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5.南海の秘宝
55.それぞれの夕べ①
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アルムニュール国の首都テネリ沖にQAが到着したのは、海戦の翌日となった。各所の応急修理に時間を要したのと、基準性能未満の性能しか発揮できない艦自体に、本来の乗組員の低い練度での結果であった。
アルムニュール国への交渉と説明は、オスカーと付き添いのレギニータが無事にすませ、QAはその巨体を桟橋に横付けしている。
アルムニュール国は東西52km、南北24kmのティエラ・リッカという島を中心とした、大小200余りの島で構成された島国で、地上に暮らす獣人族・人族と人魚族の3種族で構成された、民族国家でもある。
首都テネリは、主島ティエラ・リッカの南に位置し、大きな円状の湾の中に、イハ・シップ、イハ・セリアという二つの島が浮かぶ、良港に恵まれた港湾都市であった。青く美しい海に、色とりどりのサンゴ礁、そして白い大理石で作られた石造りの街は、南海の至宝と呼ばれていた。
交易船が集う、イハ・シップの港には、QAが入港し、その巨体を休めていた。乗組員は、航海と海戦でたまった疲労の回復をかねて、48時間の休息を与えられ、島内の比較的上級な宿に分散して宿泊することになっていた。
夕焼けが赤く海を染め、テネリの街を構成する白壁の建物も赤やオレンジを帯びて染まり、一枚の風景写真のような光景だ。
薄闇を帯びる空には、星々が瞬きはじめ、もう少しすれば海上から立ち上るかのように見える星々の河を見ることもできるだろう。
自分たちの祖父母すら見る事のできなかった、そんな美しい異国の街の一角、高台から港を見下ろすオープンテラスから、港に係留されているQAを見ながら、ルーシーはため息と共に言葉をはきだした。
「あんなに根を詰めていたら、今度は班長や船務長がたおれてしまうんじゃないかにゃ?」
テーブルを囲む面々は、衛生科の科員4名である。海賊との戦いで負傷していたものも、クロエを除いては日常生活を送る分には支障がない状態になっていたために、衛生科の4名も上陸許可がおりたのであるが、わずかに艦内に残るものがいたのである。
当然、艦長であるクロエはこん睡中で移動が困難であり、その看病としてイリス衛生科班長と、ユイ船務長、それに護衛のエマとジェシーが艦内に残っている。クロエが倒れてから、事実上イリスとユイはほとんどの時間を治療と看病に費やしており、二人の健康への心配もあったのだ。
「仕方ないだろう。一応あれでも上官だし、班長達の友人でもあるんだから」
温くなったパイナップルの果汁飲料を、氷魔法で冷やしながらクリスティーナがいう。初めての外地とはいえ、不思議と心が踊らないのは、衛生科員の共通事項となっている。
預かりの臨時メンバーとは言え、衛生科メンバーによる海賊が居る島への艦の誘導を行い、戦闘の結果、艦の損傷や艦長を含む乗組員の負傷を招いたのだから当然といえる。
とはいえ、楽しむべきところは楽しむという思考の者もいる。南国であるテネリは、アレキサンドリアとは風景も植生も全てが違い、それを味わう事ができるのは素直にありがたいとドーラは思う。
「それで艦長の症状は、あんさんの見立てではどうなんどすえ?」
ドーラに促され、不機嫌そうに話すのはビクトリアだ。一口大の大きさにカットされたフルーツに、私物であるシロップをかけながらも、診立てた結果を話した。
「......恐らくクロエ艦長は、艦のダメージとまだリンクしている。脳へのダメージが入った様子はみえないから、死んではいない。
でも、破損情報は継続して入力されているから、艦橋の情報パネル類の修理が終わらないと、目覚めることができない」
「はぁ、それは難問どすな。修理するには艦長管理の資材倉庫開けなならんのやろ?」
ゆったりとした話し方ではあるが、ドーラの声にはいかにも難儀だという響きがあった。
「だが資材庫を無理に開ければ、恐らく傷は艦長に及ぶ……。それに、あの艦長のことだ。敵側に艦が奪取された場合に備えて、自爆機能くらい持たせていても不思議はない」
クリスティーナはそう言いながら、パインジュースを口にした。多少冷えすぎたジュースを、顔をしかめながら飲み、ビクトリアを見やる。
「おまえ、この手の解呪得意だろ。なんとか......」
「無理。化け物じみて難解な理に、ありえない呪文強度。あんなの相手にしたら死ねる......」
なんとかしろと言われる前に、ビクトリアが先に答えを口にした。あれだけの巨艦のダメージを感知するセンサー群を、自分の身体に転嫁する為には、膨大な数の魔法陣を描く必要がある。
それらの魔法陣をナノクラスの精緻な呪文で記述し、それを立体的に形成して出来上がった三次元魔法陣は、ビクトリアをもってしてもほとんど黒い球体にしかみえないのである。
「そうどすな。あんなんを自分の身体に投影するなんて、普通は考えしませんえ」
「ほんとに力のある人の考える事はわからないですにゃ~。あんな大きな棺桶まで作ってしまうんですからにゃ」
オープンテラスから通りをゆく男性乗組員に対し、軽く手をふり愛想を振りまきながら答えるドーラとルーシーを、クリスティーナは横目で見やった。
通りの方では、手を振られたと思った周囲の男性達が、俺だ、いや違う俺だなどと言い争いになっている。
内心、男子に人気のあるドーラに、胸なのか、やっぱり胸なのかと思い、嫌々ルーシーは貧乳だ。だが幼児属性もあるしな、などとクリスティーナは考える。
同じ貧乳でも、ビクトリアは放つ雰囲気が氷点下のために、美人属性なのにルーシーと違ってもてる様子はない。
「だが、副長を含むほぼ全ての乗組員を艦から追い出して、いったい何をやるつもりなんだ、あの二人は?」
イリスはルーシー、ビクトリアと同年であり、ユイもクリスティーナやドーラと同年であるため、それなりにお互い面識はあった。
イリスは白家の姫であり、医療を志す以上、憧れや目標でもある。ユイ自体もアレキサンドリアでは、クロエとイェンと共に数少ない異邦人であり、同性からの注目度も高い。当然の如く、留学生だった過去は知られていた。
「あの艦の半分は、副長でも立ち入れない区画なんやゆう話もありおすしな。照明もなにも点いていないその区画には、なんぞおるんやないかゆう話もありおすえ」
ドーラの意味深な発言は、この手の話に弱いとされているルーシーとクリスティーナを震わせた。
「ちょっと、やめなよ。そういう質の悪いうわさは!」
「そっ、そうですよ~、おトイレいけなくなっちゃうじゃにゃいですかぁ」
二人の震える声をモノともせずに、ドーラの話は続く。
「いや、ホンマどすえ? 閉鎖されたままの区画から、夜な夜な悲鳴が聞こえたとか、魚の尻尾のような太い腕が、目の前に現れたやら、うっすら明るい人影のようなもんが、水密扉抜けてふらふら飛んでたいいますさかいな~」
顔色を青ざめさせて、いやいやしているルーシーと、視線がきょろきょろとキョドってるクリスティーナをよそに、ビクトリアは優雅に手にしたカップを口に当てたまま動かない。
「ちょっと待て。私はそんな話聞いたこともないし、信じないぞ。一体誰がそんな話してたんだよっ」
「それはなぁ~」
「「それは?」」
「……」
「「…………」」
沈黙が場を支配しかけた時に、彼女たちの脇にぬっと現れたそれは魚の尾のようなものだった。ビチビチと震え、はじけた水がクリスティーナとルーシーの顔にかかる。
「ぎにゃぁ~」「きゃぁぁ」
頭を抱えてしゃがみこんだ二人の耳に、のんびりとしたドーラの声が聞こえた。
「あら、副長おかえんなさい。ずいぶん時間かかりおしたなぁ」
「「へっ」」
顔をあげた二人の目に映ったのは、肩にレギニータを荷物のように抱えたカレンの姿だった。魚のような腕と思ったのは、抱えられたレギニータの足で、本人は完全に沈没して人魚と人間との間を行ったり来たりしている。どうやら、完全に酔い潰されているようだ。
「あぁ、やっと眠りやがったよ。自分の所為だって、ずっとぐちぐち言ってたからなぁ。絡み酒に付き合うのは大変だったよ」
なるほど、どおりで二人の姿が見えなかったわけである。納得したドーラは、全く身動きのしないビクトリアを見ながら、クリスティーナとルーシーに意見する。
「全く、あんさんらはしっかりせんといけまへんえ? ビクトリアはんを見てみなはれ」
4人の視線が集まったビクトリアの手から、飲んでいた紅茶のカップがカランと音を立てて転がると、そのまま真後ろへとビクトリアはひっくり返った。
視線の中で、白目をむいて泡を吹いているビクトリアに、いつものオーラはない……
「「ちょ、ビクトリアちゃん大丈夫?!」」
「あらあら、いけまへんなぁ。もっと鍛錬つんでもらわなぁ」
「ちょっとまて、ドーラ。今鍛錬っていったよな、じゃあさっきの話は」
「うそですえ~」
ドーラさんはいけずな人でした……
アルムニュール国への交渉と説明は、オスカーと付き添いのレギニータが無事にすませ、QAはその巨体を桟橋に横付けしている。
アルムニュール国は東西52km、南北24kmのティエラ・リッカという島を中心とした、大小200余りの島で構成された島国で、地上に暮らす獣人族・人族と人魚族の3種族で構成された、民族国家でもある。
首都テネリは、主島ティエラ・リッカの南に位置し、大きな円状の湾の中に、イハ・シップ、イハ・セリアという二つの島が浮かぶ、良港に恵まれた港湾都市であった。青く美しい海に、色とりどりのサンゴ礁、そして白い大理石で作られた石造りの街は、南海の至宝と呼ばれていた。
交易船が集う、イハ・シップの港には、QAが入港し、その巨体を休めていた。乗組員は、航海と海戦でたまった疲労の回復をかねて、48時間の休息を与えられ、島内の比較的上級な宿に分散して宿泊することになっていた。
夕焼けが赤く海を染め、テネリの街を構成する白壁の建物も赤やオレンジを帯びて染まり、一枚の風景写真のような光景だ。
薄闇を帯びる空には、星々が瞬きはじめ、もう少しすれば海上から立ち上るかのように見える星々の河を見ることもできるだろう。
自分たちの祖父母すら見る事のできなかった、そんな美しい異国の街の一角、高台から港を見下ろすオープンテラスから、港に係留されているQAを見ながら、ルーシーはため息と共に言葉をはきだした。
「あんなに根を詰めていたら、今度は班長や船務長がたおれてしまうんじゃないかにゃ?」
テーブルを囲む面々は、衛生科の科員4名である。海賊との戦いで負傷していたものも、クロエを除いては日常生活を送る分には支障がない状態になっていたために、衛生科の4名も上陸許可がおりたのであるが、わずかに艦内に残るものがいたのである。
当然、艦長であるクロエはこん睡中で移動が困難であり、その看病としてイリス衛生科班長と、ユイ船務長、それに護衛のエマとジェシーが艦内に残っている。クロエが倒れてから、事実上イリスとユイはほとんどの時間を治療と看病に費やしており、二人の健康への心配もあったのだ。
「仕方ないだろう。一応あれでも上官だし、班長達の友人でもあるんだから」
温くなったパイナップルの果汁飲料を、氷魔法で冷やしながらクリスティーナがいう。初めての外地とはいえ、不思議と心が踊らないのは、衛生科員の共通事項となっている。
預かりの臨時メンバーとは言え、衛生科メンバーによる海賊が居る島への艦の誘導を行い、戦闘の結果、艦の損傷や艦長を含む乗組員の負傷を招いたのだから当然といえる。
とはいえ、楽しむべきところは楽しむという思考の者もいる。南国であるテネリは、アレキサンドリアとは風景も植生も全てが違い、それを味わう事ができるのは素直にありがたいとドーラは思う。
「それで艦長の症状は、あんさんの見立てではどうなんどすえ?」
ドーラに促され、不機嫌そうに話すのはビクトリアだ。一口大の大きさにカットされたフルーツに、私物であるシロップをかけながらも、診立てた結果を話した。
「......恐らくクロエ艦長は、艦のダメージとまだリンクしている。脳へのダメージが入った様子はみえないから、死んではいない。
でも、破損情報は継続して入力されているから、艦橋の情報パネル類の修理が終わらないと、目覚めることができない」
「はぁ、それは難問どすな。修理するには艦長管理の資材倉庫開けなならんのやろ?」
ゆったりとした話し方ではあるが、ドーラの声にはいかにも難儀だという響きがあった。
「だが資材庫を無理に開ければ、恐らく傷は艦長に及ぶ……。それに、あの艦長のことだ。敵側に艦が奪取された場合に備えて、自爆機能くらい持たせていても不思議はない」
クリスティーナはそう言いながら、パインジュースを口にした。多少冷えすぎたジュースを、顔をしかめながら飲み、ビクトリアを見やる。
「おまえ、この手の解呪得意だろ。なんとか......」
「無理。化け物じみて難解な理に、ありえない呪文強度。あんなの相手にしたら死ねる......」
なんとかしろと言われる前に、ビクトリアが先に答えを口にした。あれだけの巨艦のダメージを感知するセンサー群を、自分の身体に転嫁する為には、膨大な数の魔法陣を描く必要がある。
それらの魔法陣をナノクラスの精緻な呪文で記述し、それを立体的に形成して出来上がった三次元魔法陣は、ビクトリアをもってしてもほとんど黒い球体にしかみえないのである。
「そうどすな。あんなんを自分の身体に投影するなんて、普通は考えしませんえ」
「ほんとに力のある人の考える事はわからないですにゃ~。あんな大きな棺桶まで作ってしまうんですからにゃ」
オープンテラスから通りをゆく男性乗組員に対し、軽く手をふり愛想を振りまきながら答えるドーラとルーシーを、クリスティーナは横目で見やった。
通りの方では、手を振られたと思った周囲の男性達が、俺だ、いや違う俺だなどと言い争いになっている。
内心、男子に人気のあるドーラに、胸なのか、やっぱり胸なのかと思い、嫌々ルーシーは貧乳だ。だが幼児属性もあるしな、などとクリスティーナは考える。
同じ貧乳でも、ビクトリアは放つ雰囲気が氷点下のために、美人属性なのにルーシーと違ってもてる様子はない。
「だが、副長を含むほぼ全ての乗組員を艦から追い出して、いったい何をやるつもりなんだ、あの二人は?」
イリスはルーシー、ビクトリアと同年であり、ユイもクリスティーナやドーラと同年であるため、それなりにお互い面識はあった。
イリスは白家の姫であり、医療を志す以上、憧れや目標でもある。ユイ自体もアレキサンドリアでは、クロエとイェンと共に数少ない異邦人であり、同性からの注目度も高い。当然の如く、留学生だった過去は知られていた。
「あの艦の半分は、副長でも立ち入れない区画なんやゆう話もありおすしな。照明もなにも点いていないその区画には、なんぞおるんやないかゆう話もありおすえ」
ドーラの意味深な発言は、この手の話に弱いとされているルーシーとクリスティーナを震わせた。
「ちょっと、やめなよ。そういう質の悪いうわさは!」
「そっ、そうですよ~、おトイレいけなくなっちゃうじゃにゃいですかぁ」
二人の震える声をモノともせずに、ドーラの話は続く。
「いや、ホンマどすえ? 閉鎖されたままの区画から、夜な夜な悲鳴が聞こえたとか、魚の尻尾のような太い腕が、目の前に現れたやら、うっすら明るい人影のようなもんが、水密扉抜けてふらふら飛んでたいいますさかいな~」
顔色を青ざめさせて、いやいやしているルーシーと、視線がきょろきょろとキョドってるクリスティーナをよそに、ビクトリアは優雅に手にしたカップを口に当てたまま動かない。
「ちょっと待て。私はそんな話聞いたこともないし、信じないぞ。一体誰がそんな話してたんだよっ」
「それはなぁ~」
「「それは?」」
「……」
「「…………」」
沈黙が場を支配しかけた時に、彼女たちの脇にぬっと現れたそれは魚の尾のようなものだった。ビチビチと震え、はじけた水がクリスティーナとルーシーの顔にかかる。
「ぎにゃぁ~」「きゃぁぁ」
頭を抱えてしゃがみこんだ二人の耳に、のんびりとしたドーラの声が聞こえた。
「あら、副長おかえんなさい。ずいぶん時間かかりおしたなぁ」
「「へっ」」
顔をあげた二人の目に映ったのは、肩にレギニータを荷物のように抱えたカレンの姿だった。魚のような腕と思ったのは、抱えられたレギニータの足で、本人は完全に沈没して人魚と人間との間を行ったり来たりしている。どうやら、完全に酔い潰されているようだ。
「あぁ、やっと眠りやがったよ。自分の所為だって、ずっとぐちぐち言ってたからなぁ。絡み酒に付き合うのは大変だったよ」
なるほど、どおりで二人の姿が見えなかったわけである。納得したドーラは、全く身動きのしないビクトリアを見ながら、クリスティーナとルーシーに意見する。
「全く、あんさんらはしっかりせんといけまへんえ? ビクトリアはんを見てみなはれ」
4人の視線が集まったビクトリアの手から、飲んでいた紅茶のカップがカランと音を立てて転がると、そのまま真後ろへとビクトリアはひっくり返った。
視線の中で、白目をむいて泡を吹いているビクトリアに、いつものオーラはない……
「「ちょ、ビクトリアちゃん大丈夫?!」」
「あらあら、いけまへんなぁ。もっと鍛錬つんでもらわなぁ」
「ちょっとまて、ドーラ。今鍛錬っていったよな、じゃあさっきの話は」
「うそですえ~」
ドーラさんはいけずな人でした……
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