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本性を知り後悔 1
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心の中がモヤモヤしながら、リリーナを両親に紹介する日を迎える。
「ルイ。今日は私達がウッディ男爵令嬢に何を話しても、貴方は口を挟まずにいて欲しいの。」
リリーナが来る前に母上から呼ばれたと思ったら、そんな事を言われる。
「口を挟まないとは…?」
「彼女がどれくらい貴方を好きでいてくれるのか、どれくらいの覚悟を持っているのかを見極めたいの。
例え貴方が驚くようなことを私達が話をしても、口を挟まずに冷静に見ていなさい。それが出来ないというなら、彼女には会わないわ。
…どうする?」
「分かりました。父上と母上が彼女と話をしている間は、黙って聞いています。」
「よろしいわ…。冷静さを失わないでいてね。」
「…はい。」
母上はどんな話をするつもりなんだろうか?
時間になり、リリーナを迎えに行っていた馬車が到着したようだ。
母上と私で、玄関ホールでリリーナを出迎える。
「ルイス様!会いたかったです。」
いきなり抱きついてくるリリーナ。嬉しいが…、この場でそれはよくないだろう。
「リリーナ、まずは挨拶しないと…。」
「あっ。ごめんなさい。
ルイス様のお母様、初めまして。婚約者になるリリーナ・ウッディです。」
シーン…。
身分が高い母上の方から話しかけるはずなのに、リリーナから話しかけてしまった。しかも、まだ正式に婚約の許可をもらってないのに、勝手に婚約者だなんて言ってしまっている。
まさか、リリーナがここまで礼儀を知らないとは思わなかった。貧乏だからマナーは習えなかったのかもしれないな。これから必死に学べばなんとかなるだろう。
それよりも、母上の目が氷点下だ。
「ルイ、こちらの令嬢を応接室に案内しなさい。
私は旦那様を呼んで来るわ。」
母上は、リリーナに一言も声を掛けることなく、父上を呼びに行ってしまった。不味いな…。
「リリーナ、侯爵と侯爵婦人になるうちの両親は、君よりも身分が高いのだから、きちんと挨拶しなければいけない。カーテシーは出来るよな?」
「いずれは私の両親となるのですから、そんな堅苦しくしなくても。
もしかして…。ルイス様まで、私が貧乏男爵家で、マナーも何も知らない田舎者だってバカにするんですか?酷い!
グスッ、グスッ…。」
「リリーナ、泣かないでくれ。君が認めてもらうために、頑張って欲しくて言ってるんだ。婚約者になりたいだろう?」
「…はい。頑張りますぅ。グスン。」
泣くリリーナを何とか宥めて、応接室で待っていると、両親が入ってくる。リリーナは、立ち上がることもせずに、ソファーに座って寛いでいる。
「リリーナ。立ち上がって、挨拶しないと…。」
ここまで酷いのか?アリーならこんなことは絶対になかった。綺麗に微笑んで、誰もが見惚れるカーテシーをしてくれるのに。
「そのままで結構だ!」
父上が、立ち上がろうとしたリリーナに声を掛ける。
「ありがとうございます。座り心地がいいソファーですね。」
シーン…。
リリーナ何てことを……。
「ルイ。今日は私達がウッディ男爵令嬢に何を話しても、貴方は口を挟まずにいて欲しいの。」
リリーナが来る前に母上から呼ばれたと思ったら、そんな事を言われる。
「口を挟まないとは…?」
「彼女がどれくらい貴方を好きでいてくれるのか、どれくらいの覚悟を持っているのかを見極めたいの。
例え貴方が驚くようなことを私達が話をしても、口を挟まずに冷静に見ていなさい。それが出来ないというなら、彼女には会わないわ。
…どうする?」
「分かりました。父上と母上が彼女と話をしている間は、黙って聞いています。」
「よろしいわ…。冷静さを失わないでいてね。」
「…はい。」
母上はどんな話をするつもりなんだろうか?
時間になり、リリーナを迎えに行っていた馬車が到着したようだ。
母上と私で、玄関ホールでリリーナを出迎える。
「ルイス様!会いたかったです。」
いきなり抱きついてくるリリーナ。嬉しいが…、この場でそれはよくないだろう。
「リリーナ、まずは挨拶しないと…。」
「あっ。ごめんなさい。
ルイス様のお母様、初めまして。婚約者になるリリーナ・ウッディです。」
シーン…。
身分が高い母上の方から話しかけるはずなのに、リリーナから話しかけてしまった。しかも、まだ正式に婚約の許可をもらってないのに、勝手に婚約者だなんて言ってしまっている。
まさか、リリーナがここまで礼儀を知らないとは思わなかった。貧乏だからマナーは習えなかったのかもしれないな。これから必死に学べばなんとかなるだろう。
それよりも、母上の目が氷点下だ。
「ルイ、こちらの令嬢を応接室に案内しなさい。
私は旦那様を呼んで来るわ。」
母上は、リリーナに一言も声を掛けることなく、父上を呼びに行ってしまった。不味いな…。
「リリーナ、侯爵と侯爵婦人になるうちの両親は、君よりも身分が高いのだから、きちんと挨拶しなければいけない。カーテシーは出来るよな?」
「いずれは私の両親となるのですから、そんな堅苦しくしなくても。
もしかして…。ルイス様まで、私が貧乏男爵家で、マナーも何も知らない田舎者だってバカにするんですか?酷い!
グスッ、グスッ…。」
「リリーナ、泣かないでくれ。君が認めてもらうために、頑張って欲しくて言ってるんだ。婚約者になりたいだろう?」
「…はい。頑張りますぅ。グスン。」
泣くリリーナを何とか宥めて、応接室で待っていると、両親が入ってくる。リリーナは、立ち上がることもせずに、ソファーに座って寛いでいる。
「リリーナ。立ち上がって、挨拶しないと…。」
ここまで酷いのか?アリーならこんなことは絶対になかった。綺麗に微笑んで、誰もが見惚れるカーテシーをしてくれるのに。
「そのままで結構だ!」
父上が、立ち上がろうとしたリリーナに声を掛ける。
「ありがとうございます。座り心地がいいソファーですね。」
シーン…。
リリーナ何てことを……。
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