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2.いつか醒める夢
5.近郊の森にて①
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「ありゃ、時間が空いちゃったぁ。」
僕は掲示板に表示された、休講のお知らせをみて呟きます。周囲にも何人かそういった人が居ますね。みなさん、図書室やサロンの方に親しい友達と移動していきます。
イリスは、医療術Ⅲの時間だから別行動中なので、しばらくは一人なのです。まあ、臨時休講だし仕方ないよね。僕は低年齢クラスでお昼まで時間を潰しに戻ることにしました。
教室に戻ると、リンさんが一人でポツンと座っています。なにか、とても寂しそうに見えるので、ついつい声をかけてしまいます。
「リン、一人でどうしたの?」
僕の声に、びっくりしたようにこちらを振り向いたリンさんは、少し寂しそうに笑います。
「この時間は、受けられる講義がないんですよ。図書室も制限されたエリアでは、特に読みたいものも無くて……」
あ~、留学生といっても、現状は様子見に近い為に国外に漏れるとまずそうな技術や魔法に関する講義は、受講に制限があるんですよね。
「そっ、そうなんだね。僕も講義が臨時休講になっちゃってさ。時間が空いちゃったんだよね。良ければお茶でも一緒にしない?」
気まずくなりそうだったので、僕は話題を逸らす為に、リンをお茶に誘います。これって男の時やったらナンパだよなぁなどとくだらない事を思いつつ……
「……いいんですか? イリスさんは今はご一緒してないんですね。」
「イリスは今は医療術の講義だからね。まあ、彼女は僕のお目付け役だから、一緒にいることが多いんだけどね。」
そう言いながらリンを誘って、サロンのある方向に歩きます。ん~、リンと一緒だとサロンの個室はまずいか。オープンテラスなら大丈夫かな。食べ物をお腹に入れちゃうと、この後の昼食が食べられなくなりますし、そうなるとイリスの機嫌が悪くなります。お茶と雑談くらいにしないとね。
オープンテラスは、まだまだ残暑が厳しいので人影もまばらですが、噴水や夏の花々が設置されていて、少しでも快適に居られる様にとお店側も配慮してるんですよ。大型のパラソルの下で、リンと相席しながらアイスレモンティーを2つ頼みます。
「冷たい紅茶なんて初めてですよ。レモンの味がさっぱりしていて良いですね。」
リンの言葉に僕も微笑みながら答えます。
「冷たい紅茶もたまにはいいでしょ。氷が解けても、味が薄くならないように工夫してあるんだよ。」
僕の言葉にリンは少し驚きます。まあ、夏の最中に氷を用意できるなんていうのは、中世では王侯貴族くらいでしたしね。でも、この世界は魔法が在るから難しくないと思うんだけどな。
「アレキサンドリアって、魔都と言われるだけあって生活全般にも魔法が使われているんですね。氷魔法を食べ物に使って保存したりとか、食べ物を冷やして食べるなんて思いつきませんでしたよ。」
あ~、僕にとっては魔法はいろいろな事を便利にする為の力に過ぎませんが、アイオライトでは攻撃や防御などに使われることが多いですしね。実際、このお店のアイスティーも僕が入れ知恵して、予め作った紅茶を凍らせる方法をとっています。味はお店の方にお任せですが、飲んでいる途中で氷が溶けて味が変わったり、色が変わったりする変り種の紅茶もあるらしいですよ。
「まあ、発想の転換って奴だと思うよ。そういえば、リンは魔法は得意なんだっけ? 模擬戦では符術を使ってたみたいだけど。」
「符術を知っているんですか? こちらでは馴染みが無いらしくて、関連する講義も少ないんですよね。魔術と言われる物も使えないことは無いのですが、護符を使うほうがなじんでいて、効力が今一つなのが悩みなんですよ。ユーリアちゃんにも負けちゃうし……」
あ~、符術はアレキサンドリアでは参考程度というか、文献は結構あるんだけど教えることが出来る人が少ないんですよね。あとで、アレクシアさんにその辺の事を確認しておこうかな。
「ユーリアちゃんかぁ、彼女も元気にしてる? 滅多に会わないから、様子がわからないんだよね。」
僕の言葉に、リンさんは少し考えて話してくれました。やはり最近元気が無いというか、少し疲れ気味らしいですね。本来エルフ族は森の民ですから、木が少ないと精神的にきついのかもしれません。上層街は岩盤の上にある為、どうしても緑が乏しいというか、大きな木は少ないんですよね。
「そっかぁ、ユーリアちゃんも含めて、少し気晴らしに出かけるのも良いかも知れないね。」
余り遠くじゃ日帰りは厳しくなりますしね。カルセドニー辺りまで脚を伸ばせればいいんですけど、リンもユーリアちゃんにも負担になるでしょうから、近くの草原とかで良いとこは無いかな。
「今度のお休みにでもピクニックに出かけましょうよ。秋晴れの下で食べるお弁当や自然の中ですごすのも良いですよ?」
僕の発言に、リンさんは少し寂しげに笑います。
「私は移動制限があるので、ご一緒できないと思います。本当に楽しそうで、残念なんですけど……」
ん~、ただの野原や林なら問題ないと思いますけどね。一応アレクシアさんに確認して、連絡するねと伝えます。そんな話を色々としているうちに、イリスが現われました。何処に居ても、彼女は僕の居場所がわかるみたいですが、貴女の行き先なんていつも同じでしょと返されます。まあ、事実そうなんですけどね。
ピクニックの件は、後でイリスにも話すとして、今はお昼を食べましょう。移動も面倒なので、このままここで食べられるものはパスタかな。イリスも含めて3人でトマトパスタを頼みますが、ちょっと僕的には辛味が欲しいんですよね。収納から自作中のタバスコを取り出します。まだ、製法が安定していない所為で、味にバラツキが出ているので販売できるものではありませんが、個人で使う分には十分です。
僕が自分のパスタに少量かけて食べてみます。うん、これはちょっとやばい辛さになってますね。少ししかかけないで正解でした。
それを目敏くイリスが見つけます。
「ちょっと、貴女だけなにをかけて、美味しく食べているのよ。さっきの赤い瓶の調味料は新作でしょ? 貸してみなさい。」
「いや、貸すのはいいけど、これキケ…」
僕の言葉をろくに聞かずに、盛大に振り掛けましたね。僕は知りませんよ?
一口食べたイリスは、あっという間に顔が真っ赤に染まります。僕はお店の人に頼んで、冷たい水を数杯取り寄せました。
イリスは、ものも言わずに水を飲み干していますね。口の中も相当辛いでしょうに……。そんなイリスを見ながら、リンは恐る恐る少量のタバスコをかけてパスタを食べます。
「すごい、ピリッとして全然違う食べ物みたいですね。加減を間違えなければ美味しいかも。」
リンのその声に、僕は笑みを浮かべましたが、直後にイリスに脚を蹴られます。涙目ながら凄い目つきで睨まれた僕は、結局イリスに負けて、一口しか食べていないパスタを彼女に差し出しました。
えっ? イリスの盛大タバスコパスタはどうなったかですって? もちろん僕のお腹に納まりましたよ。お陰で午後の講義は口の中が酷い状態で、一言も話すことが出来なかったといっておきます。なんで、僕が罰ゲーム受ける羽目になるんだろう?
*****
「留学生を上層街の外に連れ出したい? クロエちゃん、それ本気で言ってる?」
うわぁ、アレクシアさん本気で怒りつつあります? 慌てて僕は説明します。エルフ族のユーリアちゃんも最近元気がなくなりつつあるのと、リンも上層街の狭い中での暮らしに少し落ち込んでいる事。場所も町や村ではなく、上層街の上流の森のような場所で、特に見られても困らない場所を選ぶということを。
「確かにエルフ族が、一ヵ月も森から離れていれば、体調も悪くなるかもしれないわね。ただ、リンはね~。」
「リンさんは、問題起こすような人じゃありませんよ。人々の生活を見せるわけでもありませんし、みんなで囲んで食事するだけですし。」
「リンはいいのよ。リンに許可すると、残り2人の留学生も許可しなければいけないでしょ。贔屓になるもの。」
「ん~、じゃあ機会をあげるってことで、彼らも誘ったらいいんじゃないですか? もっとも、女子だけのピクニックについてこようなんて考えないと思いますが。」
僕はなんとなく、そう言います。確か彼らは14,5歳でしたからね。女の子のおままごと遊びと馬鹿にして、着いて来ないでしょう。
「じゃあ、ユーリアちゃんの家族もこっちに着てるから、息抜きとして日程を調整してあげるわ。子供に影響が出てるなら、彼らにもなんらかの変調が出てもおかしくはないしね。あと、エマとジェシーは勿論連れて行くのよ? 男子とは変な接点は持たないようにね。」
しつこいほどの念押しに、僕は苦笑いします。アレクシアさんも気苦労が多いんですね。僕がそう思ったのがばれたのか、頭を小突かれました。
「誰の所為か、よく考えてからにしてよね。クロエちゃんは顔に出るから、イリスでなくても最近わかるようになってきたわよ?」
マジですか? そんなに顔に出るかなぁ~。まあ、女子だけ(あ、ユーリアちゃんの家族もいましたね)のピクニックモドキです。楽しみですね。僕はその時は本気でそう思っていました。
僕は掲示板に表示された、休講のお知らせをみて呟きます。周囲にも何人かそういった人が居ますね。みなさん、図書室やサロンの方に親しい友達と移動していきます。
イリスは、医療術Ⅲの時間だから別行動中なので、しばらくは一人なのです。まあ、臨時休講だし仕方ないよね。僕は低年齢クラスでお昼まで時間を潰しに戻ることにしました。
教室に戻ると、リンさんが一人でポツンと座っています。なにか、とても寂しそうに見えるので、ついつい声をかけてしまいます。
「リン、一人でどうしたの?」
僕の声に、びっくりしたようにこちらを振り向いたリンさんは、少し寂しそうに笑います。
「この時間は、受けられる講義がないんですよ。図書室も制限されたエリアでは、特に読みたいものも無くて……」
あ~、留学生といっても、現状は様子見に近い為に国外に漏れるとまずそうな技術や魔法に関する講義は、受講に制限があるんですよね。
「そっ、そうなんだね。僕も講義が臨時休講になっちゃってさ。時間が空いちゃったんだよね。良ければお茶でも一緒にしない?」
気まずくなりそうだったので、僕は話題を逸らす為に、リンをお茶に誘います。これって男の時やったらナンパだよなぁなどとくだらない事を思いつつ……
「……いいんですか? イリスさんは今はご一緒してないんですね。」
「イリスは今は医療術の講義だからね。まあ、彼女は僕のお目付け役だから、一緒にいることが多いんだけどね。」
そう言いながらリンを誘って、サロンのある方向に歩きます。ん~、リンと一緒だとサロンの個室はまずいか。オープンテラスなら大丈夫かな。食べ物をお腹に入れちゃうと、この後の昼食が食べられなくなりますし、そうなるとイリスの機嫌が悪くなります。お茶と雑談くらいにしないとね。
オープンテラスは、まだまだ残暑が厳しいので人影もまばらですが、噴水や夏の花々が設置されていて、少しでも快適に居られる様にとお店側も配慮してるんですよ。大型のパラソルの下で、リンと相席しながらアイスレモンティーを2つ頼みます。
「冷たい紅茶なんて初めてですよ。レモンの味がさっぱりしていて良いですね。」
リンの言葉に僕も微笑みながら答えます。
「冷たい紅茶もたまにはいいでしょ。氷が解けても、味が薄くならないように工夫してあるんだよ。」
僕の言葉にリンは少し驚きます。まあ、夏の最中に氷を用意できるなんていうのは、中世では王侯貴族くらいでしたしね。でも、この世界は魔法が在るから難しくないと思うんだけどな。
「アレキサンドリアって、魔都と言われるだけあって生活全般にも魔法が使われているんですね。氷魔法を食べ物に使って保存したりとか、食べ物を冷やして食べるなんて思いつきませんでしたよ。」
あ~、僕にとっては魔法はいろいろな事を便利にする為の力に過ぎませんが、アイオライトでは攻撃や防御などに使われることが多いですしね。実際、このお店のアイスティーも僕が入れ知恵して、予め作った紅茶を凍らせる方法をとっています。味はお店の方にお任せですが、飲んでいる途中で氷が溶けて味が変わったり、色が変わったりする変り種の紅茶もあるらしいですよ。
「まあ、発想の転換って奴だと思うよ。そういえば、リンは魔法は得意なんだっけ? 模擬戦では符術を使ってたみたいだけど。」
「符術を知っているんですか? こちらでは馴染みが無いらしくて、関連する講義も少ないんですよね。魔術と言われる物も使えないことは無いのですが、護符を使うほうがなじんでいて、効力が今一つなのが悩みなんですよ。ユーリアちゃんにも負けちゃうし……」
あ~、符術はアレキサンドリアでは参考程度というか、文献は結構あるんだけど教えることが出来る人が少ないんですよね。あとで、アレクシアさんにその辺の事を確認しておこうかな。
「ユーリアちゃんかぁ、彼女も元気にしてる? 滅多に会わないから、様子がわからないんだよね。」
僕の言葉に、リンさんは少し考えて話してくれました。やはり最近元気が無いというか、少し疲れ気味らしいですね。本来エルフ族は森の民ですから、木が少ないと精神的にきついのかもしれません。上層街は岩盤の上にある為、どうしても緑が乏しいというか、大きな木は少ないんですよね。
「そっかぁ、ユーリアちゃんも含めて、少し気晴らしに出かけるのも良いかも知れないね。」
余り遠くじゃ日帰りは厳しくなりますしね。カルセドニー辺りまで脚を伸ばせればいいんですけど、リンもユーリアちゃんにも負担になるでしょうから、近くの草原とかで良いとこは無いかな。
「今度のお休みにでもピクニックに出かけましょうよ。秋晴れの下で食べるお弁当や自然の中ですごすのも良いですよ?」
僕の発言に、リンさんは少し寂しげに笑います。
「私は移動制限があるので、ご一緒できないと思います。本当に楽しそうで、残念なんですけど……」
ん~、ただの野原や林なら問題ないと思いますけどね。一応アレクシアさんに確認して、連絡するねと伝えます。そんな話を色々としているうちに、イリスが現われました。何処に居ても、彼女は僕の居場所がわかるみたいですが、貴女の行き先なんていつも同じでしょと返されます。まあ、事実そうなんですけどね。
ピクニックの件は、後でイリスにも話すとして、今はお昼を食べましょう。移動も面倒なので、このままここで食べられるものはパスタかな。イリスも含めて3人でトマトパスタを頼みますが、ちょっと僕的には辛味が欲しいんですよね。収納から自作中のタバスコを取り出します。まだ、製法が安定していない所為で、味にバラツキが出ているので販売できるものではありませんが、個人で使う分には十分です。
僕が自分のパスタに少量かけて食べてみます。うん、これはちょっとやばい辛さになってますね。少ししかかけないで正解でした。
それを目敏くイリスが見つけます。
「ちょっと、貴女だけなにをかけて、美味しく食べているのよ。さっきの赤い瓶の調味料は新作でしょ? 貸してみなさい。」
「いや、貸すのはいいけど、これキケ…」
僕の言葉をろくに聞かずに、盛大に振り掛けましたね。僕は知りませんよ?
一口食べたイリスは、あっという間に顔が真っ赤に染まります。僕はお店の人に頼んで、冷たい水を数杯取り寄せました。
イリスは、ものも言わずに水を飲み干していますね。口の中も相当辛いでしょうに……。そんなイリスを見ながら、リンは恐る恐る少量のタバスコをかけてパスタを食べます。
「すごい、ピリッとして全然違う食べ物みたいですね。加減を間違えなければ美味しいかも。」
リンのその声に、僕は笑みを浮かべましたが、直後にイリスに脚を蹴られます。涙目ながら凄い目つきで睨まれた僕は、結局イリスに負けて、一口しか食べていないパスタを彼女に差し出しました。
えっ? イリスの盛大タバスコパスタはどうなったかですって? もちろん僕のお腹に納まりましたよ。お陰で午後の講義は口の中が酷い状態で、一言も話すことが出来なかったといっておきます。なんで、僕が罰ゲーム受ける羽目になるんだろう?
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「留学生を上層街の外に連れ出したい? クロエちゃん、それ本気で言ってる?」
うわぁ、アレクシアさん本気で怒りつつあります? 慌てて僕は説明します。エルフ族のユーリアちゃんも最近元気がなくなりつつあるのと、リンも上層街の狭い中での暮らしに少し落ち込んでいる事。場所も町や村ではなく、上層街の上流の森のような場所で、特に見られても困らない場所を選ぶということを。
「確かにエルフ族が、一ヵ月も森から離れていれば、体調も悪くなるかもしれないわね。ただ、リンはね~。」
「リンさんは、問題起こすような人じゃありませんよ。人々の生活を見せるわけでもありませんし、みんなで囲んで食事するだけですし。」
「リンはいいのよ。リンに許可すると、残り2人の留学生も許可しなければいけないでしょ。贔屓になるもの。」
「ん~、じゃあ機会をあげるってことで、彼らも誘ったらいいんじゃないですか? もっとも、女子だけのピクニックについてこようなんて考えないと思いますが。」
僕はなんとなく、そう言います。確か彼らは14,5歳でしたからね。女の子のおままごと遊びと馬鹿にして、着いて来ないでしょう。
「じゃあ、ユーリアちゃんの家族もこっちに着てるから、息抜きとして日程を調整してあげるわ。子供に影響が出てるなら、彼らにもなんらかの変調が出てもおかしくはないしね。あと、エマとジェシーは勿論連れて行くのよ? 男子とは変な接点は持たないようにね。」
しつこいほどの念押しに、僕は苦笑いします。アレクシアさんも気苦労が多いんですね。僕がそう思ったのがばれたのか、頭を小突かれました。
「誰の所為か、よく考えてからにしてよね。クロエちゃんは顔に出るから、イリスでなくても最近わかるようになってきたわよ?」
マジですか? そんなに顔に出るかなぁ~。まあ、女子だけ(あ、ユーリアちゃんの家族もいましたね)のピクニックモドキです。楽しみですね。僕はその時は本気でそう思っていました。
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