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7話
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翌朝、私は隠れ家でリヒトと合流した。
彼はすでに別ルートの情報をまとめてくれていたようで、机の上には書簡や帳簿の写しらしきものが大量に置かれている。
「ユウナ、戻ったのか。怪我はないか?」
「ええ、なんとか。アルファルド殿下とセレスティナが、私たちが想像していた以上に黒幕だったということがよくわかったわ」
そして、昨夜目撃した会話の内容や執務室にあったメモのことを手短に伝える。リヒトは真剣な表情でそれを聞きながら、手元のメモを確認している。
「“グラン・クルール”……か。聞いたことがない名前だが、組織名なのかもな。最近、王宮で噂になっている『新興貴族たちの秘密結社』みたいな存在があるらしくて、いろいろ暗躍しているらしいんだ」
「秘密結社、ね。王太子殿下がそんなものと結託して……いったい何を狙っているのかしら?」
アストラル家の財産を乗っ取るだけではない。もっと大きな野望が彼らにはあるように思える。両親を殺してまで動く動機が、単なる財産目当てだけでは薄いような気がしてならないのだ。
「まあ、そこは引き続き調べるとして……ところでユウナ、お前はどうする? 今夜もまた王宮へ行くか?」
リヒトが問う。私は少しだけ考え込む。
昨夜は何とか無事に帰還できたが、あまり無茶をしすぎると、さすがに警戒されてしまうだろう。殺気立った兵士に囲まれたら、いくら幽体化があっても危ない。
「しばらくは慎重に動くわ。アルファルドとセレスティナの今後の予定はもう把握したし、当面は証拠集めを優先したい。あの二人を捕らえて罪を暴くには、私が生きているだけじゃ駄目なの。確固たる証拠が必要になるから」
「なるほどな。俺も、陛下……国王様に直接働きかける前に、そっちのほうが確実だと思う。今はどんな動きをしても“逆賊の嫌疑”をかけられるリスクがあるからな」
もし私が今、王太子が黒幕だと国王に直談判しても、それだけでは逆恨みの噂にされるのがオチだろう。王太子を信じる貴族も多いだろうし、下手をすれば私が逮捕される。
となれば、“幽霊”である私が陰から証拠を集め、彼らの不正や犯罪を公に晒す方法が一番いい。
「ただし、これだけでは足りない。アルファルドたちが具体的にどんな経路で両親を殺したのか、その犯行に協力した人物や闇ギルドとの契約書など……物的証拠が欲しいところね。王太子のまわりを探れれば、いずれ出てくるかもしれないけど」
私がそう言うと、リヒトは机上にあった書簡を指差した。
「実はこれ、密かに入手した情報なんだが。セレスティナ・ロゼリアの実家、ロゼリア伯爵家が最近になって急に莫大な金を動かしているらしい。あちこちの貴族や商家に融資しているとかで、妙に派手な動きがあるんだ」
「それって、もしかして……私の家の財産も絡んでいるのかしら?」
「可能性は高いだろう。アストラル家が保有していた事業や鉱山の利権が、王命や議会の名目で強制的に“一時凍結”されている。誰がそこに手をつけようとしているかは明確になっていないが、ロゼリア家を迂回すれば足がつきにくいのかもしれないな」
要するに、王太子は公爵家の莫大な財源を乗っ取るために、セレスティナを経由して金を洗浄しているのではないか。そんな仮説が成り立つ。
両親を暗殺した背景には、アルファルドの個人的な感情だけでなく、もっと大きな経済的思惑があるのだろう。
「これは……許せない。父と母の命を奪って、それで得た金を湯水のように使い、自分たちの権力を拡大するなんて……!」
拳を握りしめる私に、リヒトはそっと声をかける。
「焦る気持ちはわかる。だが、今すぐに動いても得られるものは少ないぞ。お前が『幽霊ユウナ』として広めたいなら、むしろ相手の不安を煽るのも一手だ。たとえば、夜な夜な王宮やロゼリア家の屋敷で怪奇現象を起こすとか……」
私は一瞬、呆気に取られる。
「か、怪奇現象? そんな子供じみたイタズラをしてどうするの?」
「いや、わりと効果的かもしれないぞ。相手の精神を揺さぶるんだよ。『本当にユウナの亡霊が出るのでは』と周囲が騒ぎ始めれば、アルファルドやセレスティナも警戒を強めるだろう。そこに何かしらの失言や動揺が出る可能性もある。そうすれば新たな証拠が飛び出すかもしれない」
なるほど――確かに馬鹿にできない作戦かもしれない。彼らの心の平穏をぶち壊すには、幽霊騒ぎほど手っ取り早い手段はないだろう。
とりわけ、セレスティナは表面上は自信満々に見えるが、昨夜の会話でも「亡霊がいるなんて気味が悪い」と弱気な面を見せていた。案外、心が繊細なのかもしれない。
やがて私は、静かにリヒトを見据えて口を開く。
「……わかったわ。だったら、やってみましょうか。私自身が“本当の亡霊”みたいなものだし。少なくとも、この力を使えば、誰にも見つからずに屋敷内でいろいろ仕掛けられる」
もちろん、無差別に騒ぎを起こすつもりはない。あくまで狙いはアルファルドとセレスティナ、もしくは彼らの協力者に限定するつもりだ。とはいえ、屋敷の使用人たちが巻き込まれてしまうのは少し気が咎める。
けれど、その程度の犠牲で済むなら安いものだろう。私が本当に死んでいたら、彼らはもっと無関係な人間すら犠牲にしていたに違いない。そう思うと、良心の呵責も消え失せる。
「なら、さっそく今夜にでも行動開始だな。ロゼリア家の屋敷を先に狙ってみたらどうだ? そこなら警備も王宮ほどではないだろうし、セレスティナ本人もいるかもしれない」
「ええ、そうね。セレスティナが夜を屋敷で過ごしているなら、なおさら都合がいいわ。思いっきり怖がらせてあげる」
私は唇を引き結ぶ。両親の仇に、ほんの少しだけ恐怖という名の苦しみを味わわせたい。そうしなければ、私の気が収まらない。
彼はすでに別ルートの情報をまとめてくれていたようで、机の上には書簡や帳簿の写しらしきものが大量に置かれている。
「ユウナ、戻ったのか。怪我はないか?」
「ええ、なんとか。アルファルド殿下とセレスティナが、私たちが想像していた以上に黒幕だったということがよくわかったわ」
そして、昨夜目撃した会話の内容や執務室にあったメモのことを手短に伝える。リヒトは真剣な表情でそれを聞きながら、手元のメモを確認している。
「“グラン・クルール”……か。聞いたことがない名前だが、組織名なのかもな。最近、王宮で噂になっている『新興貴族たちの秘密結社』みたいな存在があるらしくて、いろいろ暗躍しているらしいんだ」
「秘密結社、ね。王太子殿下がそんなものと結託して……いったい何を狙っているのかしら?」
アストラル家の財産を乗っ取るだけではない。もっと大きな野望が彼らにはあるように思える。両親を殺してまで動く動機が、単なる財産目当てだけでは薄いような気がしてならないのだ。
「まあ、そこは引き続き調べるとして……ところでユウナ、お前はどうする? 今夜もまた王宮へ行くか?」
リヒトが問う。私は少しだけ考え込む。
昨夜は何とか無事に帰還できたが、あまり無茶をしすぎると、さすがに警戒されてしまうだろう。殺気立った兵士に囲まれたら、いくら幽体化があっても危ない。
「しばらくは慎重に動くわ。アルファルドとセレスティナの今後の予定はもう把握したし、当面は証拠集めを優先したい。あの二人を捕らえて罪を暴くには、私が生きているだけじゃ駄目なの。確固たる証拠が必要になるから」
「なるほどな。俺も、陛下……国王様に直接働きかける前に、そっちのほうが確実だと思う。今はどんな動きをしても“逆賊の嫌疑”をかけられるリスクがあるからな」
もし私が今、王太子が黒幕だと国王に直談判しても、それだけでは逆恨みの噂にされるのがオチだろう。王太子を信じる貴族も多いだろうし、下手をすれば私が逮捕される。
となれば、“幽霊”である私が陰から証拠を集め、彼らの不正や犯罪を公に晒す方法が一番いい。
「ただし、これだけでは足りない。アルファルドたちが具体的にどんな経路で両親を殺したのか、その犯行に協力した人物や闇ギルドとの契約書など……物的証拠が欲しいところね。王太子のまわりを探れれば、いずれ出てくるかもしれないけど」
私がそう言うと、リヒトは机上にあった書簡を指差した。
「実はこれ、密かに入手した情報なんだが。セレスティナ・ロゼリアの実家、ロゼリア伯爵家が最近になって急に莫大な金を動かしているらしい。あちこちの貴族や商家に融資しているとかで、妙に派手な動きがあるんだ」
「それって、もしかして……私の家の財産も絡んでいるのかしら?」
「可能性は高いだろう。アストラル家が保有していた事業や鉱山の利権が、王命や議会の名目で強制的に“一時凍結”されている。誰がそこに手をつけようとしているかは明確になっていないが、ロゼリア家を迂回すれば足がつきにくいのかもしれないな」
要するに、王太子は公爵家の莫大な財源を乗っ取るために、セレスティナを経由して金を洗浄しているのではないか。そんな仮説が成り立つ。
両親を暗殺した背景には、アルファルドの個人的な感情だけでなく、もっと大きな経済的思惑があるのだろう。
「これは……許せない。父と母の命を奪って、それで得た金を湯水のように使い、自分たちの権力を拡大するなんて……!」
拳を握りしめる私に、リヒトはそっと声をかける。
「焦る気持ちはわかる。だが、今すぐに動いても得られるものは少ないぞ。お前が『幽霊ユウナ』として広めたいなら、むしろ相手の不安を煽るのも一手だ。たとえば、夜な夜な王宮やロゼリア家の屋敷で怪奇現象を起こすとか……」
私は一瞬、呆気に取られる。
「か、怪奇現象? そんな子供じみたイタズラをしてどうするの?」
「いや、わりと効果的かもしれないぞ。相手の精神を揺さぶるんだよ。『本当にユウナの亡霊が出るのでは』と周囲が騒ぎ始めれば、アルファルドやセレスティナも警戒を強めるだろう。そこに何かしらの失言や動揺が出る可能性もある。そうすれば新たな証拠が飛び出すかもしれない」
なるほど――確かに馬鹿にできない作戦かもしれない。彼らの心の平穏をぶち壊すには、幽霊騒ぎほど手っ取り早い手段はないだろう。
とりわけ、セレスティナは表面上は自信満々に見えるが、昨夜の会話でも「亡霊がいるなんて気味が悪い」と弱気な面を見せていた。案外、心が繊細なのかもしれない。
やがて私は、静かにリヒトを見据えて口を開く。
「……わかったわ。だったら、やってみましょうか。私自身が“本当の亡霊”みたいなものだし。少なくとも、この力を使えば、誰にも見つからずに屋敷内でいろいろ仕掛けられる」
もちろん、無差別に騒ぎを起こすつもりはない。あくまで狙いはアルファルドとセレスティナ、もしくは彼らの協力者に限定するつもりだ。とはいえ、屋敷の使用人たちが巻き込まれてしまうのは少し気が咎める。
けれど、その程度の犠牲で済むなら安いものだろう。私が本当に死んでいたら、彼らはもっと無関係な人間すら犠牲にしていたに違いない。そう思うと、良心の呵責も消え失せる。
「なら、さっそく今夜にでも行動開始だな。ロゼリア家の屋敷を先に狙ってみたらどうだ? そこなら警備も王宮ほどではないだろうし、セレスティナ本人もいるかもしれない」
「ええ、そうね。セレスティナが夜を屋敷で過ごしているなら、なおさら都合がいいわ。思いっきり怖がらせてあげる」
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