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第26話 絆という名前の契約
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黎明の空を渡る風が、いつもより冷たかった。
王城の階段を降りる途中、リディアは手袋を外して空に手を伸ばした。
掌をすり抜けていく風の中に、ほんのわずかに金属の匂いが混じる。戦の始まりを告げる鋼の気配だった。
中庭では兵士たちが整列し、ヴァルディール旗の黒と銀を掲げていた。
アレンはその最前列に立ち、鎧の留め具を締めながら短く指示を飛ばす。
日差しが彼の肩の装甲を照らし、鈍く輝く。それは誇りと同時に重荷の色だった。
「出陣の準備は整いました」
騎士が報告すると、アレンは頷いた。
「リディア。準備は?」
彼の視線に、リディアはまっすぐ頷いて返した。
「はい。あとは共に歩くだけです」
「これから向かうのは“正義”とは呼べない戦です。貴女が望む道とは違うかもしれない」
「焼かれた土地でも、守るべき声があるなら、私は共に行きます」
馬車が整えられ、兵たちが動きはじめた。
アレンが馬に跨がると、空の色が一瞬、銀青に染まった。
リディアも従軍服に身を包み、馬車の横を歩く。
その視線はもう誰の庇護も求めていなかった。王妃への恐怖も、王族の束縛も、過去の傷として遠い。
街を出る時、民が列を作って二人を見送った。
「氷の令嬢様、どうかお守りを!」
「ヴァルディール公よ、王国を頼みます!」
声が風に混ざるたび、リディアの胸が熱くなる。
この国は、もう流血の正義を求める民だけではない。
人が人を想い、名もない人々の手が祈りを結び始めている。
「……この声に応えたいですね」
小さく呟くと、アレンがうなずいた。
「ええ。この声が“戦わずに生きたい”という意思ならば、それを形にするのが我々の戦です」
二人の視線が擦れ合い、そこに言葉を超えた理解の光が宿った。
遠征初夜、野営地の焚き火が夜を照らしていた。
兵たちは火の周りに座り、各々静かに武具を磨いている。
リディアは指揮テントから外へ出た。
遠くの空には、戦の匂いのする雲が漂っている。
彼女の肩に、そっと外套がかけられた。
「夜風が冷たい」
アレンの声。
「貴方も眠っていないのですね」
「眠れそうにないです。明日には、安全とは言えぬ地に足を踏み入れねばならない」
沈黙。少しして、アレンは火を見つめたまま呟いた。
「リディア。私たちの“契約”を、もう一度確かめておきたい」
「契約……?」
「あの夜、約束しましたね。貴女の心が迷う時、必ず私に伝えること。
それが“絆”の証だと」
「ええ、覚えています」
「私は、もう一つの契約を加えたい」
リディアが首を傾げると、アレンは膝をついて彼女を見上げた。
「戦で国が裂かれようと、貴族が滅びようと、私たちは“真実の声”を失わないという契約です」
「真実の声……」
「時に、それは剣より重く、人を傷つける。だが同時に、癒しにもなる。
私は貴女とその声を信じたい」
焚き火の火花が二人の間を舞う。
リディアは胸に手を当て、静かに頷いた。
「その契約、受け入れます。貴方となら、どんな嵐の中でも“真実”を語り続けられます」
「ありがとう、リディア」
アレンの瞳が優しく光る。
その光は、炎の赤ではなく、魂そのものの輝きに見えた。
翌朝、戦場となる平原に到着した。
丘の上から眺めると、遠くに反乱軍の幕が連なっていた。
同じ国の言葉を話し、同じ神に祈る者たちが、互いの血を求め合う。
それが今のこの大地の現実だった。
やがて、反乱軍の使者が白旗を掲げて近づいた。
使者はレイベル特有の赤毛を持つ男で、礼儀正しく頭を下げた。
「ヴァルディール公爵、そして……氷の名を冠した令嬢。
我らの願いは一つ、この戦を終わらせることです」
「戦を終わらせたいと言いながら、剣を捨てぬのですか」
アレンが問うと、男は小さく顔を上げた。
「我らを率いる“蒼翼の王”は、あなたの名を掲げて反旗を翻しました。
彼らは信じている。あなたこそ真の王位継承者だと」
その言葉が突風のように空気を揺らした。
兵たちがざわめき、リディアにも息が止まるのが分かった。
「この戦の名目は“セレンティア家再興”。
ヴァルディール殿、あなたの血が引き金となりました」
アレンはしばし沈黙し、やがて静かに言った。
「彼らの誤解は、私が解かねばならない。誰の血でもない、今を生きる民が国を支えると伝えるために」
リディアが唇を噛みしめた。
「ならば、私も同行します。あの人々に伝えたいのです。氷も炎も、王も民も、皆同じ心の上に立っていると」
夜になり、偵察の報せが届いた。
「反乱軍の中に、王妃の旧臣が紛れています」
「やはり……最後まで影を落とすか」
アレンは冴えた声で低く呟いた。
その直後、陣の入口で爆発音が響いた。
「敵襲!」
叫びと同時に、松明が飛び込む。
アレンが咄嗟にリディアの腕を掴み、背後へ庇った。
「リディア、伏せて!」
兵たちが応戦に出る。火の粉が飛び、焦げた匂いが辺りに立ち込めた。
だがすぐに、状況は収束した。奇襲を仕掛けたのは少数の刺客で、目的はただ一つ――ヴァルディールの命。
「狙いは最初から貴方だったのですね」
リディアの声は震えていた。
「私の血が、彼らにとっての王位の象徴だから。……皮肉なものです。血を棄てたのに、血によって殺されかける」
アレンは淡い笑みを浮かべ、その場に膝をついた。鎧の下に赤い染みが広がっている。
「アレン!」
「かすり傷です」
強がるその声は、ほんの少し掠れていた。
夜半、医師が応急処置を終えたあと、リディアはアレンの傍らで座り続けた。
「貴方の血が何を呼ぼうと、私は貴方自身を見て戦います。もう誰かの運命に従うのは嫌なんです」
「君がそう言うなら、この血も意味を持ってよかった」
アレンの手がそっと伸ばされ、リディアの指を探した。
二人の手が重なる。
「リディア、覚えていますか。あの夜に交わした“絆”の約束」
「もちろんです」
「もうひとつ契約を加えましょう」
「……今度はどんな契約ですか?」
「どんな未来でも、互いの名を呼び続ける。それを忘れなければ、我々はこの国を失わない」
リディアは微笑み、涙を滲ませながら頷いた。
「ええ。必ず呼びます。何度でも」
外では夜明けの風が吹いた。
騒乱を制した後の静けさが、空を包む。
その中で、リディアは聞いた気がした――
“絆”という名の契約が、確かに心の中で結ばれた音を。
続く
王城の階段を降りる途中、リディアは手袋を外して空に手を伸ばした。
掌をすり抜けていく風の中に、ほんのわずかに金属の匂いが混じる。戦の始まりを告げる鋼の気配だった。
中庭では兵士たちが整列し、ヴァルディール旗の黒と銀を掲げていた。
アレンはその最前列に立ち、鎧の留め具を締めながら短く指示を飛ばす。
日差しが彼の肩の装甲を照らし、鈍く輝く。それは誇りと同時に重荷の色だった。
「出陣の準備は整いました」
騎士が報告すると、アレンは頷いた。
「リディア。準備は?」
彼の視線に、リディアはまっすぐ頷いて返した。
「はい。あとは共に歩くだけです」
「これから向かうのは“正義”とは呼べない戦です。貴女が望む道とは違うかもしれない」
「焼かれた土地でも、守るべき声があるなら、私は共に行きます」
馬車が整えられ、兵たちが動きはじめた。
アレンが馬に跨がると、空の色が一瞬、銀青に染まった。
リディアも従軍服に身を包み、馬車の横を歩く。
その視線はもう誰の庇護も求めていなかった。王妃への恐怖も、王族の束縛も、過去の傷として遠い。
街を出る時、民が列を作って二人を見送った。
「氷の令嬢様、どうかお守りを!」
「ヴァルディール公よ、王国を頼みます!」
声が風に混ざるたび、リディアの胸が熱くなる。
この国は、もう流血の正義を求める民だけではない。
人が人を想い、名もない人々の手が祈りを結び始めている。
「……この声に応えたいですね」
小さく呟くと、アレンがうなずいた。
「ええ。この声が“戦わずに生きたい”という意思ならば、それを形にするのが我々の戦です」
二人の視線が擦れ合い、そこに言葉を超えた理解の光が宿った。
遠征初夜、野営地の焚き火が夜を照らしていた。
兵たちは火の周りに座り、各々静かに武具を磨いている。
リディアは指揮テントから外へ出た。
遠くの空には、戦の匂いのする雲が漂っている。
彼女の肩に、そっと外套がかけられた。
「夜風が冷たい」
アレンの声。
「貴方も眠っていないのですね」
「眠れそうにないです。明日には、安全とは言えぬ地に足を踏み入れねばならない」
沈黙。少しして、アレンは火を見つめたまま呟いた。
「リディア。私たちの“契約”を、もう一度確かめておきたい」
「契約……?」
「あの夜、約束しましたね。貴女の心が迷う時、必ず私に伝えること。
それが“絆”の証だと」
「ええ、覚えています」
「私は、もう一つの契約を加えたい」
リディアが首を傾げると、アレンは膝をついて彼女を見上げた。
「戦で国が裂かれようと、貴族が滅びようと、私たちは“真実の声”を失わないという契約です」
「真実の声……」
「時に、それは剣より重く、人を傷つける。だが同時に、癒しにもなる。
私は貴女とその声を信じたい」
焚き火の火花が二人の間を舞う。
リディアは胸に手を当て、静かに頷いた。
「その契約、受け入れます。貴方となら、どんな嵐の中でも“真実”を語り続けられます」
「ありがとう、リディア」
アレンの瞳が優しく光る。
その光は、炎の赤ではなく、魂そのものの輝きに見えた。
翌朝、戦場となる平原に到着した。
丘の上から眺めると、遠くに反乱軍の幕が連なっていた。
同じ国の言葉を話し、同じ神に祈る者たちが、互いの血を求め合う。
それが今のこの大地の現実だった。
やがて、反乱軍の使者が白旗を掲げて近づいた。
使者はレイベル特有の赤毛を持つ男で、礼儀正しく頭を下げた。
「ヴァルディール公爵、そして……氷の名を冠した令嬢。
我らの願いは一つ、この戦を終わらせることです」
「戦を終わらせたいと言いながら、剣を捨てぬのですか」
アレンが問うと、男は小さく顔を上げた。
「我らを率いる“蒼翼の王”は、あなたの名を掲げて反旗を翻しました。
彼らは信じている。あなたこそ真の王位継承者だと」
その言葉が突風のように空気を揺らした。
兵たちがざわめき、リディアにも息が止まるのが分かった。
「この戦の名目は“セレンティア家再興”。
ヴァルディール殿、あなたの血が引き金となりました」
アレンはしばし沈黙し、やがて静かに言った。
「彼らの誤解は、私が解かねばならない。誰の血でもない、今を生きる民が国を支えると伝えるために」
リディアが唇を噛みしめた。
「ならば、私も同行します。あの人々に伝えたいのです。氷も炎も、王も民も、皆同じ心の上に立っていると」
夜になり、偵察の報せが届いた。
「反乱軍の中に、王妃の旧臣が紛れています」
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リディアは微笑み、涙を滲ませながら頷いた。
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外では夜明けの風が吹いた。
騒乱を制した後の静けさが、空を包む。
その中で、リディアは聞いた気がした――
“絆”という名の契約が、確かに心の中で結ばれた音を。
続く
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