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決闘
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4月3日の夕刻、モターリ川の河川敷にアイリーンの姿があった。
時は16時半過ぎ、もうそろそろショーンが来てもおかしくない時間になっていた。
アイリーンは武者震いをしていた。
ショーンを倒せば、明日の戦地へと向かうことが出来る。
そう思うと居ても立っても居られなかった。
あの岩をも粉砕する秘技ナデシコを習得してきたのである。
ショーンがアイリーンの間合いに入ってきたら直ぐに仕掛けられるよう体勢を整えていた。
しばらく待っているとショーンらしき影が見えてきた。
こちらに向かって手を振っている。
間違い無いショーンだ。
アイリーンは直ぐに臨戦態勢を取った。
体にオーラを纏わせていく。
するとショーンも何か感じ取ったのか一定の距離で立ち止まってしまった。
そして遠くから言われる。
「アイリーン、今日は俺の話を聞いてくれ~」
アイリーンはショーンの言葉を無視した。
そして、距離感を確かめる。
秘技ナデシコはこちらの間合いに入って貰わないと発動出来ない。
アイリーンは慎重にショーンとの間合いを詰めていく。
しかしショーンも同じように距離を取っていく。
「アイリーン、オーラを仕舞ってくれ。今日は戦いに来たんじゃないんだ」
ショーンはそのつもりでもアイリーンは違う。
今日こそショーンに勝って戦地に自分が向かうんだ、そう思っていた。
アイリーンは間合いを詰める。
しかしショーンが距離を取っていく。
堂々巡りして、これでは埒が明かない。
アイリーンは一気にショーンの元へと走り込んだ。
するとショーンも後ろ向きに走り出した。
「今日はお前と戦う気はない」
ショーンが逃げながら言う。
「戦う気がないなら何故怪文書を送ってきた」
アイリーンが追いかけながら言う。
「そうでもないと今居る部隊では面倒事になってしまうんだ」
「黒炎の龍での話か」
「そうだ」
「それならば死の4番隊隊長になったって言うのは本当か?」
「ああ、そうだ」
「黒炎の龍では実力次第で上に上がれるって話は本当なんだな?」
「ああ、その話も合っている。前任は俺が倒した」
「なるほどな」
徐々に2人のスピードは上がっていく。
「それならば、今日、私がショーンを倒せば4番隊隊長ということだな?」
バキッバキッとアイリーンが腕を鳴らす。
「それが出来れば、の話だが」
ショーンも何か意味ありげに逃げながら言う。
「今日は絶対にショーンを倒す」
「果たして出来るかな、それは」
河川敷も永遠に続いている訳ではない。
おいかけっこをしている内にアイリーンはとうとうショーンを河岸まで追い詰めた。
「とうとうここまで来たな」
アイリーンは躙り寄る。
ショーンは両手を挙げた。
「アイリーンもう一度聞いてくれ。今日は戦いに来たんじゃないんだ」
しかしアイリーンは聞く耳を持たない。
「ショーンにそのつもりがなくとも私は戦いに来た。あの日の雪辱を果たしに!」
アイリーンはオーラを一気に身体中に纏わせた。
それにつられてか河川敷の小石も空間に浮かび出した。
そして、忌々しげに言う。
「あの日、ショーンは私を助けたつもりかもしれないが、あの戦いのせいで私は騎士としての資格を失った」
「面接会場でのことか。あの日、お前は……」
「黙れ!ショーンの言い訳など聞きたくもない」
「ちょっと待ってくれ。俺の話を……」
アイリーンはショーンの話も聞かず空高く舞い上がった。
河川敷に突風が吹き荒れる。
「食らえ!秘技ナデシコ!」
ショーンの体目掛けて技を繰り出す。
アイリーンは宙に舞いながら完全にその姿を捕らえた!
「一の儀、春!」
ショーンが突風に包まれる。
「ぐわぁぁ」
ショーンが叫び声を出す。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンは体勢を変える。
そして、再びショーンへと技を繰り出す。
「二の儀、夏」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐはっ!」
ショーンは血まで吐いている。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンはまた体勢を変える。
そして、三度ショーンへと技を繰り出す。
「三の儀、秋」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐはっはぁ~」
ショーンは大量の血を吐き出した。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンはまた体勢を変える。
そして、最後の技をショーンへと繰り出す。
「四の儀、冬」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐわっぐわっぐわっああっああ~」
ショーンが大量の血を吐き、倒れた。
最後まで無抵抗な呆気ない戦いだった。
アイリーンは静かにショーンに両手を合わせた。
「御免」
そして、アイリーンがオーラを仕舞うと襲ってきたのかとてつもない倦怠感だった。
先生が言った通り、秘技ナデシコは諸刃の剣だった。
アイリーンは立っているのがやっとという状況になった。
しかし、アイリーンは心の中では歓喜していた。
あの有名な黒炎の龍の4番隊隊長に勝った。
これで自分が明日戦地へ向かえると。
そして、ショーンの死体に背を向けた瞬間。
ゾゾゾゾゾゾ
今までに感じたことの無い気味の悪さを味わった。
「ななな……何これ」
体が石のように動かない。
まるで固定されているかのようだ。
そして、直ぐ背後から声がした。
「お前も少しは強くなったな」
「ショーン、貴様」
生きていたのか、と言おうとした瞬間、頸動脈に強い圧迫を感じた。
ショーンがアイリーンの首を絞めているのだ。
息が出来ない。
「さっきのは俺も痛かったぜ。体術も捨てたもんじゃねーな」
苦しい。
「このじゃじゃ馬女め、人の話は最後まで聞け。
アイリーン今日呼び出したのは俺との……」
ショーンがしゃべっている途中で、アイリーンは意識を手放してしまった。
時は16時半過ぎ、もうそろそろショーンが来てもおかしくない時間になっていた。
アイリーンは武者震いをしていた。
ショーンを倒せば、明日の戦地へと向かうことが出来る。
そう思うと居ても立っても居られなかった。
あの岩をも粉砕する秘技ナデシコを習得してきたのである。
ショーンがアイリーンの間合いに入ってきたら直ぐに仕掛けられるよう体勢を整えていた。
しばらく待っているとショーンらしき影が見えてきた。
こちらに向かって手を振っている。
間違い無いショーンだ。
アイリーンは直ぐに臨戦態勢を取った。
体にオーラを纏わせていく。
するとショーンも何か感じ取ったのか一定の距離で立ち止まってしまった。
そして遠くから言われる。
「アイリーン、今日は俺の話を聞いてくれ~」
アイリーンはショーンの言葉を無視した。
そして、距離感を確かめる。
秘技ナデシコはこちらの間合いに入って貰わないと発動出来ない。
アイリーンは慎重にショーンとの間合いを詰めていく。
しかしショーンも同じように距離を取っていく。
「アイリーン、オーラを仕舞ってくれ。今日は戦いに来たんじゃないんだ」
ショーンはそのつもりでもアイリーンは違う。
今日こそショーンに勝って戦地に自分が向かうんだ、そう思っていた。
アイリーンは間合いを詰める。
しかしショーンが距離を取っていく。
堂々巡りして、これでは埒が明かない。
アイリーンは一気にショーンの元へと走り込んだ。
するとショーンも後ろ向きに走り出した。
「今日はお前と戦う気はない」
ショーンが逃げながら言う。
「戦う気がないなら何故怪文書を送ってきた」
アイリーンが追いかけながら言う。
「そうでもないと今居る部隊では面倒事になってしまうんだ」
「黒炎の龍での話か」
「そうだ」
「それならば死の4番隊隊長になったって言うのは本当か?」
「ああ、そうだ」
「黒炎の龍では実力次第で上に上がれるって話は本当なんだな?」
「ああ、その話も合っている。前任は俺が倒した」
「なるほどな」
徐々に2人のスピードは上がっていく。
「それならば、今日、私がショーンを倒せば4番隊隊長ということだな?」
バキッバキッとアイリーンが腕を鳴らす。
「それが出来れば、の話だが」
ショーンも何か意味ありげに逃げながら言う。
「今日は絶対にショーンを倒す」
「果たして出来るかな、それは」
河川敷も永遠に続いている訳ではない。
おいかけっこをしている内にアイリーンはとうとうショーンを河岸まで追い詰めた。
「とうとうここまで来たな」
アイリーンは躙り寄る。
ショーンは両手を挙げた。
「アイリーンもう一度聞いてくれ。今日は戦いに来たんじゃないんだ」
しかしアイリーンは聞く耳を持たない。
「ショーンにそのつもりがなくとも私は戦いに来た。あの日の雪辱を果たしに!」
アイリーンはオーラを一気に身体中に纏わせた。
それにつられてか河川敷の小石も空間に浮かび出した。
そして、忌々しげに言う。
「あの日、ショーンは私を助けたつもりかもしれないが、あの戦いのせいで私は騎士としての資格を失った」
「面接会場でのことか。あの日、お前は……」
「黙れ!ショーンの言い訳など聞きたくもない」
「ちょっと待ってくれ。俺の話を……」
アイリーンはショーンの話も聞かず空高く舞い上がった。
河川敷に突風が吹き荒れる。
「食らえ!秘技ナデシコ!」
ショーンの体目掛けて技を繰り出す。
アイリーンは宙に舞いながら完全にその姿を捕らえた!
「一の儀、春!」
ショーンが突風に包まれる。
「ぐわぁぁ」
ショーンが叫び声を出す。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンは体勢を変える。
そして、再びショーンへと技を繰り出す。
「二の儀、夏」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐはっ!」
ショーンは血まで吐いている。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンはまた体勢を変える。
そして、三度ショーンへと技を繰り出す。
「三の儀、秋」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐはっはぁ~」
ショーンは大量の血を吐き出した。
効いているようだ。
直ぐにアイリーンはまた体勢を変える。
そして、最後の技をショーンへと繰り出す。
「四の儀、冬」
またもショーンが突風に包まれる。
「ぐわっぐわっぐわっああっああ~」
ショーンが大量の血を吐き、倒れた。
最後まで無抵抗な呆気ない戦いだった。
アイリーンは静かにショーンに両手を合わせた。
「御免」
そして、アイリーンがオーラを仕舞うと襲ってきたのかとてつもない倦怠感だった。
先生が言った通り、秘技ナデシコは諸刃の剣だった。
アイリーンは立っているのがやっとという状況になった。
しかし、アイリーンは心の中では歓喜していた。
あの有名な黒炎の龍の4番隊隊長に勝った。
これで自分が明日戦地へ向かえると。
そして、ショーンの死体に背を向けた瞬間。
ゾゾゾゾゾゾ
今までに感じたことの無い気味の悪さを味わった。
「ななな……何これ」
体が石のように動かない。
まるで固定されているかのようだ。
そして、直ぐ背後から声がした。
「お前も少しは強くなったな」
「ショーン、貴様」
生きていたのか、と言おうとした瞬間、頸動脈に強い圧迫を感じた。
ショーンがアイリーンの首を絞めているのだ。
息が出来ない。
「さっきのは俺も痛かったぜ。体術も捨てたもんじゃねーな」
苦しい。
「このじゃじゃ馬女め、人の話は最後まで聞け。
アイリーン今日呼び出したのは俺との……」
ショーンがしゃべっている途中で、アイリーンは意識を手放してしまった。
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