54 / 161
マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
やられたらやり返す?
しおりを挟む
早い時間に早退して来た私に、アリーはかなり驚いていた。今日の出来事と、今後の動きを説明し、今日は放課後に友人達が訪ねてくるから、お茶の準備をお願いしておく。アリーは、すごい計画ですねと若干引いていた。うん、しょうがない。私の友達、みんな可愛いけど腹黒だもの。
時間が出来たので、じっくり勉強しよう。出来れば飛び級したいからね。教科書は予習復習用の書き込んで使う用として、別に一冊部屋に置いてあるから、授業で使用する教科書が破られても気にしない。しかも、転生チートなのか、貴族学園の勉強はなせが頭に入っているのだ。
一人でのんびり勉強していると、部屋をノックされる。えっ?誰か来た?まだ学園は昼休みだよね。レジーナ達は放課後に来るはずだし、そもそも寮生以外の生徒は、寮生が同伴じゃないと寮内には入れないはずだし。あっ!家族は入れるから、もしかしてお母様?ヤバい!お母様に学園から連絡が入っちゃったかしら。顔から血の気が引く。普段は優しいけど、怒ったらこの世で一番怖いのはお母様だから。アリーにドアを開けてと目で訴える。居留守はバレバレだしね。
アリーがドアを開けるとそこにいたのは…
「えっ、どうしてお兄様がここに?」
「マリー!大丈夫か?顔色が悪い。」
お母様が来たかと思ったとは言えずに、言葉に詰まる私。それが、更に義兄を不安にさせたのか…
「マリー、何も話してくれないのか?アリー、少しだけ外してくれ。兄妹で話したい事があるから。」
アリーも、義兄に言われたら嫌とは言えず、分かりましたと部屋の外へ。しっかりドアを閉めて行ったわね。義兄の恐ろしいオーラに負けて。
義兄は2人になると、ぐいっと私を引き寄せ抱きしめる。えっ、何?どうした、義兄よ。アラサーも状況が理解できません。固まる私に、義兄は
「マリー、入学してまだ日が浅いけど、今日の他にも何か嫌なことをされたりしなかったか?この学園には、ひどいことをする令嬢がいるから、マリーが嫌な思いをする事がまたあるかもしれない。その時は俺がマリーを守るから、何かあったら正直に話をして欲しい。」
義兄は妹思いの優しい人なのかもね。そして……、悪役令嬢様々ね。ふっふっふっ!笑いを堪えるのがつらいわ。肩が震えるし、また涙が出てきちゃう。
悪役令嬢には、もう少しいい仕事をしてもらいたいから、今直ぐに捕まえて欲しくないのが、私達の本音なのだ。しかも、頭の切れる仲間達が今回はやる気でいるからね。ふふっ。
でもこの義兄は真剣に心配してくれているから、申し訳ないわね。
私は義兄をぎゅっと抱きしめ返した。たぶん優しい義兄だもんね。そして、義兄の顔を見上げて大丈夫だとアピールする為に、微笑んだ。
「お兄様が側にいてくれるから、私は平気です。だから心配しないでくださいね(私には腹黒軍団がついてますから)。」
あざといアラサーでごめんね。許してー。
義兄は悲痛な表情で、また私を抱きしめる。これ以上はカップルみたいになっちゃうから、そろそろおしまいね。
「お兄様、そろそろ戻らないと時間が。それとお父様達には、このことは秘密にしてくださいね。心配掛けたくないので。」
分かったよと言って、義兄は名残惜しそうに戻って行った。
アリーはまた若干引いていたが、私はお嬢様の味方ですからと言っていた。ありがとう。
そして放課後…
腹黒軍団が私の部屋にやって来た。授業ノートと私の鞄などを持って。
「はい、今日の授業ノートね。それと、あまり使ってなさそうなノート類は、机の中に(ワザと)置いて来たわよ。」
さすが、ミッシェルね。
「机は落書きしやすいように、ペンを置いて綺麗にして来たわよ。」
エリーゼもやる事が細かいな。
「ボロボロのノートは、一応、ルーベンス先生に見せた後にここに持って来ようかと思ったんだけど、あなたのお兄様が持って行ってしまったの。すごい殺気だったわよ。あと、ルーベンス先生も笑顔なのに、青筋が立っていたわね。そこで、色々と先生に説明するのは怖かったわよ。」
レジーナも大変だったわね。
私が早退したあと、聖女子メンバーで、イジメかしら、ひどいわー、怖いわー、可哀想だわーとクラスメイト達に分かりやすく騒ぎ立て、フォーレス侯爵令嬢が泣いて帰ってしまった、本当にかわいそう、こんなひどい事をするなんて、とそれぞれが言い合ったらしい。他のクラスメイト達は、同情的に見ていたようだ。とりあえず、虐められてかわいそうアピールは上手く行ったようだ。
実は、他の聖女子メンバーにも、小さな嫌がらせが出てきているらしい。今日は、学園でランチの時に、事故に見せかけて飲みものをかけられそうになったようだが、実は聖女子メンバーには、私が保護魔法を毎日かけているので、飲み物は、かけようとした令嬢に跳ね返ったらしい。
この保護魔法は、治癒魔法の応用でシスターが便利だからと教えてくれたのだ。ありがとう、シスター。私達、負けないからね!
違うメンバーは、バケツの水をかけられそうになったので、瞬時にバケツの水を凍らせ、バケツの水が出てこないのを不思議に思った、令嬢がバケツを覗き込んだタイミングで、氷を水に戻して、その水が令嬢にかかるように、水を弾かせたらしい。あの子、水魔法と氷魔法が得意だもんね。
結局、やられたらやり返す方向で話はまとまった。
私は明日からは早退はせずに、イジメに耐え抜く可哀想な令嬢をやる事に決まりました。みんな、笑わせないように頼んだわよ。
そして、この事件をきっかけに、義兄が恐ろしい程の過保護になるのであった。
時間が出来たので、じっくり勉強しよう。出来れば飛び級したいからね。教科書は予習復習用の書き込んで使う用として、別に一冊部屋に置いてあるから、授業で使用する教科書が破られても気にしない。しかも、転生チートなのか、貴族学園の勉強はなせが頭に入っているのだ。
一人でのんびり勉強していると、部屋をノックされる。えっ?誰か来た?まだ学園は昼休みだよね。レジーナ達は放課後に来るはずだし、そもそも寮生以外の生徒は、寮生が同伴じゃないと寮内には入れないはずだし。あっ!家族は入れるから、もしかしてお母様?ヤバい!お母様に学園から連絡が入っちゃったかしら。顔から血の気が引く。普段は優しいけど、怒ったらこの世で一番怖いのはお母様だから。アリーにドアを開けてと目で訴える。居留守はバレバレだしね。
アリーがドアを開けるとそこにいたのは…
「えっ、どうしてお兄様がここに?」
「マリー!大丈夫か?顔色が悪い。」
お母様が来たかと思ったとは言えずに、言葉に詰まる私。それが、更に義兄を不安にさせたのか…
「マリー、何も話してくれないのか?アリー、少しだけ外してくれ。兄妹で話したい事があるから。」
アリーも、義兄に言われたら嫌とは言えず、分かりましたと部屋の外へ。しっかりドアを閉めて行ったわね。義兄の恐ろしいオーラに負けて。
義兄は2人になると、ぐいっと私を引き寄せ抱きしめる。えっ、何?どうした、義兄よ。アラサーも状況が理解できません。固まる私に、義兄は
「マリー、入学してまだ日が浅いけど、今日の他にも何か嫌なことをされたりしなかったか?この学園には、ひどいことをする令嬢がいるから、マリーが嫌な思いをする事がまたあるかもしれない。その時は俺がマリーを守るから、何かあったら正直に話をして欲しい。」
義兄は妹思いの優しい人なのかもね。そして……、悪役令嬢様々ね。ふっふっふっ!笑いを堪えるのがつらいわ。肩が震えるし、また涙が出てきちゃう。
悪役令嬢には、もう少しいい仕事をしてもらいたいから、今直ぐに捕まえて欲しくないのが、私達の本音なのだ。しかも、頭の切れる仲間達が今回はやる気でいるからね。ふふっ。
でもこの義兄は真剣に心配してくれているから、申し訳ないわね。
私は義兄をぎゅっと抱きしめ返した。たぶん優しい義兄だもんね。そして、義兄の顔を見上げて大丈夫だとアピールする為に、微笑んだ。
「お兄様が側にいてくれるから、私は平気です。だから心配しないでくださいね(私には腹黒軍団がついてますから)。」
あざといアラサーでごめんね。許してー。
義兄は悲痛な表情で、また私を抱きしめる。これ以上はカップルみたいになっちゃうから、そろそろおしまいね。
「お兄様、そろそろ戻らないと時間が。それとお父様達には、このことは秘密にしてくださいね。心配掛けたくないので。」
分かったよと言って、義兄は名残惜しそうに戻って行った。
アリーはまた若干引いていたが、私はお嬢様の味方ですからと言っていた。ありがとう。
そして放課後…
腹黒軍団が私の部屋にやって来た。授業ノートと私の鞄などを持って。
「はい、今日の授業ノートね。それと、あまり使ってなさそうなノート類は、机の中に(ワザと)置いて来たわよ。」
さすが、ミッシェルね。
「机は落書きしやすいように、ペンを置いて綺麗にして来たわよ。」
エリーゼもやる事が細かいな。
「ボロボロのノートは、一応、ルーベンス先生に見せた後にここに持って来ようかと思ったんだけど、あなたのお兄様が持って行ってしまったの。すごい殺気だったわよ。あと、ルーベンス先生も笑顔なのに、青筋が立っていたわね。そこで、色々と先生に説明するのは怖かったわよ。」
レジーナも大変だったわね。
私が早退したあと、聖女子メンバーで、イジメかしら、ひどいわー、怖いわー、可哀想だわーとクラスメイト達に分かりやすく騒ぎ立て、フォーレス侯爵令嬢が泣いて帰ってしまった、本当にかわいそう、こんなひどい事をするなんて、とそれぞれが言い合ったらしい。他のクラスメイト達は、同情的に見ていたようだ。とりあえず、虐められてかわいそうアピールは上手く行ったようだ。
実は、他の聖女子メンバーにも、小さな嫌がらせが出てきているらしい。今日は、学園でランチの時に、事故に見せかけて飲みものをかけられそうになったようだが、実は聖女子メンバーには、私が保護魔法を毎日かけているので、飲み物は、かけようとした令嬢に跳ね返ったらしい。
この保護魔法は、治癒魔法の応用でシスターが便利だからと教えてくれたのだ。ありがとう、シスター。私達、負けないからね!
違うメンバーは、バケツの水をかけられそうになったので、瞬時にバケツの水を凍らせ、バケツの水が出てこないのを不思議に思った、令嬢がバケツを覗き込んだタイミングで、氷を水に戻して、その水が令嬢にかかるように、水を弾かせたらしい。あの子、水魔法と氷魔法が得意だもんね。
結局、やられたらやり返す方向で話はまとまった。
私は明日からは早退はせずに、イジメに耐え抜く可哀想な令嬢をやる事に決まりました。みんな、笑わせないように頼んだわよ。
そして、この事件をきっかけに、義兄が恐ろしい程の過保護になるのであった。
198
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる