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第2話
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第2話
~“滅びの予言”と、追放のはじまり~
第一王子であるガイアの求婚を、下位貴族の令嬢・マリンがまさかの拒絶をした。しかも、その理由は「この国が、近い将来に滅びるから」。そんな馬鹿な──と、会場じゅうの誰もが信じられない思いで、息を呑んでいた。
「滅びる……それはどういう意味だ?」
ガイア王子が戸惑いの色を浮かべて問いかける。
王子にしてみれば、せっかくの公開求婚を“訳の分からない理由”で断られたのだ。動揺しないはずがない。しかし、マリンは小さく息を整えると、覚悟を決めたように話し始めた。
「数年前から頻発している地震、沿岸部の異常な海面上昇、そして天候の不順……。私は、これらは単なる偶然ではなく、大陸そのものが不安定になりつつある証拠ではないかと考えています」
淡々と説明するマリンを、周囲の下位貴族たちは険しい表情で睨みつける。こんな下位の令嬢が、よりによって王子の前で“国の滅び”などと言い出したのだ。場の空気はピリピリと張り詰め、罵声や怒号が飛び交う寸前の状態だ。
「違うわ! 縁起でもないことを……!」「王子を混乱させようというのか?」
「そもそも王族に口を利く資格などないだろう!」
あちこちから飛び交う声に、ガイア王子も圧倒されかけていたが、それでもマリンの瞳をしっかり見据える。彼女がただの虚言を吐いているようには思えない。少なくとも、その表情には必死さと切実さが混ざり合っていた。
「……ならば、何か証拠があるのか? この国が本当に滅ぶなど、一体何を根拠に……」
「今は、はっきりとした形で示せる証拠はありません。でも、私はずっと観測を続けてきました。地殻が揺れ動いています。もし近い将来、その動きが臨界点を超えたなら……」
マリンの言葉に、さらに怒り出す者たち。
「馬鹿な! そんな妄言に耳を貸すな!」
「国を呪うとは、とんでもない娘だ!」
一人が怒鳴れば、また一人が続く。アクアリウム家の両親でさえ、「マリン、やめなさい!」と青ざめた顔で娘を咎める。さきほどまで王子の婚約者になれるかもしれないと期待していた母は、まさかこんな形で台無しにされるとは思わず、恐怖に震えているようにも見える。
ガイア王子は、混乱の中でどうにか言葉を探すように口を開いた。
「……君は本気でそう言っているのか? もし本当に災厄が迫っているのだとしたら、何か対策が……」
「わかりません。ただ、滅びが避けられない可能性がある以上、私は王族に嫁ぐなど、意味をなさないと思うのです」
マリンがそう言い切った瞬間、凍りついていた会場に怒りの火が一気に燃え広がる。周囲にいる貴族たちは「なんて不吉だ」「王家に泥を塗るつもりか!」と口汚く罵り、もはや手が付けられないほどの大混乱だ。
そのとき、ドン……という低い衝撃が床下から伝わってきた。あまりにタイミングが悪い揺れで、建物のシャンデリアがカタカタと震え、小物が床に落ちて粉々に割れる。
「きゃあああっ! な、何……地震?」「嘘でしょう、こんなときに……!」
悲鳴と絶叫が入り混じる。ガイア王子もマリンの腕を反射的に取って支えようとするが、人々の動揺が激しく、なかなか落ち着かない。特に築年数の古い館ゆえ、万が一に備えて一部の壁や柱から砂や小さな破片が落ちてきた。
幸い、揺れは長くは続かず、数十秒ほどで収まったが、それでも人々の動揺は拭えない。さっきまでの怒声や非難は、別の恐怖に変わり、会場には混乱の余韻が色濃く漂った。
その空気を振り切るように、マリンはふらりと舞踏会の建物を出て、隣に設えられたテラスへと向かう。夜風に当たって気持ちを落ち着かせたかった。追いかける者がいるとは思わなかったが、足音がすぐに背後へ迫る。振り返ると、ガイア王子が息を切らしてそこにいた。
「待ってくれ、マリン。今の地震……本当に偶然じゃないのか?」
「私が断言できるのは、この国の地盤が限界に近づいている……ということだけです。いまの揺れは小さかったけど、いずれもっと大きな……」
マリンの言葉は最後まで届かなかった。あまりにタイミングが悪すぎたせいか、周囲の貴族たちが「お前が不吉なことを言うからこうなったんだ!」とヒステリックに叫びながらテラスにまで雪崩れ込み、マリンを取り囲む。
「やめてくれ! 話を聞きたいだけだ!」
王子が制止の声を張り上げるが、彼自身も人込みに妨げられてマリンに近づけなくなってしまう。ある貴族は怒りにまかせて杖を振り上げかねない勢いで、別の貴族は「国の未来を貶めるとは大罪だ!」と唾を飛ばす。
そこへ、マリンの両親がやってきても事態は変わらない。彼らも王子の目の前で「国が滅びる」などと娘が言い出すなんて思いもしなかったのだ。「頭がおかしくなった」とでも思いたいらしく、顔を蒼白にして叱責することしかできない。
結果、アクアリウム子爵家はこの場で「娘が国を侮辱した」という責任を取らされ、マリンを庇えなくなる。なりゆきが止まらないまま、マリンは数日後に「王家に対する不敬行為」として正式に処分され、王都から追放が決定した。
---
そして、追放の当日。
「……こんな形で国を出ることになるなんて……」
見慣れた街並みを、マリンは呆然と眺めながら歩く。荷物もごく少ない。馬車や人手を出す余裕すら、もう家にはなかった。いや、それ以前に“厄介者”として扱われたマリンには、頼る人など誰もいなかったのだ。
他の貴族はむろん、王子や王城も、なぜかこのままマリンを排除することを黙認しているようだった。もはや誰もが「国が滅ぶ」などという不吉な予言は聞きたくなかったのだろう。
「私のせいで、家も王子も、面倒に巻き込んでしまったのでしょうか……。けれど、本当のことを言わずに婚約なんてできなかった……」
涙がこぼれそうになったとき、通りかかった馬車がキイッと止まり、中から声がかかった。乗っていたのは隣国の大使シリル。落ち着いた表情で、どこか知的な雰囲気を醸している。
「そこのあなた、もしかして……アクアリウム子爵令嬢のマリン殿ですか?」
「は、はい……どなたかが私を知っているなんて、意外です」
シリルは「やはり」と呟くと、マリンの小さな荷物に視線をやり、続けざまにこう言った。
「実は、あなたの噂を耳にしていましてね。『王子の求婚を蹴り、この国は滅びると口にした令嬢』と……。私の国でも、最近の地震や天候不順は話題になっています。あなたの見識を、うちの国で生かしてもらえないでしょうか」
あまりに唐突な提案だったが、マリンにとっては救いの手でもあった。
「……でも、私は追放者で……。こんな私を受け入れてくださるんですか?」
「もちろん、すぐにというわけにはいきませんが、当面の住処や生活の世話ぐらいは用意できます。私の国も、この大陸全体の地殻異変を完全に無視するわけにはいきませんからね」
マリンは大使の申し出を受け、馬車に乗る。もうこの国に未練がないわけではなかったが、どうしようもない状況であることは自分が一番よく分かっている。両親ですら自分を庇えずに“放逐”したのだから。
馬車が動き出し、王都の街並みが小さくなっていく。マリンは窓の向こうに見える城の尖塔を、じっと見つめていた。王子の姿は見えない。舞踏会の時の、あの真剣な瞳が脳裏をよぎる。
(本当は、彼が私の言葉を少しは信じてくれるかもしれないと思った。でも、王子と言えど……きっと何もできなかったのでしょう。国の中枢は、誰もこんな“滅亡の予言”など信じたくないはず……)
馬車の揺れに身体を預けながら、マリンはそっと瞳を閉じた。気がつけば涙が一筋、頬を伝っている。
(けれど、私は確かに感じている。この大地が崩れる前触れを……。誰も信じないなら、どうすればいいの? これから先、本当にこの国は滅びてしまうの……?)
隣国へ向かう道は長い。それでもマリンの心は少しだけ軽くなっていた。自分の話に耳を貸そうと言う人がいたという事実は、少なくとも“完全に見捨てられた”わけではないと思わせてくれるからだ。
こうして、マリン・アクアリウムは故郷の土を踏むことなく、王都を後にした――。
それから三年。マリンの言葉を誰も思い出さないまま、何事もなく平和な日々が続く……はずだった。しかし、運命はやはり残酷だった。あの夜の地震は序章にすぎず、国を呑み込むほどの大崩壊が、この王都を襲う日が必ず来るのだから。
~“滅びの予言”と、追放のはじまり~
第一王子であるガイアの求婚を、下位貴族の令嬢・マリンがまさかの拒絶をした。しかも、その理由は「この国が、近い将来に滅びるから」。そんな馬鹿な──と、会場じゅうの誰もが信じられない思いで、息を呑んでいた。
「滅びる……それはどういう意味だ?」
ガイア王子が戸惑いの色を浮かべて問いかける。
王子にしてみれば、せっかくの公開求婚を“訳の分からない理由”で断られたのだ。動揺しないはずがない。しかし、マリンは小さく息を整えると、覚悟を決めたように話し始めた。
「数年前から頻発している地震、沿岸部の異常な海面上昇、そして天候の不順……。私は、これらは単なる偶然ではなく、大陸そのものが不安定になりつつある証拠ではないかと考えています」
淡々と説明するマリンを、周囲の下位貴族たちは険しい表情で睨みつける。こんな下位の令嬢が、よりによって王子の前で“国の滅び”などと言い出したのだ。場の空気はピリピリと張り詰め、罵声や怒号が飛び交う寸前の状態だ。
「違うわ! 縁起でもないことを……!」「王子を混乱させようというのか?」
「そもそも王族に口を利く資格などないだろう!」
あちこちから飛び交う声に、ガイア王子も圧倒されかけていたが、それでもマリンの瞳をしっかり見据える。彼女がただの虚言を吐いているようには思えない。少なくとも、その表情には必死さと切実さが混ざり合っていた。
「……ならば、何か証拠があるのか? この国が本当に滅ぶなど、一体何を根拠に……」
「今は、はっきりとした形で示せる証拠はありません。でも、私はずっと観測を続けてきました。地殻が揺れ動いています。もし近い将来、その動きが臨界点を超えたなら……」
マリンの言葉に、さらに怒り出す者たち。
「馬鹿な! そんな妄言に耳を貸すな!」
「国を呪うとは、とんでもない娘だ!」
一人が怒鳴れば、また一人が続く。アクアリウム家の両親でさえ、「マリン、やめなさい!」と青ざめた顔で娘を咎める。さきほどまで王子の婚約者になれるかもしれないと期待していた母は、まさかこんな形で台無しにされるとは思わず、恐怖に震えているようにも見える。
ガイア王子は、混乱の中でどうにか言葉を探すように口を開いた。
「……君は本気でそう言っているのか? もし本当に災厄が迫っているのだとしたら、何か対策が……」
「わかりません。ただ、滅びが避けられない可能性がある以上、私は王族に嫁ぐなど、意味をなさないと思うのです」
マリンがそう言い切った瞬間、凍りついていた会場に怒りの火が一気に燃え広がる。周囲にいる貴族たちは「なんて不吉だ」「王家に泥を塗るつもりか!」と口汚く罵り、もはや手が付けられないほどの大混乱だ。
そのとき、ドン……という低い衝撃が床下から伝わってきた。あまりにタイミングが悪い揺れで、建物のシャンデリアがカタカタと震え、小物が床に落ちて粉々に割れる。
「きゃあああっ! な、何……地震?」「嘘でしょう、こんなときに……!」
悲鳴と絶叫が入り混じる。ガイア王子もマリンの腕を反射的に取って支えようとするが、人々の動揺が激しく、なかなか落ち着かない。特に築年数の古い館ゆえ、万が一に備えて一部の壁や柱から砂や小さな破片が落ちてきた。
幸い、揺れは長くは続かず、数十秒ほどで収まったが、それでも人々の動揺は拭えない。さっきまでの怒声や非難は、別の恐怖に変わり、会場には混乱の余韻が色濃く漂った。
その空気を振り切るように、マリンはふらりと舞踏会の建物を出て、隣に設えられたテラスへと向かう。夜風に当たって気持ちを落ち着かせたかった。追いかける者がいるとは思わなかったが、足音がすぐに背後へ迫る。振り返ると、ガイア王子が息を切らしてそこにいた。
「待ってくれ、マリン。今の地震……本当に偶然じゃないのか?」
「私が断言できるのは、この国の地盤が限界に近づいている……ということだけです。いまの揺れは小さかったけど、いずれもっと大きな……」
マリンの言葉は最後まで届かなかった。あまりにタイミングが悪すぎたせいか、周囲の貴族たちが「お前が不吉なことを言うからこうなったんだ!」とヒステリックに叫びながらテラスにまで雪崩れ込み、マリンを取り囲む。
「やめてくれ! 話を聞きたいだけだ!」
王子が制止の声を張り上げるが、彼自身も人込みに妨げられてマリンに近づけなくなってしまう。ある貴族は怒りにまかせて杖を振り上げかねない勢いで、別の貴族は「国の未来を貶めるとは大罪だ!」と唾を飛ばす。
そこへ、マリンの両親がやってきても事態は変わらない。彼らも王子の目の前で「国が滅びる」などと娘が言い出すなんて思いもしなかったのだ。「頭がおかしくなった」とでも思いたいらしく、顔を蒼白にして叱責することしかできない。
結果、アクアリウム子爵家はこの場で「娘が国を侮辱した」という責任を取らされ、マリンを庇えなくなる。なりゆきが止まらないまま、マリンは数日後に「王家に対する不敬行為」として正式に処分され、王都から追放が決定した。
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そして、追放の当日。
「……こんな形で国を出ることになるなんて……」
見慣れた街並みを、マリンは呆然と眺めながら歩く。荷物もごく少ない。馬車や人手を出す余裕すら、もう家にはなかった。いや、それ以前に“厄介者”として扱われたマリンには、頼る人など誰もいなかったのだ。
他の貴族はむろん、王子や王城も、なぜかこのままマリンを排除することを黙認しているようだった。もはや誰もが「国が滅ぶ」などという不吉な予言は聞きたくなかったのだろう。
「私のせいで、家も王子も、面倒に巻き込んでしまったのでしょうか……。けれど、本当のことを言わずに婚約なんてできなかった……」
涙がこぼれそうになったとき、通りかかった馬車がキイッと止まり、中から声がかかった。乗っていたのは隣国の大使シリル。落ち着いた表情で、どこか知的な雰囲気を醸している。
「そこのあなた、もしかして……アクアリウム子爵令嬢のマリン殿ですか?」
「は、はい……どなたかが私を知っているなんて、意外です」
シリルは「やはり」と呟くと、マリンの小さな荷物に視線をやり、続けざまにこう言った。
「実は、あなたの噂を耳にしていましてね。『王子の求婚を蹴り、この国は滅びると口にした令嬢』と……。私の国でも、最近の地震や天候不順は話題になっています。あなたの見識を、うちの国で生かしてもらえないでしょうか」
あまりに唐突な提案だったが、マリンにとっては救いの手でもあった。
「……でも、私は追放者で……。こんな私を受け入れてくださるんですか?」
「もちろん、すぐにというわけにはいきませんが、当面の住処や生活の世話ぐらいは用意できます。私の国も、この大陸全体の地殻異変を完全に無視するわけにはいきませんからね」
マリンは大使の申し出を受け、馬車に乗る。もうこの国に未練がないわけではなかったが、どうしようもない状況であることは自分が一番よく分かっている。両親ですら自分を庇えずに“放逐”したのだから。
馬車が動き出し、王都の街並みが小さくなっていく。マリンは窓の向こうに見える城の尖塔を、じっと見つめていた。王子の姿は見えない。舞踏会の時の、あの真剣な瞳が脳裏をよぎる。
(本当は、彼が私の言葉を少しは信じてくれるかもしれないと思った。でも、王子と言えど……きっと何もできなかったのでしょう。国の中枢は、誰もこんな“滅亡の予言”など信じたくないはず……)
馬車の揺れに身体を預けながら、マリンはそっと瞳を閉じた。気がつけば涙が一筋、頬を伝っている。
(けれど、私は確かに感じている。この大地が崩れる前触れを……。誰も信じないなら、どうすればいいの? これから先、本当にこの国は滅びてしまうの……?)
隣国へ向かう道は長い。それでもマリンの心は少しだけ軽くなっていた。自分の話に耳を貸そうと言う人がいたという事実は、少なくとも“完全に見捨てられた”わけではないと思わせてくれるからだ。
こうして、マリン・アクアリウムは故郷の土を踏むことなく、王都を後にした――。
それから三年。マリンの言葉を誰も思い出さないまま、何事もなく平和な日々が続く……はずだった。しかし、運命はやはり残酷だった。あの夜の地震は序章にすぎず、国を呑み込むほどの大崩壊が、この王都を襲う日が必ず来るのだから。
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