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3.帝政エリクシア偵察録
31.開戦①
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年が空け数日すると、冬の澄み渡る青い空と、海の蒼との境界に黒い点が見え始めました。どうやらエリクシアの海軍が到着するようですね。
それに伴ってエリクシアの陣営で動きがあります。豪奢な神輿に乗った人物と、その周囲に白銀に輝く全身甲冑に長い槍の重騎兵が20騎程囲んでいます。
その左右には、派手な金の全身鎧に長剣の騎士と、白銀に輝く全身鎧にやはり長剣の騎士。っていうか、白銀の騎士はオリバーじゃないですか? ということは、隣の趣味の悪いキンピカは、エリクシアの王太子かな?
彼らも護衛を伴って、下層街の入り口に歩を進めてきますが、神輿にのって運ばれているから、速度は遅いですね。門の前に着くまでに1時間はかかるでしょうね。
僕は、久しぶりにのんびり過ごした自室を出て、屋上庭園に向います。そこには既にDM2が待機状態で駐機しています。
アレキサンドリア側は今回も防衛戦ですし、篭城戦でもあります。此方から打って出る戦法は今の処とっていませんが、エリクシアはその辺を勘違いしているようですね。
彼ら曰く、『アレキサンドリアは巣穴に篭る穴熊であり、巣穴から出る勇気も無い臆病者』との事ですから。でもね、仏の顔も三度までということわざもあるんですよ? 今回はそれを思い知ってもらいましょう。
アレクシアさんは、ファロス島25層の指揮所に篭っています。学院の攻撃魔法部隊は5部隊に別れてアレクシアさんの指揮下に入っています。
リリーさんは中央病院、イリスさんは野戦病院で待機中ですね。
ユイとユーリアちゃんを含めた低年齢クラスは、崖となっている台地上で警戒任務についています。標高差が100mありますので、砲弾も届きませんから安全なのですが、様々な村や町からの見物客が多く、崖から落ちそうな人まで出ている為に、特別に配備されています。
リアンとワイアットは普通クラスですので、実戦部隊に出ているはずです。彼らの配置場所は僕は知りませんし、興味もありません。
エリックさんは上層街の防衛指揮所にいますね。様々な防衛機構の操作や修理などの手配を行います。
そうやって、魔法学院の生徒は今朝から24時間警戒態勢に付いているのでした。
あっ? 僕ですか? 僕は学院に復学していませんので配備はされていませんよ。僕と、エマ・ジェシーの3人は、遊軍です。最初の一戦は指定されていますが、あとの行動は任されています。
実の所、ユイからアレクシアさんに敵の基本的な戦術や、兵数などの情報は伝わっています。ユイの闇在鬼は優秀ですね。オリバーが知ったことは全てユイに伝わりますので、こちらはエリクシア側の基本戦略、兵数、組織上の弱点や重要人物に名前・顔・居場所も把握しています。もちろん、軍内で『黒死病』が蔓延しだし、既に1000人単位で死者・発病者が出ている事も、彼らが焼却処分されている事も……
エリクシア側、いえルキウス教会といったほうが良いでしょうね。彼らは下層街の防衛門前にくると、開戦の口上を述べているようですね。それをアレキサンドリア側を代表して、アレクシアさんとリリーさんで聞いている最中に、それは起こりました。
洋上を8の字を書く様に、帆走していた一隻の軍艦が、大砲を発射したのです。一門が火を噴けば、次々と洋上の艦船は砲弾を打ち始めます。そして、砲弾は次々と魔力障壁に当たり砕け散ります。遠距離砲撃では、魔力障壁を抜くことは出来ませんよ? そして、アレクシアさんから、全ての魔法学院生と関係者に連絡が入ります。
『ルキウス教は、開戦の口上直前に発砲。異教徒とは正式な手順など結ぶつもりなしとの言質あり。これより、アレキサンドリアは防衛行動を開始します!』
アレクシアさんからの連絡があり、アルベニア側の東岸でも防御隔壁がせり上がります。ドサクサ紛れも無いとは言えませんからね。
西側隔壁上を魔導機関砲と三連魔道砲を搭載した、機動戦車が走り防御体制につきました。そしてその障壁前の地面が、次々と緑に被われていきます。あれは精霊樹様の加護でしょうか? とげとげしい薔薇の蔦と棘による鉄条網が、西側障壁の前に配備され、兵員輸送車からはエルフの弓兵が次々と降車し配置に着きます。
これは僕達ものんびりしていられませんね。
「クロエ、ローターの回転安定。飛行できます」
エマの声に僕は頷きます。緩やかに上昇を開始するDM2、僕はジェシーに声をかけます。
「ジェシー、艦艇の方の解析をお願い。旗艦を特定してエリックさんに連絡。その後は敵の艦内状況を把握。『黒死病』患者の多い船を調べて追いて。
エマ、機体は敵の陣地上空へ向けて進めて!」
数分を待たずして、エマの操縦で僕達は危なげなく敵陣地上空にたどり着きます。まあ、対空という概念が無いので心配はしてませんでしたが。
エリクシア陣営でも、多少混乱が見られますね。突然の開戦はあちらも望んでは居なかったのかも知れませんが、いずれにしても始めたのは其方です。後悔していただきましょう。
「目標確認。《火の精霊よ、我が力を糧とし、かの場所を中心として、炎で弾けよ!爆破》」
詠唱とともに大きな爆発がエリクシア陣地の後方、糧秣の集積地で発生します。周囲から大勢の人が駆け寄りますが、ここは水場ではありません。周囲の土や砂をかけて消化しようとしていますが、僕の魔力で燃える炎を舐めてもらっては困ります。
こうして、僕は開戦直後に敵側の食料の備蓄を、ほぼ全て焼却する事に成功しました。次は煩い砲艦ですね。エリクシアの砲艦は甲板長45m、全幅12mで60門級の3本マストの戦列艦です。
「ジェシー、旗艦は特定できた? 連絡はしたかな?」
「エリック様より返信。『我、敵旗艦攻撃す。射線上から退避願う』、以上です」
「わぁ、エマ。軌道から回避して」
「回避は完了しています。」
僕達が回避した事を確認すると、ファロス灯台から一条の光の線が走り、敵の旗艦の舷側を一瞬にして焦がします。
「敵1番艦、左舷より火災発生。」
淡々としたジェシーの声が響くなか、一隻の船が火に包まれ縦列陣を作っていた艦隊から離れていきます。
「ジェシー、罹患率の高い船は特定できた?」
「はい。敵3番艦が罹患率が最も高く、生存率は著しく低いと思われます」
「エマ、3番艦上空につけて。僕が魔法攻撃後、即離脱して」
「了解しました。クロエ」
敵の3番艦の上空から様子を窺うと、余り攻撃を行っていない艦です。それというのも、熱や倦怠感から、操船や攻撃に移れる人間が少ないからですね。このまま、海上にいても彼らの行く末は変わりません。
「ナパーム液投下、いくよ!《風よ、炎を纏い燃やし尽くせ!》」
投下されたナパーム液は、その粘性と拡散性により、帆や上部甲板、そして操帆作業者に纏わり尽きます。そして、その後の魔法により全てを燃やし尽くすのです。
ナパーム弾と魔法の混合攻撃に、3番艦は一気に火の手が回り炎上します。後ろを距離をおかずに帆走していた4番艦は、帆が炎上して漂流しはじめた3番艦を回避できず、その舷側に衝突しました。
直後、Tornado of a flameは4番艦をも巻き込んで火柱を洋上に上げます。やがて、火薬庫に火が回った3番艦が大爆発を起こし、4番艦共々洋上で炎上し、やがて沈没していきました。
開戦直後、まだ火薬庫に大量の火薬が残っていた所為もあるのでしょう。その時の爆風で、回避行動中の5番艦のメインマスト(2番目の帆柱)とミズンマスト(3番目の帆柱)が折れ、コースセイル(各マストで一番大きな帆)が衝撃で裂けて航行不能に陥ります。
これで無傷で残っているのは2番艦一隻だけとなりましたが、完全に戦意を喪失したようです。岸から離れて、海上を離脱しようとしています。
「……ジェシー、2番艦の罹患率は?」
「現状では3日以内の罹患率98%。発症後の生存率は3日後で15%。5日後で1%未満となります。」
このまま帰してしまうと、5日後には死者だけの船となりますね。操帆ができないですから幽霊船のように漂流するだけになりますし、アルケミシュの港町にたどり着けば、『黒死病』を蔓延させる元になりますね。
「クロエ、残念ですが彼らの生存率は既に1%をきっています。狭い艦内で既に『黒死病』の潜在的感染者は現時点でも大多数です。日数が経過するたびに、『黒死病』の痛みや恐怖を感じながら死亡させるのは、酷なことに思われます」
そうですね。抗生物質が無い現状では、発症してしまえば残念ながら助ける事が出来ません。苦しむ時間を短くしてあげるしかありませんね。そうして、5艦の処理には1時間もかかりませんでした。
それに伴ってエリクシアの陣営で動きがあります。豪奢な神輿に乗った人物と、その周囲に白銀に輝く全身甲冑に長い槍の重騎兵が20騎程囲んでいます。
その左右には、派手な金の全身鎧に長剣の騎士と、白銀に輝く全身鎧にやはり長剣の騎士。っていうか、白銀の騎士はオリバーじゃないですか? ということは、隣の趣味の悪いキンピカは、エリクシアの王太子かな?
彼らも護衛を伴って、下層街の入り口に歩を進めてきますが、神輿にのって運ばれているから、速度は遅いですね。門の前に着くまでに1時間はかかるでしょうね。
僕は、久しぶりにのんびり過ごした自室を出て、屋上庭園に向います。そこには既にDM2が待機状態で駐機しています。
アレキサンドリア側は今回も防衛戦ですし、篭城戦でもあります。此方から打って出る戦法は今の処とっていませんが、エリクシアはその辺を勘違いしているようですね。
彼ら曰く、『アレキサンドリアは巣穴に篭る穴熊であり、巣穴から出る勇気も無い臆病者』との事ですから。でもね、仏の顔も三度までということわざもあるんですよ? 今回はそれを思い知ってもらいましょう。
アレクシアさんは、ファロス島25層の指揮所に篭っています。学院の攻撃魔法部隊は5部隊に別れてアレクシアさんの指揮下に入っています。
リリーさんは中央病院、イリスさんは野戦病院で待機中ですね。
ユイとユーリアちゃんを含めた低年齢クラスは、崖となっている台地上で警戒任務についています。標高差が100mありますので、砲弾も届きませんから安全なのですが、様々な村や町からの見物客が多く、崖から落ちそうな人まで出ている為に、特別に配備されています。
リアンとワイアットは普通クラスですので、実戦部隊に出ているはずです。彼らの配置場所は僕は知りませんし、興味もありません。
エリックさんは上層街の防衛指揮所にいますね。様々な防衛機構の操作や修理などの手配を行います。
そうやって、魔法学院の生徒は今朝から24時間警戒態勢に付いているのでした。
あっ? 僕ですか? 僕は学院に復学していませんので配備はされていませんよ。僕と、エマ・ジェシーの3人は、遊軍です。最初の一戦は指定されていますが、あとの行動は任されています。
実の所、ユイからアレクシアさんに敵の基本的な戦術や、兵数などの情報は伝わっています。ユイの闇在鬼は優秀ですね。オリバーが知ったことは全てユイに伝わりますので、こちらはエリクシア側の基本戦略、兵数、組織上の弱点や重要人物に名前・顔・居場所も把握しています。もちろん、軍内で『黒死病』が蔓延しだし、既に1000人単位で死者・発病者が出ている事も、彼らが焼却処分されている事も……
エリクシア側、いえルキウス教会といったほうが良いでしょうね。彼らは下層街の防衛門前にくると、開戦の口上を述べているようですね。それをアレキサンドリア側を代表して、アレクシアさんとリリーさんで聞いている最中に、それは起こりました。
洋上を8の字を書く様に、帆走していた一隻の軍艦が、大砲を発射したのです。一門が火を噴けば、次々と洋上の艦船は砲弾を打ち始めます。そして、砲弾は次々と魔力障壁に当たり砕け散ります。遠距離砲撃では、魔力障壁を抜くことは出来ませんよ? そして、アレクシアさんから、全ての魔法学院生と関係者に連絡が入ります。
『ルキウス教は、開戦の口上直前に発砲。異教徒とは正式な手順など結ぶつもりなしとの言質あり。これより、アレキサンドリアは防衛行動を開始します!』
アレクシアさんからの連絡があり、アルベニア側の東岸でも防御隔壁がせり上がります。ドサクサ紛れも無いとは言えませんからね。
西側隔壁上を魔導機関砲と三連魔道砲を搭載した、機動戦車が走り防御体制につきました。そしてその障壁前の地面が、次々と緑に被われていきます。あれは精霊樹様の加護でしょうか? とげとげしい薔薇の蔦と棘による鉄条網が、西側障壁の前に配備され、兵員輸送車からはエルフの弓兵が次々と降車し配置に着きます。
これは僕達ものんびりしていられませんね。
「クロエ、ローターの回転安定。飛行できます」
エマの声に僕は頷きます。緩やかに上昇を開始するDM2、僕はジェシーに声をかけます。
「ジェシー、艦艇の方の解析をお願い。旗艦を特定してエリックさんに連絡。その後は敵の艦内状況を把握。『黒死病』患者の多い船を調べて追いて。
エマ、機体は敵の陣地上空へ向けて進めて!」
数分を待たずして、エマの操縦で僕達は危なげなく敵陣地上空にたどり着きます。まあ、対空という概念が無いので心配はしてませんでしたが。
エリクシア陣営でも、多少混乱が見られますね。突然の開戦はあちらも望んでは居なかったのかも知れませんが、いずれにしても始めたのは其方です。後悔していただきましょう。
「目標確認。《火の精霊よ、我が力を糧とし、かの場所を中心として、炎で弾けよ!爆破》」
詠唱とともに大きな爆発がエリクシア陣地の後方、糧秣の集積地で発生します。周囲から大勢の人が駆け寄りますが、ここは水場ではありません。周囲の土や砂をかけて消化しようとしていますが、僕の魔力で燃える炎を舐めてもらっては困ります。
こうして、僕は開戦直後に敵側の食料の備蓄を、ほぼ全て焼却する事に成功しました。次は煩い砲艦ですね。エリクシアの砲艦は甲板長45m、全幅12mで60門級の3本マストの戦列艦です。
「ジェシー、旗艦は特定できた? 連絡はしたかな?」
「エリック様より返信。『我、敵旗艦攻撃す。射線上から退避願う』、以上です」
「わぁ、エマ。軌道から回避して」
「回避は完了しています。」
僕達が回避した事を確認すると、ファロス灯台から一条の光の線が走り、敵の旗艦の舷側を一瞬にして焦がします。
「敵1番艦、左舷より火災発生。」
淡々としたジェシーの声が響くなか、一隻の船が火に包まれ縦列陣を作っていた艦隊から離れていきます。
「ジェシー、罹患率の高い船は特定できた?」
「はい。敵3番艦が罹患率が最も高く、生存率は著しく低いと思われます」
「エマ、3番艦上空につけて。僕が魔法攻撃後、即離脱して」
「了解しました。クロエ」
敵の3番艦の上空から様子を窺うと、余り攻撃を行っていない艦です。それというのも、熱や倦怠感から、操船や攻撃に移れる人間が少ないからですね。このまま、海上にいても彼らの行く末は変わりません。
「ナパーム液投下、いくよ!《風よ、炎を纏い燃やし尽くせ!》」
投下されたナパーム液は、その粘性と拡散性により、帆や上部甲板、そして操帆作業者に纏わり尽きます。そして、その後の魔法により全てを燃やし尽くすのです。
ナパーム弾と魔法の混合攻撃に、3番艦は一気に火の手が回り炎上します。後ろを距離をおかずに帆走していた4番艦は、帆が炎上して漂流しはじめた3番艦を回避できず、その舷側に衝突しました。
直後、Tornado of a flameは4番艦をも巻き込んで火柱を洋上に上げます。やがて、火薬庫に火が回った3番艦が大爆発を起こし、4番艦共々洋上で炎上し、やがて沈没していきました。
開戦直後、まだ火薬庫に大量の火薬が残っていた所為もあるのでしょう。その時の爆風で、回避行動中の5番艦のメインマスト(2番目の帆柱)とミズンマスト(3番目の帆柱)が折れ、コースセイル(各マストで一番大きな帆)が衝撃で裂けて航行不能に陥ります。
これで無傷で残っているのは2番艦一隻だけとなりましたが、完全に戦意を喪失したようです。岸から離れて、海上を離脱しようとしています。
「……ジェシー、2番艦の罹患率は?」
「現状では3日以内の罹患率98%。発症後の生存率は3日後で15%。5日後で1%未満となります。」
このまま帰してしまうと、5日後には死者だけの船となりますね。操帆ができないですから幽霊船のように漂流するだけになりますし、アルケミシュの港町にたどり着けば、『黒死病』を蔓延させる元になりますね。
「クロエ、残念ですが彼らの生存率は既に1%をきっています。狭い艦内で既に『黒死病』の潜在的感染者は現時点でも大多数です。日数が経過するたびに、『黒死病』の痛みや恐怖を感じながら死亡させるのは、酷なことに思われます」
そうですね。抗生物質が無い現状では、発症してしまえば残念ながら助ける事が出来ません。苦しむ時間を短くしてあげるしかありませんね。そうして、5艦の処理には1時間もかかりませんでした。
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