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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
入学します
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つらいガリ勉生活が報われたのか、私は無事に聖女子学園に合格することができた。嬉しくて涙が溢れました。やっぱり受験って大変ね。両親も驚いていたけど、喜んでくれた。
ふふっ。これで寮生活になるから、この屋敷ともサヨナラね。別に侯爵家が嫌いとかではなくて、この環境にいると、攻略対象者に会ってしまう可能性があるからね。特に義兄とか。だから、女子校の寮って最高に安心出来そうだよね!!ああ、頑張って良かった。
そして、合格からあっという間に、入寮の日を迎えた。
聖女子学園はうちの領地から、王都に行くよりは断然近い場所にあるので、移動も何とかなった。馬車も子供の時と違って平気になった?あっ!杏奈の時も小さい頃は時々、車酔いしてたのに、大きくなったら平気になってたから、それに近い感じなのかな。
寮で生活し、自分の身の回りは自分でやらなきゃいけないので、自分専属のメイドは連れて行けない。また女子校なので、警備も厳しく、専属の護衛も要らないようだ。残念だが、アリーとレンは寮の部屋に荷物運びが終わったら、帰って行った。本当の兄弟のように毎日一緒だったから、サヨナラするときは寂しくて、涙が出てきたけど、家に帰る時は二人が迎えに来てくれると約束してくれた。それに、何か必要な物があれば、手紙で知らせてくれれば、二人が届けに来てくれるらしい。
離れてみて分かるけど、アリーもレンもセバスチャンも、この世界では破天荒で令嬢らしくない私を、変な目で見る事もせずに、いつも温かく受け止めてくれたし、私のやりたい事をいつも応援してくれてた。いつも大切にしてくれてたし、両親が側にいなくても寂しくなかったのは、セバスチャン達がいてくれたからだよね。
生活が落ち着いたら、3人に手紙を書こう。今までのお礼と、3人と離れてみて、3人の有り難みが分かったことや、邸の使用人の皆んなが大好きだって。寂しいけど、1人で頑張ってみるってね。
寮の部屋は机、ベッド、クローゼット、小さめのソファーとテーブルがある。貴族の部屋と比べれば狭いけど、1人部屋でバスもトイレもついているから、不便はない。静かに過ごせそうだから、気に入ったぞ。
そして、今日はついに入学式。
初めての制服に袖を通す。制服は、黒のロングワンピース。修道服に似た感じのデザインね。シンプルで余計な装飾は着いてないけど、汚れが目立たなそうだし、手入れも楽そうで、実用的でいいわね。
入学式は、貴族学園に行く義兄と同じ日らしいので、両親には義兄の入学式に参加してもらうことにした。やっぱり、跡継ぎは大切にして貰わないとね。両親は何か言いたそうにしていたが、私は大丈夫だからと言い切った。
聖女子学園は、そんなに華やかな学校ではないし、平民が沢山いる学校なので、両親が入学式に来ていない子が沢山いたので、気にならなかった。やっぱり、この学園はいいわ。
この学園は一学年40人いて、20人ずつのクラスだ。今年は約10倍の倍率だったようで、その厳しい試験に勝ち上がって来ただけあって、みんな賢そうだし、落ち着いていて、変な子は見た感じいない。最高ね。貴族学園にいそうな、マウント取って来そうな、傲慢令嬢はいなそうだし、高位の貴族令息を争う女の戦いも関係ないし。
レベルが高いだけあって、勉強の進むスピードは早く、先生方も厳しいが、今までの家庭教師の先生方のおかげなのか何とかなっていた。
クラスメイトとも、みんな卒業後の目的を持って来ている子たちなので、話が合う子が多くて楽しい。身分も、実力主義のこの学園ではあまり気にしないで済むので、平民の子達とも普通に仲良くなれた。でも平民と言っても裕福な子が多いみたいだし、優秀なだけあって、常識的な子しかいないのもあるとは思うけどけど。
そんな中で、特に仲良くなった子達がいる。
1人は辺境伯の跡継ぎのレジーナ。綺麗な金髪に青い目の長身の美人さん。某漫画のオ○カルのような、カッコいい系。
朝早起きして、剣の鍛練をしていた時に、一緒にやりたいと声を掛けてくれたのだ。辺境伯の跡継ぎなので、レジーナも昔から剣術を習っていたらしく、毎朝一緒に鍛練するうちに親友になっていた。
レジーナは私が王弟の娘だと知ると、体が弱いと聞いていたから、想像と違うとビックリしていた。どうやら、王都で定期的に開かれる高位貴族の子供同伴のお茶会に、私は一度も参加しなかったので、私の企み通りに、私は体が弱い御令嬢として世間で思われているようだ。レジーナには、小さい頃は体が弱かったけど、少しずつ元気になった事を伝えた。一応ね。
それと、伯爵令嬢のエリーゼ。エリーゼの家は芸術品を多く扱う家なので、彼女も芸術にとても詳しい。学園のバザーで売る刺繍をしていたら、エリーゼが私の刺繍に興味を持ってくれて、そこから仲良くなった。藤色のサラ艶の髪に、黒い瞳の、どこかエキゾチックな美人だ。
図書室で本を読みあさっていた時に、同じロマンス小説が好きで意気投合したのが、医術の家門の伯爵令嬢のミッシェルだ。ミッシェルはネイビーの髪色に金色の瞳の知的美人。女医さんになる為に、毎日必死に勉強している努力家だ。
平民の子とも仲良くしているつもりだったが、気づくと貴族の友達が多くなっていた。育った環境が近い方が付き合いやすいのかもね。
※後日、マリーベルからの手紙が侯爵邸に届いた後
マリーベルからの手紙を読んだセバスチャンが、涙を流していたのは、アリーとレンだけの秘密である。邸の使用人達にも手紙の内容が伝えられ、侯爵令嬢が使用人に感謝の手紙を送るなんて、あり得ないことなので、使用人みんなが感動していたのは本人は知らない。そのことは使用人から、邸に出入りしている業者に、業者から領民に知られることになり、使用人を大切にする、人格者の御令嬢として噂になっていることも本人だけが知らないのであった。
ふふっ。これで寮生活になるから、この屋敷ともサヨナラね。別に侯爵家が嫌いとかではなくて、この環境にいると、攻略対象者に会ってしまう可能性があるからね。特に義兄とか。だから、女子校の寮って最高に安心出来そうだよね!!ああ、頑張って良かった。
そして、合格からあっという間に、入寮の日を迎えた。
聖女子学園はうちの領地から、王都に行くよりは断然近い場所にあるので、移動も何とかなった。馬車も子供の時と違って平気になった?あっ!杏奈の時も小さい頃は時々、車酔いしてたのに、大きくなったら平気になってたから、それに近い感じなのかな。
寮で生活し、自分の身の回りは自分でやらなきゃいけないので、自分専属のメイドは連れて行けない。また女子校なので、警備も厳しく、専属の護衛も要らないようだ。残念だが、アリーとレンは寮の部屋に荷物運びが終わったら、帰って行った。本当の兄弟のように毎日一緒だったから、サヨナラするときは寂しくて、涙が出てきたけど、家に帰る時は二人が迎えに来てくれると約束してくれた。それに、何か必要な物があれば、手紙で知らせてくれれば、二人が届けに来てくれるらしい。
離れてみて分かるけど、アリーもレンもセバスチャンも、この世界では破天荒で令嬢らしくない私を、変な目で見る事もせずに、いつも温かく受け止めてくれたし、私のやりたい事をいつも応援してくれてた。いつも大切にしてくれてたし、両親が側にいなくても寂しくなかったのは、セバスチャン達がいてくれたからだよね。
生活が落ち着いたら、3人に手紙を書こう。今までのお礼と、3人と離れてみて、3人の有り難みが分かったことや、邸の使用人の皆んなが大好きだって。寂しいけど、1人で頑張ってみるってね。
寮の部屋は机、ベッド、クローゼット、小さめのソファーとテーブルがある。貴族の部屋と比べれば狭いけど、1人部屋でバスもトイレもついているから、不便はない。静かに過ごせそうだから、気に入ったぞ。
そして、今日はついに入学式。
初めての制服に袖を通す。制服は、黒のロングワンピース。修道服に似た感じのデザインね。シンプルで余計な装飾は着いてないけど、汚れが目立たなそうだし、手入れも楽そうで、実用的でいいわね。
入学式は、貴族学園に行く義兄と同じ日らしいので、両親には義兄の入学式に参加してもらうことにした。やっぱり、跡継ぎは大切にして貰わないとね。両親は何か言いたそうにしていたが、私は大丈夫だからと言い切った。
聖女子学園は、そんなに華やかな学校ではないし、平民が沢山いる学校なので、両親が入学式に来ていない子が沢山いたので、気にならなかった。やっぱり、この学園はいいわ。
この学園は一学年40人いて、20人ずつのクラスだ。今年は約10倍の倍率だったようで、その厳しい試験に勝ち上がって来ただけあって、みんな賢そうだし、落ち着いていて、変な子は見た感じいない。最高ね。貴族学園にいそうな、マウント取って来そうな、傲慢令嬢はいなそうだし、高位の貴族令息を争う女の戦いも関係ないし。
レベルが高いだけあって、勉強の進むスピードは早く、先生方も厳しいが、今までの家庭教師の先生方のおかげなのか何とかなっていた。
クラスメイトとも、みんな卒業後の目的を持って来ている子たちなので、話が合う子が多くて楽しい。身分も、実力主義のこの学園ではあまり気にしないで済むので、平民の子達とも普通に仲良くなれた。でも平民と言っても裕福な子が多いみたいだし、優秀なだけあって、常識的な子しかいないのもあるとは思うけどけど。
そんな中で、特に仲良くなった子達がいる。
1人は辺境伯の跡継ぎのレジーナ。綺麗な金髪に青い目の長身の美人さん。某漫画のオ○カルのような、カッコいい系。
朝早起きして、剣の鍛練をしていた時に、一緒にやりたいと声を掛けてくれたのだ。辺境伯の跡継ぎなので、レジーナも昔から剣術を習っていたらしく、毎朝一緒に鍛練するうちに親友になっていた。
レジーナは私が王弟の娘だと知ると、体が弱いと聞いていたから、想像と違うとビックリしていた。どうやら、王都で定期的に開かれる高位貴族の子供同伴のお茶会に、私は一度も参加しなかったので、私の企み通りに、私は体が弱い御令嬢として世間で思われているようだ。レジーナには、小さい頃は体が弱かったけど、少しずつ元気になった事を伝えた。一応ね。
それと、伯爵令嬢のエリーゼ。エリーゼの家は芸術品を多く扱う家なので、彼女も芸術にとても詳しい。学園のバザーで売る刺繍をしていたら、エリーゼが私の刺繍に興味を持ってくれて、そこから仲良くなった。藤色のサラ艶の髪に、黒い瞳の、どこかエキゾチックな美人だ。
図書室で本を読みあさっていた時に、同じロマンス小説が好きで意気投合したのが、医術の家門の伯爵令嬢のミッシェルだ。ミッシェルはネイビーの髪色に金色の瞳の知的美人。女医さんになる為に、毎日必死に勉強している努力家だ。
平民の子とも仲良くしているつもりだったが、気づくと貴族の友達が多くなっていた。育った環境が近い方が付き合いやすいのかもね。
※後日、マリーベルからの手紙が侯爵邸に届いた後
マリーベルからの手紙を読んだセバスチャンが、涙を流していたのは、アリーとレンだけの秘密である。邸の使用人達にも手紙の内容が伝えられ、侯爵令嬢が使用人に感謝の手紙を送るなんて、あり得ないことなので、使用人みんなが感動していたのは本人は知らない。そのことは使用人から、邸に出入りしている業者に、業者から領民に知られることになり、使用人を大切にする、人格者の御令嬢として噂になっていることも本人だけが知らないのであった。
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