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1.何処かで聞いた都市国家
26.エルフの森にて
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ドサッっと音を僕はベットへと倒れこみます。昼食を食べる際も礼儀作法を指摘され続け、食べ物の味すら感じませんでしたよ。エマとジェシーは一度記憶すると完璧に所作を実行しますが、僕にはなにがなんやらわかりません状態です。エルフの子供たちと一緒に、魔法の基礎や常識を教えられます。僕はあまり子供の相手が得意ではなかったので、精神的に疲れるんだよね。これは、気晴らしに何かしないと続きませんね。
「「クロエ、大丈夫ですか?」」
エマとジェシーに聞かれたので、僕は曖昧に笑ってごまかします。少し身体を動かして、気晴らししましょうか。
ケイティーさんに断って、庭に出ます。今は家から離れないように言われていますので、庭で出来るような訓練しかできませんね。
「エマとジェシーは、武器を使わない戦闘は可能なの?」
今は、武器を取り出すわけにはいきません。ここはエルフの自治領域ですからね、彼らの法がどうなっているか解りませんから。
「「機能上実行する事は可能ですが、対象の殲滅には時間がかかります。宜しいでしょうか?」」
「いやいや、これからやるのは訓練ね。相手へのダメージが出ないように、当てる前に止める感じでお願いできる?」
2人に確認すると、やってみますとのこと。最初はエマとの格闘戦です。5mほどの距離をおいて対峙します。軽く一礼して、加速して懐に入ります。エマは一瞬驚いた様子を見せますが、左フックで僕の右わき腹を狙ってきます。格闘戦でも、『緋の双姫』は流石に優秀ですね。当たれば脚が止まり、その後はたこ殴りの結果が見えてます。僕はそれを右肘でブロックして、左ひざ蹴りでエマの右わき腹を狙いますが、これは僕と同じように右肘でブロックされます。
ですが、フックよりは蹴りのほうが威力がありますし、加速しての蹴りですから、止めればダメージは其れなりに入りますよ? エマの右手首を掴み、右足で地面を蹴ってエマの頭部に蹴りを放つと、流石に回避は出来ないですよね。力を加減してありますが、エマは膝を付きました。
続いて、ジェシーと同じように対峙します。開始直後、今度はジェシーが僕の懐に飛び込んできます。僕は右ひざ蹴りで迎撃しますが、半身でジェシーにかわされ、その膝につま先での蹴りが入りました。バランスを崩して倒れこんだところに、踵落としをお腹に入れられ、今度はあっけなく僕の負けです。
「むぅ、さすがにエマとジェシーだね。一度見せるともう通用しないなんて……」
「「クロエのデータは随時更新しています。ですが、最初の攻撃は予測を遥かに超えていた為、データを緊急更新しました。先程の速度の2割増しまでなら対応可能です。」」
「ほんとに油断できないなぁ。膝へのつま先蹴りも、手加減なしなら関節壊されてたね。」
そういうと、蹴りを放ったジェシーではなく、エマが回答しました。
「膝の防具の為破壊までは及びませんが、数秒の行動を止める事は出来たと推測します。その場合、魔法を使わない設定であれば、クロエに勝ちはありません。」
むぅ、負けっぱなしなのは残念だけど仕方ないかな。まあ、気晴らしになるから、いいでしょう。
「1:1なのに、あっけなく負けるのも悔しいからね。エマと交互にもう少し闘うよ」
「「かしこまりました。」」
そのまま、2人と交互に戦いを続けますが、だんだん負けが込んでいきます。学習機能付きだし、一方と対戦しているときは、もう一方がそれを観察してるわけだから、手の内が読まれまくりですから、しょうがないんだけどね。こうして、ある程度時間が経って僕が荒い息を着いたとき、周囲をエルフ族の子供達に囲まれ、喝采を受けたのでした。
*****
エルフの子供達に囲まれてから3日が経ちましたが、子供達は昼から夕方にかけてこちらに毎日やってくるようになっています。流石に、子供達にまで怒鳴り散らす大人は居ないのと、子供達の親は当然若い世代のエルフなので、外の知識に興味があることも影響しているのでしょうね。
今日は、子供達とお母さん2人の付き添いで、森の東南にある小さな泉に来ています。僕にまとわり付いているのは、エルフの女の子ユーリアと男の子ダニエルの姉弟ですね。二人の話では、僕に良く似た花が咲いているというのですが……
二人が積んできた花は、青い花弁が中央に向って白にグラデーションで変化しているお花でした。むぅ、スカートの中はドロワーズじゃなく、スパッツの様なもののほうがいいような気もしますが、この世界ではかえって恥ずかしい格好のような気がしますね。蹴りとかを放つ以前に、訓練するときは周囲を確認して足技は使わないと駄目ですね。耳まで赤く染まってしまいます。
泉の傍の花畑で花を摘み、持ってきた軽食を広げてピクニック気分です。簡単だけど、サンドイッチや卵焼きなど村で手に入る食材でつくった軽食とはいえ、子供達にもお母さんにも好評です。パンで挟むだけなので、簡単にレシピを教えると、お母さん方は喜んでくれます。お腹がいっぱいになった子様達がお昼寝を始めると、お母さんエルフの方と世間話に花が咲きます。
といっても、僕はエルフの里の事は知りませんし、里の外の事をあまり話すのも宜しくないだろうと思い、確認しながらになりますけどね。僕自身もお子様カテゴリーに入っていますので、政治的な話はしてきませんし。
子供達(といっても、僕より肉体年齢が上の子も多いのですが……)とは他愛ない遊びやお話などをする位ですが、やはりお母さんエルフの方とは、生活の中の不満などの話題になります。子供さんが居るお家なので、トイレなどの衛生面の不満や、食べ物について、他にも医療関係がについて不満が多いのは、前世の親御さんと同じかもしれません。
夏場とは言え森の泉は少し冷えますね。3時を過ぎて、そろそろ村へと戻ろうと言う頃でした。北の方角から、ドドドドッっという地鳴りの様な音と、メキメキッという木々の折れる音が聞こえます。
お母さんエルフのお二方に、子供を安全な方向に誘導してもらいながら、僕とエマ、ジェシーの3人は音のする方角を見つめていると、木々の間から一頭、また一頭と普通サイズの猪が現われました。そして、その背後には体長5mはある更に大きな猪が、木々を押し倒して現われます。
「タイラント・ボア! 何故このような場所に……」
「奴らの前方は避けて。雑魚で怖いのは突進だけよ。タイラント・ボアは牙に毒があるから、牙にも注意して」
お母さん方は、怯える子供達を庇いながら、村への道にゆっくりと移動していきます。
「クロエちゃんも逃げて」
「クロエちゃんも、早くこっちに!」
ユーリアちゃんとお母さんエルフの方がそういってくれますが、残念ながら無理っぽいですね。タイラント・ボアと視線が合ってしまいました。
「僕には、エマとジェシーが居ますから、なんとか大丈夫です。子供達をお願いします。」
僕の言葉に、お母さんエルフのお二方は何か言いたげでしたが、子供の安全を優先してくれます。
「エマ、ジェシー、2人は何頭相手できそうかな。」
「近接兵装の使用許可をいただければ、2人でボアは殲滅できるかと。ボスがその間何もしなければとの前提条件がつきますが……」
「僕の装備は対人用の制圧戦スペックしかないんだよね。一粒弾もないし」
呟きながらも、頭の中で詠唱します。森の中では火魔法は使えませんし、ここは水場ですから、火精の力にマイナス補正がかかります。とりあえず、子供達を守るために、村の方向への突進は防ぎましょう。
「ホーリー・シールド……アイアン・スパイク・シールド」
村への道の周囲を、聖なる盾で封じ、その前に棘付きの鋼鉄の盾を配置します。威嚇効果で、そちらの方向に奴らを向かわせなければOKです。
その時、ボアの来た方向から複数の矢が飛んできて、タイラント・ボアを含めた数頭に突き刺さります。よくみると、既に何本もの矢がボア達に刺さっていますね。どうやら、エルフの戦士達が追っていたようです。槍を持った戦士の方々が協力して、周囲の雑魚ボアから片付け始めます。
「エマ、ジェシー、近接兵装使用を許可します。戦闘支援を主にして、怪我人を余りださない方向で、お願い。」
「「承りました、クロエ。支援戦闘を開始します。」」
2人が駆け出すのをみた後、僕は左右にガンブレードを取り出すと、闇属性にシリンダーを合わせます。エルフの戦士達が闘っているので、狙いは付けづらいですね。なんとか狙いを付けて、トリガーを引きます。
タイラント・ボアが頭を動かしたので一瞬焦りましたが、狙い通り左右の牙に闇属性弾が命中し、その部分の牙が一瞬にして消失します。牙には毒があるっていう話ですからね。牙を処理しておけば、大怪我をする人はいないと思います。
闇属性の攻撃って、うまく思いつかなくて、思いついたのがブラックホールだったんだよね。うまくいったのを幸いに、脅威を事前に摘み取る事に使っています。後は、水属性に変えて時々タイラント・ボアの脚を狙い打っては、凍結させて動きを鈍らせるだけに専念します。プライドが高い彼らですから、僕やエマ、ジェシーが目立っては良くないでしょう。勿論危険な場合は牽制できるように、魔法も銃も用意したまま見守ります。
牙を無くしたタイラント・ボアなんて、猪突猛進するだけの存在ですから、手馴れたエルフの戦士にとっては苦戦する相手ではないようですね。エマとジェシーの支援で、取り巻きのボアもほぼ殲滅されたようですし。
この後はエルフのお母さん達が、村から呼んで来てくれた応援の戦士もきたので、僕達はタイラント・ボアが倒されるのを見ているだけでした。多少怪我をした人や、タイラント・ボアの牙が掠って毒に侵された人がいたので、所有している応急医療パックから、幾つかのポーションと毒消し・包帯等を提供しましたが、討伐隊の方も大きな怪我もなくすんだようです。
エマもジェシーも怪我も無くてよかったね。医療品の提供と支援していた事には気付いてくれたようで、ささやかながらボア肉を頂いたので、ケイティーさんにお土産です。今日はボア肉のステーキかな~。
「「クロエ、大丈夫ですか?」」
エマとジェシーに聞かれたので、僕は曖昧に笑ってごまかします。少し身体を動かして、気晴らししましょうか。
ケイティーさんに断って、庭に出ます。今は家から離れないように言われていますので、庭で出来るような訓練しかできませんね。
「エマとジェシーは、武器を使わない戦闘は可能なの?」
今は、武器を取り出すわけにはいきません。ここはエルフの自治領域ですからね、彼らの法がどうなっているか解りませんから。
「「機能上実行する事は可能ですが、対象の殲滅には時間がかかります。宜しいでしょうか?」」
「いやいや、これからやるのは訓練ね。相手へのダメージが出ないように、当てる前に止める感じでお願いできる?」
2人に確認すると、やってみますとのこと。最初はエマとの格闘戦です。5mほどの距離をおいて対峙します。軽く一礼して、加速して懐に入ります。エマは一瞬驚いた様子を見せますが、左フックで僕の右わき腹を狙ってきます。格闘戦でも、『緋の双姫』は流石に優秀ですね。当たれば脚が止まり、その後はたこ殴りの結果が見えてます。僕はそれを右肘でブロックして、左ひざ蹴りでエマの右わき腹を狙いますが、これは僕と同じように右肘でブロックされます。
ですが、フックよりは蹴りのほうが威力がありますし、加速しての蹴りですから、止めればダメージは其れなりに入りますよ? エマの右手首を掴み、右足で地面を蹴ってエマの頭部に蹴りを放つと、流石に回避は出来ないですよね。力を加減してありますが、エマは膝を付きました。
続いて、ジェシーと同じように対峙します。開始直後、今度はジェシーが僕の懐に飛び込んできます。僕は右ひざ蹴りで迎撃しますが、半身でジェシーにかわされ、その膝につま先での蹴りが入りました。バランスを崩して倒れこんだところに、踵落としをお腹に入れられ、今度はあっけなく僕の負けです。
「むぅ、さすがにエマとジェシーだね。一度見せるともう通用しないなんて……」
「「クロエのデータは随時更新しています。ですが、最初の攻撃は予測を遥かに超えていた為、データを緊急更新しました。先程の速度の2割増しまでなら対応可能です。」」
「ほんとに油断できないなぁ。膝へのつま先蹴りも、手加減なしなら関節壊されてたね。」
そういうと、蹴りを放ったジェシーではなく、エマが回答しました。
「膝の防具の為破壊までは及びませんが、数秒の行動を止める事は出来たと推測します。その場合、魔法を使わない設定であれば、クロエに勝ちはありません。」
むぅ、負けっぱなしなのは残念だけど仕方ないかな。まあ、気晴らしになるから、いいでしょう。
「1:1なのに、あっけなく負けるのも悔しいからね。エマと交互にもう少し闘うよ」
「「かしこまりました。」」
そのまま、2人と交互に戦いを続けますが、だんだん負けが込んでいきます。学習機能付きだし、一方と対戦しているときは、もう一方がそれを観察してるわけだから、手の内が読まれまくりですから、しょうがないんだけどね。こうして、ある程度時間が経って僕が荒い息を着いたとき、周囲をエルフ族の子供達に囲まれ、喝采を受けたのでした。
*****
エルフの子供達に囲まれてから3日が経ちましたが、子供達は昼から夕方にかけてこちらに毎日やってくるようになっています。流石に、子供達にまで怒鳴り散らす大人は居ないのと、子供達の親は当然若い世代のエルフなので、外の知識に興味があることも影響しているのでしょうね。
今日は、子供達とお母さん2人の付き添いで、森の東南にある小さな泉に来ています。僕にまとわり付いているのは、エルフの女の子ユーリアと男の子ダニエルの姉弟ですね。二人の話では、僕に良く似た花が咲いているというのですが……
二人が積んできた花は、青い花弁が中央に向って白にグラデーションで変化しているお花でした。むぅ、スカートの中はドロワーズじゃなく、スパッツの様なもののほうがいいような気もしますが、この世界ではかえって恥ずかしい格好のような気がしますね。蹴りとかを放つ以前に、訓練するときは周囲を確認して足技は使わないと駄目ですね。耳まで赤く染まってしまいます。
泉の傍の花畑で花を摘み、持ってきた軽食を広げてピクニック気分です。簡単だけど、サンドイッチや卵焼きなど村で手に入る食材でつくった軽食とはいえ、子供達にもお母さんにも好評です。パンで挟むだけなので、簡単にレシピを教えると、お母さん方は喜んでくれます。お腹がいっぱいになった子様達がお昼寝を始めると、お母さんエルフの方と世間話に花が咲きます。
といっても、僕はエルフの里の事は知りませんし、里の外の事をあまり話すのも宜しくないだろうと思い、確認しながらになりますけどね。僕自身もお子様カテゴリーに入っていますので、政治的な話はしてきませんし。
子供達(といっても、僕より肉体年齢が上の子も多いのですが……)とは他愛ない遊びやお話などをする位ですが、やはりお母さんエルフの方とは、生活の中の不満などの話題になります。子供さんが居るお家なので、トイレなどの衛生面の不満や、食べ物について、他にも医療関係がについて不満が多いのは、前世の親御さんと同じかもしれません。
夏場とは言え森の泉は少し冷えますね。3時を過ぎて、そろそろ村へと戻ろうと言う頃でした。北の方角から、ドドドドッっという地鳴りの様な音と、メキメキッという木々の折れる音が聞こえます。
お母さんエルフのお二方に、子供を安全な方向に誘導してもらいながら、僕とエマ、ジェシーの3人は音のする方角を見つめていると、木々の間から一頭、また一頭と普通サイズの猪が現われました。そして、その背後には体長5mはある更に大きな猪が、木々を押し倒して現われます。
「タイラント・ボア! 何故このような場所に……」
「奴らの前方は避けて。雑魚で怖いのは突進だけよ。タイラント・ボアは牙に毒があるから、牙にも注意して」
お母さん方は、怯える子供達を庇いながら、村への道にゆっくりと移動していきます。
「クロエちゃんも逃げて」
「クロエちゃんも、早くこっちに!」
ユーリアちゃんとお母さんエルフの方がそういってくれますが、残念ながら無理っぽいですね。タイラント・ボアと視線が合ってしまいました。
「僕には、エマとジェシーが居ますから、なんとか大丈夫です。子供達をお願いします。」
僕の言葉に、お母さんエルフのお二方は何か言いたげでしたが、子供の安全を優先してくれます。
「エマ、ジェシー、2人は何頭相手できそうかな。」
「近接兵装の使用許可をいただければ、2人でボアは殲滅できるかと。ボスがその間何もしなければとの前提条件がつきますが……」
「僕の装備は対人用の制圧戦スペックしかないんだよね。一粒弾もないし」
呟きながらも、頭の中で詠唱します。森の中では火魔法は使えませんし、ここは水場ですから、火精の力にマイナス補正がかかります。とりあえず、子供達を守るために、村の方向への突進は防ぎましょう。
「ホーリー・シールド……アイアン・スパイク・シールド」
村への道の周囲を、聖なる盾で封じ、その前に棘付きの鋼鉄の盾を配置します。威嚇効果で、そちらの方向に奴らを向かわせなければOKです。
その時、ボアの来た方向から複数の矢が飛んできて、タイラント・ボアを含めた数頭に突き刺さります。よくみると、既に何本もの矢がボア達に刺さっていますね。どうやら、エルフの戦士達が追っていたようです。槍を持った戦士の方々が協力して、周囲の雑魚ボアから片付け始めます。
「エマ、ジェシー、近接兵装使用を許可します。戦闘支援を主にして、怪我人を余りださない方向で、お願い。」
「「承りました、クロエ。支援戦闘を開始します。」」
2人が駆け出すのをみた後、僕は左右にガンブレードを取り出すと、闇属性にシリンダーを合わせます。エルフの戦士達が闘っているので、狙いは付けづらいですね。なんとか狙いを付けて、トリガーを引きます。
タイラント・ボアが頭を動かしたので一瞬焦りましたが、狙い通り左右の牙に闇属性弾が命中し、その部分の牙が一瞬にして消失します。牙には毒があるっていう話ですからね。牙を処理しておけば、大怪我をする人はいないと思います。
闇属性の攻撃って、うまく思いつかなくて、思いついたのがブラックホールだったんだよね。うまくいったのを幸いに、脅威を事前に摘み取る事に使っています。後は、水属性に変えて時々タイラント・ボアの脚を狙い打っては、凍結させて動きを鈍らせるだけに専念します。プライドが高い彼らですから、僕やエマ、ジェシーが目立っては良くないでしょう。勿論危険な場合は牽制できるように、魔法も銃も用意したまま見守ります。
牙を無くしたタイラント・ボアなんて、猪突猛進するだけの存在ですから、手馴れたエルフの戦士にとっては苦戦する相手ではないようですね。エマとジェシーの支援で、取り巻きのボアもほぼ殲滅されたようですし。
この後はエルフのお母さん達が、村から呼んで来てくれた応援の戦士もきたので、僕達はタイラント・ボアが倒されるのを見ているだけでした。多少怪我をした人や、タイラント・ボアの牙が掠って毒に侵された人がいたので、所有している応急医療パックから、幾つかのポーションと毒消し・包帯等を提供しましたが、討伐隊の方も大きな怪我もなくすんだようです。
エマもジェシーも怪我も無くてよかったね。医療品の提供と支援していた事には気付いてくれたようで、ささやかながらボア肉を頂いたので、ケイティーさんにお土産です。今日はボア肉のステーキかな~。
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