70 / 108
欧州遠征
第70話 数多の戦艦
しおりを挟む
航海の間、生沢長官は長官室に引きこもっていることが多い。
中将の階級を持つエライさんが側にいれば、周りの人間もなにかと気疲れするだろうという配慮からだ。
それに、生沢長官としても人目を気にする必要が無いから、理由としてはむしろこちらのほうが大きかった。
そんな長官室だが、そこに気軽に出入りする者も存在した。
その筆頭が志津頼航空甲参謀だった。
「すでに開戦から一〇カ月以上も経つというのに、なぜか英艦隊とは干戈を交えたことが一度もありませんね」
定時の対潜哨戒に飛び立った九九艦爆。
それを見送ってきた志津頼航空甲参謀が、忙中閑ありといった風情で生沢長官に話しかける。
「そうだな。マレー沖海戦は基地航空隊、インド洋海戦は第一航空艦隊がそれぞれ英艦隊を相手取ったからな」
生沢長官が率いる第二航空艦隊は、その戦力の大きさから太平洋艦隊と対峙することが多かった。
そのこともあってか、生沢長官自身は英艦隊と戦った経験は皆無だった。
「仮に我々が欧州に無事にたどり着けたとして、英艦隊はどう出てきますかね。相手は空母が劣勢な一方で、逆に戦艦は圧倒的に優勢です。そうであれば、水上砲雷撃戦に活路を見出そうとしてくると思うのですがね。あるいは、思い切って攻撃力はそのすべてを水上打撃艦艇に委ね、空母のほうは戦闘機だけを載せて傘の役割に徹するといったことも考えられますが」
英海軍が現在保有する空母のうちで、艦隊戦に使えるのは「イラストリアス」と「ビクトリアス」の二隻の装甲空母と、それに旧式の「フューリアス」の三隻のみだ。
空母の数で二倍、艦上機の数ではさらにその差が隔絶する遣欧機動部隊が相手であれば、英空母が勝機を見出すことは不可能だと言ってもいいだろう。
だが、そうであったとしても彼らは逃げることができない。
遣欧艦隊を地中海から大西洋へと素通しにすれば、それこそ英国周辺海域に日の丸をつけた艦上機が飛び回ることになる。
そして、ユニオンジャックを掲げた商船がことごとく撃沈の憂き目に遭うことになるだろう。
それゆえに、決戦を強いられる形になる彼らが、空母とそれに艦上機の数的劣勢を補うべく、攻撃を捨てて戦闘機による防御に徹してくる。
そう志津頼航空甲参謀は予想している。
それは、生沢長官の見立てとも一致していた。
「たぶん、貴官の言った通りのやり方で英海軍は我々を迎え撃とうとするはずだ。旧式戦艦で遣欧打撃部隊を抑え、『ヴィットリオ・ヴェネト』級戦艦に対しては『キング・ジョージV』級戦艦をぶつける。そして、数に勝る巡洋艦や駆逐艦で遣欧機動部隊に殴り込みをかけ、大砲と魚雷でこちらの空母を討ち取る。たぶん、そういったシナリオを描いていると思う」
相手が取るであろう手段をここまで明確に予想しているということは、生沢長官はそれを裏付けるだけの何か特別な情報を持っている。
だから、志津頼航空甲参謀はそのことを尋ねる。
「これは情報を扱う部署に勤務するかつての部下から聞いた話だが、英海軍は三隻の空母以外に一四隻の戦艦とそれに一隻の巡洋戦艦を保有しているとのことだった。ただし、戦艦のうちで『クイーン・エリザベス』については動ける状態にはないから、こちらは実質一三隻ということになる。一方で我々のほうはイタリア艦隊を勘定に入れても九隻にしか過ぎない。それゆえに、空母で劣勢な彼らはその不利を補う手段として戦艦の活用を考えている」
生沢長官は英戦艦の数のみならず、その稼働状況まで把握している。
そのことで、志津頼航空甲参謀はそれら戦艦の内訳を尋ねる。
航空参謀としては、是非とも頭に入れておきたいデータだ。
それに、眼前の人間からは航空参謀だけでなく情報参謀やあるいは作戦参謀のような仕事まで押し付けられ、そしてこき使われている。
「まず、空母以外で最大の脅威となるのが新型戦艦だ。その『キング・ジョージV』級戦艦は現在のところ三隻が戦力化されている。しかし、一二月になればさらに一隻が増える見込みとなっている」
「キング・ジョージV」級戦艦は主砲口径こそ三六センチと小ぶりだが、一方で旧式戦艦を大きく上回る速度性能を持つ。
脚の遅い「赤城」や「加賀」を抱える遣欧機動部隊にとっては、空母の次に警戒を要する相手だ。
そして、それが四隻も存在する。
一方、これら「キング・ジョージV」級戦艦に対抗できるのは、イタリア海軍の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦しかないだろう。
同級は額面上のスペックについては「キング・ジョージV」級戦艦を上回っている。
しかし、こちらは三隻しかない。
もし、三隻の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦と四隻の「キング・ジョージV」級戦艦が戦えば、十中八九勝利するのは英側だ。
「旧式のほうは『クイーン・エリザベス』級戦艦が四隻あるが、しかし先程も言った通り『クイーン・エリザベス』のほうは使えない。なので、こちらは実質三隻だ。それと『リヴェンジ』級戦艦のほうは四隻すべてが稼働状態にある。『ネルソン』級についてはこれが二隻だから、合わせて九隻になる」
「クイーン・エリザベス」級戦艦と「リヴェンジ」級戦艦はともに三八センチ砲を八門装備する。
また、これらよりも新しい「ネルソン」級戦艦のほうは四〇センチ砲が九門だ。
一方、遣欧打撃部隊のほうは四一センチ砲搭載戦艦が二隻に三六センチ砲搭載戦艦が四隻だから、明らかに英側が優勢だ。
そのうえ、彼らにはまだ巡洋戦艦の「レナウン」が残っている。
「結構ヤバい状況ですね。空母が三隻しかないと侮っていたら、敵の軽快艦艇に足元をすくわれかねません」
先ほど生沢長官が語った英艦隊の行動予測に得心がいったのだろう。
志津頼航空甲参謀が少しばかりその表情を曇らせる。
「イタリア海軍とドイツ海軍がもう少ししっかりしていれば、こちらの苦労も少なくて済むんですけどね」
志津頼航空甲参謀のボヤキに、生沢長官もまた苦い表情で首肯する。
英海軍の戦艦が充実している一方で、ドイツ海軍とイタリア海軍のそれはスカスカと言ってもいいような状態だった。
ドイツ海軍のほうは欧州最強戦艦の呼び声も高かった「ビスマルク」を撃沈され、さらに姉妹艦の「ティルピッツ」もまた、英潜水艇の攻撃を受けて大破の判定を受ける大損害を被っていた。
同艦の修理には長時日を要することから、今回の作戦期間中は完全に戦力外となっている。
それと、ドイツ海軍には他に「シャルンホルスト」と「グナイゼナウ」の二隻の巡洋戦艦があったが、しかし同級は英国の戦艦と撃ち合うにはあまりにも力不足だった。
一方、イタリア海軍だが、こちらは旧式戦艦については英戦艦に対抗可能なものは、はっきり言って一隻も無い。
頼れるのは三隻の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦くらいのものだ。
「貴官が言うように、ドイツ海軍とイタリア海軍がしっかりしていれば、我々の負担もそれほど大きなものにはならずに済んで良かったのだがな」
旧式戦艦で六対九、新型戦艦もまた三対四でいずれも英側に対して劣勢を強いられている。
それでもなお、日伊の艦隊はその英艦隊の防衛線を突破して大西洋へと抜け出さなければならない。
「そうなってくると、やはり鍵を握るのは遣欧機動部隊の艦上機ということになってきますね。砲雷撃戦の前に彼らがどれだけ英艦隊に打撃を与えうるかで勝負が決まる」
志津頼航空甲参謀の力説に耳を傾けつつ、生沢長官のほうは英海軍がどう動くのかを考えている。
(英海軍は間違いなく地中海の出口付近で待ち伏せている。むざむざと我々を大西洋に放流するような真似はしないはずだ)
もし、遣欧艦隊がたいした被害を受けずに大西洋に進出、そしてそこに含まれる空母が散開した場合、英海軍がこれを捕捉撃滅することは極めて困難となる。
だからこそ、やるなら相手の位置情報がはっきりしている間だ。
その時に、全戦力を相手にぶつける。
しかも、損害は度外視したうえで。
そうでなければ、遣欧艦隊を止めることはできない。
そして、遣欧艦隊を止めることができなければ、待つのは英国の破滅だ。
だからこそ背水の陣、あるいは捨て身の精神で連中はこちらに立ち向かってくる。
(やりにくいな)
国や愛する者たちを背に戦う連中は強い。
ジョンブルであれば、なおのことだろう。
(だが、容赦はせん。こちらも戦争を早く終わらせたいのでな)
生沢長官は連合艦隊司令長官の山本大将のように、短期決戦早期和平を指向しているわけではない。
ただ、山本長官がその信念とする短期決戦早期和平については、それが現実を省みない画餅だと思っているからこそ、与していないだけの話だ。
(まずは英国を戦争から退場させ、米国が掲げる欧州解放の大義名分を毀損させる)
英国を下した時点で米国が戦争の舞台から降りるかどうかは、ひとえにルーズベルト大統領の考え方次第だ。
生沢長官は、ルーズベルト大統領は戦争を捨てるつもりは無いとにらんでいるが、しかしそれもまずは英艦隊を撃滅してからの話だ。
(まずは、目先のことから一つずつだな)
そう考え、生沢長官は志津頼航空甲参謀とともに必勝の戦策を練っていく。
英艦隊との決戦の時は間近に迫っていた。
中将の階級を持つエライさんが側にいれば、周りの人間もなにかと気疲れするだろうという配慮からだ。
それに、生沢長官としても人目を気にする必要が無いから、理由としてはむしろこちらのほうが大きかった。
そんな長官室だが、そこに気軽に出入りする者も存在した。
その筆頭が志津頼航空甲参謀だった。
「すでに開戦から一〇カ月以上も経つというのに、なぜか英艦隊とは干戈を交えたことが一度もありませんね」
定時の対潜哨戒に飛び立った九九艦爆。
それを見送ってきた志津頼航空甲参謀が、忙中閑ありといった風情で生沢長官に話しかける。
「そうだな。マレー沖海戦は基地航空隊、インド洋海戦は第一航空艦隊がそれぞれ英艦隊を相手取ったからな」
生沢長官が率いる第二航空艦隊は、その戦力の大きさから太平洋艦隊と対峙することが多かった。
そのこともあってか、生沢長官自身は英艦隊と戦った経験は皆無だった。
「仮に我々が欧州に無事にたどり着けたとして、英艦隊はどう出てきますかね。相手は空母が劣勢な一方で、逆に戦艦は圧倒的に優勢です。そうであれば、水上砲雷撃戦に活路を見出そうとしてくると思うのですがね。あるいは、思い切って攻撃力はそのすべてを水上打撃艦艇に委ね、空母のほうは戦闘機だけを載せて傘の役割に徹するといったことも考えられますが」
英海軍が現在保有する空母のうちで、艦隊戦に使えるのは「イラストリアス」と「ビクトリアス」の二隻の装甲空母と、それに旧式の「フューリアス」の三隻のみだ。
空母の数で二倍、艦上機の数ではさらにその差が隔絶する遣欧機動部隊が相手であれば、英空母が勝機を見出すことは不可能だと言ってもいいだろう。
だが、そうであったとしても彼らは逃げることができない。
遣欧艦隊を地中海から大西洋へと素通しにすれば、それこそ英国周辺海域に日の丸をつけた艦上機が飛び回ることになる。
そして、ユニオンジャックを掲げた商船がことごとく撃沈の憂き目に遭うことになるだろう。
それゆえに、決戦を強いられる形になる彼らが、空母とそれに艦上機の数的劣勢を補うべく、攻撃を捨てて戦闘機による防御に徹してくる。
そう志津頼航空甲参謀は予想している。
それは、生沢長官の見立てとも一致していた。
「たぶん、貴官の言った通りのやり方で英海軍は我々を迎え撃とうとするはずだ。旧式戦艦で遣欧打撃部隊を抑え、『ヴィットリオ・ヴェネト』級戦艦に対しては『キング・ジョージV』級戦艦をぶつける。そして、数に勝る巡洋艦や駆逐艦で遣欧機動部隊に殴り込みをかけ、大砲と魚雷でこちらの空母を討ち取る。たぶん、そういったシナリオを描いていると思う」
相手が取るであろう手段をここまで明確に予想しているということは、生沢長官はそれを裏付けるだけの何か特別な情報を持っている。
だから、志津頼航空甲参謀はそのことを尋ねる。
「これは情報を扱う部署に勤務するかつての部下から聞いた話だが、英海軍は三隻の空母以外に一四隻の戦艦とそれに一隻の巡洋戦艦を保有しているとのことだった。ただし、戦艦のうちで『クイーン・エリザベス』については動ける状態にはないから、こちらは実質一三隻ということになる。一方で我々のほうはイタリア艦隊を勘定に入れても九隻にしか過ぎない。それゆえに、空母で劣勢な彼らはその不利を補う手段として戦艦の活用を考えている」
生沢長官は英戦艦の数のみならず、その稼働状況まで把握している。
そのことで、志津頼航空甲参謀はそれら戦艦の内訳を尋ねる。
航空参謀としては、是非とも頭に入れておきたいデータだ。
それに、眼前の人間からは航空参謀だけでなく情報参謀やあるいは作戦参謀のような仕事まで押し付けられ、そしてこき使われている。
「まず、空母以外で最大の脅威となるのが新型戦艦だ。その『キング・ジョージV』級戦艦は現在のところ三隻が戦力化されている。しかし、一二月になればさらに一隻が増える見込みとなっている」
「キング・ジョージV」級戦艦は主砲口径こそ三六センチと小ぶりだが、一方で旧式戦艦を大きく上回る速度性能を持つ。
脚の遅い「赤城」や「加賀」を抱える遣欧機動部隊にとっては、空母の次に警戒を要する相手だ。
そして、それが四隻も存在する。
一方、これら「キング・ジョージV」級戦艦に対抗できるのは、イタリア海軍の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦しかないだろう。
同級は額面上のスペックについては「キング・ジョージV」級戦艦を上回っている。
しかし、こちらは三隻しかない。
もし、三隻の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦と四隻の「キング・ジョージV」級戦艦が戦えば、十中八九勝利するのは英側だ。
「旧式のほうは『クイーン・エリザベス』級戦艦が四隻あるが、しかし先程も言った通り『クイーン・エリザベス』のほうは使えない。なので、こちらは実質三隻だ。それと『リヴェンジ』級戦艦のほうは四隻すべてが稼働状態にある。『ネルソン』級についてはこれが二隻だから、合わせて九隻になる」
「クイーン・エリザベス」級戦艦と「リヴェンジ」級戦艦はともに三八センチ砲を八門装備する。
また、これらよりも新しい「ネルソン」級戦艦のほうは四〇センチ砲が九門だ。
一方、遣欧打撃部隊のほうは四一センチ砲搭載戦艦が二隻に三六センチ砲搭載戦艦が四隻だから、明らかに英側が優勢だ。
そのうえ、彼らにはまだ巡洋戦艦の「レナウン」が残っている。
「結構ヤバい状況ですね。空母が三隻しかないと侮っていたら、敵の軽快艦艇に足元をすくわれかねません」
先ほど生沢長官が語った英艦隊の行動予測に得心がいったのだろう。
志津頼航空甲参謀が少しばかりその表情を曇らせる。
「イタリア海軍とドイツ海軍がもう少ししっかりしていれば、こちらの苦労も少なくて済むんですけどね」
志津頼航空甲参謀のボヤキに、生沢長官もまた苦い表情で首肯する。
英海軍の戦艦が充実している一方で、ドイツ海軍とイタリア海軍のそれはスカスカと言ってもいいような状態だった。
ドイツ海軍のほうは欧州最強戦艦の呼び声も高かった「ビスマルク」を撃沈され、さらに姉妹艦の「ティルピッツ」もまた、英潜水艇の攻撃を受けて大破の判定を受ける大損害を被っていた。
同艦の修理には長時日を要することから、今回の作戦期間中は完全に戦力外となっている。
それと、ドイツ海軍には他に「シャルンホルスト」と「グナイゼナウ」の二隻の巡洋戦艦があったが、しかし同級は英国の戦艦と撃ち合うにはあまりにも力不足だった。
一方、イタリア海軍だが、こちらは旧式戦艦については英戦艦に対抗可能なものは、はっきり言って一隻も無い。
頼れるのは三隻の「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦くらいのものだ。
「貴官が言うように、ドイツ海軍とイタリア海軍がしっかりしていれば、我々の負担もそれほど大きなものにはならずに済んで良かったのだがな」
旧式戦艦で六対九、新型戦艦もまた三対四でいずれも英側に対して劣勢を強いられている。
それでもなお、日伊の艦隊はその英艦隊の防衛線を突破して大西洋へと抜け出さなければならない。
「そうなってくると、やはり鍵を握るのは遣欧機動部隊の艦上機ということになってきますね。砲雷撃戦の前に彼らがどれだけ英艦隊に打撃を与えうるかで勝負が決まる」
志津頼航空甲参謀の力説に耳を傾けつつ、生沢長官のほうは英海軍がどう動くのかを考えている。
(英海軍は間違いなく地中海の出口付近で待ち伏せている。むざむざと我々を大西洋に放流するような真似はしないはずだ)
もし、遣欧艦隊がたいした被害を受けずに大西洋に進出、そしてそこに含まれる空母が散開した場合、英海軍がこれを捕捉撃滅することは極めて困難となる。
だからこそ、やるなら相手の位置情報がはっきりしている間だ。
その時に、全戦力を相手にぶつける。
しかも、損害は度外視したうえで。
そうでなければ、遣欧艦隊を止めることはできない。
そして、遣欧艦隊を止めることができなければ、待つのは英国の破滅だ。
だからこそ背水の陣、あるいは捨て身の精神で連中はこちらに立ち向かってくる。
(やりにくいな)
国や愛する者たちを背に戦う連中は強い。
ジョンブルであれば、なおのことだろう。
(だが、容赦はせん。こちらも戦争を早く終わらせたいのでな)
生沢長官は連合艦隊司令長官の山本大将のように、短期決戦早期和平を指向しているわけではない。
ただ、山本長官がその信念とする短期決戦早期和平については、それが現実を省みない画餅だと思っているからこそ、与していないだけの話だ。
(まずは英国を戦争から退場させ、米国が掲げる欧州解放の大義名分を毀損させる)
英国を下した時点で米国が戦争の舞台から降りるかどうかは、ひとえにルーズベルト大統領の考え方次第だ。
生沢長官は、ルーズベルト大統領は戦争を捨てるつもりは無いとにらんでいるが、しかしそれもまずは英艦隊を撃滅してからの話だ。
(まずは、目先のことから一つずつだな)
そう考え、生沢長官は志津頼航空甲参謀とともに必勝の戦策を練っていく。
英艦隊との決戦の時は間近に迫っていた。
43
あなたにおすすめの小説
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
小沢機動部隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。
名は小沢治三郎。
年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。
ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。
毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。
楽しんで頂ければ幸いです!
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
大和型重装甲空母
ypaaaaaaa
歴史・時代
1937年10月にアメリカ海軍は日本海軍が”60000トンを超す巨大戦艦”を”4隻”建造しているという情報を掴んだ。海軍はすぐに対抗策を講じてサウスダコタ級戦艦に続いてアイオワ級戦艦を4隻建造することとした。そして1941年12月。日米は戦端を開いたが戦列に加わっていたのは巨大戦艦ではなく、”巨大空母”であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる