22 / 55
第22話 バランサー・イズ・スペシャリスト
しおりを挟む
シーナさんはバランサー。バランサーの初期値は、
装甲:C(60)
スラスター出力:B(80)
スラスター容量:C(60)
精密性:C(60)
レーダー:C(60)
ステルス性:C+(70)
EN容量:C+(70)
その名の通りバランス重視のステータス。
シーナさんの武装は確認できる限りだと両手のハンドガン、右肩に付いた花のような盾。シールドピースは多分1枠のみの50個。あと一定時間毎に白いマントを羽織っている。きっと僕のダストミラージュと同じようにステルス性を上げるマントだ。サーベルの端末も腰のホルダーに見える。合計6つ。残り2枠は不明。
「……」
チャチャさんにあの肩の盾について聞きたいけど、ニコさんが居るから聞きづらい。チャチャさんとの1対1の会話は慣れてきたけれど、まだ1対2の会話は無理ぃ……。
「あーあ、これはまずいわね」
シーナさんのレーダーに6……8機のスペースガールが映る。もう囲まれている形だ。
「なんでこんなに……」
「マークされてるからよ」
「シーナっちはちょい有名人でね、最優先で狙われちゃうんだよ。打ち合わせ無しでも、自然と他のチーム達はシーナっちを落とすために連携しちゃう。この形になると……」
こんなの、もう……。
『まぁ紅蓮の翼に1人で勝てるとも思っていませんから、どっちみち勝ちの目は無いと考えてましたよ』
シーナさんは冷静に言う。
「もう大人しく落ちたら? 意味なく手札見せる必要はないでしょ」
『いえ、私の能力をシキさんに見せる良い機会です』
「え、あ、僕……!?」
『はい。それではまず、私の秘密兵器――最強の武装を見せましょう』
いきなり秘密兵器!?
「アンタまさか……!」
『レールガンを起動します』
れれれ、レールガン!?
「うわわわ……!?」
シーナさんはハンドガンをしまい、とある武器をデータから実物へと具現化させる。
「あの形状、ホントに――」
――電磁砲、レールガン。
電磁砲の銃身は長く1mほどあり、その砲口は長方形だ。
レールガンと言えば、電磁気力を高速で撃ち出す大砲だ。ガンオタにとってはロマン砲と呼べる代物……!
『有効射程は200m。弾速は――』
電磁砲に電気を走らせ、シーナさんは横のマンションに砲口を向ける。その2秒後――電磁弾が放たれた。
強烈な射撃音と発光。放たれた電磁の弾丸はマンションを貫き、マンションの先にいた敵アイコンの1つを消した。
『見切れる速度じゃありません。威力も上々』
強い。速すぎる。あんなの反射で見切るのは不可能だ。
「ただ欠点もございまして、1度撃つとチャージ時間が1分20秒必要。さらに発砲音と発光が酷いため、このように」
シーナさんの包囲網があっという間に完成する。四方八方、完全に塞がれた。
「一気に敵が寄ってきます」
シーナさんに襲い掛かるスペースガール達。シーナさんは彼女たちの攻撃を捌きながら解説を続ける。
『私の基本スタイルはハンドガン2つ持ちです。このハンドガンは右手側のレッドカラーが1撃重視のセミオート、左手側のブルーカラーが手数重視のフルオートマチック。次にこの肩の花のような武装ですが』
「よく喋りながらこの猛攻を捌けるわね……」
「……ええ、本当に……」
シーナさんの動きは総じてレベルが高い。クレナイさんやニコさんより、間違いなく格上だ。
『この肩の武装はシールドピースの派生に当たる『アタックピース』です。武装名は『六花』』
シーナさんの肩の花が6枚の花弁となり散る。その花弁はシールドピースのように空中を闊歩し、敵機に襲い掛かる。花弁の先は鋭利に尖っており、スペースガールの装甲を突き破るだけの威力を持っている。
(遠隔操作できる6つのサーベルって感じかな。リーチは無いし、速度もそこまでだけど、シーナさんの射撃を捌きながら相手するのは難しいだろうなぁ)
僕なら多少のダメージは覚悟してまず六花を撃ち落とすかな。これだけ人数差があるんだから、誰か1人ぐらい六花の排除に集中すればいいのに。やっぱり急造のグループだから連携がぎこちないね。
『これは言うなれば攻撃型シールドピースです。ガードにも使えますが、防御力はそこまでありません。この六花と二丁のハンドガン、状況においてサーベルとシールドとスナイパーライフルも使います』
つまり、ハンドガン・ハンドガン・スナイパーライフル・サーベル・シールド・マント・六花・シールドピース……レールガン?
(武装が9つ……?)
『うーん、さすがにそろそろ限界ですね』
「この包囲網で5キルできたなら上等だよ」
「やり過ぎでしょ! ほんっとプライド高いわね!」
シーナさんはすでに右腕と左足を失っている。もう勝負は決した。
シーナさんが徐々に追い詰められる姿は……心に来る。この状況を作ってしまったのは他でもない、僕なのだから。僕のせいで、シーナさんはいじめられているんだ。
ニコさんは3機、シーナさんは5機倒した。でも僕は……撃破数0。
(あああ、足手まといだ……僕のせいで負けた……僕のせいで)
シーナさんは成す術なくデリートされた。
――――――あとがき――――――
レールガンと六花はG-AGEと同じくスペシャルウェポンです。
シキは六花を『大したことない速度』と評してますが、普通に速いです。それでいて小さく動きが(シーナの技量によって)複雑なので、一般スペースガールでは撃ち落とすのは無理です。どこかで書こうかなと思ってますが、ピース系武装は2枠までという制限があります。シールドピース3枠とか、シールドピース2枠+アタックピース1枠とかは無理です。なぜ枠制限があるかと言うとピース系武装はハッキリ言って強力だからです。六花の最大の弱点はシールドピースの枠が1つ減ることですね。
装甲:C(60)
スラスター出力:B(80)
スラスター容量:C(60)
精密性:C(60)
レーダー:C(60)
ステルス性:C+(70)
EN容量:C+(70)
その名の通りバランス重視のステータス。
シーナさんの武装は確認できる限りだと両手のハンドガン、右肩に付いた花のような盾。シールドピースは多分1枠のみの50個。あと一定時間毎に白いマントを羽織っている。きっと僕のダストミラージュと同じようにステルス性を上げるマントだ。サーベルの端末も腰のホルダーに見える。合計6つ。残り2枠は不明。
「……」
チャチャさんにあの肩の盾について聞きたいけど、ニコさんが居るから聞きづらい。チャチャさんとの1対1の会話は慣れてきたけれど、まだ1対2の会話は無理ぃ……。
「あーあ、これはまずいわね」
シーナさんのレーダーに6……8機のスペースガールが映る。もう囲まれている形だ。
「なんでこんなに……」
「マークされてるからよ」
「シーナっちはちょい有名人でね、最優先で狙われちゃうんだよ。打ち合わせ無しでも、自然と他のチーム達はシーナっちを落とすために連携しちゃう。この形になると……」
こんなの、もう……。
『まぁ紅蓮の翼に1人で勝てるとも思っていませんから、どっちみち勝ちの目は無いと考えてましたよ』
シーナさんは冷静に言う。
「もう大人しく落ちたら? 意味なく手札見せる必要はないでしょ」
『いえ、私の能力をシキさんに見せる良い機会です』
「え、あ、僕……!?」
『はい。それではまず、私の秘密兵器――最強の武装を見せましょう』
いきなり秘密兵器!?
「アンタまさか……!」
『レールガンを起動します』
れれれ、レールガン!?
「うわわわ……!?」
シーナさんはハンドガンをしまい、とある武器をデータから実物へと具現化させる。
「あの形状、ホントに――」
――電磁砲、レールガン。
電磁砲の銃身は長く1mほどあり、その砲口は長方形だ。
レールガンと言えば、電磁気力を高速で撃ち出す大砲だ。ガンオタにとってはロマン砲と呼べる代物……!
『有効射程は200m。弾速は――』
電磁砲に電気を走らせ、シーナさんは横のマンションに砲口を向ける。その2秒後――電磁弾が放たれた。
強烈な射撃音と発光。放たれた電磁の弾丸はマンションを貫き、マンションの先にいた敵アイコンの1つを消した。
『見切れる速度じゃありません。威力も上々』
強い。速すぎる。あんなの反射で見切るのは不可能だ。
「ただ欠点もございまして、1度撃つとチャージ時間が1分20秒必要。さらに発砲音と発光が酷いため、このように」
シーナさんの包囲網があっという間に完成する。四方八方、完全に塞がれた。
「一気に敵が寄ってきます」
シーナさんに襲い掛かるスペースガール達。シーナさんは彼女たちの攻撃を捌きながら解説を続ける。
『私の基本スタイルはハンドガン2つ持ちです。このハンドガンは右手側のレッドカラーが1撃重視のセミオート、左手側のブルーカラーが手数重視のフルオートマチック。次にこの肩の花のような武装ですが』
「よく喋りながらこの猛攻を捌けるわね……」
「……ええ、本当に……」
シーナさんの動きは総じてレベルが高い。クレナイさんやニコさんより、間違いなく格上だ。
『この肩の武装はシールドピースの派生に当たる『アタックピース』です。武装名は『六花』』
シーナさんの肩の花が6枚の花弁となり散る。その花弁はシールドピースのように空中を闊歩し、敵機に襲い掛かる。花弁の先は鋭利に尖っており、スペースガールの装甲を突き破るだけの威力を持っている。
(遠隔操作できる6つのサーベルって感じかな。リーチは無いし、速度もそこまでだけど、シーナさんの射撃を捌きながら相手するのは難しいだろうなぁ)
僕なら多少のダメージは覚悟してまず六花を撃ち落とすかな。これだけ人数差があるんだから、誰か1人ぐらい六花の排除に集中すればいいのに。やっぱり急造のグループだから連携がぎこちないね。
『これは言うなれば攻撃型シールドピースです。ガードにも使えますが、防御力はそこまでありません。この六花と二丁のハンドガン、状況においてサーベルとシールドとスナイパーライフルも使います』
つまり、ハンドガン・ハンドガン・スナイパーライフル・サーベル・シールド・マント・六花・シールドピース……レールガン?
(武装が9つ……?)
『うーん、さすがにそろそろ限界ですね』
「この包囲網で5キルできたなら上等だよ」
「やり過ぎでしょ! ほんっとプライド高いわね!」
シーナさんはすでに右腕と左足を失っている。もう勝負は決した。
シーナさんが徐々に追い詰められる姿は……心に来る。この状況を作ってしまったのは他でもない、僕なのだから。僕のせいで、シーナさんはいじめられているんだ。
ニコさんは3機、シーナさんは5機倒した。でも僕は……撃破数0。
(あああ、足手まといだ……僕のせいで負けた……僕のせいで)
シーナさんは成す術なくデリートされた。
――――――あとがき――――――
レールガンと六花はG-AGEと同じくスペシャルウェポンです。
シキは六花を『大したことない速度』と評してますが、普通に速いです。それでいて小さく動きが(シーナの技量によって)複雑なので、一般スペースガールでは撃ち落とすのは無理です。どこかで書こうかなと思ってますが、ピース系武装は2枠までという制限があります。シールドピース3枠とか、シールドピース2枠+アタックピース1枠とかは無理です。なぜ枠制限があるかと言うとピース系武装はハッキリ言って強力だからです。六花の最大の弱点はシールドピースの枠が1つ減ることですね。
10
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
修復術師は物理で殴る ~配信に乱入したら大バズりしたので公式配信者やります~
樋川カイト
ファンタジー
ソロでありながら最高ランクであるSランク探索者として活動する女子高生、不知火穂花。
いつも通り探索を終えた彼女は、迷宮管理局のお姉さんから『公式配信者』にならないかと誘われる。
その誘いをすげなく断る穂花だったが、ひょんなことから自身の素性がネット中に知れ渡ってしまう。
その現実に開き直った彼女は、偶然知り合ったダンジョン配信者の少女とともに公式配信者としての人生を歩み始めるのだった。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる