんや田中さんの水魔法に感動したとか、寮母さんに惚れる話をバカバカしくした。藤田も寮母さんのアレコレに、「♪一生一緒にいてくれや」となったらしい。
どうしよう、もう小塚に戻れない身体になったかも、とお酒を飲みながら笑って、昨日今日の失敗を忘れるように頑張った。もちろん、そんなのは無理なんだけど。今晩も布団に入ってから悶えまくるに違いない。
それから4ヶ月、なぜか私は佐藤くんとお付き合いをしている。私の気持ちを知ってる周りがお膳立てして外堀を埋めていき、佐藤くんはそれに流されて~という感じで仕上がった。
私としては外堀を埋めて、というか、私以外の選択肢を選べないように佐藤くんの周りがぐるっと堀が掘られたのでは?という気持ちでいる。
なんでこんな風に話が進んだのかは分からないが、不満はない。有り難く円満なお付き合い、を進めている。
小塚商会に戻らず、このまま田中DP販売㈱で働くのもアリかな、と私も周りに流されつつある。思うに昭和の結婚ってこんな風だったのではなかろうか?仲人おばさん的な人が話を進め、特に不満がない人達は粛々と結婚に向かったのだろうなぁ。
佐藤くんはともかく、私に不満のあろうはずがない。
可愛くて、働きもので気働きのできる素敵な恋人なんだも~ん。このまま夫婦になったら、家事もほとんど会社で外注出来そうだしなぁ。ん?寮母さんにこのままお世話になれるよね?田中さんに確認しとこう。イヤ、その前に結婚有りや無しやを佐藤くんに確認するほうが先か。
うん、そこは流石に私も自分で確認しづらいわ。だからって私が乙女ムーブ出すのもなぁ。似合わないったらありゃしない。うん、普通はもっとお付き合いの段階でこんなモダモダがあるんだろうな。我ながら少女漫画的な可愛さが遠い。
あ、佐藤くん、え?どこ行くの?わぁ、可愛いおうち、会社のそばにこんな戸建てあったんだ~。ええ~?ここ?ここ住むの!?
3LDK?どうかなって、気に入ったに決まってるじゃん!寮母さんの紹介で掃除と洗濯のアウトソーシング契約も考えてるって!?控えめに言ってもサイッコー!
うん、外堀が埋まってたのは私もだったわ。
護衛が佐藤くんだった。
見事に空回りしまくりで、仕事が終わってからも思い出しては身悶えしている。
今日も一緒だった松本さんは、薄っすら察してたようでちょっとニヤつきながらも、私にはなにも言わなかった。くっそ~。
自分のことはさておいて、このダンジョンとポーション作りのシステムは、レベル上げには良いかもしれない。ダンジョンの中で松本さんから魔法の使い方を教えてもらうのだが、ものすごく勉強になる。そして、ポーション作りの際に役立っている。たった2日の、それも半日のダンジョン行きで私の水魔法はかなり制御されてきた。
ふふん、笹山め、お前損してるぞ。あの時、ダンジョンに行きますって言ってホント~に良かった。半年経ったら、私スッゴイレベル上がってると思う。
夜に、藤田と飲みに出た。周りに何も無いとは言え、駅前にでたら一応居酒屋があった。帰りはタクシーだな。
案の定、藤田にもバレバレのようだったが当てこすられただけで、ハッキリとは言われなかった。流石に付き合いが長いだけのことはある。私は女子なのだが、恋バナが苦手なのだ。
二人で、魔力制御の話をし、松本さんや田中さんの水魔法に感動したとか、寮母さんに惚れる話をバカバカしくした。藤田も寮母さんのアレコレに、「♪一生一緒にいてくれや」となったらしい。
どうしよう、もう小塚に戻れない身体になったかも、とお酒を飲みながら笑って、昨日今日の失敗を忘れるように頑張った。もちろん、そんなのは無理なんだけど。今晩も布団に入ってから悶えまくるに違いない。
それから4ヶ月、なぜか私は佐藤くんとお付き合いをしている。私の気持ちを知ってる周りがお膳立てして外堀を埋めていき、佐藤くんはそれに流されて~という感じで仕上がった。
私としては外堀を埋めて、というか、私以外の選択肢を選べないように佐藤くんの周りがぐるっと堀が掘られたのでは?という気持ちでいる。
なんでこんな風に話が進んだのかは分からないが、不満はない。有り難く円満なお付き合い、を進めている。
小塚商会に戻らず、このまま田中DP販売㈱で働くのもアリかな、と私も周りに流されつつある。思うに昭和の結婚ってこんな風だったのではなかろうか?仲人おばさん的な人が話を進め、特に不満がない人達は粛々と結婚に向かったのだろうなぁ。
佐藤くんはともかく、私に不満のあろうはずがない。
可愛くて、働きもので気働きのできる素敵な恋人なんだも~ん。このまま夫婦になったら、家事もほとんど会社で外注出来そうだしなぁ。ん?寮母さんにこのままお世話になれるよね?田中さんに確認しとこう。イヤ、その前に結婚有りや無しやを佐藤くんに確認するほうが先か。
うん、そこは流石に私も自分で確認しづらいわ。だからって私が乙女ムーブ出すのもなぁ。似合わないったらありゃしない。うん、普通はもっとお付き合いの段階でこんなモダモダがあるんだろうな。我ながら少女漫画的な可愛さが遠い。
あ、佐藤くん、え?どこ行くの?わぁ、可愛いおうち、会社のそばにこんな戸建てあったんだ~。ええ~?ここ?ここ住むの!?
3LDK?どうかなって、気に入ったに決まってるじゃん!寮母さんの紹介で掃除と洗濯のアウトソーシング契約も考えてるって!?控えめに言ってもサイッコー!
うん、外堀が埋まってたのは私もだったわ。
88
あなたにおすすめの小説
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
リンダの入念な逃走計画
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
愛人の子であるリンダは、先妻が亡くなったことで母親が後妻に入り侯爵令嬢となった。
特に家族との確執もないが、幼い時に受けた心の傷はリンダの歩みを決めさせる。
「貴族なんて自分には無理!」
そんな彼女の周囲の様子は、護衛に聞いた噂とは違うことが次々に分かっていく。
真実を知った彼女は、やっぱり逃げだすのだろうか?
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
透明な貴方
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。
私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。
ククルス公爵家の一人娘。
父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。
複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。
(カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。
【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!
碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!?
「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。
そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる