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第3章:月下の妖精
閑話 とある少年が少女と出会った日
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少年は孤児だった。
気が付いた時には孤児院に居て、孤児であることが当たり前だと受け入れていた。
基礎教養を教わった後、少年は街の子爵家に採用された――使用人人生の始まりだ。
採用の決め手は外見だった。
少年は整った顔立ちをしていて、それがたまたま孤児院の慰安に来ていた子爵夫人の目に留まった――たったそれだけの理由だった。
街はエルメーテ公爵家の直轄地、お膝元だけあって治安はよかった。
子爵夫妻も善良な人間で、少年は特に不満もなく日々を生きていた。
ある日、街に使いに出ていた少年の耳に、鈴を転がすような少女の声が届いた。
「お父さん! 泥棒だよ!」
少年は珍しいと思った。
窃盗犯自体も珍しいが、それに対して市民が手を出すなど考えられない。
街の兵士たちがきちんと責務を果たし、市民たちは見守るだけなのが常だった。
だというのに、その少女は窃盗犯に体当たりをし、転ばせて妨害をしていた。
自分が危害を加えられることなど、全く考えてもいないかのような無鉄砲ぶりだ。
「暇な人間もいたもんだな」
つぶやいた少年の目に、その少女の笑顔が映った。
その時、少年は全身が痺れるような衝撃を受けていた。
今まで見たこともないような可憐な少女――第一印象はそれだった。
そんな少女が、正義感で悪党に立ち向かっていった事実に気付き、再び衝撃を受けていた。
周囲の人間の会話が聞こえてきて、少女が公爵家の令嬢だと知った。
長い亜麻色の髪の毛を揺らしながら歩く少女の姿を、少年は馬車の姿が見えなくなるまで目で追いかけていた。
「公爵家に奉公したいの?」
子爵夫人の言葉に、少年は静かに頷いた。
彼の願いは唯一つ、あの少女に少しでも近づきたいという思いだった。
人生を捧げる相手を選べるならば、自分は彼女に捧げたいのだと少年は告げた。
子爵夫人は優しく微笑みながら告げる。
「今のあなたじゃ、採用してはもらえないわね。
でもどうしてもというなら、私が鍛えてあげる」
少年は迷いなく頷いた。
子爵夫人は公爵家で所作の講師を務めていた。
少年が誰に仕えたがっているのかを、子爵夫人はすぐに理解したのだ。
その少女に侍るに相応しいだけの所作を、子爵夫人は時間をかけて仕込んでいった。
事情を聞いた子爵も、「男ならば、護身術の一つくらい身に着けておきなさい」と、得意の短剣術を教えていった。
時が経ち少年が十一歳になる年に、子爵夫人の推薦で、少年は公爵家の従僕として採用される事が決まった。
子爵夫人が寂し気な微笑みで告げる。
「きちんと務めを果たすのよ? あの子の力になってあげなさい、レナート」
「はい、奥様には大変お世話になりました。このご恩は一生忘れません」
その日から、レナートはシトラスの専属従僕となった。
****
レナートは日々が充実していた。
願っていたシトラスの傍に仕える幸福を、毎日噛み締めていた。
よく笑い、温かい微笑みで周囲に幸福を与えてくれる少女――それがシトラスだった。
少しわがままで甘えん坊だが、可憐な少女の仕草として憎たらしいほど様になっていた。
全てが計算ずくに思えるほどあざといのだが、どうやら本人は一切自覚がないらしい。
無垢で可憐なその存在は、レナートに恋心を自覚させるに十分な破壊力を持っていた。
レナートはその日もシトラスの姿を思い、なかなか寝付けない夜を過ごしていた。
上着を羽織ってそっと従僕の宿舎から抜け出し、夜の散歩に出かけた。
当直の兵士たちを横目に中庭に歩いて行くと、ふと先客がいる事に気が付いた。
秋の花が庭を染める中、一人で月明かりを浴びる少女の姿――見間違えるわけが無い、シトラスだ。
だがレナートには違和感があった。
シトラスが浮かべる表情は、レナートが知る天真爛漫なものではなかった。
悲しげに月を見上げるその顔は、まるで別人のように感じた。
困惑しながら近寄っていくと、シトラスがレナートに気付いて振り返った。
「――あら、レナート。どうしたの? こんな時間に」
その声も、シトラスの声でありながら、全く知らない別人の声だった。
静かで哀愁がこもった言葉に、レナートは戸惑いながら応える。
「お嬢様こそ、こんな時間にどうされたのですか?」
シトラスは寂し気にダリアを見つめながらレナートに応える。
「んー、ちょっと怖い夢を見てね。眠れなくて」
悪夢を見ただけで、あの明るい少女がこんな様子を見せるのだろうか。
よく知るシトラスなら、泣いて怖がるとしか思えなかった。
こんな大人びた少女など、レナートは知らない。
「どんな夢を見たんですか?」
「……人間て、怖いなぁって思う夢」
「お嬢様が、人間を怖がることなんてあるんですね」
シトラスは聖女だ。
人々を少しでも救済したいと、日々無理をして聖水を作っている。
あの日レナートが見た姿にも、人間を恐れる姿など少しもなかった。
シトラスは寂し気な微笑みでレナートを見つめた。
「……私は、人間が怖くてたまらないのよ。
怖くて、恐ろしくて、今すぐにでも逃げ出してしまいたいの」
「……そんな人間を救うために、あれほど身を削っているのですか?」
「私は聖女だもの。聖女は人を救うのが使命。
そこに疑問を挟む余地はないわ」
「……聖女になったことを、後悔しているのですか?」
その問いに、シトラスは応えなかった。
ただ静かに悲しげな瞳で、再び月を見上げていた。
月明かりを浴びる幻想的なシトラスに、レナートは心を奪われていた。
そこに居るのが九歳の少女だなどと、誰が信じられただろうか。
静かな瞳で佇むその姿は、悠久を生きる美しい精霊のようだった。
「……レナート、私はもう寝るわ。
あなたも早く戻りなさい。夜風は身体に悪いわよ」
身動きが取れないレナートの横を、シトラスは静かに通り過ぎていった。
その残り香でレナートは、再び恋に落ちた自分を自覚していた。
しばらくして、ようやくレナートは身体の自由を取り戻した。
彼女が見上げていた月を見上げる――そこには、シトラスの悲し気な瞳が映りこんでいるように思えた。
シトラスは何か抱えている――それにも、レナートは気づくことが出来た。彼女は心に傷を負っているのだ。
彼女の力になりたいという願いを一層強くしたレナートは、静かに月に背を向け、中庭を後にした。
気が付いた時には孤児院に居て、孤児であることが当たり前だと受け入れていた。
基礎教養を教わった後、少年は街の子爵家に採用された――使用人人生の始まりだ。
採用の決め手は外見だった。
少年は整った顔立ちをしていて、それがたまたま孤児院の慰安に来ていた子爵夫人の目に留まった――たったそれだけの理由だった。
街はエルメーテ公爵家の直轄地、お膝元だけあって治安はよかった。
子爵夫妻も善良な人間で、少年は特に不満もなく日々を生きていた。
ある日、街に使いに出ていた少年の耳に、鈴を転がすような少女の声が届いた。
「お父さん! 泥棒だよ!」
少年は珍しいと思った。
窃盗犯自体も珍しいが、それに対して市民が手を出すなど考えられない。
街の兵士たちがきちんと責務を果たし、市民たちは見守るだけなのが常だった。
だというのに、その少女は窃盗犯に体当たりをし、転ばせて妨害をしていた。
自分が危害を加えられることなど、全く考えてもいないかのような無鉄砲ぶりだ。
「暇な人間もいたもんだな」
つぶやいた少年の目に、その少女の笑顔が映った。
その時、少年は全身が痺れるような衝撃を受けていた。
今まで見たこともないような可憐な少女――第一印象はそれだった。
そんな少女が、正義感で悪党に立ち向かっていった事実に気付き、再び衝撃を受けていた。
周囲の人間の会話が聞こえてきて、少女が公爵家の令嬢だと知った。
長い亜麻色の髪の毛を揺らしながら歩く少女の姿を、少年は馬車の姿が見えなくなるまで目で追いかけていた。
「公爵家に奉公したいの?」
子爵夫人の言葉に、少年は静かに頷いた。
彼の願いは唯一つ、あの少女に少しでも近づきたいという思いだった。
人生を捧げる相手を選べるならば、自分は彼女に捧げたいのだと少年は告げた。
子爵夫人は優しく微笑みながら告げる。
「今のあなたじゃ、採用してはもらえないわね。
でもどうしてもというなら、私が鍛えてあげる」
少年は迷いなく頷いた。
子爵夫人は公爵家で所作の講師を務めていた。
少年が誰に仕えたがっているのかを、子爵夫人はすぐに理解したのだ。
その少女に侍るに相応しいだけの所作を、子爵夫人は時間をかけて仕込んでいった。
事情を聞いた子爵も、「男ならば、護身術の一つくらい身に着けておきなさい」と、得意の短剣術を教えていった。
時が経ち少年が十一歳になる年に、子爵夫人の推薦で、少年は公爵家の従僕として採用される事が決まった。
子爵夫人が寂し気な微笑みで告げる。
「きちんと務めを果たすのよ? あの子の力になってあげなさい、レナート」
「はい、奥様には大変お世話になりました。このご恩は一生忘れません」
その日から、レナートはシトラスの専属従僕となった。
****
レナートは日々が充実していた。
願っていたシトラスの傍に仕える幸福を、毎日噛み締めていた。
よく笑い、温かい微笑みで周囲に幸福を与えてくれる少女――それがシトラスだった。
少しわがままで甘えん坊だが、可憐な少女の仕草として憎たらしいほど様になっていた。
全てが計算ずくに思えるほどあざといのだが、どうやら本人は一切自覚がないらしい。
無垢で可憐なその存在は、レナートに恋心を自覚させるに十分な破壊力を持っていた。
レナートはその日もシトラスの姿を思い、なかなか寝付けない夜を過ごしていた。
上着を羽織ってそっと従僕の宿舎から抜け出し、夜の散歩に出かけた。
当直の兵士たちを横目に中庭に歩いて行くと、ふと先客がいる事に気が付いた。
秋の花が庭を染める中、一人で月明かりを浴びる少女の姿――見間違えるわけが無い、シトラスだ。
だがレナートには違和感があった。
シトラスが浮かべる表情は、レナートが知る天真爛漫なものではなかった。
悲しげに月を見上げるその顔は、まるで別人のように感じた。
困惑しながら近寄っていくと、シトラスがレナートに気付いて振り返った。
「――あら、レナート。どうしたの? こんな時間に」
その声も、シトラスの声でありながら、全く知らない別人の声だった。
静かで哀愁がこもった言葉に、レナートは戸惑いながら応える。
「お嬢様こそ、こんな時間にどうされたのですか?」
シトラスは寂し気にダリアを見つめながらレナートに応える。
「んー、ちょっと怖い夢を見てね。眠れなくて」
悪夢を見ただけで、あの明るい少女がこんな様子を見せるのだろうか。
よく知るシトラスなら、泣いて怖がるとしか思えなかった。
こんな大人びた少女など、レナートは知らない。
「どんな夢を見たんですか?」
「……人間て、怖いなぁって思う夢」
「お嬢様が、人間を怖がることなんてあるんですね」
シトラスは聖女だ。
人々を少しでも救済したいと、日々無理をして聖水を作っている。
あの日レナートが見た姿にも、人間を恐れる姿など少しもなかった。
シトラスは寂し気な微笑みでレナートを見つめた。
「……私は、人間が怖くてたまらないのよ。
怖くて、恐ろしくて、今すぐにでも逃げ出してしまいたいの」
「……そんな人間を救うために、あれほど身を削っているのですか?」
「私は聖女だもの。聖女は人を救うのが使命。
そこに疑問を挟む余地はないわ」
「……聖女になったことを、後悔しているのですか?」
その問いに、シトラスは応えなかった。
ただ静かに悲しげな瞳で、再び月を見上げていた。
月明かりを浴びる幻想的なシトラスに、レナートは心を奪われていた。
そこに居るのが九歳の少女だなどと、誰が信じられただろうか。
静かな瞳で佇むその姿は、悠久を生きる美しい精霊のようだった。
「……レナート、私はもう寝るわ。
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身動きが取れないレナートの横を、シトラスは静かに通り過ぎていった。
その残り香でレナートは、再び恋に落ちた自分を自覚していた。
しばらくして、ようやくレナートは身体の自由を取り戻した。
彼女が見上げていた月を見上げる――そこには、シトラスの悲し気な瞳が映りこんでいるように思えた。
シトラスは何か抱えている――それにも、レナートは気づくことが出来た。彼女は心に傷を負っているのだ。
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