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5.南海の秘宝
57.下げられた頭
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「……なん……だ……と……」
艦橋に入った士官の第一声は、全て等しく同じだった。48時間の休暇と言えど、士官ともあれば艦の状況を把握するのは当然であり、朝食をとった後で集合した時の言葉である。
そして、驚くのも無理はなかった。応急処置でふさいでいたに過ぎなかった、右舷側のガラスや窓枠は、一夜のうちにきれいに修復され、修理が不可能と言われていた上部の情報パネルも、見た目は完全に復旧されていた。
いや、見た目だけではない。情報パネルには、艦外各処を監視するカメラの映像が分割表示されており、正常に機能していることを証明している。
「……これは驚きましたな。2人はとんでもない魔法使いのようだ」
……アレキサンドリアの軍に属している以上、全員が魔法を使える、いわば魔法使いではあったが、オスカー副長のいう魔法使いとはそれ以外の意味であったろう。
「艦橋の修理について、今はお話している場合じゃないわ。オスカー副長、クロエ艦長の容体について、士官を集めて打合せを開きたいの」
「ふむ、わかった。船務長、班長以上の士官はブリーフィングルームへ集合をかけてくれたまえ」
オスカーの指示を受け、各科の班長の集合を促すユイの艦内放送が流れるなか、イリスは休暇中のカレンに連絡をとる。ある人物をつれて、ブリーフィングルームへ来るようにと……
*****
「まず、本来士官以上が集まるべきこの場所に、対象外のメンバーがいることは、みなさんの了承を求めます。今後の話に必要だから呼ばせていただきましたの」
居心地が悪そうに会議卓の端の座席に座るレギニータとカレンを見た。他の班長達も、必要だと言われれば納得するしかなく、顔を見合わせはしたが黙っている。
「それで、艦橋の修理は終わっていたようだが、クロエ艦長は回復するとみてよいのかね?」
かん口令が出ている以上、レギニータがいるこの場で、修理状況とクロエの回復に関連があることを示す発言は禁句のはずであったが、この場の最上位者はオスカー副長であり、彼が口に出すことでこの場での口外を認めたということになる。
「では状況を説明したいと思います。イリス衛生科長、報告をお願いします」
立ち上がったイリスは、全員を一べつしてから話を始めた。
「結果からいうと、まだ艦長の意識は戻っておりません」
その声に室内はざわつくが、オスカーのせき払いで再び静まり返る。
「続けたまえ」
「はい。昨夜の修理完了後、艦橋内の全機能が正常に動作する事を確認し、私たちはクロエ艦長の意識の回復を試みました。しかし、結果として艦長の意識は戻りませんでした。
そこで、本国と連絡をとり、艦長の容体をさらに詳しく調査した結果、艦長の意識を取り戻すには特定のアイテムが必要であるという結論に至ったのです」
この言葉には、オスカーすら知らない情報が含まれていた。アルムニュール国とアレキサンドリア共和国の距離は、3000km近く離れている。当然、アレキサンドリア本国と連絡のとりようは無いはずであった。
距離を超越した連絡手段をとるために、全乗組員が艦から追い出されたという事が知らされたのである。洋上で活動する艦船には、公開されれば今後の活動方法を、大きく変革できるであろう方法を、公開できない理由はなぜかなどの推測もあった。
さすがにざわつく面々であったが、オスカー自身も考えをまとめるために無言となっている。
「南海の秘宝」
続けてつぶやかれたイリスの一言に、びくっと身体を震わせた者がいた。レギニータが、なぜこの場に呼ばれたのか、理由が明らかになったのである。オスカーを含めた士官の視線を、集めてしまったレギニータは動揺を隠せなかった。
アルムニュール国には、表と裏の2種類の宝物があるといわれている。表の秘宝は『南海の至宝』と呼ばれる、首都テネリの旧王宮に存在する『大地の宝珠』である。
『大地の宝珠』は、主島ティエラ・リッカの豊穣を願い、獣人族が掘り出し、人族が加工した50cm余りの巨大なシトリンの球である。その名の通り、大地の豊穣をつかさどる地属性の宝珠であった。
それに対して、裏の宝物は『蒼海の宝珠』と呼ばれ、人魚族が守護しているとされていたが、その存在は長年人魚族に否定されていた。しかし、ある日を境にそれは存在して居たことを知られてしまったのである。
アルムニュール国の東にある小島を縄張りとしていた魚人族が、その縄張りを守るために、帝政エリクシアとの密約を結んだのである。
『蒼海の宝珠』は、深海にある人魚族の海底神殿に安置していたのだが、地上で生きる種族が到達できるはずもないために、守護者としてわずかな数の人魚族の戦士が守るのみとなっていた。そこを魚人族に襲撃されたのである。
多数の魚人族と相対し、数多くの魚人族を打ち取った人魚族の戦士たちであったが、多勢に無勢で多くの戦士が討ち取られ、『蒼海の宝珠』は魚人族に奪取された。
『蒼海の宝珠』は、魚人族の族長から帝政エリクシア軍へ引き渡され、魚人族の縄張りは守られるかに見えた。
しかし、最初から魚人族との約束など、守る気の無かったエリクシア軍は、交渉に赴いた族長を殺害した。直後に多くの魚人族と帝政エリクシア軍の争いになったところで、急報を受けた人魚族によって再奪取されたのである。
それ以後、『蒼海の宝珠』は人魚族によってあらためて隠され、『南海の秘宝』と呼ばれるようになったのであった。
そして、一度世にでた『蒼海の宝珠』のデータは、多数の者が知ることになったのである。人魚族によって作られた、ブルーサファイア製の宝珠は、母なる海のように、生命と繁殖をつかさどることが……
ユイによって語られる『南海の秘宝』の真実に、レギニータは驚きを隠せなかった。魚人族と帝政エリクシアの争いは、目撃者のほとんどが死亡している。
かの地を縄張りとしていた魚人族は、その後エリクシア側の報復により滅亡しているのである。そして、人魚族が秘密を漏らすわけもない。
だが、エリクシア側が魚人族に対して、報復を行った事からみても、少なくてもエリクシア側では事情を知る者がおり、そこから情報が流れたという事であろう。そんなレギニータの心情を読んだわけではないだろうが、ユイがまっすぐにレギニータを見つめて話した。
「まず、レギニータさんに申し上げます。私たちは、『蒼海の宝珠』を奪うつもりはありません。クロエ艦長の治療をする施術の間だけ、『蒼海の宝珠』をお借りしたいのです」
「本当に、治療をする間だけでいいの。なんなら施術の間、人魚族の代表者の方に、立ち会ってもらっても構わない。だから、お願いします」
深々と頭を下げる二人に、絶句して立ち尽くしていたレギニータだったが、次々と席を立ち深々と頭を下げる他の士官達に、さらに驚かされた。
「レギニータ嬢には悪いけど、俺はアイツには借りがあるんだよ。借りを返す前に、死なれたりしたんじゃ寝覚めが悪いんだ。申し訳ないけど、よろしく頼む」
多少ガラは悪いが、生真面目に頭を下げる黒髪の青年は、リアンであった。
「……クロエ艦長を、こんな状況にさせてしまったのは、僕の責任でもある。君一人の決断で『蒼海の宝珠』を貸し出すことができない事も承知しているが、人魚族の方々と交渉の場だけは作ってくれないだろうか?」
そう言って、深々と淡い金髪を下げるのはワイアットであった。これほど深々と頭を下げて謝罪したのは、彼の生涯で二度目であった。
「ワイアットの責任だけじゃない。俺達全員の油断が引き起こした事態で、人魚族やレギニータ嬢にはなんの責任もないことを承知で、よろしくお願いする」
「俺らよりも小さい娘に、責任を負わせてこの艦をこのままにすることはできないんだ。本当に頼むよ」
砲雷長に引き続いて、航海長にまで頭をさげられてしまったレギニータが、ふと隣を見やるとやはり深々と下げられた金色の髪を見いだした。
「ほんと、仮にも上官がほいほい頭を下げるなんて、何を考えているんだろうね。
でもね、そんな体面なんかどうでもいいんだ。また、この艦でみんなと大騒ぎしたいんだよ。それは、この場にいない他の面々もそう言うと思う。だから、あたしからも頼むよ」
深々と下げられたカレンの頭。アネル・デュプロ島で海賊との戦いになった、本当の理由はレギニータの身勝手な正義感だった事を知っているはずなのに、そんな自分に深々と頭を下げて頼むカレンやイリス、ユイから思わず視線をそらしたくなったレギニータであった。
そして、彼女の前で優しく笑みを浮かべながら、若い士官達を見つめていたオスカーも、ゆっくりと頭をさげる。
「すまない。アレキサンドリアの海軍の次席として、君に必要以上の迷惑をかけてしまうことをお詫びする。
だが、ここにいない者も含めて、これが本当の気持ちだ。なんとか、人魚族の長と話し合いの席を設けてはくれまいか? よろしく頼む」
下げられた多くの頭を前に、レギニータは断る術を持っていなかった。もともと、自分が切欠を作ってしまったのだから……。そして、彼らからクロエという少女を奪ってはいけない。そう決心したのであった。
艦橋に入った士官の第一声は、全て等しく同じだった。48時間の休暇と言えど、士官ともあれば艦の状況を把握するのは当然であり、朝食をとった後で集合した時の言葉である。
そして、驚くのも無理はなかった。応急処置でふさいでいたに過ぎなかった、右舷側のガラスや窓枠は、一夜のうちにきれいに修復され、修理が不可能と言われていた上部の情報パネルも、見た目は完全に復旧されていた。
いや、見た目だけではない。情報パネルには、艦外各処を監視するカメラの映像が分割表示されており、正常に機能していることを証明している。
「……これは驚きましたな。2人はとんでもない魔法使いのようだ」
……アレキサンドリアの軍に属している以上、全員が魔法を使える、いわば魔法使いではあったが、オスカー副長のいう魔法使いとはそれ以外の意味であったろう。
「艦橋の修理について、今はお話している場合じゃないわ。オスカー副長、クロエ艦長の容体について、士官を集めて打合せを開きたいの」
「ふむ、わかった。船務長、班長以上の士官はブリーフィングルームへ集合をかけてくれたまえ」
オスカーの指示を受け、各科の班長の集合を促すユイの艦内放送が流れるなか、イリスは休暇中のカレンに連絡をとる。ある人物をつれて、ブリーフィングルームへ来るようにと……
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「まず、本来士官以上が集まるべきこの場所に、対象外のメンバーがいることは、みなさんの了承を求めます。今後の話に必要だから呼ばせていただきましたの」
居心地が悪そうに会議卓の端の座席に座るレギニータとカレンを見た。他の班長達も、必要だと言われれば納得するしかなく、顔を見合わせはしたが黙っている。
「それで、艦橋の修理は終わっていたようだが、クロエ艦長は回復するとみてよいのかね?」
かん口令が出ている以上、レギニータがいるこの場で、修理状況とクロエの回復に関連があることを示す発言は禁句のはずであったが、この場の最上位者はオスカー副長であり、彼が口に出すことでこの場での口外を認めたということになる。
「では状況を説明したいと思います。イリス衛生科長、報告をお願いします」
立ち上がったイリスは、全員を一べつしてから話を始めた。
「結果からいうと、まだ艦長の意識は戻っておりません」
その声に室内はざわつくが、オスカーのせき払いで再び静まり返る。
「続けたまえ」
「はい。昨夜の修理完了後、艦橋内の全機能が正常に動作する事を確認し、私たちはクロエ艦長の意識の回復を試みました。しかし、結果として艦長の意識は戻りませんでした。
そこで、本国と連絡をとり、艦長の容体をさらに詳しく調査した結果、艦長の意識を取り戻すには特定のアイテムが必要であるという結論に至ったのです」
この言葉には、オスカーすら知らない情報が含まれていた。アルムニュール国とアレキサンドリア共和国の距離は、3000km近く離れている。当然、アレキサンドリア本国と連絡のとりようは無いはずであった。
距離を超越した連絡手段をとるために、全乗組員が艦から追い出されたという事が知らされたのである。洋上で活動する艦船には、公開されれば今後の活動方法を、大きく変革できるであろう方法を、公開できない理由はなぜかなどの推測もあった。
さすがにざわつく面々であったが、オスカー自身も考えをまとめるために無言となっている。
「南海の秘宝」
続けてつぶやかれたイリスの一言に、びくっと身体を震わせた者がいた。レギニータが、なぜこの場に呼ばれたのか、理由が明らかになったのである。オスカーを含めた士官の視線を、集めてしまったレギニータは動揺を隠せなかった。
アルムニュール国には、表と裏の2種類の宝物があるといわれている。表の秘宝は『南海の至宝』と呼ばれる、首都テネリの旧王宮に存在する『大地の宝珠』である。
『大地の宝珠』は、主島ティエラ・リッカの豊穣を願い、獣人族が掘り出し、人族が加工した50cm余りの巨大なシトリンの球である。その名の通り、大地の豊穣をつかさどる地属性の宝珠であった。
それに対して、裏の宝物は『蒼海の宝珠』と呼ばれ、人魚族が守護しているとされていたが、その存在は長年人魚族に否定されていた。しかし、ある日を境にそれは存在して居たことを知られてしまったのである。
アルムニュール国の東にある小島を縄張りとしていた魚人族が、その縄張りを守るために、帝政エリクシアとの密約を結んだのである。
『蒼海の宝珠』は、深海にある人魚族の海底神殿に安置していたのだが、地上で生きる種族が到達できるはずもないために、守護者としてわずかな数の人魚族の戦士が守るのみとなっていた。そこを魚人族に襲撃されたのである。
多数の魚人族と相対し、数多くの魚人族を打ち取った人魚族の戦士たちであったが、多勢に無勢で多くの戦士が討ち取られ、『蒼海の宝珠』は魚人族に奪取された。
『蒼海の宝珠』は、魚人族の族長から帝政エリクシア軍へ引き渡され、魚人族の縄張りは守られるかに見えた。
しかし、最初から魚人族との約束など、守る気の無かったエリクシア軍は、交渉に赴いた族長を殺害した。直後に多くの魚人族と帝政エリクシア軍の争いになったところで、急報を受けた人魚族によって再奪取されたのである。
それ以後、『蒼海の宝珠』は人魚族によってあらためて隠され、『南海の秘宝』と呼ばれるようになったのであった。
そして、一度世にでた『蒼海の宝珠』のデータは、多数の者が知ることになったのである。人魚族によって作られた、ブルーサファイア製の宝珠は、母なる海のように、生命と繁殖をつかさどることが……
ユイによって語られる『南海の秘宝』の真実に、レギニータは驚きを隠せなかった。魚人族と帝政エリクシアの争いは、目撃者のほとんどが死亡している。
かの地を縄張りとしていた魚人族は、その後エリクシア側の報復により滅亡しているのである。そして、人魚族が秘密を漏らすわけもない。
だが、エリクシア側が魚人族に対して、報復を行った事からみても、少なくてもエリクシア側では事情を知る者がおり、そこから情報が流れたという事であろう。そんなレギニータの心情を読んだわけではないだろうが、ユイがまっすぐにレギニータを見つめて話した。
「まず、レギニータさんに申し上げます。私たちは、『蒼海の宝珠』を奪うつもりはありません。クロエ艦長の治療をする施術の間だけ、『蒼海の宝珠』をお借りしたいのです」
「本当に、治療をする間だけでいいの。なんなら施術の間、人魚族の代表者の方に、立ち会ってもらっても構わない。だから、お願いします」
深々と頭を下げる二人に、絶句して立ち尽くしていたレギニータだったが、次々と席を立ち深々と頭を下げる他の士官達に、さらに驚かされた。
「レギニータ嬢には悪いけど、俺はアイツには借りがあるんだよ。借りを返す前に、死なれたりしたんじゃ寝覚めが悪いんだ。申し訳ないけど、よろしく頼む」
多少ガラは悪いが、生真面目に頭を下げる黒髪の青年は、リアンであった。
「……クロエ艦長を、こんな状況にさせてしまったのは、僕の責任でもある。君一人の決断で『蒼海の宝珠』を貸し出すことができない事も承知しているが、人魚族の方々と交渉の場だけは作ってくれないだろうか?」
そう言って、深々と淡い金髪を下げるのはワイアットであった。これほど深々と頭を下げて謝罪したのは、彼の生涯で二度目であった。
「ワイアットの責任だけじゃない。俺達全員の油断が引き起こした事態で、人魚族やレギニータ嬢にはなんの責任もないことを承知で、よろしくお願いする」
「俺らよりも小さい娘に、責任を負わせてこの艦をこのままにすることはできないんだ。本当に頼むよ」
砲雷長に引き続いて、航海長にまで頭をさげられてしまったレギニータが、ふと隣を見やるとやはり深々と下げられた金色の髪を見いだした。
「ほんと、仮にも上官がほいほい頭を下げるなんて、何を考えているんだろうね。
でもね、そんな体面なんかどうでもいいんだ。また、この艦でみんなと大騒ぎしたいんだよ。それは、この場にいない他の面々もそう言うと思う。だから、あたしからも頼むよ」
深々と下げられたカレンの頭。アネル・デュプロ島で海賊との戦いになった、本当の理由はレギニータの身勝手な正義感だった事を知っているはずなのに、そんな自分に深々と頭を下げて頼むカレンやイリス、ユイから思わず視線をそらしたくなったレギニータであった。
そして、彼女の前で優しく笑みを浮かべながら、若い士官達を見つめていたオスカーも、ゆっくりと頭をさげる。
「すまない。アレキサンドリアの海軍の次席として、君に必要以上の迷惑をかけてしまうことをお詫びする。
だが、ここにいない者も含めて、これが本当の気持ちだ。なんとか、人魚族の長と話し合いの席を設けてはくれまいか? よろしく頼む」
下げられた多くの頭を前に、レギニータは断る術を持っていなかった。もともと、自分が切欠を作ってしまったのだから……。そして、彼らからクロエという少女を奪ってはいけない。そう決心したのであった。
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