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24.5「ヴァン:愚痴」
しおりを挟むおはようございます。
ヴァンです。
今朝はマロウに囲まれる事もなく早起きできました。
先ほどようやくマトンの解体が済みまして、これから小分けして冷凍作業です。
僕って割りとマメなんです。自分でもそう思ってしまいます。
色々あって新たな生贄としてタロウを連れて旅に出てるんですけどね。自分には必要のない食糧の確保と下準備、さらに調理まで。
はっきり言って面倒です。
でも、僕しかタロウを連れて行けない、というのも分かります。
この世界は、実力と能力の点において、上から数えた五人が動けません。五人を除けば、こんな僕でも相当強い部類に入るんです。
さらに五英雄の全てと面識があって、五英雄の居所全てを訪れた事があるのは、きっと僕だけです。
だから、まぁ、不満はありません。
でも面倒ですよね。
料理も食事も、趣味としては楽しいんですけど、野営だと料理って感じでもないですし。
冷凍作業も済みました。
新鮮なマトンの肉を使ってスープでも作りましょう。焼いた肉ばかりでは作るのも楽しくないですから。
火の魔法で火を熾します。
鍋を温めて、塩を振って少し置いておいたマトン肉を一口大に切り分けて火を通します。
焦げ目がついたら、水の魔法で鍋に水を張ります。
数種類のキノコもドサッと入れて一緒に煮ます。水が冷たい内に入れれば、たっぷりのキノコで出汁も取れます。
塩胡椒で味を整えてコトコトと煮込み、隠し味にマナツメの果汁を少々。
ストレス発散には料理が一番ですね。もう少し手の込んだ物を作りたいですが、ここではこの程度が限界です。
良い香りがしてきた所でタロウとプックルがモゾモゾし始めました。
「ヴァンさん、おはようっす。それ朝ごはんすか?」
『オハヨ、ヴァン』
「えぇ、ちょうど良い頃合いです。朝食にしましょうか」
「おす!」
「これめちゃくちゃ美味いっす! 美味いっすよヴァンさん! 天才かも! いやこれは天才っすわ! ウマー!」
『ウメェエェェ』
プックルは熱い物も平気なんですね。
まぁ、面倒でも、楽しいので良しとしましょうか。
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