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2.いつか醒める夢
26.不穏な気配②
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「退屈な街だ……」
オリバーは開け放たれた窓の外、王都『ガラティヤ』から久しぶりに見る風景を見て呟いた。アレキサンドリアから1週間の船旅で、ガラティアの港に着いたのは昨日の夕方。本来の予定を遅らせて、アレキサンドリアで夏至祭を過ごし、王宮に着いたのは当初の予定より2日遅れであったが、この間に父王と兄である王太子は北部の山岳にある離宮へと避暑に出発をしており、彼は1人王都に取り残されたのである。
王都『ガラティア』は城砦都市であり、人口は約5万人。海に面した海港と、他の3方には高さ10m程の隔壁がそびえ、東西2km南北2kmの正方形の、後を形作っている。実際には、隔壁の内側に住む住人は2万人余りであり、隔壁の外に石組みの家々が軒を連ねており、半数以上の人々は隔壁の外に住んでいる。
隔壁の内側の家々は、高くても3階建てまでと定まっており、王城を中心とした碁盤の目の様な町並みは、王都を訪れる人々を関心させる。中世の人口が密集した都市とは異なり、糞尿が街路にばら撒かれる事はなく、地上の都市は一見清潔であった。
オリバーが西の都市郊外の丘を見ると、建造中の聖堂が見えており、今日も多くの労働者が過酷な労働を強いられているのかと思うと、気分が優れなくなるのであった。とはいえ、そんな気分になるのもつい最近からであり、以前はオリバーにとっても当たり前の光景であったのだが、アレキサンドリアでの気楽な生活は、多少なりと彼の精神にも影響を与えてしまっている様である。
「オリバー様、本日の聖堂で行われる予定でした『洗礼の儀』ですが、先程連絡があり明日に予定が変更になったとの事です。」
彼付きの女官の言葉に、オリバーは舌打ちする。そもそもはオリバーが予定を変えたのが原因ではあるが、これで避暑地への出立が更に一日延びる事になるからである。
「理由は述べていったのか? 仮にも王族を待たせる事になるんだがな。」
オリバーの問いに、女官も困惑気味であるが、聖堂がわからの連絡では、洗礼の儀で使用される部屋で、一等臣民の女性が粗相をしてしまい、部屋を清める為とのことである。
「どうせ、似非聖職者が神とやらの名の元に無体なマネをしたんだろうさ。聖職者が聞いて呆れる。」
ある意味オリバー本人は無骨で脳筋気味ではあるが、馬鹿ではない。神の名の下に威を張る聖職者など好いてはいなかったのである。
「殿下、聖職者への言われ無き不当な言葉は、王族といえど問題とされまする。まして、殿下はまだ『洗礼の儀』を受けておられぬ身でありますれば、お控えください。」
女官の言葉に、オリバーとしても言い過ぎたと思った感はあったので素直に謝罪の言葉を口にすると、女官はオリバーに向って囁くようの早口で言葉を紡いだ。
「殿下の脚を掬おうとする手合いが、数多く潜んでおりまする。むざむざ口実をお与え下さいますな。」
オリバーは肯くと、今回の帰国での義務としての予定を確認したのであった。
*****
翌日、聖殿で早朝から行われた『洗礼の儀』は、オリバーにとって苦痛しかもたらさなかった。薄布一枚まとったのみの姿で、聖殿の裏山の泉の水を使用した聖水に、その身を浸すのである。文字通り、髪の毛一本たりと残さぬように、頭の天辺まで現代でいえばプールの消毒槽にも似た水を満たした場所に身を沈めるのである。夏至を過ぎたばかりの夏とはいえ、早朝の泉から引いた水は冷たい。寒さに震えながら、司祭が経典を読み終わるのを待ったが、読み終わったと思いきや、再度最初から読み直したのである。唇の色が紫色に変わり、身体が冷えてがたがた震える中、当の司祭は悪気もなくのたまった。
「魔都なるものに長期間いらっしゃった所為か、随分と穢れが見に染み付いているようでしたので、長時間の『洗礼の儀』となりました事お許し下さい。昨日殿下が述べておりました聖職者への言も含めての洗礼となりますれば、時間がかかってしまいました。」
オリバーとしては憮然とするしかない。昨日あの場に居たのは自分と女官のみである。なのに聖殿側に発言が伝わっていた事は、正直気分の良いものでもない。
(諫言しつつも報告されたか、他に潜んでいたものがいたのか……)
何れにしても、下手に独り言すら言えない環境であることに変わりは無かった。全く、他国に居たときよりも、自国に居るほうが精神的に疲れるのは何故だと考えてしまう。つい一週間ほど前の話であるのに、アレキサンドリアでの日々はオリバーにとっても夢だったような気すらしてしまうのである。
その後、避暑先の離宮から戻った王に拝謁し、留学中の成果を報告するが、下層街で手に入れた書物は、王の側に控えていた王宮魔道師ではなく、聖殿の司教が受け取ってしまう。
どうやら、聖殿側で認められたもののみが知識として認められるらしく、ここ1年で随分様変わりしたものだと内心思ったオリバーではあるが、その他の成果といえばサッカーくらいしかないのも残念な事実であった。兄である王太子がやたらとアレキサンドリアに興味を示す中、自身のアドバンテージである知識を兄に伝えるつもりはなく、異国の王子アレクシスから聞かされた眉唾ものの噂とも言えない情報を、伝えるに留めたのである。
翌日から、高位貴族達との舞踏会だのパーティーだのと引っ張りまわされたオリバーであるが、ここでついに今回の帰郷を後悔した最大のイベントが彼を迎えた。高位貴族の4公爵の内、北方を治める公爵クラウディウス家の長女との婚約が決定されたのである。
結婚は、オリバーが一定の武勲を挙げることが前提であったが、今の帝国での武勲を挙げるのは難しくもない。結婚はほぼ既定の事実となってしまったのである。翌日からの婚約披露パーティーや各家々での心伴わぬ祝いの数々は、オリバーを精神的に苦しめ続けた。
そして、悪夢の様な3週間が過ぎ、明日はアレキサンドリアへの出発という日の前夜、オリバーは再び王の御前で、今後について下命される。それは以下の事であった。
1つ。今回のアレキサンドリアへの渡航に際して、指定の人物を伴う事
2つ。その人物の行動について便宜を図る事
3つ。翌年の新年祭に関しては、必ず帰国する事
了解後、オリバーはアレキサンドリアへの渡航の支度を始める。既に女官が準備済みであり、確認する程度ではあったのだが、これで再び楽しい夢のような日々を暮らせるのである。オリバーはこのとき真実そう思っていたのであった。
オリバーは開け放たれた窓の外、王都『ガラティヤ』から久しぶりに見る風景を見て呟いた。アレキサンドリアから1週間の船旅で、ガラティアの港に着いたのは昨日の夕方。本来の予定を遅らせて、アレキサンドリアで夏至祭を過ごし、王宮に着いたのは当初の予定より2日遅れであったが、この間に父王と兄である王太子は北部の山岳にある離宮へと避暑に出発をしており、彼は1人王都に取り残されたのである。
王都『ガラティア』は城砦都市であり、人口は約5万人。海に面した海港と、他の3方には高さ10m程の隔壁がそびえ、東西2km南北2kmの正方形の、後を形作っている。実際には、隔壁の内側に住む住人は2万人余りであり、隔壁の外に石組みの家々が軒を連ねており、半数以上の人々は隔壁の外に住んでいる。
隔壁の内側の家々は、高くても3階建てまでと定まっており、王城を中心とした碁盤の目の様な町並みは、王都を訪れる人々を関心させる。中世の人口が密集した都市とは異なり、糞尿が街路にばら撒かれる事はなく、地上の都市は一見清潔であった。
オリバーが西の都市郊外の丘を見ると、建造中の聖堂が見えており、今日も多くの労働者が過酷な労働を強いられているのかと思うと、気分が優れなくなるのであった。とはいえ、そんな気分になるのもつい最近からであり、以前はオリバーにとっても当たり前の光景であったのだが、アレキサンドリアでの気楽な生活は、多少なりと彼の精神にも影響を与えてしまっている様である。
「オリバー様、本日の聖堂で行われる予定でした『洗礼の儀』ですが、先程連絡があり明日に予定が変更になったとの事です。」
彼付きの女官の言葉に、オリバーは舌打ちする。そもそもはオリバーが予定を変えたのが原因ではあるが、これで避暑地への出立が更に一日延びる事になるからである。
「理由は述べていったのか? 仮にも王族を待たせる事になるんだがな。」
オリバーの問いに、女官も困惑気味であるが、聖堂がわからの連絡では、洗礼の儀で使用される部屋で、一等臣民の女性が粗相をしてしまい、部屋を清める為とのことである。
「どうせ、似非聖職者が神とやらの名の元に無体なマネをしたんだろうさ。聖職者が聞いて呆れる。」
ある意味オリバー本人は無骨で脳筋気味ではあるが、馬鹿ではない。神の名の下に威を張る聖職者など好いてはいなかったのである。
「殿下、聖職者への言われ無き不当な言葉は、王族といえど問題とされまする。まして、殿下はまだ『洗礼の儀』を受けておられぬ身でありますれば、お控えください。」
女官の言葉に、オリバーとしても言い過ぎたと思った感はあったので素直に謝罪の言葉を口にすると、女官はオリバーに向って囁くようの早口で言葉を紡いだ。
「殿下の脚を掬おうとする手合いが、数多く潜んでおりまする。むざむざ口実をお与え下さいますな。」
オリバーは肯くと、今回の帰国での義務としての予定を確認したのであった。
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翌日、聖殿で早朝から行われた『洗礼の儀』は、オリバーにとって苦痛しかもたらさなかった。薄布一枚まとったのみの姿で、聖殿の裏山の泉の水を使用した聖水に、その身を浸すのである。文字通り、髪の毛一本たりと残さぬように、頭の天辺まで現代でいえばプールの消毒槽にも似た水を満たした場所に身を沈めるのである。夏至を過ぎたばかりの夏とはいえ、早朝の泉から引いた水は冷たい。寒さに震えながら、司祭が経典を読み終わるのを待ったが、読み終わったと思いきや、再度最初から読み直したのである。唇の色が紫色に変わり、身体が冷えてがたがた震える中、当の司祭は悪気もなくのたまった。
「魔都なるものに長期間いらっしゃった所為か、随分と穢れが見に染み付いているようでしたので、長時間の『洗礼の儀』となりました事お許し下さい。昨日殿下が述べておりました聖職者への言も含めての洗礼となりますれば、時間がかかってしまいました。」
オリバーとしては憮然とするしかない。昨日あの場に居たのは自分と女官のみである。なのに聖殿側に発言が伝わっていた事は、正直気分の良いものでもない。
(諫言しつつも報告されたか、他に潜んでいたものがいたのか……)
何れにしても、下手に独り言すら言えない環境であることに変わりは無かった。全く、他国に居たときよりも、自国に居るほうが精神的に疲れるのは何故だと考えてしまう。つい一週間ほど前の話であるのに、アレキサンドリアでの日々はオリバーにとっても夢だったような気すらしてしまうのである。
その後、避暑先の離宮から戻った王に拝謁し、留学中の成果を報告するが、下層街で手に入れた書物は、王の側に控えていた王宮魔道師ではなく、聖殿の司教が受け取ってしまう。
どうやら、聖殿側で認められたもののみが知識として認められるらしく、ここ1年で随分様変わりしたものだと内心思ったオリバーではあるが、その他の成果といえばサッカーくらいしかないのも残念な事実であった。兄である王太子がやたらとアレキサンドリアに興味を示す中、自身のアドバンテージである知識を兄に伝えるつもりはなく、異国の王子アレクシスから聞かされた眉唾ものの噂とも言えない情報を、伝えるに留めたのである。
翌日から、高位貴族達との舞踏会だのパーティーだのと引っ張りまわされたオリバーであるが、ここでついに今回の帰郷を後悔した最大のイベントが彼を迎えた。高位貴族の4公爵の内、北方を治める公爵クラウディウス家の長女との婚約が決定されたのである。
結婚は、オリバーが一定の武勲を挙げることが前提であったが、今の帝国での武勲を挙げるのは難しくもない。結婚はほぼ既定の事実となってしまったのである。翌日からの婚約披露パーティーや各家々での心伴わぬ祝いの数々は、オリバーを精神的に苦しめ続けた。
そして、悪夢の様な3週間が過ぎ、明日はアレキサンドリアへの出発という日の前夜、オリバーは再び王の御前で、今後について下命される。それは以下の事であった。
1つ。今回のアレキサンドリアへの渡航に際して、指定の人物を伴う事
2つ。その人物の行動について便宜を図る事
3つ。翌年の新年祭に関しては、必ず帰国する事
了解後、オリバーはアレキサンドリアへの渡航の支度を始める。既に女官が準備済みであり、確認する程度ではあったのだが、これで再び楽しい夢のような日々を暮らせるのである。オリバーはこのとき真実そう思っていたのであった。
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