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第十二話 王弟レナートの望み
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「婚約破棄騒動が起きるように仕向けたのは、君か?」
沈黙は短かった。レナートを眺めたフェデリカは、深く頭を下げた。
「――王弟殿下にご迷惑をおかけしましたこと、謝罪いたします」
「謝罪は不要だよ。ただ、どうやってあの状況を作ったのかを聞きたいだけだ」
フェデリカはぽつぽつと語り始めた。
噂のこと。ジュリアマリアを利用したこと。思った以上の働きをしたこと。
「――このようなことになるとは、露ほども想像しておりませんでした。婚約の件も含め、王弟殿下には多大な苦労を強いてしまいました。この婚姻を終えるときには、何一つ殿下に瑕疵をつけないとお約束いたします。心からお詫び申し上げます」
「ふっ......あはははは!」
レナートがいきなり笑い出したからだろう、フェデリカはきょとんとした。
「殿下?」
「すまない......ただ、あまりにも清々しい理由だと思って」
己の研究が侮辱されたこと。
報復のついでに王太子を失脚させたこと。
——これを面白いと言わずして、なんと言おう。
国よりも何よりも研究を大事にしているのは、羨ましいとさえ思う。
レナートがかつて大切にしていた家族というものは、既に崩壊してしまったから。
「君の策謀には頭が下がるよ」
「お褒めに預かり光栄です?」
フェデリカは不思議そうにしている。それが一層おかしかった。
「――そんな君を見込んで頼みがあるのだが」
「はい」
「私を退位させるための方法を、一緒に考えてくれないだろうか?」
***
「退位、ですか」
フェデリカは些か面喰った。王位継承権を放棄したがっていたし、不自然なことではないが。
「あぁ。貴族議会でも言ったように、私は妃を迎えるつもりはない。君との婚姻を無効にした後は独り身を貫く予定だが、そうすると周囲が煩いだろう。何かしらの理由をつけて、速やかに傍系に位を譲りたい」
「......お譲りするなら誰に、とお考えですか?」
「そうだね、ロレンツィ侯になるかな」
「なるほど」
フェデリカは思考の海に沈む。大本は国王のせいとはいえ、自分の策略が契機となった自覚はあったから、出来る限りのことはしたかった。
「......予想はしていたけれど、私を咎めないんだね」
フェデリカは目を瞬いた。王弟は決まり悪そうな顔をしている。
「なぜ咎める必要があるのです」
「結婚して子を残すことは貴族として、王族としての責務だ」
そうですね、とフェデリカは頷く。実際、貴族の結婚は子を残すことを前提として、二つの家を結び付けるものだ。それで言えば、フェデリカも立派な落伍者だ。
「――ですが殿下の決断は殿下のものです。他の誰も口出しすることはできません。ましてそう決断するに至る理由があるのなら、どうして咎めることが出来ましょうか」
王弟は目を見開いた。薄い唇が物言いたげに開き、しかし空気を食んだだけで閉ざされる。泣き笑いのような顔をするので、フェデリカは何か間違ったことを言ったかと慌てた。
「......そう、か。私のもの、か」
「? はい。殿下の生き方は殿下がお決めになることです」
ありがとう、と小さな呟きが漏れた。耳を澄まさなければ聞こえないほどの小さな声だった。
「――ありがとう、アンヌンツィアータ令嬢」
「ええと......お役に立てて光栄です」
まだ何も考えてないんだけどな、とフェデリカは内心で首を傾げつつ答えた。
会場に戻った王弟とフェデリカは、再び人の山に埋もれた。先程と同じように捌いていると、不意に人波が割れた。歩んできた人物を見て、フェデリカは唇を引き結ぶ。
「――海の王国エスピノサ領主が嫡子、ベルトラン・ラミロ・デ・エスピノサ、王弟殿下に拝謁いたします」
海の王国の衣装を纏った男は、大陸の言葉を流暢に操り一礼する。
「エスピノサ殿、顔を上げてください。一瞥以来ですね」
「はい。王都を案内していただきましたが、賑やかで大変良いところでした」
「そう言っていただけて光栄です」
ひたと、紫の目がこちらに向けられる。
「――アンヌンツィアータ令嬢、先日は失礼した。王弟殿下の婚約者になられたということは、研究をやめられるということだろうか?」
「可能な限り、続けていきたいと思っております」
「それがいいだろう。あなたの才がここで潰れてしまうのは惜しい」
「過分なお言葉です」
「あなたの光の回折に関する論文は非常に興味深いものだった。どうだろうか、私が研究している彗星の円錐曲線も併せて、語り合いたいものだが」
フェデリカは目を輝かせた。紫の瞳のことなどすっかり忘れて頷く。何しろ海の王国の研究者と語り合える機会など早々ないのだ。
「エスピノサ様にそう言っていただけるとは、光栄です。私は明後日には王都を発つ予定ですので、明日であれば対応できるかと」
「承知した。では王宮の客間まで来ていただきたい」
「畏まりました」
「王弟殿下もどうだろうか」
王弟の微苦笑で我に返る。つい大学にいる気分で了承してしまったが、婚約したばかりだった。
「やめておきましょう。学者ふたりに混ざるのは厳しい。それよりアルディーニ伯爵をお誘いしてみては?」
「アルディーニ伯爵というと......」
「カルミネ・ヴェナンツィオ・ディ・ラ・ヴァッレ、キエザ大学数学専攻です」
「ああ、彼か。確か自然対数についての論文の共著者になっていた」
頷くと、ベルトランは上機嫌に頷く。
「ではお誘いしてみよう。思わぬところで語り合うことができそうでとても喜ばしい」
ベルトランは王弟に礼をして去って行った。フェデリカは己の浅慮を詫びたが、構わない、と微笑みが返される。
「海の王国の方とお話できる機会も早々ない。実りあるものになるといいね」
「ありがとうございます!」
フェデリカは満面の笑みを浮かべて頭を下げた。
***
『は? 今、なんと仰いましたか?』
『十三皇子よ、キエザへ留学しろ』
アーキルは拳を握りしめた。目の前のベッドに横たわっているのは、髑髏のようにやせ衰えたこの国の主。認めがたいが、アーキルの父である。
『なぜですか』
『前王朝の生き残りが潜んでいるかもしれないのだ。捜索せよ』
アーキルは眉を顰めた。父が前王朝を倒したのは20年も前。その後皇帝一族は末端に至るまで殺し尽くされた。あまりの残虐さに異議を呈した部族もまた滅ぼされ、最後の皇帝と同じ赤い瞳を持つ者に至っては、幼子でも老人でも関係なく殺された。
父は己が殺した若人を——前王朝最後の皇帝を恐れているらしかった。
『既にシルハーン一族は滅ぼされたのでは』
『あの男の子供がいるかもしれないのだ。南の王国はあの男の妻の生国でもある』
『現在は国交を断絶しているはずです。留学など不可能でしょう』
『既に話は通してある。まさか断らないだろうなぁ? お前の妹がどうなってもいいのか?』
アーキルは顔を歪めた。父が側室や庶子のことを全く気にかけていないことは身に染みて理解していた。
アーキルの母は遊興と称して父と家臣の慰み者となった挙句、酒に酔った父の手で殺されたのだから。
『――謹んで皇命を承ります』
自分の部屋に戻り、アーキルは壁に己の拳を叩きつけた。純然たる殺意が胸を満たしていた。
『――お兄様? どうされたの?』
『......アイシャ』
おずおずと顔を覗かせたのは、7歳年下の妹、アイシャだった。体が弱く、皇宮内でも冷遇されているため、実年齢よりも幼く見える。
『隣国に留学することが決まったんだ。暫く会えなくなる』
『そうなの? 寂しいけど、でもおめでとう。お兄様、植物の研究大好きでしょう?』
『......あぁ』
毒から身を護るために学び始めただけ、大学に送られたのは、皇太子である兄の手回しだ。あの男はあろうことか、異母妹であるアイシャを組み敷こうとし、それを退けたアーキルを憎んだ。
『――必ず帰ってくる。だからその時まで、どうか無事でいてくれ』
『うん! ねえお兄様、行く前にケマンチェを聞かせて。アイシャ、お兄様の演奏大好き!』
『分かった』
ケマンチェは母の遺品となってしまった伝統楽器だ。アイシャが幼い時に母は殺されたので、アイシャにとって母を偲ぶものはこれだけだ。アイシャは演奏を聞いて満面の笑みを浮かべている。
——必ず守らなければ。
沈黙は短かった。レナートを眺めたフェデリカは、深く頭を下げた。
「――王弟殿下にご迷惑をおかけしましたこと、謝罪いたします」
「謝罪は不要だよ。ただ、どうやってあの状況を作ったのかを聞きたいだけだ」
フェデリカはぽつぽつと語り始めた。
噂のこと。ジュリアマリアを利用したこと。思った以上の働きをしたこと。
「――このようなことになるとは、露ほども想像しておりませんでした。婚約の件も含め、王弟殿下には多大な苦労を強いてしまいました。この婚姻を終えるときには、何一つ殿下に瑕疵をつけないとお約束いたします。心からお詫び申し上げます」
「ふっ......あはははは!」
レナートがいきなり笑い出したからだろう、フェデリカはきょとんとした。
「殿下?」
「すまない......ただ、あまりにも清々しい理由だと思って」
己の研究が侮辱されたこと。
報復のついでに王太子を失脚させたこと。
——これを面白いと言わずして、なんと言おう。
国よりも何よりも研究を大事にしているのは、羨ましいとさえ思う。
レナートがかつて大切にしていた家族というものは、既に崩壊してしまったから。
「君の策謀には頭が下がるよ」
「お褒めに預かり光栄です?」
フェデリカは不思議そうにしている。それが一層おかしかった。
「――そんな君を見込んで頼みがあるのだが」
「はい」
「私を退位させるための方法を、一緒に考えてくれないだろうか?」
***
「退位、ですか」
フェデリカは些か面喰った。王位継承権を放棄したがっていたし、不自然なことではないが。
「あぁ。貴族議会でも言ったように、私は妃を迎えるつもりはない。君との婚姻を無効にした後は独り身を貫く予定だが、そうすると周囲が煩いだろう。何かしらの理由をつけて、速やかに傍系に位を譲りたい」
「......お譲りするなら誰に、とお考えですか?」
「そうだね、ロレンツィ侯になるかな」
「なるほど」
フェデリカは思考の海に沈む。大本は国王のせいとはいえ、自分の策略が契機となった自覚はあったから、出来る限りのことはしたかった。
「......予想はしていたけれど、私を咎めないんだね」
フェデリカは目を瞬いた。王弟は決まり悪そうな顔をしている。
「なぜ咎める必要があるのです」
「結婚して子を残すことは貴族として、王族としての責務だ」
そうですね、とフェデリカは頷く。実際、貴族の結婚は子を残すことを前提として、二つの家を結び付けるものだ。それで言えば、フェデリカも立派な落伍者だ。
「――ですが殿下の決断は殿下のものです。他の誰も口出しすることはできません。ましてそう決断するに至る理由があるのなら、どうして咎めることが出来ましょうか」
王弟は目を見開いた。薄い唇が物言いたげに開き、しかし空気を食んだだけで閉ざされる。泣き笑いのような顔をするので、フェデリカは何か間違ったことを言ったかと慌てた。
「......そう、か。私のもの、か」
「? はい。殿下の生き方は殿下がお決めになることです」
ありがとう、と小さな呟きが漏れた。耳を澄まさなければ聞こえないほどの小さな声だった。
「――ありがとう、アンヌンツィアータ令嬢」
「ええと......お役に立てて光栄です」
まだ何も考えてないんだけどな、とフェデリカは内心で首を傾げつつ答えた。
会場に戻った王弟とフェデリカは、再び人の山に埋もれた。先程と同じように捌いていると、不意に人波が割れた。歩んできた人物を見て、フェデリカは唇を引き結ぶ。
「――海の王国エスピノサ領主が嫡子、ベルトラン・ラミロ・デ・エスピノサ、王弟殿下に拝謁いたします」
海の王国の衣装を纏った男は、大陸の言葉を流暢に操り一礼する。
「エスピノサ殿、顔を上げてください。一瞥以来ですね」
「はい。王都を案内していただきましたが、賑やかで大変良いところでした」
「そう言っていただけて光栄です」
ひたと、紫の目がこちらに向けられる。
「――アンヌンツィアータ令嬢、先日は失礼した。王弟殿下の婚約者になられたということは、研究をやめられるということだろうか?」
「可能な限り、続けていきたいと思っております」
「それがいいだろう。あなたの才がここで潰れてしまうのは惜しい」
「過分なお言葉です」
「あなたの光の回折に関する論文は非常に興味深いものだった。どうだろうか、私が研究している彗星の円錐曲線も併せて、語り合いたいものだが」
フェデリカは目を輝かせた。紫の瞳のことなどすっかり忘れて頷く。何しろ海の王国の研究者と語り合える機会など早々ないのだ。
「エスピノサ様にそう言っていただけるとは、光栄です。私は明後日には王都を発つ予定ですので、明日であれば対応できるかと」
「承知した。では王宮の客間まで来ていただきたい」
「畏まりました」
「王弟殿下もどうだろうか」
王弟の微苦笑で我に返る。つい大学にいる気分で了承してしまったが、婚約したばかりだった。
「やめておきましょう。学者ふたりに混ざるのは厳しい。それよりアルディーニ伯爵をお誘いしてみては?」
「アルディーニ伯爵というと......」
「カルミネ・ヴェナンツィオ・ディ・ラ・ヴァッレ、キエザ大学数学専攻です」
「ああ、彼か。確か自然対数についての論文の共著者になっていた」
頷くと、ベルトランは上機嫌に頷く。
「ではお誘いしてみよう。思わぬところで語り合うことができそうでとても喜ばしい」
ベルトランは王弟に礼をして去って行った。フェデリカは己の浅慮を詫びたが、構わない、と微笑みが返される。
「海の王国の方とお話できる機会も早々ない。実りあるものになるといいね」
「ありがとうございます!」
フェデリカは満面の笑みを浮かべて頭を下げた。
***
『は? 今、なんと仰いましたか?』
『十三皇子よ、キエザへ留学しろ』
アーキルは拳を握りしめた。目の前のベッドに横たわっているのは、髑髏のようにやせ衰えたこの国の主。認めがたいが、アーキルの父である。
『なぜですか』
『前王朝の生き残りが潜んでいるかもしれないのだ。捜索せよ』
アーキルは眉を顰めた。父が前王朝を倒したのは20年も前。その後皇帝一族は末端に至るまで殺し尽くされた。あまりの残虐さに異議を呈した部族もまた滅ぼされ、最後の皇帝と同じ赤い瞳を持つ者に至っては、幼子でも老人でも関係なく殺された。
父は己が殺した若人を——前王朝最後の皇帝を恐れているらしかった。
『既にシルハーン一族は滅ぼされたのでは』
『あの男の子供がいるかもしれないのだ。南の王国はあの男の妻の生国でもある』
『現在は国交を断絶しているはずです。留学など不可能でしょう』
『既に話は通してある。まさか断らないだろうなぁ? お前の妹がどうなってもいいのか?』
アーキルは顔を歪めた。父が側室や庶子のことを全く気にかけていないことは身に染みて理解していた。
アーキルの母は遊興と称して父と家臣の慰み者となった挙句、酒に酔った父の手で殺されたのだから。
『――謹んで皇命を承ります』
自分の部屋に戻り、アーキルは壁に己の拳を叩きつけた。純然たる殺意が胸を満たしていた。
『――お兄様? どうされたの?』
『......アイシャ』
おずおずと顔を覗かせたのは、7歳年下の妹、アイシャだった。体が弱く、皇宮内でも冷遇されているため、実年齢よりも幼く見える。
『隣国に留学することが決まったんだ。暫く会えなくなる』
『そうなの? 寂しいけど、でもおめでとう。お兄様、植物の研究大好きでしょう?』
『......あぁ』
毒から身を護るために学び始めただけ、大学に送られたのは、皇太子である兄の手回しだ。あの男はあろうことか、異母妹であるアイシャを組み敷こうとし、それを退けたアーキルを憎んだ。
『――必ず帰ってくる。だからその時まで、どうか無事でいてくれ』
『うん! ねえお兄様、行く前にケマンチェを聞かせて。アイシャ、お兄様の演奏大好き!』
『分かった』
ケマンチェは母の遺品となってしまった伝統楽器だ。アイシャが幼い時に母は殺されたので、アイシャにとって母を偲ぶものはこれだけだ。アイシャは演奏を聞いて満面の笑みを浮かべている。
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