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第3章:月下の妖精
第34話 ファウスト伯爵令息
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翌日の午前中にクリザンティ伯爵家の馬車が到着した。
私はお父様たちと一緒にクリザンティ伯爵を出迎える。
クリザンティ伯爵は長身で細身の優男だった。
上品な所作で、きれいな礼を見せてくれた。
「聖女シトラス様、お初にお目にかかります。
マッテオ・ベルケ・クリザンティと申します。以後、お見知り置きください」
細く見えるけど、よく鍛えられ、絞られた筋肉をしているのだろう。
その動きには淀みがなく、安定して隙が無い――つい相手の隙を探してしまうのは、お父さんの稽古を受けていた名残だと思う。
私の傍に護衛のお父さんが居ないことからも、お父様がクリザンティ伯爵を信頼しているのがわかる。
「クリザンティ伯爵ですわね、シトラスです。よろしくお願いしますわ。
それで、そちらの方がご子息ですの?」
私は傍らの少年に目を向けた。
父親によく似て、背が高く上品な顔立ちをしている。
お母様が言う通り、アンリ兄様を見慣れた私でも『綺麗な顔だな』と思ってしまう子だ。
でもアンリ兄様に並ぶかと言われたら、そこは『NO! 断じてNO!』だ。妹の兄びいきをなめるなよ?
お母様が楽しそうに私に尋ねてくる。
「シトラス、あなたの採点では何点かしら?」
「そうですわね……お兄様を百点としたら、七十五点かしら」
お母様とクリザンティ伯爵が愕然としていた――もちろん伯爵令息もだ。
……なんでそこまでショックを受けるの?
伯爵令息が、顔を引きつらせながら挨拶を告げてくる。
「クリザンティ伯爵が子息、ファウストと申します。
シトラス様は、かなりのブラコンなのでしょうか」
ブラコン? そんな自覚はないけど?
家族を身びいきするのは普通じゃない?
「ファウスト様、私は別にブラコンではありませんわ。
そんなにご自分の容姿に自信がおありでしたの?」
ファウスト伯爵令息が苦笑を浮かべた。
「そういう訳ではありませんが、領内の社交界ではアンリ様と合わせて双璧と呼ばれております。
それ自体は畏れ多いと感じているくらいですが、明らかに劣ると告げられたのは初めてです」
「あら、ファウスト様はもう社交界に通われてますの?」
「親に連れられてお茶会に参加する機会がありますので。
どこに行っても、アンリ様に並び立つのは私くらいだろうと言われておりました。
――ですが、そんな環境に慣れ過ぎたようですね。確かにアンリ様と比べれば私は遠く及びません。それを自覚しました」
当たり前だよ! アンリ兄様は文武両道、生ける美術品なのだから!
それにお父さんに攻撃を当てられる人間なんて、公爵家でもお父様とアンリ兄様だけだよ?!
ぱーふぇくと! まさにパーフェクトな貴公子なんだからね?!
そんなアンリ兄様に並び立つなど、百年早い!
私は優しく微笑みながら、ファウスト伯爵令息に告げる。
「そんなに気落ちなさらないで? お兄様を引き合いに出さなければ、ファウスト様も充分な美男子として通用すると思いますわよ?」
ファウスト伯爵令息は「あはは……」と困ったように笑っていた。
うーん、なんだか周囲があきれている気配を感じる。
私はコホンと咳払いをしてお母様に振り向いた。
「お母様、この後はどうなさいますの?」
「そうね、予定通りお茶会を開きましょうか。庭に移動するわよ」
お父様とクリザンティ伯爵は私たちと別れ、屋敷の奥に消えて行った。
私はお母様たちと内庭に移動し、用意されていたテーブルに着く。
静かに始まったお茶会で、お母様が私に告げてくる。
「どうかしらシトラス。あなたはファウストをどう思う?」
どうと言われてもなぁ……会ったばかりだし。
何も知らない相手をどう思うかと言われても、困るんだけど。
顔がちょっと綺麗な子って印象しかわからないぞ?!
「悪い方ではないと思いますけれど、それ以上はまだわかりませんわ」
「そんなに深く考えないで? たとえばこのあと、一緒に昼食を取っても構わないと思えるかしら」
私は緊張している様子のファウスト伯爵令息をじーっと見つめてみた。
一緒に食事かぁ……
「うーん、そうですわね……食事を共にするのを嫌だと思う方でもありませんし、昼食ぐらいでしたら構いませんわ」
お茶会が始まってから、ファウスト伯爵令息はたびたび視線を私に寄越して来ていた。
どうやら私の所作を見つめて、ぼんやりとしているようだ。
だけど私が視線を投げ返すと、さっと目をそらしてしまう。
照れてるのかなぁ?
まぁ十歳の男子だし、女子の前であがっちゃうのはしょうがないかもしれない。
「ファウスト様、そんなに緊張なさらないで?
もっとリラックスして、お茶を楽しみましょう?」
「は、はい……ではその、シトラス様は、ご趣味などありますか?」
私はきょとんとして目をぱちくりさせた。
私の趣味なんか知ってどうするんだろう?
「趣味ですか? 刺繍を嗜んでおりますが、それ以外にも童話を読みますわね」
ファウスト伯爵令息が意外そうな顔をした。
「童話? 幼い子供が読む、あの童話ですか?」
私は手で口元を隠して微笑んだ。
「ふふ、その童話であっていますわ。
童話の世界って、平和で幸せで、あたたかい世界が広がっていますでしょう?
私はそんな世界にひたるのが好きなのですわ。
子供っぽいかもしれませんが、虚構の世界くらいは幸福で溢れていて欲しいと思ってしまいますの」
前回の人生で見てきた悲惨な世界の記憶を、童話を読んでいる間だけは忘れられる……逃避行動なんだろうなぁと、自覚はしてるんだけどね。
この世界が童話の世界くらい、あたたかい世界になればいいのに。
「子供っぽいなどとそんな……ですが同じ年頃の令嬢たちは、恋愛小説や詩集を読む方が多いと聞いています。
シトラス様は、そういった本に興味がおありではないのですか?」
そっかー、他の同年代女子は恋愛ものが好きなのかー。
でも私、前回の人生で恋愛に縁がなかったせいか、興味もないんだよなー。
私は曖昧に微笑んでファウスト伯爵令息に応える。
「おそらく、私にはまだ早いのではないでしょうか。
いつかは私も婚姻をしなければならないと理解してはいますが、そこに恋愛を持ち込めるかと言えば難しいと感じています。
でしたらいっそのこと、恋愛に憧れなど抱かずに居れば、苦労を感じる事もないのではないか――そう思いますの」
現王家を取りつぶすなら、私の選んだ相手が新しい王になる。
そうなれば自由恋愛なんて、私には望めない。
王として相応しい相手を伴侶として選び婚姻する――そんな将来が待っている可能性が高いのだ。
恋愛なんてものは、知らないままで構わないんじゃないかな。
私の言葉で、ファウスト伯爵令息とお母様の微笑みが曇った。
「シトラス様、あなたは女性らしく生きても構わないのではないですか。
聖女として力を授かったとはいえ、あなたも一人の女性であることに変わりない。
ならば一人の女性として、幸福を追い求めても良いはずです。
今から全てを諦めてしまうなど、悲しすぎます」
悲しそうに眉をひそめるファウスト伯爵令息に、私は微笑んで応える。
「私は一人の女子である前に、聖神様の聖女ですわ。
その使命のために人生を費やすことになろうと、それは仕方のないことだと思っておりますの。
一人でも多くの苦しむ人を救い、この国を立て直せれば、私は充分に幸せを感じられます。
――ですが、ありがとうございます。ファウスト様は優しい男性なのですね」
私の微笑みを、ファウスト伯爵令息は見惚れるように見つめていた。
そっか、アンリ兄様以外にも、こんな優しい貴族令息が居るんだな。
さすがお父様の厳選フィルターを通過した男子だ。
この子なら夫にしても、あまり苦労することはないかもしれない。
王として相応しいかは、お父様が判断してくれるだろう。
お茶会が終わり、昼食の時間になった。
お父様やクリザンティ伯爵、そしてお兄様が加わって食卓を囲んだ。
「クリザンティ伯爵は優れた騎士だとお聞きしていますが、ファウスト様も同じように剣の腕に優れているのかしら」
そんな私の余計な一言が、昼食の席に波乱を呼んだ。
クリザンティ伯爵が自信を持って告げる。
「私が直々に指導しておりますからな。たとえアンリ様が相手であろうと、簡単に負けることはありませんぞ?
むしろ、我が息子が勝ってしまうかもしれません」
アンリ兄様の目が輝いた。
「ほう? 年上の私を打ち負かせると、そう言うのか?」
ファウスト伯爵令息があわてたように言葉を返す。
「さすがに三歳年上のアンリ様に勝てるとは断言できません!
――父上、言葉が過ぎますよ?!」
アンリ兄様が楽しそうに告げる。
「だが『断言できない』だけで、勝算はあると言うのだな?
面白い、では食後に手合わせをしよう。
シトラスに近づいて良い男かどうか、私が直々に見定めてやる」
アンリ兄様? どうしてそこで私の名前が?
お父様を見ると、楽しそうに見守るだけだった。
お父様、どうして止めてくれないの?!
私はお父様たちと一緒にクリザンティ伯爵を出迎える。
クリザンティ伯爵は長身で細身の優男だった。
上品な所作で、きれいな礼を見せてくれた。
「聖女シトラス様、お初にお目にかかります。
マッテオ・ベルケ・クリザンティと申します。以後、お見知り置きください」
細く見えるけど、よく鍛えられ、絞られた筋肉をしているのだろう。
その動きには淀みがなく、安定して隙が無い――つい相手の隙を探してしまうのは、お父さんの稽古を受けていた名残だと思う。
私の傍に護衛のお父さんが居ないことからも、お父様がクリザンティ伯爵を信頼しているのがわかる。
「クリザンティ伯爵ですわね、シトラスです。よろしくお願いしますわ。
それで、そちらの方がご子息ですの?」
私は傍らの少年に目を向けた。
父親によく似て、背が高く上品な顔立ちをしている。
お母様が言う通り、アンリ兄様を見慣れた私でも『綺麗な顔だな』と思ってしまう子だ。
でもアンリ兄様に並ぶかと言われたら、そこは『NO! 断じてNO!』だ。妹の兄びいきをなめるなよ?
お母様が楽しそうに私に尋ねてくる。
「シトラス、あなたの採点では何点かしら?」
「そうですわね……お兄様を百点としたら、七十五点かしら」
お母様とクリザンティ伯爵が愕然としていた――もちろん伯爵令息もだ。
……なんでそこまでショックを受けるの?
伯爵令息が、顔を引きつらせながら挨拶を告げてくる。
「クリザンティ伯爵が子息、ファウストと申します。
シトラス様は、かなりのブラコンなのでしょうか」
ブラコン? そんな自覚はないけど?
家族を身びいきするのは普通じゃない?
「ファウスト様、私は別にブラコンではありませんわ。
そんなにご自分の容姿に自信がおありでしたの?」
ファウスト伯爵令息が苦笑を浮かべた。
「そういう訳ではありませんが、領内の社交界ではアンリ様と合わせて双璧と呼ばれております。
それ自体は畏れ多いと感じているくらいですが、明らかに劣ると告げられたのは初めてです」
「あら、ファウスト様はもう社交界に通われてますの?」
「親に連れられてお茶会に参加する機会がありますので。
どこに行っても、アンリ様に並び立つのは私くらいだろうと言われておりました。
――ですが、そんな環境に慣れ過ぎたようですね。確かにアンリ様と比べれば私は遠く及びません。それを自覚しました」
当たり前だよ! アンリ兄様は文武両道、生ける美術品なのだから!
それにお父さんに攻撃を当てられる人間なんて、公爵家でもお父様とアンリ兄様だけだよ?!
ぱーふぇくと! まさにパーフェクトな貴公子なんだからね?!
そんなアンリ兄様に並び立つなど、百年早い!
私は優しく微笑みながら、ファウスト伯爵令息に告げる。
「そんなに気落ちなさらないで? お兄様を引き合いに出さなければ、ファウスト様も充分な美男子として通用すると思いますわよ?」
ファウスト伯爵令息は「あはは……」と困ったように笑っていた。
うーん、なんだか周囲があきれている気配を感じる。
私はコホンと咳払いをしてお母様に振り向いた。
「お母様、この後はどうなさいますの?」
「そうね、予定通りお茶会を開きましょうか。庭に移動するわよ」
お父様とクリザンティ伯爵は私たちと別れ、屋敷の奥に消えて行った。
私はお母様たちと内庭に移動し、用意されていたテーブルに着く。
静かに始まったお茶会で、お母様が私に告げてくる。
「どうかしらシトラス。あなたはファウストをどう思う?」
どうと言われてもなぁ……会ったばかりだし。
何も知らない相手をどう思うかと言われても、困るんだけど。
顔がちょっと綺麗な子って印象しかわからないぞ?!
「悪い方ではないと思いますけれど、それ以上はまだわかりませんわ」
「そんなに深く考えないで? たとえばこのあと、一緒に昼食を取っても構わないと思えるかしら」
私は緊張している様子のファウスト伯爵令息をじーっと見つめてみた。
一緒に食事かぁ……
「うーん、そうですわね……食事を共にするのを嫌だと思う方でもありませんし、昼食ぐらいでしたら構いませんわ」
お茶会が始まってから、ファウスト伯爵令息はたびたび視線を私に寄越して来ていた。
どうやら私の所作を見つめて、ぼんやりとしているようだ。
だけど私が視線を投げ返すと、さっと目をそらしてしまう。
照れてるのかなぁ?
まぁ十歳の男子だし、女子の前であがっちゃうのはしょうがないかもしれない。
「ファウスト様、そんなに緊張なさらないで?
もっとリラックスして、お茶を楽しみましょう?」
「は、はい……ではその、シトラス様は、ご趣味などありますか?」
私はきょとんとして目をぱちくりさせた。
私の趣味なんか知ってどうするんだろう?
「趣味ですか? 刺繍を嗜んでおりますが、それ以外にも童話を読みますわね」
ファウスト伯爵令息が意外そうな顔をした。
「童話? 幼い子供が読む、あの童話ですか?」
私は手で口元を隠して微笑んだ。
「ふふ、その童話であっていますわ。
童話の世界って、平和で幸せで、あたたかい世界が広がっていますでしょう?
私はそんな世界にひたるのが好きなのですわ。
子供っぽいかもしれませんが、虚構の世界くらいは幸福で溢れていて欲しいと思ってしまいますの」
前回の人生で見てきた悲惨な世界の記憶を、童話を読んでいる間だけは忘れられる……逃避行動なんだろうなぁと、自覚はしてるんだけどね。
この世界が童話の世界くらい、あたたかい世界になればいいのに。
「子供っぽいなどとそんな……ですが同じ年頃の令嬢たちは、恋愛小説や詩集を読む方が多いと聞いています。
シトラス様は、そういった本に興味がおありではないのですか?」
そっかー、他の同年代女子は恋愛ものが好きなのかー。
でも私、前回の人生で恋愛に縁がなかったせいか、興味もないんだよなー。
私は曖昧に微笑んでファウスト伯爵令息に応える。
「おそらく、私にはまだ早いのではないでしょうか。
いつかは私も婚姻をしなければならないと理解してはいますが、そこに恋愛を持ち込めるかと言えば難しいと感じています。
でしたらいっそのこと、恋愛に憧れなど抱かずに居れば、苦労を感じる事もないのではないか――そう思いますの」
現王家を取りつぶすなら、私の選んだ相手が新しい王になる。
そうなれば自由恋愛なんて、私には望めない。
王として相応しい相手を伴侶として選び婚姻する――そんな将来が待っている可能性が高いのだ。
恋愛なんてものは、知らないままで構わないんじゃないかな。
私の言葉で、ファウスト伯爵令息とお母様の微笑みが曇った。
「シトラス様、あなたは女性らしく生きても構わないのではないですか。
聖女として力を授かったとはいえ、あなたも一人の女性であることに変わりない。
ならば一人の女性として、幸福を追い求めても良いはずです。
今から全てを諦めてしまうなど、悲しすぎます」
悲しそうに眉をひそめるファウスト伯爵令息に、私は微笑んで応える。
「私は一人の女子である前に、聖神様の聖女ですわ。
その使命のために人生を費やすことになろうと、それは仕方のないことだと思っておりますの。
一人でも多くの苦しむ人を救い、この国を立て直せれば、私は充分に幸せを感じられます。
――ですが、ありがとうございます。ファウスト様は優しい男性なのですね」
私の微笑みを、ファウスト伯爵令息は見惚れるように見つめていた。
そっか、アンリ兄様以外にも、こんな優しい貴族令息が居るんだな。
さすがお父様の厳選フィルターを通過した男子だ。
この子なら夫にしても、あまり苦労することはないかもしれない。
王として相応しいかは、お父様が判断してくれるだろう。
お茶会が終わり、昼食の時間になった。
お父様やクリザンティ伯爵、そしてお兄様が加わって食卓を囲んだ。
「クリザンティ伯爵は優れた騎士だとお聞きしていますが、ファウスト様も同じように剣の腕に優れているのかしら」
そんな私の余計な一言が、昼食の席に波乱を呼んだ。
クリザンティ伯爵が自信を持って告げる。
「私が直々に指導しておりますからな。たとえアンリ様が相手であろうと、簡単に負けることはありませんぞ?
むしろ、我が息子が勝ってしまうかもしれません」
アンリ兄様の目が輝いた。
「ほう? 年上の私を打ち負かせると、そう言うのか?」
ファウスト伯爵令息があわてたように言葉を返す。
「さすがに三歳年上のアンリ様に勝てるとは断言できません!
――父上、言葉が過ぎますよ?!」
アンリ兄様が楽しそうに告げる。
「だが『断言できない』だけで、勝算はあると言うのだな?
面白い、では食後に手合わせをしよう。
シトラスに近づいて良い男かどうか、私が直々に見定めてやる」
アンリ兄様? どうしてそこで私の名前が?
お父様を見ると、楽しそうに見守るだけだった。
お父様、どうして止めてくれないの?!
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