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第1章:希代の聖女
第6話 エルメーテ公爵家(1)
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村を襲った魔物の集団発生を退けてから二週間後、私は再び馬車に揺られていた。
乗っている馬車は、貴族が使う立派な四頭立ての馬車だ。
今回はお父さんとお母さん、そしてヴェネリオ子爵が一緒に乗っている。
さらにもう一人、私を村まで迎えに来たグレゴリオ最高司祭が同乗していた。
前回の人生でも親しかった人で、温和な髭のお爺ちゃんだ。
宿場町のベイヤー司祭が王都に聖女認定を通達したら、グレゴリオ最高司祭がわざわざ馬車で来てくれたのだ。
お父さんがニヤリと笑いながらグレゴリオ最高司祭に告げる。
「あんな荒唐無稽な話を、あんたが信じてくれるとは思わなかったな」
「シトラス様が授かった聖名、新しき原初の聖女に比べれば、その程度の話は荒唐無稽でもなんでもないさ。
こんな特別な名前を授ける以上、聖神様にも深い考えがあるのは間違いがない。
それが魔神復活の阻止ならば、納得もいくというものだ」
今この馬車に居るのは、私の事情を全て打ち明けた人たちだ。
お父さんたちに全てを打ち明けるのは迷ったけれど、グレゴリオ最高司祭が「そうした方が良い結果を生むでしょう」と言ったので、結局全てを話してしまった。
その時のお父さんは猛烈に怒り狂い、殺意を身体から溢れさせていた。
……そりゃそうだよね。前回の人生、本当にぼろ雑巾みたいに使い捨てられたもん。
お母さんは馬車の中でも表情が暗い。
「そんな大任、どうしてもシトラスでないといけないのでしょうか。他に適任者はいないのですか?」
「お母さん、それは前も言ったでしょ? 今現在、私より聖女に近い人間が居ないんだってさ。
それに悲しむ人を減らせるのなら、私はそれだけで頑張れる気がするから大丈夫だよ」
私が魔物の集団発生を退けてから数日後、宿場町で洗礼を受けた子供たちが帰ってきていた。
前回の人生では見られなかった、あの子たちが両親と再会した時の笑顔は、私にとってなによりの報酬だった。
十年前の、見ているだけで胸を締め付けられそうな悲しい泣き顔が『なかったこと』になったのだ。
これからも、前回の人生で見続けていた悲しい運命を打破していけるなら、少しはやる気になろうというものだ。
――それでも、今でもあの処刑される瞬間は夢に見てしまう。
人々の憎悪が混じった怒号と、国王や王子の冷たい侮蔑の視線。
あの時は心を凍らせていたから耐えられたけど、温かい気持ちを思い出した今の私にはつらい記憶だった。
あんな人たちも救わなきゃいけないのかと思うと、思わず気持ちが萎えそうになってしまうのを自覚していた。
「シトラス様、無理をする必要はありませんぞ?
あなたは宮廷で十年を生きた記憶があると言いますが、その経験はほとんど生きないでしょう。
あの世界で戦うのは、戦い方を知っている人間に任せてしまえばよろしいのです。
あなたはただ、苦しむ人々を救うことだけをお考え下さい」
私が曖昧に微笑みを返すと、グレゴリオ最高司祭が優しい微笑みで告げてくる。
「あなたは前の人生で、民衆に失望してしまったかもしれません。ですがそれもまた、宰相によって苦しめられた民衆の心の悲鳴だと思ってください。
彼らもまた、被害者なのです。正しき道へ導いてあげれば、あなたを失望させた民衆たちも必ずやあなたに温かい心を返してくれるはず。
私たちがそうなるよう、シュミット宰相と戦っていきます。
ですからシトラス様は、できる範囲で構いません。民を救っては頂けませんか」
そこまで言われたら、断る言葉を私は持っていない。
「……わかりました。できる範囲で良いのなら」
私の静かな言葉に、グレゴリオ最高司祭は嬉しそうに頷いてくれた。
****
馬車は大きな屋敷の門をくぐり、玄関前で止まった。
全員が馬車から降りると、知っている顔が出迎えてくれた。エルメーテ公爵だ。
長い金髪を優美に風になびかせている。
「君が聖女として認定を受けたシトラスだね。
私が君の身元を引き受ける、ヴァレンティーノ・アデルモ・エルメーテだ。
これからは気軽にお父様とでも呼んで欲しい」
この人が、今日から私のお父様になる。
前回の人生では私に冷たい視線を投げかけてきた人が、今は温かい眼差しで私を見つめていた。
なんだか変な気分に陥りながら、私は着ている聖女の法衣の裾を摘まんでカーテシーで挨拶をする。
「シトラス・ファム・エストレル・ミレウス・ガストーニュです。
これからお世話になります」
エルメーテ公爵――お父様がほぅ、と感嘆のため息を漏らした。
「どこでそんな所作を覚えたんだい?
村娘が身に着けているものではないだろうに。
付け焼刃という訳でもなさそうだ。実に手慣れている。七歳の子供の所作ではない。
君は不思議な子だね」
私は曖昧に微笑んだ。
「聖女ですので――ところで、アンリ公爵令息はいらっしゃらないのですか?」
「ああ、アンリなら今は森に狩りに行っている。十歳だが、既に大人顔負けの腕前だ。
将来が楽しみだよ――噂をすれば、だな。アンリ! こちらへ来なさい!」
お父様が手を挙げて声を向けた方角を見ると、ポニーに乗った銀髪の男の子が無表情でこちらに向かってくるところだった。
その後ろには従者が獲物らしき鹿を二人がかりで抱えている。
おそらく背負っている弓で仕留めたのだろう。
近くまで来た銀髪の男の子――アンリ兄様がポニーから降りてお父様に尋ねる。
「何か御用ですか父上」
「紹介しよう、今日から養女となるシトラスだ。聖教会に認定された聖女だよ。
これから貴族教育を受けることになると思うが、お前の妹となる。仲良くしてやってくれ」
私はお父様に背中を押され、前に出た。
アンリ兄様は十歳にして既に美術品のような端正な顔立ちが完成していた。
無表情なのは相変わらずだけど、前回の人生で感じたような冷たい視線は、そこにはない。
「……アンリだ。私の事はお前の好きに呼ぶといい」
無愛想だな?! この人、子供の頃から無愛想なの?!
私は必死に微笑みを取り繕って挨拶を返す。
「シトラスです。私の事も、お兄様の好きにお呼びください。
これから仲良くしてくださいね」
アンリ兄様は私の愛想笑いをしばらく見つめたあと、ふいっと視線をそらして屋敷の中に入っていったしまった。
……うーん、対応間違えたかなぁ?
「アンリの奴、照れているな? 我が家に娘はいないから、歳の近い女子と初めて会って緊張しているんだろう」
お父様? とてもそうは見えないのですが?
どう見ても素っ気ないし、表情にも変化なんてなかったけど?
私が混乱していると、お父様がお父さんに話しかけた。
「ギーグ、お前がここに居るということは、仕官の話を受けてくれると思っても構わないのだな?」
この場合の仕官とは、エルメーテ公爵領の私兵として公爵家に仕えることを意味する。
国家の軍は各領地の私兵団がほとんどを占める。
王都に居る国家直属の軍は、全体からすると一割くらいだ。
つまり領地の私兵ではあるけれど、国家に命じられれば国家の一兵卒として働く義務を負うことになる。
それはお父さんが嫌い、拒み続けた人生だ。
だけどお父さんはしっかりと頷いた。
「あんたが娘を粗末に扱うとは思わないが、娘を傍で守ってやりたい。
そのためなら堅苦しい仕官だろうと引き受けてやるさ」
お父様の片眉が上がり、お父さんの顔をまじまじと見つめた。
「……お前がそこまで言うとは、何があった?
いくら聖女とはいえ、グレゴリオ最高司祭までがこの場に居るのは何が目的だ?」
グレゴリオ最高司祭が、人の良い微笑みを湛えてお父様に告げる。
「立ち話で済ませられるものではありません。
中で人払いをしてから、お話しましょう」
乗っている馬車は、貴族が使う立派な四頭立ての馬車だ。
今回はお父さんとお母さん、そしてヴェネリオ子爵が一緒に乗っている。
さらにもう一人、私を村まで迎えに来たグレゴリオ最高司祭が同乗していた。
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こんな特別な名前を授ける以上、聖神様にも深い考えがあるのは間違いがない。
それが魔神復活の阻止ならば、納得もいくというものだ」
今この馬車に居るのは、私の事情を全て打ち明けた人たちだ。
お父さんたちに全てを打ち明けるのは迷ったけれど、グレゴリオ最高司祭が「そうした方が良い結果を生むでしょう」と言ったので、結局全てを話してしまった。
その時のお父さんは猛烈に怒り狂い、殺意を身体から溢れさせていた。
……そりゃそうだよね。前回の人生、本当にぼろ雑巾みたいに使い捨てられたもん。
お母さんは馬車の中でも表情が暗い。
「そんな大任、どうしてもシトラスでないといけないのでしょうか。他に適任者はいないのですか?」
「お母さん、それは前も言ったでしょ? 今現在、私より聖女に近い人間が居ないんだってさ。
それに悲しむ人を減らせるのなら、私はそれだけで頑張れる気がするから大丈夫だよ」
私が魔物の集団発生を退けてから数日後、宿場町で洗礼を受けた子供たちが帰ってきていた。
前回の人生では見られなかった、あの子たちが両親と再会した時の笑顔は、私にとってなによりの報酬だった。
十年前の、見ているだけで胸を締め付けられそうな悲しい泣き顔が『なかったこと』になったのだ。
これからも、前回の人生で見続けていた悲しい運命を打破していけるなら、少しはやる気になろうというものだ。
――それでも、今でもあの処刑される瞬間は夢に見てしまう。
人々の憎悪が混じった怒号と、国王や王子の冷たい侮蔑の視線。
あの時は心を凍らせていたから耐えられたけど、温かい気持ちを思い出した今の私にはつらい記憶だった。
あんな人たちも救わなきゃいけないのかと思うと、思わず気持ちが萎えそうになってしまうのを自覚していた。
「シトラス様、無理をする必要はありませんぞ?
あなたは宮廷で十年を生きた記憶があると言いますが、その経験はほとんど生きないでしょう。
あの世界で戦うのは、戦い方を知っている人間に任せてしまえばよろしいのです。
あなたはただ、苦しむ人々を救うことだけをお考え下さい」
私が曖昧に微笑みを返すと、グレゴリオ最高司祭が優しい微笑みで告げてくる。
「あなたは前の人生で、民衆に失望してしまったかもしれません。ですがそれもまた、宰相によって苦しめられた民衆の心の悲鳴だと思ってください。
彼らもまた、被害者なのです。正しき道へ導いてあげれば、あなたを失望させた民衆たちも必ずやあなたに温かい心を返してくれるはず。
私たちがそうなるよう、シュミット宰相と戦っていきます。
ですからシトラス様は、できる範囲で構いません。民を救っては頂けませんか」
そこまで言われたら、断る言葉を私は持っていない。
「……わかりました。できる範囲で良いのなら」
私の静かな言葉に、グレゴリオ最高司祭は嬉しそうに頷いてくれた。
****
馬車は大きな屋敷の門をくぐり、玄関前で止まった。
全員が馬車から降りると、知っている顔が出迎えてくれた。エルメーテ公爵だ。
長い金髪を優美に風になびかせている。
「君が聖女として認定を受けたシトラスだね。
私が君の身元を引き受ける、ヴァレンティーノ・アデルモ・エルメーテだ。
これからは気軽にお父様とでも呼んで欲しい」
この人が、今日から私のお父様になる。
前回の人生では私に冷たい視線を投げかけてきた人が、今は温かい眼差しで私を見つめていた。
なんだか変な気分に陥りながら、私は着ている聖女の法衣の裾を摘まんでカーテシーで挨拶をする。
「シトラス・ファム・エストレル・ミレウス・ガストーニュです。
これからお世話になります」
エルメーテ公爵――お父様がほぅ、と感嘆のため息を漏らした。
「どこでそんな所作を覚えたんだい?
村娘が身に着けているものではないだろうに。
付け焼刃という訳でもなさそうだ。実に手慣れている。七歳の子供の所作ではない。
君は不思議な子だね」
私は曖昧に微笑んだ。
「聖女ですので――ところで、アンリ公爵令息はいらっしゃらないのですか?」
「ああ、アンリなら今は森に狩りに行っている。十歳だが、既に大人顔負けの腕前だ。
将来が楽しみだよ――噂をすれば、だな。アンリ! こちらへ来なさい!」
お父様が手を挙げて声を向けた方角を見ると、ポニーに乗った銀髪の男の子が無表情でこちらに向かってくるところだった。
その後ろには従者が獲物らしき鹿を二人がかりで抱えている。
おそらく背負っている弓で仕留めたのだろう。
近くまで来た銀髪の男の子――アンリ兄様がポニーから降りてお父様に尋ねる。
「何か御用ですか父上」
「紹介しよう、今日から養女となるシトラスだ。聖教会に認定された聖女だよ。
これから貴族教育を受けることになると思うが、お前の妹となる。仲良くしてやってくれ」
私はお父様に背中を押され、前に出た。
アンリ兄様は十歳にして既に美術品のような端正な顔立ちが完成していた。
無表情なのは相変わらずだけど、前回の人生で感じたような冷たい視線は、そこにはない。
「……アンリだ。私の事はお前の好きに呼ぶといい」
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それはお父さんが嫌い、拒み続けた人生だ。
だけどお父さんはしっかりと頷いた。
「あんたが娘を粗末に扱うとは思わないが、娘を傍で守ってやりたい。
そのためなら堅苦しい仕官だろうと引き受けてやるさ」
お父様の片眉が上がり、お父さんの顔をまじまじと見つめた。
「……お前がそこまで言うとは、何があった?
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