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第1章 ――目覚めた世界は、10年後
2話
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それから数日、私はとにかくリハビリを兼ねて、少しずつ歩く練習を始めた。十年も寝たきりだった影響で、筋力は驚くほど衰えている。最初のうちはベッドの上で体を動かすのさえ大変だったが、父と母はもちろん、サラやほかのメイド、さらには専任の治療師まで総力を挙げて私をサポートしてくれた。
「アーシア様、ゆっくりと足を下ろしてくださいね」
「うん……わかった……」
今日は車椅子に乗せてもらい、少しだけお屋敷の廊下を散歩することになっていた。部屋の中でのリハビリだけでは気が滅入るだろうと、サラが提案してくれたのだ。医師もまだ無理はできないが、空気を変えること自体は良いと言ってくれた。
車椅子に腰掛けたまま、私は廊下の大きな窓から外の景色を見やる。懐かしい庭……のはずなのに、どこか少し変わっている。植木の配置も、花壇のデザインも、覚えている形とは微妙に違う。きっとこの十年の間に手入れの仕方が変わったのだろう。
「庭師さんが変わったのかしら……随分、花の種類が増えたんだね……」
「ええ、今の庭師さんはここ数年お勤めですよ。以前は別の方でしたが、もうご高齢ということもあって、今は若い方に世代交代したんです」
サラの答えに、またしても時間の流れを突きつけられる。
――本当に、私は十年もの時を失ってしまった。
まだ学校に通っていた頃の友達たちは、いまはどうしているのだろう。私と同年代なら、みんなもう二十歳前後になっているはずだ。誰が結婚して、誰がどこへ旅立って……想像してみても、何もわからない。
ふと、心の隅に引っかかる名前がある。
――レオン。
子供の頃、私はレオンという男の子と婚約していた。それが当たり前だと思っていた。
レオン・アルヴェルト。年上で、少し気弱そうだったけれど、私にはとても優しかったお兄さん。
当時は「婚約」という言葉の重みもあまりわかっていなかったけれど、いつか彼と結婚するのだという話を、子供なりに楽しみにしていた覚えがある。
しかし今や、私は十年も意識がなかった。子供の私が知っているレオンは、もうこの世には存在しないかもしれない。少なくとも、私と同じように十年を経て、きっと別の人になっているはずだ。
「サラ……。ねえ、私が眠っている間に、いろいろあったんだよね」
「……ええ、そうですね。アーシア様のことを、みなさん心配しておられました。ロウェル伯爵家も、ご両親の尽力でここまで維持されていますが、いろいろ大変だったようです」
「そう……。あの、私の……」
言葉を詰まらせる。自分の口から、あの名を言うのが、なぜか怖いような気がした。
「……レオンは、どうしてるのかな。あの人、私の婚約者だったんだけど……」
サラは一瞬、表情を曇らせるように見えた。けれどすぐに穏やかな微笑みに戻って、言いにくそうに言葉を選んでいる。
「その……レオン様は、今……」
そこまで言いかけたとき、廊下の向こうから私を呼ぶ声がした。
「アーシア、もうここまで歩いてきたのかい?」
顔を上げると、そこには父の姿があった。ゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。まだ車椅子に乗る私を見て、心配そうに目を細めながらも、どこか安心したように微笑んだ。
「……少しは元気になったみたいだな。お医者様が許可してくださったから、少し廊下を回るくらいなら大丈夫だろうって」
「ええ……。ありがとう、お父さま」
父はサラに軽く頷いてから、私の車椅子の隣に歩み寄り、ゆっくりとしゃがみ込む。
「あまり無理はしないでくれよ、アーシア。きっと、今は混乱していると思うが……私にも何かできることがあれば遠慮なく言ってくれ」
「うん……ありがとう」
たどたどしいながらも、私は父にそう答えた。頭のどこかで、さっきのサラの言葉の続きを求めている自分がいた。だけど、父の前ではなんとなく聞きにくくて、口をつぐむ。
十年の間に、レオンはどうしていたのだろう。私のこと、覚えてくれているのだろうか。それとも――新しい婚約者がいたりするのだろうか。
私がそんな考えに囚われていると、父はまるでそれを察したかのように、小さくため息をついた。
「実は……レオンのことを、聞きたいと思っているんじゃないか?」
「――え……あ、うん……」
驚きと戸惑いが入り混じった声が出る。父は少し言いにくそうに、けれど真剣な眼差しを向けてきた。
「あの子……いや、もう“あの子”と呼ぶには大人になったんだが……レオン・アルヴェルトは、アーシアが事故に遭った当時、まだ十五歳だった。確かに、お前と婚約が結ばれていたんだよ」
「……そう、だよね……」
小さく頷く。だが、次に父が言った言葉は私の胸を大きく揺さぶった。
「しかし、お前が目覚める見込みがないと判断された頃……つまり、数年前だな……。向こうの家から、婚約解消の申し出があったんだ」
「……え……」
婚約解消。そうか、当たり前といえば当たり前なのかもしれない。十年間昏睡状態の相手を、いつまでも婚約者と待ち続けるなんて、相当な覚悟がないと難しいだろう。
けれど、頭では理解できても、心は一気にざわついた。レオンは、もう私の婚約者ではない――そう突きつけられたような気がして。
「ロウェル伯爵家としても、当時は苦渋の決断だった。お前の意識が戻るかもしれないと、ギリギリまで希望を持っていたんだが……医師たちは、厳しいと言っていたしね」
「そう、なんだ……」
父は言葉を切り、さらに続ける。
「今、レオンには新しい婚約者がいる。その件については、焦らずに聞いてほしいと思っていたが……やっぱり気になるよな」
気になる、なんて一言では片付けられない。だって私は、心だけはまだ十歳のままで、レオンが“婚約者”だという感覚が残っているのだ。レオンの顔を思い出すたび、昔の頼りない笑顔を思い浮かべてしまう。
「うん……でも、いいの……。私のこと、ずっと待ってくれなんて言えないし……」
口がひとりでに動いていた。父の前で取り繕う気力もなく、ただ素直な思いをぽつりとこぼす。
父はそれを聞くと、すまなそうに目を伏せる。
「レオンがどう思っているかはわからない。あの子は……お前が眠っている間、何度もお屋敷を訪ねてきてくれた。様子を見に来ていたんだよ。しかし、数年前からはぱったり来なくなった。それはきっと、あちらの家の事情もあるだろう」
心の中で、何かがキリリと締め付けられるように痛む。私はたった今、十年の空白を埋めるのに必死で、戸惑いの渦中にいる。でも、レオンは十年の間に様々な経験を積み、大人として生きてきた。
――私とはまるで違う時間を過ごしてきたのだ。
「そう、だよね……わかった。ありがとう、お父さま……」
私はそれ以上何も言えなかった。声に出そうとすると、今にも泣きそうになってしまいそうで。それを悟られたくなくて、必死に笑みを作る。
「……まずは、しっかり体を治そう。いきなり多くを知るには、お前には負担が大きいからな。レオンのことも含めて、ゆっくりでいい。アーシア、お前は十年ぶりに目覚めたばかりなんだ」
父はそう言って、私の髪をやわらかく撫でてくれた。私はその温もりに、ほっと安堵の息をつくしかなかった。
「アーシア様、ゆっくりと足を下ろしてくださいね」
「うん……わかった……」
今日は車椅子に乗せてもらい、少しだけお屋敷の廊下を散歩することになっていた。部屋の中でのリハビリだけでは気が滅入るだろうと、サラが提案してくれたのだ。医師もまだ無理はできないが、空気を変えること自体は良いと言ってくれた。
車椅子に腰掛けたまま、私は廊下の大きな窓から外の景色を見やる。懐かしい庭……のはずなのに、どこか少し変わっている。植木の配置も、花壇のデザインも、覚えている形とは微妙に違う。きっとこの十年の間に手入れの仕方が変わったのだろう。
「庭師さんが変わったのかしら……随分、花の種類が増えたんだね……」
「ええ、今の庭師さんはここ数年お勤めですよ。以前は別の方でしたが、もうご高齢ということもあって、今は若い方に世代交代したんです」
サラの答えに、またしても時間の流れを突きつけられる。
――本当に、私は十年もの時を失ってしまった。
まだ学校に通っていた頃の友達たちは、いまはどうしているのだろう。私と同年代なら、みんなもう二十歳前後になっているはずだ。誰が結婚して、誰がどこへ旅立って……想像してみても、何もわからない。
ふと、心の隅に引っかかる名前がある。
――レオン。
子供の頃、私はレオンという男の子と婚約していた。それが当たり前だと思っていた。
レオン・アルヴェルト。年上で、少し気弱そうだったけれど、私にはとても優しかったお兄さん。
当時は「婚約」という言葉の重みもあまりわかっていなかったけれど、いつか彼と結婚するのだという話を、子供なりに楽しみにしていた覚えがある。
しかし今や、私は十年も意識がなかった。子供の私が知っているレオンは、もうこの世には存在しないかもしれない。少なくとも、私と同じように十年を経て、きっと別の人になっているはずだ。
「サラ……。ねえ、私が眠っている間に、いろいろあったんだよね」
「……ええ、そうですね。アーシア様のことを、みなさん心配しておられました。ロウェル伯爵家も、ご両親の尽力でここまで維持されていますが、いろいろ大変だったようです」
「そう……。あの、私の……」
言葉を詰まらせる。自分の口から、あの名を言うのが、なぜか怖いような気がした。
「……レオンは、どうしてるのかな。あの人、私の婚約者だったんだけど……」
サラは一瞬、表情を曇らせるように見えた。けれどすぐに穏やかな微笑みに戻って、言いにくそうに言葉を選んでいる。
「その……レオン様は、今……」
そこまで言いかけたとき、廊下の向こうから私を呼ぶ声がした。
「アーシア、もうここまで歩いてきたのかい?」
顔を上げると、そこには父の姿があった。ゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。まだ車椅子に乗る私を見て、心配そうに目を細めながらも、どこか安心したように微笑んだ。
「……少しは元気になったみたいだな。お医者様が許可してくださったから、少し廊下を回るくらいなら大丈夫だろうって」
「ええ……。ありがとう、お父さま」
父はサラに軽く頷いてから、私の車椅子の隣に歩み寄り、ゆっくりとしゃがみ込む。
「あまり無理はしないでくれよ、アーシア。きっと、今は混乱していると思うが……私にも何かできることがあれば遠慮なく言ってくれ」
「うん……ありがとう」
たどたどしいながらも、私は父にそう答えた。頭のどこかで、さっきのサラの言葉の続きを求めている自分がいた。だけど、父の前ではなんとなく聞きにくくて、口をつぐむ。
十年の間に、レオンはどうしていたのだろう。私のこと、覚えてくれているのだろうか。それとも――新しい婚約者がいたりするのだろうか。
私がそんな考えに囚われていると、父はまるでそれを察したかのように、小さくため息をついた。
「実は……レオンのことを、聞きたいと思っているんじゃないか?」
「――え……あ、うん……」
驚きと戸惑いが入り混じった声が出る。父は少し言いにくそうに、けれど真剣な眼差しを向けてきた。
「あの子……いや、もう“あの子”と呼ぶには大人になったんだが……レオン・アルヴェルトは、アーシアが事故に遭った当時、まだ十五歳だった。確かに、お前と婚約が結ばれていたんだよ」
「……そう、だよね……」
小さく頷く。だが、次に父が言った言葉は私の胸を大きく揺さぶった。
「しかし、お前が目覚める見込みがないと判断された頃……つまり、数年前だな……。向こうの家から、婚約解消の申し出があったんだ」
「……え……」
婚約解消。そうか、当たり前といえば当たり前なのかもしれない。十年間昏睡状態の相手を、いつまでも婚約者と待ち続けるなんて、相当な覚悟がないと難しいだろう。
けれど、頭では理解できても、心は一気にざわついた。レオンは、もう私の婚約者ではない――そう突きつけられたような気がして。
「ロウェル伯爵家としても、当時は苦渋の決断だった。お前の意識が戻るかもしれないと、ギリギリまで希望を持っていたんだが……医師たちは、厳しいと言っていたしね」
「そう、なんだ……」
父は言葉を切り、さらに続ける。
「今、レオンには新しい婚約者がいる。その件については、焦らずに聞いてほしいと思っていたが……やっぱり気になるよな」
気になる、なんて一言では片付けられない。だって私は、心だけはまだ十歳のままで、レオンが“婚約者”だという感覚が残っているのだ。レオンの顔を思い出すたび、昔の頼りない笑顔を思い浮かべてしまう。
「うん……でも、いいの……。私のこと、ずっと待ってくれなんて言えないし……」
口がひとりでに動いていた。父の前で取り繕う気力もなく、ただ素直な思いをぽつりとこぼす。
父はそれを聞くと、すまなそうに目を伏せる。
「レオンがどう思っているかはわからない。あの子は……お前が眠っている間、何度もお屋敷を訪ねてきてくれた。様子を見に来ていたんだよ。しかし、数年前からはぱったり来なくなった。それはきっと、あちらの家の事情もあるだろう」
心の中で、何かがキリリと締め付けられるように痛む。私はたった今、十年の空白を埋めるのに必死で、戸惑いの渦中にいる。でも、レオンは十年の間に様々な経験を積み、大人として生きてきた。
――私とはまるで違う時間を過ごしてきたのだ。
「そう、だよね……わかった。ありがとう、お父さま……」
私はそれ以上何も言えなかった。声に出そうとすると、今にも泣きそうになってしまいそうで。それを悟られたくなくて、必死に笑みを作る。
「……まずは、しっかり体を治そう。いきなり多くを知るには、お前には負担が大きいからな。レオンのことも含めて、ゆっくりでいい。アーシア、お前は十年ぶりに目覚めたばかりなんだ」
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